【朝礼ネタ】格言シリーズ⑥─「効率化」について
[最終更新日]2022/12/15
朝礼スピーチのネタとして、「仕事の効率化」に関する内容でと考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、効率化という言葉には曖昧な部分も多く、ただ「効率化を図ろう!」と言うだけではその重要性が伝わりきらないこともあります。
そこでおすすめしたいのが、偉人たちの名言や格言をスピーチに導入することです。
効率化に関する名言を軸にスピーチを行なえば、説得力を持って話を進めることができるでしょう。
この記事では、これまで偉人達が残した名言・格言のなかから、効率化の重要性を伝えるのに役立つものを紹介していきます。
効率化の大切さを朝礼で伝えるときには、以下の内容を参考にしてみてください。
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Index
目次
急いでいる方は気になるネタを押してください。
朝礼のネタ:「毎日少なくとも一回、何か小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある。」
みなさんは、ドイツの哲学者「ニーチェ」をご存知でしょうか。
「永劫回帰」や「超人」といった思考で知られるニーチェの書籍は、今でも多くの書店で見かけることができます。そんな彼が残した名言のなかに、「毎日少なくとも一回、何か小さなことを断念しなければ、毎日は下手に使われ、翌日も駄目になるおそれがある。」というものがあります。
この言葉を見るに、ニーチェもまた日々の効率化に頭を悩ませていたことが想像できますね。
今回はニーチェのこの言葉を頼りに、効率化に必要な考え方をチェックしてみましょう。
この名言のなかで特に注目したいのが、ニーチェが「断念」という言葉を使っていることです。
断念とは、「思い切って諦める」という意味を持つ言葉です。
つまり私たちが効率化のために意識すべきなのは、ついついやってしまう作業、「思いきらないと止められない、習慣化されてしまっている惰性の行動」と言い換えることもできます。やらなくても良い作業ほどつい時間をかけてしまうという経験は、みなさんにもあると思います。
たとえばふとした暇つぶしに行ったネットサーフィンが、いつの間にか暇な時間どころか他の作業に取っておいた時間までつぶしてしまった…という経験を持つ方は、多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ニーチェの言葉によれば、そういった小さな行為を断念していくことが、毎日を上手に使うきっかけになるとのこと。
自分の1日を振り返って、断念した方がためになる行動に心当たりがないか考えてみるのがおすすめです。
私はニーチェのこの言葉を参考に、自分の生活から毎日断念できるものを探すように心がけています。
その習慣のおかげで、自分の行動や思考が効率化されていることが実感できています。みなさんもニーチェの格言を軸に、日々の生活の効率化について見直してみてはいかがでしょうか。
ニーチェの格言を紹介する前に知っておきたい、「ニーチェってどんな人?」
ニーチェは19世紀のドイツで生まれた哲学者であり、現代にも通じる多くの書籍を残したことで知られています。
24歳の若さで大学教授となりながら34歳には体調不良で辞職し、その後44歳で精神に異常をきたすまで多くの哲学書を執筆しました。
近代哲学・宗教を批判し、「神は死んだ」などの名言を残していることでも有名です。
代表的な書物には「ツァラトゥストラかく語りき」「善悪の彼岸」「悦ばしき知識」「道徳の系譜学」などがあります。
物語性や人間性が尊重されているため文学的に評価されることも多く、現代でも通用する書籍となっています。
朝礼のネタ:「何事も小さな仕事に分けてしまえば、簡単になる。」
みなさんは、「マクドナルド」の創業者である「レイ・クロック」の名前を聞いたことはありますか。
彼が残した「何事も小さな仕事に分けてしまえば、簡単になる。」という格言は、効率化を考えるときの参考になります。仕事や生活のあらゆる面を効率化するコツにつながるので、ぜひ一緒にこの格言について考えてみましょう。
