【朝礼ネタ】格言シリーズ⑤─「謙虚さ」について

[最終更新日]2020/03/17

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朝礼ネタ「謙虚さ」とは

謙虚でいること——。対人関係を円滑に保つためだけでなく、一流を目指す上で避けて通れない「謙虚」という言葉があります。

これまで世界の成功者が古今東西を問わず、謙虚であることの重要性を説いてきました。このことは、裏を返せば謙虚であり続けることが私たちにとって決して容易ではないことを示していると見ることもできるのです。

では、歴史にその名を刻んできた著名人の方々は、謙虚さについてどのような言葉を残しているのでしょうか。今回は「謙虚さ」について取り上げます。ぜひ朝礼スピーチのネタとして取り入れてみてください。

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目次

急いでいる方は気になるネタを押してください。

朝礼のネタ:「上手くいかない時ほどビッグマウスに。上手くいってる時ほど謙虚に。」

上手くいかない時ほどビッグマウスに。上手くいってる時ほど謙虚に。

サッカーファンの人はもちろんのこと、そうでない人でも必ずご存知の有名人について、今日はお話ししたいと思います。

その人とは、本田圭佑氏です。皆さんは、本田選手があるインタビューでこんな名言を残していることをご存知でしょうか。

「上手くいかない時ほどビッグマウスに。上手くいってる時ほど謙虚に」

たしかに、本田選手と言えば常に発言が注目されているように、ビッグマウスと言われることがあります。メディアで報じられる本田選手の一面が印象深かったこともあって、私自身も本田選手のそういった一面が強く印象に残っていた一人です。でも、この名言を知ったとき、こう思いました。

「この方は、上手くいっているときに自分自身を抑える冷静さがある人なんだ。だからこんなにも成功してきたのだし、いまも成功し続けているのだろう」と。

考えてみると、謙虚であり続けるためには強くなければいけません。まして、成功してうまくいっているときであれば、多少なりとも調子に乗ってしまったり、尊大になってしまったりしがちです。同じインタビューで、本田選手はこうも言っています。

「僕は弱いんで、上手くいってる時は何とかコントロールしないと調子に乗ってしまう。だからもう1人の自分がそれを抑える役目を果たす」

とても冷静に自分自身を観察し、どんな状態のときも自身を客観視していることが分かります。謙虚でいるということは、自分のことがよく見えていることなのかもしれませんね。

自分自身を冷静に見つめるもう1人の自分の存在を意識したい、と感じた次第です。

本田圭佑の格言を紹介する前に知っておきたい、「本田圭佑ってどんな人?」

本田圭佑。大阪府摂津市出身のプロサッカー選手。サッカー指導者、サッカークラブ経営者としての顔を持つ。

画像参照:Wikipedia

本田圭祐氏のサッカー選手としての活躍・名声については、サッカーファンならずとも皆が知っていることでしょう。本田選手はサッカーだけでなく、ビジネスパーソンとしても多方面で活躍を続けています。

サッカースクールやライフスタイルブランドを自らプロデュースし、いずれも大きな成功を収める驚異的なビジネスセンスでも知られているのです。オーストリア3部のクラブを買収し、オーナーとしての顔も持つ、まさにスーパー経営者です。

本田選手は、先の名言以外にもこんな言葉を残しています。

「成功にとらわれるんではなくて成長にとらわれろ」

常に上を目指し、自分が目指すべき場所に向かって貪欲に進み続ける姿勢——。日々ビジネスの現場で奮闘する管理職の皆さんにとって、本田選手はこれからも励みになる存在であり続けていくことでしょう。

朝礼のネタ:「素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、そこから何らかの教えを得ようとする謙虚さを持った心です。」

素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、そこから何らかの教えを得ようとする謙虚さを持った心です。

今からかれこれ20年ほど前のことになりますが、新卒で会社に入ったころ、当時の上司からこんなアドバイスをいただいたことがあります。

「成長したいなら、素直でいないとね」と。恥ずかしながら、当時の私はこの言葉をすんなりと聞き入れられず、「ただ素直に言われた通りにするなんてつまらない!」と思っていました。

