【朝礼のネタ】目標の立て方
[最終更新日]2022/12/15
「いずれこんな仕事をしてみたい」「将来はこんなふうになっていたい」といった目標を持っている管理職の方々は多いことでしょう。しかし、いざその「やりたいこと」を実現するとなると、日々の忙しさの中で具体的に何から始めたらいいのか分からず、「いずれ時間ができたら」「今の仕事が落ち着いたら」と先延ばしにしていないでしょうか。
この記事では、やりたいことを実現するために目標を立てる方法について、朝礼スピーチのネタとして活用できる形でご紹介します。ぜひ参考にしてください。
急いでいる方は気になるネタを押してください。
<スポンサーリンク>
朝礼のネタ:「やりたいこと」がなかなか実現できない理由
皆さんは「やりたいことがなかなか実現できない」「行動に移すまでが大変」と感じたことはありませんか?今日は、やりたいことを実現するのがなぜ難しく感じるのか?についてお話しします。
将来的にやってみたいことを考えるとき、多くの人はかなり先のことを想像するでしょう。私がまさにそうなのですが、10年後にどうなっていたいか、といった長期的なゴールをイメージしていたため、どうしても目標は漠然としたものになりやすく、具体性に欠けていました。
たとえば、「今までにない全く新しい商品を開発したい」という目標を立てたとして、そのゴールが10年後となると「いずれ時間ができたら企画を考えよう」「今はとりあえず少しずつ情報収集しよう」と考えてしまいやすく、目標達成のためにやるべきことが行動レベルにはなかなか表れてこないのです。
これでは、いつまで経っても目標には近づけない可能性が高いでしょう。
そこで、まずは「やりたいこと」を具体的にしていくことが重要になります。さきほどの例で言えば、「今までにない全く新しい商品」とはどのジャンルのものなのか、Webサービスなのかアプリなのか、あるいはハードウェアなのか、について具体化します。
そして、10年後と言わず2年後など、あまり先になりすぎない時点に目標を設定するのです。10年後と思っていると「今からやらなくては」といった切羽詰まった気持ちになりませんが、2年後はすぐに来てしまいますので、そのためには来年どうなっていたいか、半年後はどうあるべきか、とゴールから逆算して今やるべきことを考えやすくなるのです。
やりたいことがなかなか実現できないと感じている方は、目標を具体的なものにすること、目標をあまり先に設定しないこと、この2つから実行してみてはいかがでしょうか。
朝礼スピーチのコツ)重要なことを言う前に「間」をあける
スピーチで大切なのは話す内容だけではありません。内容と同じぐらい大事なのが「話し方」です。
聞いている人が引き込まれるように感じるスピーチは、話すテンポや強弱に緩急があり、一本調子でないことがほとんどです。どんなに良いことを話していても、話し方がずっと同じでは聞いている人は集中力が続かず、途中で飽きてしまうのです。
スピーチに緩急をつけるためのテクニックの1つに「間」を取ることが挙げられます。とくに、大事なことを言う直前にひと呼吸おくことで、「次は何を言うのだろう?」と聞き手に思わせ、聞くことに集中してもらうのです。
スピーチの構成を考えるときには、一番伝えたい箇所を決めておくと同時に、「どこでひと呼吸おくか」を決めておくと、メリハリのついたスピーチになるでしょう。
朝礼のネタ:目標の期限が決めづらいときは…
目標に向かって取り組む。言葉で言うのは簡単ですが、これはなかなか難しいことです。とくに、チャレンジ性が高く困難な目標を実現する場合、具体的にいつまでに達成したいのか、はじめから明確にしておくのが難しいケースもあるでしょう。そこで、今日は目標の期限が決めづらい場合の目標設定の方法についてご紹介します。
チャレンジ性の高い目標を立てた場合、やってみなければ分からないことも多々出てくるはずです。そのため、はじめに目標や期間、具体的な方法を全て決めておくのが難しいと感じてしまうのです。ここで「いつまでに何をやるべきなのかが決められない」という理由で、達成に向けた行動にブレーキをかけてしまうのは本末転倒です。
行動してみることで課題点や改善策が見えてくることもあるので、見切り発車で着手しておくことも大切な場合があるのです。