仕事をしていると、「もっと効率化を考えて」と促されることも多いですよね。
しかし、いきなり効率化をしろと言われても、何の指標もなければ途方に暮れてしまうものです。そんなときはレイ・クロックの格言を思い出して、まずは物事を細分化することから始めてみましょう。
1時間を超えるような作業においては、何かしらタスクの細分化ができるものです。
そして、細かくされたタスクは、何から始めて、次に何と何をして、最終的に何をすればいいか──、だんだんと頭の中で整理されてくるのです。
つまり、「物事を細分化する」ということは、自然と「その業務の全体像を把握する」ことにも繋がるということですね。
私の経験で言えば、難しい仕事や厄介な仕事ほど、この「物事を細分化する」行為は効果を発揮するように感じています。
業務の効率化について検討されている方は、レイ・クロックの格言「何事も小さな仕事に分けてしまえば、簡単になる。」を意識して、実践してみてはいかがでしょうか。
レイ・クロックの名言・格言を紹介する前に知っておきたい、「レイ・クロックってどんな人?」
レイ・クロックとは、日本でもお馴染みのファスト・フード店「マクドナルド」の創業者です。
高校中退、糖尿病といった数々の困難にもめげず、現在のマクドナルドチェーンの下地を作った業績は、有名なアメリカンドリームとして広く認知されています。
レイ・クロックは、当時のマクドナルド・ハンバーガーで行われていた数々の効率化のアイデアに感銘を受け、1955年にフランチャイズ権を得て現在の会社の前身である「マクドナルド・システムズ」を立ち上げました。
品質、サービス、清潔さを意識した価値の想像(QSC&V)を実現し、今もレイ・クロックの意志はマクドナルドに受け継がれています。
朝礼のネタ:「もともとすべきでなかったことを能率・効率良く行うことほど無駄なことはない。」
世界的な経営学者である「ピーター・ドラッカー」は日本でも広く知られていますが、みなさんは彼の本を何か読んだことはありますでしょうか。
数ある書籍のなかでも特に「マネジメント」という本は有名ですが、今日はこのなかに書かれている「もともとすべきでなかったことを能率・効率良く行うことほど無駄なことはない。」という名言を取り上げてみたいと思います。
みなさんは効率化と聞くと、既に行っている作業をいかにスムーズにするかといったことを考えるのではないでしょうか。
しかし、このドラッカーの名言を見てみると、作業そのものを効率化する前に、「その作業の必要性について考える」ことが重要だとわかります。
どれだけその作業を効率良くできるようになっても、そもそもその作業の効果が疑わしいものである場合には、効率化自体がまったくの無駄になる可能性もあるのです。
つまり、「効率化する」こと自体が目的にならないように、その業務の本来の目的や必要性を今一度見直してみることが大切だということですね。
最近の出来事ですが、私の部署で、スタッフ全員の協議の末に長年運営していたサービスを終了することを決めました。今年に入り収益がかなり悪化し、採算が取れない状況が数ヶ月間も続いていたためです。
愛着も非常にありましたので、終了時はとても辛かったです。ですが、きちんと区切りをつけたことによって、私たちは新しく別のサービスについて考える時間の余裕を持つことができるようになりました。
数か月後、「この時の判断があったから、今がある」と言えるように、今の業務を大切に扱っていきたいと思っています。
ピーター・ドラッカーの名言・格言を紹介する前に知っておきたい、「そもそもピーター・ドラッカーってどんな人?」
ピーター・ドラッカーは、今や組織の運営に欠かせない「マネジメント」という概念を定義した経営学者です。
現代でも参考とされる書籍を数多く出版し、代表作には「「経済人」の終わり」「企業とは何か」「マネジメント」があります。
マネジメントに関しては1973年に出版された本でありながら、今でも必読の書としておすすめされています。
朝礼のネタ:「うまく使えば、時間はいつも十分にある。」
みなさんも効率化について考えると、「もっと時間があればいいのに」や「時間が足りないせいで十分な対応ができない」と思うことも多いのではないでしょうか。
たしかに時間は有限ですが、ドイツの文豪であるゲーテは「うまく使えば、時間はいつも十分にある。」という名言を残しています。