素直と聞くと、人の言いなりになるとか、きちんと自分で考えていないというイメージがあったのか、アドバイスをそれこそ「素直に」聞き入れることができていませんでした。

あの当時の自分に贈りたい言葉を、今日はご紹介します。かの有名な経営者、松下幸之助氏が残した言葉です。

「素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、そこから何かの教えを得ようとする謙虚さを持った心です」

こうしてお話ししていても恥ずかしくなってしまうのですが、20代の頃の私は、自分の独自の考えや発想に何か特別な価値があると思い込んでいたのです。

でも、完璧な人がいないように、何も学ぶべきものがない人など一人もいないはずです。松下幸之助氏は、あれほどの偉業を成し遂げた人物であるにも関わらず「学ぶ心」や「謙虚さ」を大切にしているのです。

どんな人からも学ぶべきことがあり、1つ1つの学びは新たな発見をもたらしてくれます。その発見の積み重ねを自分の糧にしていくことができれば、私たちは何歳になっても成長を続けることができるでしょう。

学ぶ心で接すること、教えを得ようとする謙虚さを持ち続けること。こうした姿勢を忘れないようにしたいものです。

松下幸之助の名言・格言を紹介する前に知っておきたい、「松下幸之助ってどんな人?」

松下幸之助。松下電気器具製作所(現パナソニック)を築き上げた第一人者。「経営の神様」の異名を持つ。

画像参照:Wikipedia

現在のパナソニックグループの礎を築いた松下幸之助氏のことは、日本中のビジネスパーソンが知っているはずです。

尋常小学校を中退後、丁稚奉公から経営者へとのぼりつめた手腕と慧眼は「経営の神様」と言われ、現在も多くの人の尊敬を集めています。

松下氏の人柄を偲ばせるエピソードの1つに「譴責状」があります。

上級の役職に就いている社員が過ちを犯したのに対して、譴責状を渡して注意することにしました。

このとき、「もしきみが『叱られるのはつまらんが、まあしかたがない』と思うのであれば、渡しても仕方がないからやめようと思う」と本人に言ったそうです。

「いえ、頂戴したいと思います」と言ったその社員に対して、松下氏は「叱ってくれる人がいるのは幸せなことだ。社長であるぼくが間違いを犯しても面と向かって言ってくれる人はいない」と話したというのです。

きっとどんなに厳しい叱責よりも、ずっしりと重みのある、愛情のこもった言葉として響いたに違いありません。

朝礼のネタ:「謙虚さとはエレガンスのことよ」

謙虚さとは、エレガンスのことよ。

皆さんは「謙虚」という言葉を聞いて、どんなイメージを持ちますか?おとなしく、控えめで、偉ぶらない。そういうイメージが「謙虚」という言葉にはありますよね。私自身、そう思ってきたのですが、ある有名人の言葉を聞いてハッとしたことがあります。

「謙虚さとはエレガンスのことよ」

これは、今もなおファッション界の伝説として語り継がれるココ・シャネルによる名言です。偉ぶらない、奢らない、といったように「〜ない」ということが謙虚だと思われがちですが、ココ・シャネルは謙虚さそのものに優雅を見出していたのです。

ココ・シャネルほどの成功を手にしながら謙虚であり続けたのですから、自分の力だけで成功を勝ち取ってきたと考えるのではなく、支えてくれた人々の思いを片時も忘れることなかったのでしょう。

まだ女性の自立という考えそのものがなかった時代ですから、自分の手で人生を切り拓いてきた苦労は想像を絶するものだったはずです。

多大な苦労の代償として勝ち取った成功なのだから、それは自分自身の実力——。そう考えてしまいそうなものですが、成功に至るまでの周囲の支えを忘れていないからこそ、言葉や生み出す作品に厚みや奥行きがもたらされていたのかもしれません。

