【朝礼ネタ】「コンプレックス」について
[最終更新日]2022/12/15
「コンプレックス」という精神的な劣等感は大なり小なり誰の心にもあり、それはときに仕事の効率低下やストレスの増加といったデメリットを生み出すこともあります。
コンプレックスを正しく理解し、それを克服する術を持っているかどうかは、今後の社会人生活を左右するでしょう。
今回は、「コンプレックス」をネタにして構成した朝礼スピーチを紹介します。
朝礼スピーチの場でコンプレックスについて話すことで、社員が持つ悩みを解決に導ける可能性が生まれます。
こちらを参考にコンプレックスという問題と向き合い、考え方や克服の方法を伝える準備をしてみてください。
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Index
目次
朝礼のネタ:「見た目」のコンプレックスを克服するには?
突然ですが皆さんは、自分の見た目にコンプレックスはありますか。
私もそうですが、体型や顔に気になる部分がある人は、決して珍しくないと思います。しかし、そのコンプレックスはもしかしたら、他人から押し付けられている「非合理的」な考え方なのかもしれません。
今日は見た目のコンプレックスについて、皆さんと考えてみたいと思います。まず皆さんに知ってほしいのが、「イラショナル・ビリーフ」という言葉です。
イラショナル・ビリーフとは、「非合理的・非論理的な考えを、正しいと思い込んで受け取ってしまう」心理状況のことを指します。アメリカの臨床心理学者「アルバート・エリス」が生み出した言葉で、コンプレックスの克服にはこのイラショナル・ビリーフからの脱却が重要だと考えられているのです。
たとえば「太っているからおしゃれができない」といったような形で、コンプレックスが原因で心にブレーキがかかってしまうことはないでしょうか。
まさにこのブレーキがイラショナル・ビリーフによって引き起こされるもので、「~だから、~に違いない」という思い込みによって、コンプレックスを生み出されてしまうのです。
しかし、よく考えてみて欲しいのですが、この「~だから、~に違いない」という固定概念は、本当に正しいものでしょうか。
たとえば「太っているからおしゃれができない」という考えに、私は賛同できません。太っていてもおしゃれな人はたくさんいますし、逆にスタイルが良くても上手に洋服を着こなせていない人もたくさんいます。
つまり、「太っていること」と「おしゃれができない」という2つの要素を結びつけることは、非合理的で非論理的だと考えることができます。
この考え方は、コンプレックスを生み出している思い込みを排除し、克服していくことにつながります。
具体的には「この考え方は本当に正しいのか?」と固定概念を疑って自分の中のイラショナル・ビリーフを見つけ、その考え方を変えていくことでコンプレックスの克服を目指せるのです。私もかつては「体型のせいでおしゃれができない」と勝手に諦めていましたが、イラショナル・ビリーフを意識してみると、それはただの思い込みに過ぎないと考えられるようになりました。
皆さんが感じている見た目のコンプレックスも、イラショナル・ビリーフによって歪められた思い込みかもしれません。
この機会に自身のコンプレックスと向き合って、イラショナル・ビリーフからの脱却を目指してみてはいかがでしょうか。
朝礼スピーチのコツ)「小さな共感」で、聴き手の関心を得る
朝礼スピーチでは、「小さな共感」を呼び起こして聴き手の関心を得ることがコツです。
小さくても簡単な共感を提供できれば、聴き手はその話に親近感を持つことができます。
それは「この話には期待できる」という興味を引き出すことにつながり、聴く姿勢を促すことができるでしょう。
小さな共感はスピーチの冒頭で提示し、早めに聞き手との距離を縮めていくのがポイントです。
時事ネタや相手の悩みに寄り添うような話を冒頭に行うことで、小さな共感を呼びやすくなるでしょう。
聴き手からの関心を引き出したいときには、小さな共感を呼べるようなエピソードを上手に活用してみてください。
朝礼のネタ:「過去のトラウマ」と向き合うには
皆さんは自分の人生の中に、トラウマと呼べるような出来事はあるでしょうか。
トラウマはときにコンプレックスの原因となり、心に負荷をかけることがあります。しかし、トラウマの取り扱い方法を理解していれば、コンプレックスにつながる経路を絶つことができるのです。
今回はトラウマによるコンプレックスを克服するための考え方を紹介していきます。トラウマとは、過去の出来事やショッキングな体験によって心に傷ができ、心理的な痛みや拒絶反応を起こしてしまう「心的外傷」のことです。
トラウマは負の体験として記憶に残り、その後もずっと「〇〇はできない」「〇〇をすると嫌なことが起きる」という、コンプレックス的な考え方につながってしまいます。
トラウマがあるゆえに、どうしても苦手意識を持ってしまうというものが、皆さんの人生にもあるのではないでしょうか。
多くの場合、「トラウマとは乗り越えられないもの」「変えられない過去」と定義づけられてしまいます。
しかし、本当にそうなのでしょうか。心理学者である「榎本 博明」氏によれば、トラウマとは乗り越えられるものであるとされているようです。
