【朝礼ネタ】コミュニケーション【話し方編】
[最終更新日]2022/12/15
職場の朝礼やミーティング時に、持ち回りでショートスピーチをすることになっている会社は比較的よくあります。「もうすぐスピーチの番が回ってくるけれど、話せそうなことが見つからない」「話すネタを探すのに苦労している」・・・そんな人もいるのではないでしょうか。
この記事では、「コミュニケーション」「話し方」といった、比較的広い職種で朝礼スピーチのお題になりそうなテーマについて、ネタをご紹介します。朝礼スピーチのネタに困っている人は、ぜひ参考にしてください。
急いでいる方は気になるネタを押してください。
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朝礼のネタ:「受け取りやすさ」を意識した話し方について
今日は「受け取りやすさ」を意識した話し方について、最近考えたことをお話しします。
皆さんは、「一生懸命話したつもりなのに、いまいち相手に伝わっていない」という経験をしたことはありませんか?なぜこんなことが起きてしまうかと言うと、「すでに知っている情報への慣れ」が原因にあるようです。
私の名字は谷田部(ヤタベ)ですが、初対面の方に自己紹介をして「ヤタベです」と名乗ったにも関わらず、「タナベさん」と呼び間違えられてしまうことがありました。覚えづらい名字なんだろうか?と思っていた時期もあったのですが、あるとき上司の方から「自己紹介のとき、早口すぎるからじゃない?」と指摘されたことがあります。
たしかに、自分の名前は自分にとって言い慣れていますので、つい「サラッと」言ってしまいがちでした。思い返してみると、「ヤタベさん、ですね?」と聞き返してくださる方もときどきいらしたので、たしかに聞き取りづらかったのだろうと思います。
このようなことを避けるには、「重要な箇所は繰り返し伝える」「意識してゆっくり、はっきりと伝える」という工夫をするといいようです。「ヤタベです。ヤ・タ・ベ、と読みます」と伝えることで、聞き手にとって受け取りやすく、印象にも残りやすい伝え方になります。
今のは自己紹介の例でしたが、この伝え方は普段の仕事でも活かせることかもしれないと思います。
お客様に知っていただきたいこと、伝えるべき重要なことは繰り返して言う・ゆっくりはっきり言う、といったことを意識するだけで、受け取りやすさがかなり改善されると思います。私自身、今まで自分が伝えたいという思いが先走ってしまい、しっかりと相手に伝わっているのか確認できていなかったことがあったかもしれないような気がします。受け取りやすさを意識したコミュニケーションは、相手を大切にする、尊重するという意味でも大切なことですね。
そうは言っても、私はときどきつい早口で話してしまうことがあるので、「今、早口だったかもしれない」と気づいたら、「〇〇と言いたかったのですが、伝わっていますか?」と確認するようにしています。伝えたつもりで終わってしまわず、本当に伝わったのかどうかを確認することも必要なのかもしれません。
相手にとって受け取りやすい話し方を意識して、より伝わりやすいコミュニケーションを目指していきたいと思います。
朝礼スピーチのコツ)聞き手に「考えてもらう」場面を作る
スピーチで話している最中、「どうも聞いている皆の反応が薄い・・・」「興味がないのかな?」と感じたら、スピーチの内容を「自分事」と捉えていない人が多いことの表れかもしれません。人は「自分にはあまり関係ない」と感じた時点で、熱心に耳を傾けなくなってしまいます。
そこで、「どう思われますか?」「皆さんはいかがでしょうか?」といった「考えてもらう」場面を作ることで、聞き手に自分事として捉えてもらうようにするといいでしょう。「どう思われますか?」と問われることで、「自分なら〇〇と思う」といった意見や感想を持ちながら聞いてもらうことにつながります。
また、考えてもらう時間を数秒間取ることでスピーチに「間」ができ、メリハリが生まれるという効果もあります。
朝礼のネタ:初対面の相手とのコミュニケーションで気をつけること
皆さんは初対面の人と話すのが得意ですか? ご存知の通り、私は大の苦手です(笑)。それでも仕事柄、初対面のお客様や取引先の方々と話す機会はありますので、どうにかして苦手意識を克服したいとずっと思ってきました。最近メディアで見かけた記事で「なるほど!」と思ったものがありましたので、今日はそれをご紹介します。
