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知らないと恥ずかしい!ビジネスシーンでありがちな言葉遣いNG集

[最終更新日]2018/11/20

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日本語は常に変化し続けています。

世代が異なれば、遣う言葉が違うのは当たり前。世の中の変化に伴って人々の需要もまた変化し、その需要に応じて新しい言葉が生まれ、不要となった言葉は死語として姿を消していきます。
そして人々に遣われ続けた言葉が市民権を得て、「正しい言葉」として生き残るのです。

超○○」「ヤバイ」「うざい」「猫に餌をあげて」――急速に広まる若者語や幼稚な丁寧語。
これらは耳にすると思わず眉をひそめてしまう一方で、気づかないうちに口にしていることも。

若者ならば許されても、大のおとなが遣うには少々恥ずかしい表現です。ビジネスの場においては、なおのこと。
言葉で失敗しないためにも、まずは自身の言葉遣いを見直してみませんか?

Index

目次

そもそも、なぜ「言葉遣い」が大切なのか?

管理職・マネージャーになった際に、

「社長の生きざまに憧れます!」

――褒めたつもりが、実はこれ、社長を批判していることにもなりかねません。

なぜなら「生きざま」は、自分の生き方を自嘲するときに遣う表現。

そもそも「さま」は、人を嘲る言葉なのです。「ぶざま」という言葉があるように、「さま」は本来、見苦しいありさまを表す言葉として遣われてきました。

間違った認識や勘違いでうっかり相手を怒らせたり、不信感を抱かせたりすれば、信頼関係を維持することができなくなります。

ビジネスに限ったことではなく、人間関係の構築において言葉こそ最たるコミュニケーションツール
言葉なくして、人は生きていけないのですから。

上手な言葉選びは「語感」の嗅ぎ分けにあり

たとえば、「ヒロシマ」には歴史的背景が漂い、「ポリ公」は感情的ニュアンスを含んでいます。

男女の2人連れを表すアベックとカップルも、同じ意味なのに前者は古くさくて、シーンによっては隠微な雰囲気を感じさせます。

言葉にはそれぞれ微妙な違いや独特の匂いという「語感」があり、それは人によって異なることを前提に、誰と、どんな状況で話すのかに応じて、自分のイメージに近いものを選び分けることが必要なのです。

寒さの不快感に加えて、恐ろしさや気色悪さの語感を持つ「鳥肌が立つ」。最近では、感動した場面で遣われることも増え、それに違和感を抱かない人も多くなっています。

その意味合いを正しく共有できる相手かどうか見極めないと、円滑な意思疎通は叶いません。常日頃から、自分本位な言葉選びにならないよう心がけましょう。

「が」と「で」、たった一言が印象を左右する

とある職場の休憩室。新卒で入社したばかりの部下に、先輩が気を遣って声をかけます。

「○○さん、何か飲む?」

「あ、はい」

「コーヒーでいい?」

みなさんなら、この後、なんて答えますか? ただ、「はい」と答えるだけでは素っ気ない気がします。となると、選択肢は2つ。

  • 「コーヒーでいいです」
  • 「コーヒーがいいです」

さて、たった一文字。助詞が違うだけで、随分と印象が変わります。さらには、そこに自然にお礼の言葉があれば……。

「コーヒーがいいです。ありがとうございます!」

ごちそうしがいもあるというものです。

相手の身になるだけで差がつくのだとしたら、好印象になる言葉遣いをしない手はありません。
また、己を過信せず、失礼な表現ではないか?と疑うことも含めた慎重な言葉選びは、ミスを事前に防ぐことにも繋がります。

まずは日頃の言葉遣いを意識するところから始めてください。

「ファミコン言葉」からの脱却を図る

ファミレスやコンビニで遣われているバイト敬語、いわゆる「ファミコン言葉」が一般化しつつあり、敬語の乱れが問題視されて久しい中、ビジネスシーンでも「すみません」が常套句となり、「よろしかったでしょうか」「ご利用できません」といった表現が飛び交っています。