そこで、目標そのものはあえて「大方針」「理想像」だけを決めておき、具体的な進め方は走りながら考えるという方法があります。あえて曖昧に立てた目標を具体的なものにするにはどうしたらいいか?を考え、着手してみた感触を反映させながら「いつまでに、どのように進めるか」を軌道修正していくのです。この方法は期中設定法と呼ばれています。
今は変化の速い時代ですので、はじめから完璧な計画を立てておくのは難しい場合もあります。計画を立てても、世の中がそれを上回って速く変化することもあり得るからです。はじめは大方針だけ決めておき、行動しながら具体化していく期中設定法。もしよろしければ参考にしてみてください。
朝礼スピーチのコツ)緊張しやすい人は緊張状態を「利用」しよう
朝礼スピーチが苦手な人の多くが「緊張してしまう」「人前で話すとあがってしまう」と言います。これは誰しもあることで、スピーチを任された以上はしっかり話さなくては、という責任感が緊張状態を生み出しているとも考えられます。
そこで、緊張してしまう人は無理に緊張をほぐそうとするのではなく、緊張状態を上手に活用することをおすすめします。適度な緊張感は集中力を高めてくれますので、ふだん以上の結果を出せる可能性もあるのです。
「失敗したらどうしよう」「うまくできなくて笑われてしまうかもしれない」というマイナス面を想像するよりも、緊張状態を経験するたびに成長できていることを実感してみてはいかがでしょうか。このように、適度な緊張状態を肯定的に捉えることが大切です。
朝礼のネタ:目標を未達にしないために「短期的な目標」を設定する
皆さんは、こんな経験をしたことはありませんか?毎年年末になると「来年こそは」と考えて抱負を決めるものの、春になり夏になる頃にはすっかり忘れていて、年末が近づいてくると「今年も残りあと1ヶ月か・・・。そういえば、去年立てた目標は結局手つかずのままだったなあ」と感じるのです。私のダイエットの目標は毎年こんな感じです。
人の脳は複雑な構造をしていますが、実は驚くぐらい単純な思考をすることがあります。たとえば、「ご褒美がもらえるから頑張る」という報酬系がまさしくそれです。頑張ってもいつご褒美をもらえるか分からないとなると、脳は興味を失ってしまい、とたんに優先度や重要度が下がってしまうのです。
こうした脳の特徴を踏まえると、目標を決めるときにはあえて短期的に小さな目標を設定したほうが、達成感を得やすく継続しやすいのです。さきほどのダイエットの例で言えば、「1年後に5キロ落とす」という目標よりも、「2ヶ月で1キロ落とす」という目標のほうがイメージしやすく、効果も実感しやすいでしょう。
2ヶ月で1キロ落としていけば、1年間で5キロという目標は達成できる可能性が十分にあります。このように、小さな目標を着実に達成していくことによって、結果的に大きな目標を達成できるのです。
あえて短期的な目標を立てることには、途中で挫折してしまい目標未達のまま終わってしまうリスクを最小限に留める効果もあります。大きな目標を達成するために、あえて手近な目標を立てて実行してみる。私自身も、ダイエットをはじめ仕事の目標を立てるときには、意識して取り組んでみたいと思います。
朝礼スピーチのコツ)話す相手を3通りに使い分ける
朝礼スピーチは誰に対して話すものでしょうか?と聞かれたら、普通は「聞いている社員」と答えるでしょう。ところが、あえて話す相手を使い分けることで周囲を巻き込んだ印象的なスピーチになる場合があるのです。
スピーチは通常、「聴衆全体に向けて」話すものです。これがスピーチの基本的なスタンスで問題ありません。ただし、スピーチの中で、とくに重要な内容を話す場面ではあえて「特定の誰か」に向けて話すほうが印象に残りやすい場合があります。
自分の中で「この人に向けて話そう」と決め、そのときだけは特定の人に向けて話しかけるつもりで話すのです。こうすることで自然と口調やトーンに変化がもたらされます。
そして、もう1つのパターンは「自分に向けて話す」場面を作ることです。自分自身に問いかけ、考えを確かめたり、自信を得るためのプロセスをあえて公開したりする手法が考えられます。こうすることで聴衆はスピーチに感情移入しやすくなり、自分の問題として捉えてくれる可能性が高くなります。
朝礼のネタ:ベンチマークを設定する効果
目標を設定し達成に向けて順調に進んでいくのは難しいと感じる人が少なくありません。なぜなのでしょうか?原因はいくつかありそうですが、その1つに「達成したときの姿をイメージしづらい」ということがありそうです。今日は、この問題を解決するための「ベンチマーク法」という考え方を紹介します。
