【朝礼ネタ】心温まる話

[最終更新日]2019/12/19

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朝礼ネタ心温まる話

朝礼スピーチは、「聞いている人にとって有益な情報」や「ためになる話」をするのが基本です。わずか数分間のこととはいえ、その場にいる人たちに時間を割いてもらって話をするわけですから、聞き手にとって有益であることは不可欠な条件と言えるでしょう。

ただ一方で、情報として有益だというだけでは魅力的なスピーチにならないこともあります。聞き手の感情に訴えかける、心温まる話をするパターンのスピーチがあってもいいかもしれません。そこで、今回は朝礼スピーチのネタに使えそうな4つの「心温まる話」を取り上げます。



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目次

急いでいる方は気になるネタを押してください。

朝礼のネタ:つまずくのは、進んでいる証拠

つまずくのは、先へ進んでいる証拠。

皆さんの中には、横浜DeNAベイスターズのファンの方がいらっしゃいますね?球団の運営はDeNAグループが担っているわけですが、今日はそのDeNA創業者の南場智子さんのエピソードを紹介したいと思います。

DeNAはさまざまな事業を手掛けていますが、創業当初はネットオークション事業でヤフーの後塵を拝していたことをご存知でしょうか。

このネットオークションサービスの開発時、いよいよサービス開始を3週間後に控えた最終テストという段階になって、なんと開発が「一切進んでいない」ことが発覚したのだそうです。委託していた開発会社はコードを1行も書いておらず、開発チームすら存在していなかったことが分かったのです。

このような考えられない状況であれば、普通の人は「諦める」という選択をするかもしれません。しかし、南場さんは諦めませんでした。あるVCから「諦めるな、天才プログラマーが3人いれば1ヶ月で完成できるはずだ」と鼓舞され、本当にサービスリリースへと漕ぎ着けてしまったのです。

それでも、ネットオークション事業は黒字化しませんでした。粘り強くユーザーの動向調査を続けたところ、多くのユーザーはオークションに参加するのではなく「欲しいものを買いに来る」傾向があることが分かり、DeNAはショッピング事業へと大きく舵を切っていきます。

その後のDeNAの飛躍的な成長については、皆さんがご存知の通りです。

つまずくことがあっても、決して諦めずその先にあるビジョンに向かって進み続けることが大切だと気づかされるようなエピソードだと思います。つまずくのは、進んでいる証拠。そう思うことができれば、つまずきを乗り越えて進んでいくことができるはずです。

朝礼スピーチのコツ)スピーチでの「間」は、余韻を深める効果もある

スピーチで話す内容を考えておくことは大切ですが、それと同じぐらい重要なこととして「間」の取り方が挙げられます。どんなに良いスピーチ原稿を作っても、早口でまくし立てるように喋ってしまったら、聞いている人は「早すぎて何の話なのか分からない」と感じるでしょう。

一般的に、1つの言葉の意味が浸透するまでには3秒ほどの間が必要になると言われています。ワンフレーズ話し終えたら、3秒の空白をおいてから次のフレーズを話し始めるようにするといいでしょう。

「間」をきちんと取れば、聞き手は言葉の意味を理解しながらスピーチを聞くことができます。同時に、スピーチに込められたメッセージを各々が自分なりに解釈する余裕が生まれ、結果的にスピーチの余韻を深めることにもつながるのです。

朝礼のネタ:「一隅を照らす」人になろう

一隅を照らすひと。

皆さんは、「ワカコ酒」というドラマをご存知でしょうか。私はお酒が好きなので、毎回共感しながら楽しく見ていました。今後も続編が放送されるようなので、楽しみにしているところです。

このワカコ酒で主演を務めている女優の武田梨奈さんは、10歳から空手を習っていたそうです。クレジットカードのCMで瓦を頭突きで割っていたのを覚えている方も多いのではないでしょうか。

その後も異色の女優としてさまざまな作品に出演していますが、実はオーディションに300回以上落ちたり、売れない時代が続いたりと、不遇の時代が長かったようなのです。

武田梨奈さんは、「死ぬまで役者をやりたい」と言い、だからこそ地味でもいいので地味に頑張っていくと決めているそうです。急に売れて一時の話題になるよりも、息の長い女優になることを目指しているのです。

私は武田さんのこの決意を知ったとき、芸能界にもこういう方がいるのかと驚くと同時に、自分自身は果たして今の状況の中でできることに精一杯取り組むことができているか、反省させられたものです。