トラウマから肯定できる部分を自分自身で汲み取ることができれば、その過去を乗り越えてコンプレックスにつながるようなマイナス要因を排除できると考えられるのです。では、実際にトラウマを乗り越えるには、どうすればいいのでしょうか。
榎本 博明氏の話を参考にすると、大事なのは「トラウマのその先を考えること」にあると思います。つまり「私にはトラウマがある」で終わるのではなく、「私にはトラウマがある。だから〇〇ができるようになった」という肯定感をその先に作ることが、トラウマの克服につながるのです。
「トラウマがあったから」「トラウマのおかげで」という考え方に変えられれば、コンプレックスを生み出すようなネガティブな印象を払拭できるでしょう。
私も、過去に自分の話し方のせいで友人を怒らせてしまったトラウマがあります。
しかし、そのトラウマをきっかけにコミュニケーションスキルを本気で学び、今の会話術を身につけることができました。このように「トラウマの先」を自分で作り出すことができれば、過去の出来事をポジティブに変えていくことはできるのです。
自分の捉え方次第で、トラウマから得る感情は変えることができます。
人間の記憶とは曖昧なものであり、その気になれば今日から塗り替えることだって可能なのです。つい「自分にはトラウマがあるから仕方ない」と考えがちになりますが、ぜひその甘えを振り切って、自分を縛るコンプレックスの克服を目指してみてください。
朝礼スピーチのコツ)スピーチ全体の「起・承・転・結」を意識する
スピーチの構成を考える際には、「起・承・転・結」を意識することが基本となります。
起:スピーチのつかみです。内容の基本テーマを伝えるのと同時に、聴き手の興味を引けるようなキャッチーな言葉や問いかけを行います。
承:スピーチの内容を膨らませて、面白いと思わせる部分。具体例や自分の体験を話して、聴き手のイメージを広げるのがポイントです。
転:新しいエピソードや考え方を提示して、聴き手の驚きや感動を引き出すのが目的になります。テーマの核となる話を導入して、クライマックスにつなげましょう。
結:スピーチの結論です。話を改めてまとめることはもちろん、「〇〇をしてみてください」と聴き手に次の行動を提示することも考えられます。
起承転結を押さえておけば、大きな脱線をすることなくスピーチを構成できます。
話がブレてしまったり、途中でスピーチがだれてしまったりする場合には、基本である起承転結を軸にして構成を練ることがおすすめです。
朝礼のネタ:血液型別にみる、陥りやすい「性格」へのコンプレックス
皆さんは自分の性格に、コンプレックスを感じることはあるでしょうか。
自分の性格とは目に見えないものであるため、明確に「ここがコンプレックスだ」と断定することは難しく、「なんとなく自分の性格が好きじゃない」と漠然と感じている人も多いと思います。そんなときは「血液型から考えられるコンプレックス」を参考にして、自分の性格に隠されたコンプレックスを探り当ててみるのがおすすめです。
今日はそれぞれの血液型別に考えられる性格コンプレックスをまとめてきたので、一緒に確認してみましょう。
まずA型ですが、優しくて気配りができる性格ゆえに、自分の本当の気持ちを伝えずに我慢してしまう傾向があります。
「本当は〇〇がしたいけど、周囲のことを考えて遠慮してしまう」そんな性格が意志の弱さに感じられて、コンプレックスとなることがあるのです。
コンプレックスの克服のためには、信頼できる誰かに本音を話す機会を設けて、定期的に気持ちを吐き出す習慣を身につけるといいでしょう。
続いてB型ですが、ひとつのことにまっすぐのめり込みやすい性格の人が多いとされ、周囲のことが目に入らなくなりやすい傾向があるようです。
そういった性格が原因となって人間関係を壊してしまうケースも多く、それが性格コンプレックスにつながることもあります。
B型の人はときどき立ち止まって周囲を見渡せるような、余裕のある時間配分を習慣づけるとコンプレックスの克服につながるかもしれません。
O型は頑固でときに冷徹な一面を持つ性格とみられる傾向があるらしく、それゆえに相手に気を遣わせてしまう機会が増えてしまう可能性があります。
それゆえに周囲に距離をとられてしまうこともあり、それが性格コンプレックスにつながりやすいとのことです。
ときには自分の意見を積極的に相手に合わせていくことで、コンプレックスの克服を目指すのがポイントとなります。
最後にAB型は、束縛を嫌って自由を優先したい性格の人が多いとされ、それにより相手を振り回してしまう傾向があるようです。
つい面倒ごとから逃げてしまうことも多く、その逃げ癖が性格コンプレックスにつながりやすくなります。
そんなAB型の人はコンプレックス克服のために、なるべくひとつのことに熱中できるような環境を作って、逃げずに集中することを意識してみるといいでしょう。いかがでしょうか。 血液型から考えられる性格コンプレックスに、心当たりがある人もいるのではないでしょうか。
血液型でコンプレックスが決まるわけではありませんが、このようにカテゴライズしてみることで、コンプレックスという問題をライトに捉えることができます。
自分の性格コンプレックスがわからないという人は、まず血液型による分類から考えてみましょう。