厳しい過去の体験が人生を深く、奥行きのあるものにしているのですから、まさしくエレガンスという言葉がよく似合うのです。

謙虚さはエレガンス。こう捉え直してみると、謙虚であり続けること自体が「かっこいい」と思えてくるような気がしませんか?
周囲の人に感謝できる、人からの親切や支援の恩を忘れない、そんなエレガンスを追求していけたらいいですね。

ココ・シャネルの名言・格言を紹介する前に知っておきたい、「そもそもココ・シャネルってどんな人?」

Coco Chanelフランスのファッションデザイナー。現在も人気のブランド「シャネル」の創設者。

画像参照:Wikipedia

シャネルの創業者として世界中のデザイナーに影響を与えてきたココ・シャネル。一見、華々しいものとして映る彼女の人生は、決して平坦なものではありませんでした。

11歳で母親を亡くし、父親に捨てられてしまったシャネルは、孤児院や修道院で育ちました。歌手を志してキャバレーで歌い、上流階級の男性の愛人として過ごした時期もありました。

趣味で作った帽子が話題を呼び、またたく間に大ヒット商品となります。帽子から洋服へと活躍の場を広げたシャネルは、経営者として成功の階段を駆け上がっていきました。

ところがその矢先、世の中は世界恐慌と第二次世界大戦という暗雲に覆われ、経営するブティックを失ってしまいました。全てを失ったシャネルは10年にもおよぶ亡命生活からファッション界に戻り、再びデザイナーとして成功を収め、その地位を確固たるものにしていきます。

シャネルの言葉にある「エレガンス」の裏には、このような凄絶な経験の数々があったのです。

朝礼のネタ:「謙虚な人は誰からも好かれる。それなのにどうして謙虚な人になろうとしないのだろうか。」

謙虚な人は誰からも好かれる。それなのにどうして謙虚な人になろうとしないのだろうか。

謙虚な人、と聞いて悪い印象を持つことはありません。たとえば、初対面の人を紹介してもらうときのことを想像してみてください。実際に会う前に「その方はどんな人ですか?」と訊ねたとしましょう。

「とても控えめで、謙虚な方ですよ」と言われたら、安心して会いに行けるのではないでしょうか。

私たちは、謙虚ということに対してとても良い印象を持っています。そのことを踏まえた上で、今日はある名言を紹介したいと思います。

「謙虚な人は誰からも好かれる。それなのにどうして謙虚な人になろうとしないのだろうか。」

これは、文豪トルストイの言葉です。

たしかに、言われてみればその通りですね。謙虚でないよりも謙虚なほうが良いのは、皆が理解していることです。ところが、本当の意味で謙虚な人間になるのは案外難しいものです。なぜなのでしょうか?

誰にでも、自分には良いところがあるとか、優れたところがあるといった思いがあるはずです。そう思うことが自信につながる面もありますので、必ずしも悪いことではありません。

しかし、自信がどこからか過信や慢心へと変わってしまうとすれば、謙虚な気持ちを忘れてしまう危険な兆候にもなり得ます。

また、謙虚とよく似た言葉に「謙遜」がありますが、変に謙遜することが謙虚さの表れとも言えない場合があります。
謙遜しておけば相手は満足するだろう、という考えは、実は相手を見下している気持ちの裏返しかもしれないからです。

謙虚になるのは簡単なことではないかもしれませんが、トルストイの名言は「謙虚な人は誰からも好かれる」という真理を伝える言葉としても受け取れると思います。

こうすれば謙虚になれる、というノウハウなど存在しません。だからこそ日々、謙虚でありたいという思いを忘れることなく大切にしていきたいと思った次第です。

レフ・トルストイの名言・格言を紹介する前に知っておきたい、「レフ・トルストイってどんな人?」

Lev Tolstoyロシアの小説家、思想家。『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』などの名作を世に残した。

画像参照:Wikipedia

『戦争と平和』『アンナ・カレーニナ』といった名作を残し、世界的な文豪として知られるレフ・トルストイ。その溢れんばかりの文才とは裏腹に、トルストイの人生は「理解されない苦しみ」に満ちたものでした。

トルストイは創作だけなく、社会事業や政治運動にも取り組んできました。農民の生活改善のために身を挺して取り組むも、肝心な農民たちの理解を得られず失敗してしまいます。

