私の管理職体験談:私が欲しいのは「相談できる人」。私に足りないのは「決断力」。

[最終更新日]2019/11/07

体験談
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私が欲しいのは「相談できる人」。私に足りないのは「決断力」。

あるとき、こう思ったんですよね。「あ、俺って、職場で相談する人がいない」って。

管理職になる前の一スタッフとして働いている時は、同じような目線で同じような悩みを抱えている仲間がたくさんいたため、「こんなことがあってさ」とか「どうしたらいいかな」と気軽に相談することができました。

しかし立場が変わってからは、相談することができる仲間がいなくなってしまったのです。

いや、相談しようと思えばできると思うんですけどね。──でも、そのままダイレクトに打ち明けると、聴いた相手が困るような内容も多くて。
なかなか本音をうちあけることもできないと思うと、、たまに寂しい気持ちになりますね。

タクトさんさん(男性 35歳)
職業
臨床検査技師
職種
医療従事者
年収
650万円
従業員規模
約5000人
地域
愛知県

Index

目次

私の紹介。──細かいことには気にしないおおざっぱな性格。でも、悩むと夜眠れなくなる。

通常業務も忙しい臨床検査部の管理職になり、神経質な性質のため眠剤を常用する日々

私は、臨床検査技師として大学病院に就職しました。

10年程勤務した後、今年の9月から新しく隣の市にできた分院の臨床検査部の管理職として配属されました。

現在、直属の部下は5人だけです。
「管理職」と言っても管理するスタッフの数は少なく、あとは通常業務が忙しいこともあって、どちらかというと「プレイヤー」としての働き方に寄っています。



私の性格は典型的なO型。細かいことは気にしない大雑把な性格です。
そのわりに神経質なところもあり、いろいろなことを考えると寝れなくなってしまい、今では眠剤を常用しています。

職場のメンバーには私のそんな神経質なところは見せないように、豪快な上司のポーズを取っていますが、きっとバレているでしょうね笑。

相談相手から、「それはあなたが考えることですよね?」と言われて。

相談相手の素っ気ない態度に落胆しつつも気づいたこと

今年度に入り、新しい病院(分院)の検査室を立ち上げる役割を仰せつかりました。

その検査室の主なミッションは、「患者さんに感染症を引き起こしている細菌を検査する」ことです。
かつ、そこでスタッフが何不自由なく業務ができるような環境を構築しなければいけません。



どんな機材を買って、どんな装置を買って、スタッフをどうやって教育して通常業務を滞りなく回していくか。そしてスタッフをどのように管理していくか。──多額の費用を投じてのプロジェクトですので、失敗は許されませんでした。



とにかく、考えれば考えるほど、不安は募ります。

そこで以前同僚だった(現在は部下)の「A」(仮名)に相談しようと、声を掛けたのです。

ですが、返ってきた返事は非常にそっけなく、

部下のA

「それは先生(私の事)が考えることなんじゃないですか?好きにしたらいいと思いますよ」

でした。

Aとはこれまで業務の分野で一緒に悩み、相談してきた仲間でしたので、その反応には非常に寂しさを感じました。
──で、案の定その日の晩はうじうじ悩んで全く眠れなくて笑。



でも、明け方になって、

(これからは自分が、何事も決めていかなきゃいけないんだ)

ということに気が付いたかというか、その「覚悟」を持つことができたのです。

それ以降は、少しだけ気持ちが楽になりましたね。
変わらず難しいことや悩ましいことは多かったですが、決断することも仕事のひとつだ」と思って、一つずつ焦らずに取り組んでいくようにしました。

当時の出来事を振り返って、今思うことは。

気づいた自身の甘え

振り返ってみると、自分の中で甘えがあったのだと思います。

「自分がやらなくても誰かが何とかしてくれる」、とか「困ったら誰かに相談したらいいや」と心のどこかで思っていたのでしょう。

分院に行ってこれまでよりスタッフの数が減ってしまったため、その甘さが通用しなくなる時期が思ったより早く顕れたのです。



「リーダーシップをとって決める」ということは正直嫌いでした。
小心者の自分はそういう状況を無意識に避けていましたが、これからはそうも言ってられないということを自覚しました。



それでも、人(私)はすぐには変われない笑。

覚悟をきめたものの誰かに相談したいという思いがよぎる

「相談できる人がいないから孤独だ」という考え自体、あんまり良くないのかもしれないな、と最近思っています。

だって、その考えは「相談できる人がいることが普通」という意識の上に成り立ちますからね。
人間誰だって、いつかは自分一人で決断しないときがあるわけですし、その度に「ああ、孤独だなあ」と自己憐憫に浸っていても、事態は何も良くなりませんから



──それでも、今でもやっぱり「誰かに相談して考えよう」と思ってしまうことがあります 笑。

「いろんな人の意見を聞いたほうがいいよね」と言い訳しながら、「良い意見を出してもらってその意見に乗っかればいいや。だから自分は真剣に考えなくても」と心のどこかで思ってしまうんですよね。



このあたりは持って生まれた性分も大いに含まれてのことでしょうから、一朝一夕には改善されないかもしれません。でも、部下達から呆れられて見切りを付けられる前に、なんとかしないとなあと思っています。

私が今、意識していること。これから目指していきたいこと。

決断力のある管理職へ

私は管理職であると同時に医療従事者で専門技術職ですので、まず業務に対する知識と技術を深める必要があると思っています。

技術者のとしてのスキルと知識は、管理職としてのスキルとは関係ないような気もしますが、業務内容に今よりも自信を持って取り組めるようになると、それが自分という存在に対する自信に繋がります。

プレイングマネージャーであることを求められる私の職場では、技術者としての自信が管理職としても人間の厚みや深みを出すと思っています。

だから、知識・技術はもっともっと高めていきたいですね。



それに加えて習得したいのが「決断力」です。

今はなにか選択を迫られるとその都度様々なことを考えてしまいスパッと決断できないことが多いですが、すぐに決断するという習慣を身につけたいと考えています。

決断力をつけるためには、状況を把握する力も求められると思います。

物事に対して偏った見方をするのではなく、広い視野を持って色々な立場から総合的に考えられるようになると、その結果として決断力も高まると思っています。



やっぱり決断力のある管理職は「ついていきたい」と思わせるものがありますからね。・・・道のりはまだまだ遠いですが笑。