朝礼スピーチのコツ)「断定的」な物言いはなるべく避ける
朝礼スピーチでは、断定的な物言いはなるべく避けて話をするのもポイントです。
話の内容によっては、答えがひとつではなかったり、別の捉え方や考え方が存在する可能性があります。
そういった可能性を考慮して、断定せずに曖昧な物言いで話すこともスピーチのコツになるでしょう。
たとえば「〇〇が正解です」ではなく、「〇〇というものも正解のひとつです」とするのが、断定しない物言いになります。
他にも「〇〇が比較的多いです」「〇〇ということもあります」といった形で、別の可能性があることを含ませる言い回しが考えられるでしょう。
断定的な物言いを避けるテクニックをいくつか把握して、必要に応じてスピーチに導入してみてください。
朝礼のネタ:私のコンプレックスの克服法
皆さんは、自分自身のコンプレックスを克服するために、何か具体的な方法を考えたことはあるでしょうか。
コンプレックスの克服方法は人それぞれですが、誰かの克服法を知ることは、自分自身のコンプレックスの克服を考えるヒントになることがあります。本日は私が行ってきたコンプレックスの克服方法を紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
私がおすすめしたいコンプレックス克服法とは、通称「ツッコミ克服法」です。
やり方は簡単で、コンプレックスを紙などに書き出し、それに対して自分で「なぜ?」「どうして?」とツッコミをします。続いてそのツッコミに対する返答をまた書き出し、それに対してもまたツッコミを入れる。
このように書き出しとツッコミを続けて、コンプレックスの克服を目指すのがツッコミ克服法です。たとえば
「人と会話するのが怖い」→「なぜ?」→「昔嫌われたから」→「どうして嫌われたの?」→「話し方が下手だったから」→「下手だって言われたの?」→「言われてないけど、そうに違いない」→「勘違いじゃないの?何人にも言われたの?」→「ひとりだけ」→「じゃあ、話が下手だったわけじゃなくて、たまたまその人と相性が悪かっただけじゃない?」→「……そうかもしれない」
こんな形で自問自答のツッコミを繰り返すと、コンプレックスがいつの間にか克服に導かれていくことがあります。
もちろんこの方法が効果を発揮するわけではありませんが、少なくともコンプレックスの内容を自覚する良いきっかけにはなるでしょう。
コンプレックスとは、どちらかといえばあまり向き合いたいものではないと思います。
だからこそ、ツッコミを入れるという「軽さ」を利用して、ちゃかすつもりで克服する姿勢がおすすめです。コンプレックスに悩んでいる人は、軽い気持ちでツッコミ克服法を実施してみてはいかがでしょうか。
朝礼スピーチで「コンプレックス」をネタにするとき知っておきたいこと
朝礼スピーチで「コンプレックス」をネタにする際には、いくつか知っておきたいことや注意点があります。
以下の2点は特に重要なので、コンプレックスをネタにしたスピーチを作る前に内容を確認しておいてください。
「実体験」を踏まえると、聴き手の共感を得やすい
朝礼スピーチでは、実体験を踏まえて内容に盛り込むことで、聴き手の共感を得やすくなります。
テーマに合った実体験がないか考えて、可能な限りリアルな話をスピーチに導入してみましょう。
自身のコンプレックスを話すことは恥ずかしいかもしれませんが、勇気を出して披露することができれば、大きな興味関心を聴き手から引き出すことができます。
「自分にもコンプレックスがある。だから安心してほしい」というメッセージにもなるので、コンプレックスをテーマにするときには実体験の導入がより効果的となるでしょう。
話せる範囲で構わないので、スピーチの構成には自身の実体験を盛り込んでみるのがおすすめです。
専門用語を使う際は、用語について必要な説明を補う
朝礼スピーチの中で専門用語を使う必要がある場合には、その用語の説明も合わせて行います。
用語の意味が伝わっていなければ、話の内容も正確に理解してもらうことができません。
専門用語を使うのなら、簡潔に意味を説明してから本題に入るようにしましょう。
専門用語を使わないで済むのならそれに越したことはないので、なるべく簡単な言葉で代替できないか考えてみるのもポイントです。
用語説明の時間を省ければ、それだけテーマのスピーチに時間を割くことができます。
構成時に専門用語が必要になったときには、まず別の言葉にできないか考えることを意識してみましょう。
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まとめ)コンプレックスは共通の話題としてスピーチに利用できる
コンプレックスは多くの人の心に巣食うものであることから、朝礼スピーチでは「共通の話題」として利用することができます。
共通認識を持ってコンプレックスについて考えることができれば、お互いの悩みを理解するきっかけになるかもしれません。
普段コンプレックスについて話せる機会は多くないからこそ、朝礼スピーチでその内容に触れてみることに意味があるでしょう。
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