何気なく口にした一言で取引先や上司を怒らせる……なんてことがないように、言ってはいけない言葉を知っておきましょう。

ビジネスで使われがちな、適切ではない言葉使い例

  • すみません

何でもかんでも「すみません」では気持ちは伝わりません。

お詫びなら、「申し訳ありません」。相手に頼みごとをする場合は「恐れ入りますが」。お礼の気持ちがあるなら、もちろん「ありがとうございます」が相応しい言葉選びです。

  • よろしかったでしょうか

バイト敬語№1の「よろしかったでしょうか」という不要な過去形の表現は、自分の考えを相手に押し付けていると受け取られかねません。
よろしいでしょうか」と現在形で言いましょう。

  • ご利用できません

「利用」はお客様の行為。「できる/できない」とするのは失礼にあたるため、正しくは「ご利用になれません」。
主体を明確に、文法として間違いのない言い方が自然と出てくるようになるのが理想です。

  • とんでもございません

「とんでもない」がひとつの言葉であるため、「ない」を「ございません」には置き換えられません。

とんでもないことです/とんでもないことでございます」が正解です。

  • ご苦労さまです

「さま」が付いているからといって、目上の人に遣ってはいけない言葉の代表格。

「ご苦労」は目下の人を労うときに遣う“上から目線”の表現なのです。そういった点からも、部下であっても「お疲れさまです」と言うのが主流となりつつあります。

どこかおかしい? 気になるビジネス敬語

正しいのか、正しくないのか。迷いがちなのが、敬語表現です。

多種多様なマニュアル本が発刊され続けていますが、難しく考えすぎないことも大事。まずは基本的なところから、意識してみましょう。

注意すべき3つの敬語の使い方

  • ○○様でございますか

語尾に「ございます」を付ければ敬意を表している気になりがちです。
ですが、「ございます」は「です/あります」の丁寧語のため、話す相手によっては「いらっしゃいます」とする方が敬意が高まります。

例えば、「部長のお住まいはどちらでございますか?」でも間違いではないですが、「部長のお住まいはどちらでいらっしゃいますか? 私の家は横浜にございます」とする方がよりスマートに。

  • ~させていただく

ベタベタ敬語№1の表現です。
基本的に、「させていただく」=「(許可を得て)させて」+「いただく(ことがありがたい)」という気持ちの込められた言葉であるため、話す相手と直接関わりのない場合に過剰に遣うと耳障りになります。

「本日、休業させていただきます」は「本日、休業いたします」で失礼にはなりません。
「ご説明させていただきます」は、「説明いたします/ご説明いたします」で十分。

取引先の会社でFAXを借りた場合は「使わせていただき、ありがとございました」、結婚式の出欠の返信は「出席させていただきます」が正しい言葉遣いです。

  • 二重敬語

最も誤用の多いのが、「おっしゃられる」です。これは文法的にも間違いです。

おっしゃる」そのものが「言う」の尊敬語のため、そこに「られる」を付ける必要はありません。

お話になられる」も同様で、「お話になる」でOK!
ただし、「お召し上がりください」は慣用表現として定着しているとして、2007年文化庁の敬語の指針では容認されています。

言葉は生き物ですから、時代とともに移り変わることもあります。最新の事情を確認しておくことも大事です。

クッション言葉を使いこなす

先方に何かを依頼する際は、お伺いを立てる言い方にすると角が立ちません。

「この書類をご確認ください」では、ときに尊大な印象を与えることも。

より丁寧さをもってお願いするには、「この書類をご確認いただけますか?」「この書類をご確認いただけませんでしょうか?」、さらには「この書類にお目通し願えませんか?」といった変化球が有効です。

また、「恐れ入りますが」や「お手数をおかけして恐縮ですが」といったクッション言葉を覚えておくととても便利です。
「ご面倒をおかけしますが、この書類をご確認いただけますか?」と一言添えるだけで、相手の都合も考慮した上で依頼していることが伝わって、印象がソフトになります。