会話で相手を不快にさせない話し方は、自分と相手の話す時間が半々になることだそうです。たしかに、ずっと相手の話を聞かされる一方で口を挟むスキさえなかったら、「この人と話しても面白くない」と思ってしまいそうですよね。相手と自分が順に話してキャッチボールになるから、会話として成り立つわけです。
ところが、相手と自分が半々になるように心がけていても、なかなかうまくいかないらしいのです。たいていの人は自分が話している間のほうが頭を使っています。頭がフル回転しているとき、時間が短く感じやすいので、ついつい自分が話し過ぎてしまうことが多いのだそうです。
そこで、会話のバランスをうまく保つには、相手:自分の割合がだいたい7対3ぐらいになるように心がけるといいそうです。自分のほうが少ないぐらいにしておけば、自然と話す時間が半々に近くなるというわけですね。とくに初対面の人と話すときには、「この人と話すのは楽しい」という印象を持ってもらうことが大切ですので、7対3の法則を意識することはとても大切と思いました。
7対3の法則は、仕事でも活かせることがありそうです。お客様や取引先の方々とお話するとき、相手の方が何と仰っているのか、どのようなご要望をお持ちなのか、話をよく聞くことが大切、とよく言います。振り返ってみると、私は相手の方との間に沈黙の時間ができてしまっては良くないのではないかと思い、つい自分から次々に話をしてしまっていたところがありました。結果的に、ほとんど自分ばかり喋っていたときもあったような気がします。
仕事でも、相手と自分は7対3、と心がけて話をしていくことで、会話のバランスが良くなり相手の方に不快な思いをさせずに済むだけでなく、ご要望をしっかりとヒアリングすることにもつながるかもしれません。初対面の人と話すのが苦手という方は、7対3の法則を意識してみるといいかもしれません。私も今日からさっそく、7対3の法則を実践してみたいと思います。
朝礼スピーチのコツ)緊張を感じたら反応してくれる人に向かって話す
朝礼で話すのが苦手な人の中には、「聞いている人たちから反応がなくて戸惑ってしまう」「無反応だとよけいに緊張する」と感じている人がいるかもしれません。一見、無反応で聞いている人たちも、スピーチの内容や話し方がおかしいと思って黙っているわけではなく、じっくりと耳を傾けてくれているだけだった、ということはよくあります。
無反応=スピーチが良くない、というわけではありませんので、あまり心配する必要はありません。
それでも無反応に慣れない場合は、うなずくなど好意的な反応を示してくれる人を探して、その人に向かって話すイメージを持つといいでしょう。結果的に、そのほうが「伝えよう」という意識が強くなり、聞く人に訴えかける力のあるスピーチになる場合もあるのです。
朝礼のネタ:上手な「例え話」の使い方
今朝は、まず皆さんに1つ質問です。ITに詳しくない人に対して「サーバ」とは何か?を説明しなくてはならないとします。皆さんなら、どのように説明しますか?
「話が上手な人は例え話がうまい」と言われています。例えを使うことで、伝えるべきことが別のものに置き換えられ、イメージしやすくなったり、本質をいち早く伝えることができたりします。でも、上手は例え話をするのは難しいですよね。
さきほどの「サーバ」の話ですが、あるとき起業家の家入一真さんとジャーナリストの田原総一朗さんが対談しているテレビ番組を見たことがあります。家入さんはロリポップサーバの創業者として知られていますが、田原さんは「サーバを作ったと言われても、よく分からない」と仰っていたのです。そのとき、家入さんはこんな例え話をしていました。
「サーバというのは、展覧会の会場のようなものです。」
「展覧会の会場を用意したから、絵を飾ってくださいね、ということです。」
「皆が自分の絵を飾れる場所ができ、いろいろな人に見てもらえるわけです。」
この説明を聞いて、田原さんは「なるほど、それなら分かる」と納得していました。技術的な用語を一切使うことなく、「展覧会に絵を飾る」という誰もが想像しやすいものに例えたのです。
上手な例え話には2つのポイントがあるようです。1つは「簡潔」なこと。複雑な話や長い話は頭に入りづらく、聞いているうちに集中力が途切れてしまいます。そしてもう1つは「身近なものに例えている」こと。例えるものが誰でも知っているようなものではないと、例え話をしたことによって余計に分かりづらくなってしまうこともあるからです。「簡潔」に「身近なもの」へと例えることで、より短時間で本質的なことを伝えられるのです。