天台宗を開いた最澄は「一隅を照らす、これすなわち国宝なり」という言葉を残しています。
今置かれた場所で精一杯の努力をし、光り輝くことができる人こそ、貴い国の宝である、というのです。成功や栄誉は簡単に手に入るものではありません。

目の前にある「今できること」「やるべきこと」に全力で取り組むからこそ、大きな成果を挙げることができるのだと改めて思いました。

朝礼スピーチのコツ)興味を持った人向けに、更なる追加情報を与える

朝礼スピーチの時間は数分程度と短く設定されています。そのため、伝えられることは非常に限られており、何か1つのメッセージを伝えるためにスピーチを組み立てるのが精一杯のはずです。

上のスピーチ例で紹介している「一隅を照らす」は、最澄が記した『山家学生式』という書物の冒頭部分に登場する言葉です。最澄直筆の『山家学生式』は国宝に指定されていますが、Webで閲覧することもできます。スピーチをきっかけに興味を持った人がいたら、スピーチ後にWebで検索してもらうことも可能なのです。

このように、スピーチの時間内では紹介しきれないことや、興味を持った人向けの追加情報を提供するのも、スピーチの付加価値を高める工夫として効果的です。

朝礼のネタ:素直に「失敗」「負け」を認められる強さ

私は、失敗を受け入れることができる。しかし、挑戦しないことは受け入れられない。

皆さんは、失敗したとき、負けたと感じたとき、どのようにそれを乗り越えていますか?負けず嫌いで「次は成功できるように頑張ろう」と思う人もいるでしょう。一方で、「負けを認めたくない」「失敗したと思いたくない」と感じる人もいるのではないでしょうか。今日は、失敗や負けを認めることについてお話しします。

バスケットボール選手として2009年に殿堂入りを果たしたマイケル・ジョーダン氏は、こんな言葉を残しています。

「私は、失敗を受け入れることができる。しかし、挑戦しないことは受け入れられない」

新しいこと、難しいと思われることに挑戦していれば、一度や二度は失敗や負けに遭遇することになります。

逆に、失敗や負けを経験しないということは、挑戦もしていないということになります。
失敗した、負けたという経験は、挑戦したことの軌跡なのですね。だからこそ、ジョーダン氏は負けること自体は受け入れられると言っているのでしょう。

負けを認め、受け入れるからこそ、清々しく次の挑戦へと向かうことができるのかもしれません。ジョーダン氏は、こうも言っています。

「10本連続でシュートを外しても僕はためらわない。次の1本が成功すれば、それは100本連続で成功する最初の1本目かもしれないだろう」

私は、ひどい失敗をすると、次からその行動を避けようとするところがあります。
でも、失敗した理由が「挑戦したから」であれば、次こそ成功できるかもしれないという気持ちを奮い立たせる原動力にすることができるかもしれません。

朝礼スピーチのコツ)教訓ネタでスピーチをする際は、謙虚に(偉ぶらない)、一方で力強く、ハキハキと。

教訓ネタはほとんどの場合、偉人のエピソードとともに紹介されることになりますので、結果的に「立派なこと」を述べることになります。そのため、話すときの姿勢や話しぶりによっては、偉ぶっているような印象を与える可能性があることを念頭に置いてスピーチにのぞむ必要があるでしょう。

教訓ネタをスピーチで取り上げるのであれば、話し方はいつも以上に謙虚にすることを心がけ、自分もその教訓から学ばせてもらったというメッセージが伝わるようにスピーチを組み立てましょう。

一方で、話し方まで弱々しくなってしまうと、せっかくの教訓が説得力の欠けたもののように聞こえてしまいかねません。話し方はあくまでハキハキと、力強く話すことを忘れないようにしましょう。

朝礼のネタ:「ありがとう」の感謝の言葉が与える影響

皆さんは、最近いつ「ありがとう」と言いましたか?仕事仲間だけでなく、ご家族、とくに奥さんやご主人に「ありがとう」と言っていますか?今日は、感謝の言葉が与える影響についてお話しします。

「モタさん」として親しまれた精神科医の斎藤茂太氏は、こんな言葉を残しています。

「『感謝する心』は、人間社会のなかで心穏やかに生きる最高の発明品」

「素敵な夫婦関係の決め手は、「ありがとう」のたった一言」

感謝する心を持つことだけでなく、その気持ちを言葉に表すことの大切さについて述べているのが印象深いです。

ある研究によれば、1日5分間でいいので、何かに感謝したことを日記につけていくと、幸福度が10%高まることが分かったそうです。幸福感としては、収入が2倍になったときと同じレベルらしいのです。感謝の効果はとても大きいことが分かります。