民衆を圧迫する政策をやめない政府を非難し、自分自身も簡素な生活を送り印税を拒んだこともありました。こうした言動は家族から理解されず、夫人との不和は晩年まで続きます。

トルストイの死因となった肺炎は、夫人との不和に悩み家出をした際、移動中の鉄道で発症したものだったとされます。数々の名作とともに名言も生み出してきた文豪ですが、その内面では人知れず悩みや葛藤を抱えていたのです。

朝礼スピーチで「謙虚さに関する名言・格言」をネタにするとき知っておきたいこと

ここまで、4人の著名人の名言とともに、「謙虚さ」をテーマとした朝礼スピーチの例を紹介してきました。

今回のテーマのような心がけや人間性に関する話題は、あらゆる人に関わりのある親しみやすいテーマであると同時に、一歩間違えると「お説教」のように聞こえてしまうことがないとも言い切れません

朝礼スピーチで「謙虚さ」について取り上げるのであれば、スピーチを組み立てる段階からチェックしておきたいポイントを押さえましょう。




その名言を発した人についてと、その名言・格言に込められた思いをしっかり調査する!

名言・格言を取り上げるのであれば、その言葉を残したのは著名人のはずです。大勢の前でスピーチをする場合、聞き手の方々の中には必ず数人はその分野に詳しい人がいるものです。

今回取り上げた中であれば、サッカーファンなら本田圭佑氏について詳しく知っているでしょうし、文学好きであればトルストイのことは熟知しているかもしれません。

少し聞きかじったぐらいの表面的な知識でスピーチを組み立ててしまうと、名言を残した人の本質を捉えていない、薄っぺらいものになってしまう恐れがあります。

華々しい世界に生きているように見える人でも、そこに至るまでに想像を絶する試練を乗り越えていることもあります。穏やかなイメージがある人でも、仕事のこととなると誰よりも厳しい一面を覗かせることで有名だったりします。

「謙虚さ」と聞くと、腰の低い控えめな人物をイメージしがちですが、なぜその人物が謙虚さについて述べるに至ったのか、プロフィールやエピソードをしっかりと調査しておくことが大切です。




「謙虚さ」の本来の意味は、「控えめで、慎ましいこと」

【謙虚】ひかえめでつつましやかなさま。自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま。

謙虚さとは?というテーマでスピーチをする以上、「謙虚」の本来の意味をきちんと確認しておくことも大切です。一例として、ある辞書には次のように書かれています。

【謙虚】
ひかえめでつつましやかなさま。自分の能力・地位などにおごることなく、素直な態度で人に接するさま。
(三省堂「大辞林」より)

単に腰が低い・謙遜しているということではなく、おごりのない素直な態度のことを「謙虚」と言い表すことが分かります。

この意味を正確に確認しないまま、たとえば「謙虚な人は腰が低くて、謙遜するのが上手です」と言ってしまったら、違和感を持つ人が出てくるにちがいありません。

すると、スピーチ全体に対する信頼性が下がってしまい、せっかく考えたスピーチが台なしになってしまいます。

謙虚さの本来の意味は、「控えめで、慎ましいこと」です。スピーチで話すことを考え終えたら、謙虚さの本来の意味に立ち返り、スピーチ全体が「謙虚さ」の趣旨に沿っているかどうか、今一度確認しておきましょう。




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まとめ)謙虚さについて伝えつつ、自省する機会としても捉えよう

謙虚さについての名言を調べていくと、多くの著名人や歴史上の人物が「謙虚さ」について語ってきたことが分かります。

それだけ多くの人が「謙虚であり続けるとはどういうことか」「どうすれば謙虚になれるのか」を真剣に考え、悩んできた足跡が残されているとも言えるのです。

謙虚さについてスピーチするのであれば、ぜひ自分自身についても振り返る機会として捉えてみてください。そうすることで、スピーチも自然に「謙虚さについてご一緒に考えてみましょう」というニュアンスになり、好感を持ってもらえる話し方になるはずです。

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