また、クッション言葉は複数のパターンを覚えておくと、同じ言葉を繰り返さずにすみます。

敬語への苦手意識を払拭するための4つのポイント

敬語に苦手意識を持つ人は少なくありません。ガチガチに構えすぎるせいか、最近は「過剰敬語」が耳障りな場面も増えています。

大切なことは、「過不足ない表現ですっきりスマートに!」です。 敬語を使いこなすポイントを知っておきましょう。

話す相手と話す場所を考える

話す相手や話題の人物の「立てる度合い」を考え、さらに話す場の「改まり度」のレベルを意識するだけで、敬語の使いどころが見えてきます。

目上の人や取引先の相手には「+1」、同僚や初対面であれば「0」、目下の人や家族や友人には「-1」。大勢の人の前で発言するような改まった場では「+1」、日常生活やミーティングなどが「0」、居酒屋での飲み会などくだけた場であれば「-1」といった具合で、「0」であれば丁寧語で話せば問題ありません。

その時々で、相手レベルと場レベルの組み合わせが変わり、それに合わせて言葉遣いも変えればいいだけ。

たとえば、ビジネスの取引先に対して大規模なプレゼンをするなら、「相手を立てる+1」と「場の改まり度+1」で、「ただいまよりご説明いたします」と上級敬語を使用。

一方、親しくなった仕事の関係者との飲み会であれば、「相手を立てる度+1」×「場の改まり度-1」となり、「○○さん、さっきおっしゃってましたよね」と少しくだけた物言いで、親近感を増すのも悪くありません。

話し相手への敬意を忘れない

片方の人に敬語を遣っていると、もう一方の人に遣うのを忘れてしまうことがあります。
会話に出てくる人物だけに敬意を払うという失敗を犯しがちなので、注意が必要です。

部長に、「その件は、課長にご報告しました」と伝えた場合、「ご報告」だけでは課長への敬意はあるものの、部長に対しての敬語が抜けています。

「その件は、課長にご報告いたしました」という改まった表現を語尾にプラスして、部長への配慮も忘れてはいけません。

また、会話中は「ウチ(自分と同じ側)」か「ソト(外部の人)」かの人間関係を判断することも重要です。
この感覚が分かると、迷いは減ります。高めるべきは「ソト」!と常に心に留めておきましょう。

「お」「ご」に強くなる

「鈴木さんの書かれたお手紙」の「お」は尊敬語
「私が差し上げたお手紙」の「お」は謙譲語です。

そして、「最近、お手紙の良さが見直されていますね」の「お」は美化語です。美化語とは、「お料理」「ご挨拶」などきれいな言葉とするときに付けるもの。

過剰な美化語はくどい印象を与えますが、バランスよく配せば上品なイメージを抱いてもらえますので、ぜひ使いこなしたい言葉です。

必要以上に敬語を遣わない

とはいえ、何にでも「お」や「ご」を付けてしまい、ベタベタした過剰敬語になるのは避けたいところ。
「お」「ご」を付けたくなるのは、付けないと敬意が不足しているように感じられるから。

ですが、「です/ます」といった丁寧な表現と「相手を立てる度+1」の敬語が遣われていれば、失礼にはあたりません。

「お伺いいたします」は「伺います」で十分に相手を立てているのです。「お帰りになられました」は「帰られました」、「お掛けになられてください」は「お掛けください」とスッキリさせられると、あなたも敬語上級者です。

恥をかかないビジネス敬語をマスターして印象UP!

正しい言葉遣いをしようと意識しすぎて、話し方がぎこちなくなったり、言いたいことが上手く伝わらなかったり。多少言い方がおかしくても、丁寧に話そうとしている気持ちさえ伝われば、相手を不快にさせることはありません。

ビジネス敬語は、社会人として身につけておくべきマナーのひとつ。マナーは相手への「思い遣り」ですから、相手のことを慮った表現と心配りが何より大切です。

堅苦しく考えず、想いを伝えるために必要な意思伝達の手段としての「美しい言葉遣い」で豊かな人脈を築いてください。

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この記事を書いた人

椿屋やまだ

フリーライター。高校で現代文や小論文の講師を務め、企業や店舗の広報業務なども請け負う。
京都を拠点に活動し、テレビやラジオなどメディア出演も。共著に『京都、朝あるき』ことり会(扶桑社)がある。

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