私たちは「ありがとう」と口に出して伝えることで、心が穏やかになります。

心穏やかな状態は伝播しますので、自分だけでなく周囲の人も穏やかな気持ちにすることができ、結果的に人間関係が良くなっていくという好循環が生まれるのですね。

思い返してみると、私も妻に直接「ありがとう」と言ったことが、最近ほとんどなかったように思います。口に出して伝えることが大切ですから、さっそく「ありがとう」と伝えてみようと思います。

皆さんも、ぜひ「ありがとう」を伝えることで、ご自身の周りに好循環を生み出してみてください。

朝礼スピーチで「心温まる話」をネタにするとき知っておきたいこと

心温まる話は、いわゆる「いい話」をエピソードとして取り上げるケースが多く、聞いている側としても安心して耳を傾けられるテーマの1つと言えるでしょう。スピーチを担当する側としても、多くの人に受け入れられやすい話題ですので、心理的な負担をあまり感じずに済むというメリットがあります。

このように、伝えやすく聞きやすい「心温まる話」をより伝わりやすい形で伝えるために、次の2つのポイントを押さえておくといいでしょう。



大切なことは「何を話すか」ではなく「どう話すか」

心温まる話だからと言って、無理に「いい話をしよう」と身構える必要はありません。

むしろ、よく見せようと身構えてしまうと、スピーチがぎこちなくなり伝わりにくいものになってしまう恐れもあります。

話し方や伝え方にはある程度の技術が必要な面もたしかにありますが、聞き手が心を動かされるのは技巧的なことよりも、話している人の感情や人間的な一面が垣間見えた瞬間だったりするのです。

スピーチをどのように構成するか、エピソードや名言をどこで紹介するか、といったことは大切な要素ではあるのですが、それ以上に「自分自身がそのエピソード・名言を知ったときに感動した体験」を伝えることが重要です。

スピーチで取り上げて紹介するぐらいですから、自分としてもその名言に魅せられ、ぜひ周囲の人にも知ってもらいたいと思ったきっかけがあったはずです。

そのときの気持ちをストレートに伝えることで、感動した体験が共有され、スピーチが印象深いものになるのです。大切なのは「何を話すか」ではなく「どう話すか」なのです。



「心温まる話」の際は、表情・声・態度からも相手を「温められる」ように

朝礼スピーチが苦手な人はとくに、いざスピーチの場に立つと緊張やプレッシャーで表情や態度が硬くなってしまう場合があるかもしれません。話すテーマが「心温まる話」ですから、硬くこわばった表情や声色で伝えられると、ちぐはぐな印象を持ってしまいかねません

人が会話やスピーチから受け取る印象の9割以上は、言葉そのものではなく表情や態度、しぐさといった非言語要素によるものと言われています。

極端な言い方をすれば、スピーチの構成が少々粗くても、考えてきた原稿の中で1つや2つ言い忘れたことがあったとしても、全体として「いきいきと話していた」「表情が明るくて良い印象を持った」と思ってもらうことができれば、スピーチを通じて伝えたいメッセージは伝わっているも同然なのです。

心温まる話を伝えるスピーチでは、表情や声の調子、態度からも、聞く人の心に寄り添い、温めることを意識して話してみましょう。

きっと、スピーチ全体が「心温まる」ものになり、メッセージがしっかりと伝わるはずです。



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まとめ)心温まる話で、1日を良い雰囲気でスタートさせよう

心温まる話を聞くと、たいていの人は気持ちが穏やかになり、良い気分で仕事に取り組めるようになります。朝礼スピーチは1日のはじめに行われますので、1日のスタートを良い雰囲気でスタートさせるには絶好のテーマと言えるのです。

この記事で紹介したエピソード以外にも、世界の偉人はさまざまな名言を残しています。人の心の琴線に触れる、本質的で温かいメッセージも少なくありません。こうした名言は朝礼スピーチで紹介するテーマとして活用できるだけでなく、自分自身にとって大切な言葉として励みになるものになっていくかもしれません。

ぜひ、いろいろなエピソードや名言を調べていただき、自分だけの「心温まる話」を探してみてください。