今日はこのゲーテの言葉を手掛かりに、時間の効率化について考えてみましょう。
そもそも、「時間をうまく使う」とはどういうことなのでしょうか。
個人的にはその作業に対して「適切な時間の長さ」を選べるようになることが、時間をうまく使うことだと思います。つまりは作業終了後に実際にかけた時間とその作業内容を確認して、その時間が適切なものかどうかを評価することが、うまい時間の使い方につながるということでしょう。
実際に動いているとき、みなさんはどれだけ「自分はこの作業に何時間かけている」と意識できていますでしょうか。
重要性の低い内容は最小限に、自分のためになるものには時間をたくさん使う。
そういったメリハリのある時間の使い方ができるようになれば、ゲーテの言うところの「うまく使う」ことを実感できるようになるでしょう。ゲーテは文学以外にも、政治家、自然科学者、劇作家といった分野で成功を収めています。
それだけ多分野に力を使うためには、それぞれの作業に適切な時間を振り分ける正確な時間のコントロール力が必要になったということでしょうね。毎日の仕事の時間、またプライベートの時間において、私たちはふとした行為に知らず知らずのうちに多大な時間をかけているものです。
それらの消費時間に対して感度を高めることで、一日の時間をより無駄なく、十分な長さで過ごせるようになる、ということなのでしょう。
ゲーテの名言・格言を紹介する前に知っておきたい、「ゲーテってどんな人?」
ゲーテは、18世紀のドイツで活躍した文豪として知られています。
幼いころから多才を極め、24歳の頃に発表した小説「若きウェルテルの悩み」が多くの人に受け入れられたことで世界的な作家となりました。
ワイマール公国で官僚として政治に打ち込んだり、自然科学に力を入れて比較解剖学に貢献したりと、多方面に活躍します。
晩年に発表された戯曲「ファウスト」は日本国内の書店でも見かけることができ、ゲーテの死後から200年近く経つ今でもその影響力が実感できます。
朝礼スピーチで「効率化に関する名言・格言」をネタにするとき知っておきたいこと
名言や格言はインターネットなどで簡単に調べられるため、ただ紹介するだけでは聞き手にインパクトを与えることができません。
効率化に対する意識を変えるきっかけを作るためにも、以下のポイントを押さえておきましょう。
その名言を発した人についてと、その名言・格言に込められた思いをしっかり調査する!
]効率化に関する名言や格言をスピーチで紹介するときは、その発言者である偉人について正しく調査することが大切です。
その人がどんな思いでその発言を行ったのかがわかれば、名言の説得力を高められます。
また、きちんとした知識があればふいに聞き手から偉人や名言に関する質問が出たとしても、焦らずに対応することが可能になります。
「効率化=早くできるようになる」ではないことを伝える
「効率化」は、「何が何でも早くできるようになれば良い」ということではありません。
その業務や行動の本来の目的・目標に向けて、「自然な流れで、無駄なくできる」ことが、目指すべき「効率化」のあり方でしょう。
今回取り上げた効率化にまつわる4つの格言は、どれも「スピーディに作業をする」ためのものではなく、それよりも「私たちが目指すべきゴールを見失わない」ためのものです。
一方で、日常的には、「効率化」=「作業を高速化する」という意味で扱われることも多いです。
ですので、スピーチの際は効率化の意味合いについてはじめに共有しておくと良いかもしれませんね。
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まとめ)効率化をスピーチするときには名言や格言を取り入れるのがおすすめ
朝礼スピーチをより有益なものとするためには、偉人が残した名言・格言が役立ちます。
「あんな有名な人がそんなことを言っていたんだ」と聞き手に思ってもらえれば、スピーチへの興味がかきたてられるでしょう。
効率化に関するインパクトのあるスピーチを考えるときには、ぜひ今回の記事を参考に名言・格言を活用してみてください。
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