例え話は仕事で使っても効果的です。相手にとって未知の情報を伝えるときや、複雑な話を伝えるときは、例え話で原理や仕組みを先に理解してもらい、その上で具体的な内容を伝えれば、相手にとってかなり理解しやすくなります。
上手な例え話をするのは簡単なことではありませんが、ふだんから例え話を練習するように意識しておき、仕事でも上手な伝え方ができるように心がけたいと思います。
朝礼スピーチで「話し方」をネタにするとき知っておきたいこと
ここまで、「話し方」をテーマとした朝礼スピーチの例を紹介してきました。スピーチのおおよその構成や話す内容については分かってきたのではないでしょうか。
ただし、スピーチの目的はあくまで「人に伝える」ことです。スピーチ原稿を朗読しても、聞いている人に伝わりやすいスピーチになりません。
朝礼スピーチで「話し方」をネタにする場合、知っておきたい3つのことをについてまとめました。実際にスピーチをする際には、次のことに気をつけましょう。
「話し方」は興味を持って聞いてもらいやすいテーマ
朝礼スピーチにはさまざまなテーマがありますが、聞いている一人ひとりにとって「自分には直接関係のないテーマ」だと、興味を持って聞いてもらうのは難しいかもしれません。しかし、「話し方」は仕事だけでなくプライベートにおいても誰もが関わりのあることですので、興味を持って聞いてもらいやすいテーマです。
普段から「もっと上手に伝えられたら良かったのに」「うまく話せるようになりたい」と感じている人は決して少なくないからです。
朝礼スピーチそのものに苦手意識がある人にとっても、「話し方」をテーマとしたスピーチはハードルが低めと言えるでしょう。多くの人に興味を持ってもらえるはずですから、自信を持って話すことが大切です。
興味を持って聞いてもらいやすいからこそ、相手に伝える意識が大切
いざ朝礼スピーチをするとなると、多くの人は「失敗せずに話せるだろうか」「上手に喋れるかな・・・」と不安になることでしょう。実は、これが落とし穴なのです。上手なスピーチとは、決して「流暢にすらすらと話す」ことではありません。スピーチの目的はあくまで「伝わる」ことにありますので、伝える技術そのものよりも「伝えたい」という思いのほうが重要なのです。
「話し方」をテーマとしたスピーチは、興味を持って聞いてもらいやすいものです。だからこそ、「考えておいた通りに話せば伝わるだろう」と慢心してはいけません。しっかり伝わっているか、聞いている人の表情や様子を確認しながら話す気持ちの余裕を持つことも忘れないようにしましょう。
「話し方」をネタにするときは、実践しながらスピーチすることでより伝わりやすくなる
具体性のない抽象的なスピーチを聞くと、「それで、結局何をすればいいの?」という気持ちになりやすいものです。とくに「話し方」をテーマにする場合、スピーチそのものが「話し方」の1つの具体例になりますので、スピーチの中で話し方を実践して見せることで説得力が増します。
前に紹介した例では、「重要な箇所は繰り返し伝えましょう」と言うだけよりも、「ヤタベです。ヤ・タ・ベ、と読みます」とやって見せることで、どのように実行すればいいのかがイメージしやすくなるのです。
例え話をテーマにするのであれば、何か1つは例え話を用意しておくといいでしょう。もちろん、その例え話が分かりづらいようでは元も子もありませんので、相応の準備が必要になります。しかし、的確な例え話を紹介することができれば、非常に説得力のあるスピーチになるはずです。
まとめ)朝礼スピーチで「話し方」は鉄板ネタ!
この記事を読みながら「朝礼のテーマに話し方を選んだら、自分の話し方が上手でないと恥をかくかもしれない」と心配している人もいるかもしれません。もし自分自身の話し方に自信を持てないようであれば、「これから私自身も実践したいと思っていること」として伝えれば問題ありません。朝礼スピーチのテーマは「最近心がけていること」や「これから心がけていきたいこと」でもいいのです。
朝礼スピーチのネタ探しで困っている人は、まずは鉄板ネタの「話し方」からチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
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