ベンチマーク法とは、平たく言えば「ライバルを見つける方法」です。たとえば、短距離ランナーが自己記録を上回る結果を出そうとするとき、一人で練習し続けていると記録が伸びず行き詰まってしまうことがあります。このようなとき、自分よりも少しだけ手強いライバルと一緒に走ることで、記録が伸びやすくなることが分かっています。
自分よりもほんのわずかだけ速い相手を観察し、「なぜ自分よりも速いのだろう」「どういうところが優れているのだろう」と分析することによって、自分が達成したい目標が具体化されていくというわけです。
新入社員の研修で、私はよく「まずは1年上の先輩を目標にしましょう」と伝えています。この道20年、30年といったベテランの社員の仕事ぶりを急に真似するのは難しくても、2年目の先輩を目標にするのであれば、努力しだいで追いつける可能性も見えてくるからです。
このように、仕事においても自分よりも少し経験が豊富な人やスキルがやや高い人をライバルと考えることで、自分が目指す方向が定まりやすくなり、目標が可視化される効果が期待できるのです。
朝礼スピーチのコツ)冒頭でスピーチのタイトルを伝える
スピーチの構成を考える場合、そのスピーチを聞く側にとってできるだけ負担感の少ない構成を考えることが大切です。聞く側にとって負担を感じやすいのは、「これは何の話だろう?」「いったい何が言いたいのだろう?」といったように、スピーチの趣旨が分からないまま聞き続けなくてはならないスピーチです。
こうした事態を防ぐには、スピーチの冒頭で要旨を端的に伝えておくのが効果的です。言い換えれば、スピーチのはじめに「今日のスピーチは○○の方法についてです」と、スピーチのタイトルを伝えておくのです。
こうすることで、聞いている側は「これからこの話をするのか」と心の準備ができ、各々が自分なりの結論を持ち、話の流れを予測しながら聞くことができるのです。
朝礼のネタ:「やらないこと」を決める効果
目標を立てる、と聞くと、一般的には「実現したいことを決める」「達成すべきことを考える」と考えます。つまり、何がしたいのか、何をやるべきなのかを考えるのが普通です。
ところが、結果的に目標未達に終わってしまったり、場合によっては目標を決めただけでほとんど何も実行できないままになってしまったりといったことが起こりがちです。なぜなのでしょうか?
私は、この原因の1つに「やらないこと」を決めていないことがあるのではないか、と考えています。やるべきことを着々と進めていくのは案外ハードルが高いことです。目標達成に向けてやっておきたいこと以外にも、日常にはやるべきことがたくさんあります。
そこへ目標達成に向けて・・・ということを滑り込ませるわけですから、目の前のルーティンを片付けることに精一杯になりやすいのです。
たとえば、私は目標を達成するためにTo Doリストを作ることを考えましたが、あるときTo Doリストを追加し、消し込み、漏れがないかチェックするという一連の作業にかなりの時間と労力が費やされていることに気づきました。To Doリストに溜めておくぐらいなら、今すぐやっておけることをその場で片付ければ済むのです。
このように「すぐやる」ことを心がけるようになってから、本来やりたかったことに打ち込む時間が確保しやすくなったように感じます。
矛盾するようですが、やりたいことがあるときは「やらないこと」を決めることも必要です。皆さんには「やらない」と決めていることはありますか?もしなければ、あえてやらないことを決めてみるのも効果的かもしれません。
まとめ)実現に向けて一歩でも前進できるスピーチを心がけよう
目標をうまく立てられないと感じている人は少なくありません。そのため、朝礼スピーチで目標の立て方を取り上げることで一定数の人が関心を持って聞いてくれる可能性は高いと言えるでしょう。
ただし、目標をうまく立てられない人の多くは、目標の立て方そのものよりも、目標に向けて行動するための最初の一歩を踏み出せていないことが悩みの本質であるケースがほとんどです。どんなに素晴らしい目標を立てても、最初に行動に移すまでが大変なのです。
そして言うまでもなく、目標を立てても実現に向けて行動していなければ、その目標は機能したことになりません。
スピーチを聞いた結果、目標達成に向けて一歩でも前進してもらえるようなスピーチを心がけると喜ばれるでしょう。
合わせて読みたい
<スポンサーリンク>