私の管理職体験談:これまで営業一色だった私が、プロジェクト開発チームに任命されて。

[最終更新日]2021/04/14

体験談
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私の管理職体験談:これまで営業一色だった私が、プロジェクト開発チームに任命されて。

キッチンやお風呂、洗面台やトイレなどの住宅設備を販売する、営業マンです。

個人向け営業ではなく、大手の住宅会社や地元の工務店、リフォーム会社などに代理店や販売店を経由して販売する、いわゆる法人営業です。
新卒から、ずっと今の会社で働いています。

プライベートは2児の父親で、休みは子供と遊んだり家族で出かけることが多いです。
仕事の日も休みの日も、なかなか自分の時間がなくて笑。

忙しい毎日を過ごしています。
願わくば、2~3日誰のことも気にせず、ぼんやりと温泉に浸かりながら過ごしたい──、まあ、叶わぬ夢ですね、今のところは。







そっくりさん(男性 40歳)
職業
住宅設備販売
職種
営業
年収
約700万円
従業員規模
700人(うち部下3人)
地域
神奈川県

Index

目次

地方勤務から、東京での勤務になって。

地方と東京での働き方の違いに戸惑う日々

大学を卒業して、全国転勤のある今の会社に入社しました。
入社1年目はまず中国地方での勤務になり、先輩のやることを見様見真似で覚えて、3年ほど経ったころに東京への転勤を告げられ、単身東京での仕事になりました。

経験している人はわかると思うのですが、地方と東京は仕事の進め方が全く変わるんですよね。

まず、東京は人が多いせいか、一日のアポイントやメールの量が全然違う。
スケジュール管理を意識しないと顧客への提案準備に間に合わなかったり、急遽入った電話相談に時間を取られて打ち合わせに遅れてしまったり…。

そんな地方と東京での働き方の違いに戸惑いながらも、顧客を少しずつですが増やしたり、あるときは人事部の手伝いをして採用率を上げたりと、奮闘の日々でした。

また、顧客との交渉の際は相応の知識も求められる仕事でしたので、宅地建物取引士日商簿記検定といった資格を取得したのも東京に移ってからでした。

資格取得は大変でしたが、覚えた知識は一生活用できますし、実業務にも役立てられています。



40歳手前で、無事管理職になって。

管理職になってプレッシャーをを感じるように

現職で管理職になるには、社内及び社外での資格登用の試験を受ける必要がありました。

社外試験に合格した人の中から社内の幹部との面談と過去3年間の自分の社内での成果を発表し、そこで「問題なし」とされたら晴れて合格、管理職となる仕組みです。

40歳のときに私は試験と面談を受け、どちらもクリアして無事管理職になりました。

最初は色々な人からお祝いのメールや言葉をかけてもらい、すごく嬉しかったですね。
「今まで以上に仕事を頑張ろう」という気持ちを持つことができました。

ですが、管理職になったその日から上司からのプレッシャーはがぜん強まって。
今までは自分の担当売上をクリアして多少部下の面倒を見ていればよしとされてきていましたが、上司からは事前に「それだけじゃ、ダメだからね」と釘を刺されました。

それだけならまだしも、他の社員からも私の働きぶりを観察してくる視線を感じるようになって。

大きな仕事も任されるようになったので、当然といえば当然なのかもしれませんが、「仕事のやりやすさ」でいうと以前の方が断然やりやすかったです。まあ、これも慣れてくるのかもしれませんが。



システム開発の「シ」の字も知らないような私が、プロジェクトリーダーに任命されて。

システム開発の「シ」の字も知らないような私が、プロジェクトリーダーに任命されて。

管理職になり1ヶ月後ぐらいに、「新たな販売促進ツールを作る」というプロジェクトのリーダーを任されました。

2020年のコロナ禍の影響で、どの業界も「リモートワーク」が盛んに言われるようになって、私の職場でもこれまでの対面販売型のアプローチを一新する「オンラインでの交渉ツール」が求められていたのです。

これまで私の業務は「販売」一色でしたので、任命された時は

「なぜ私が?」

と不思議に思いました。

システムの設計・構築も関わりますので、開発部など他部署と連携をしなければいけません。
まったくの門外漢の分野でしたし、同じ社内とはいえほとんど知らない部署の人たちと新たなテーマで仕事をするにあたり、専門知識のみならず、リーダーシップのなさをさんざん思い知らされました。

最初のうちは本当にボロボロでしたね。ミーティングに出て、そこで出てくる開発用語の殆どの意味が分からない笑。
で、知らないままにしていると「ここ、どうしますか?」と訊かれた時にまったく答えられない。

だから、とにかく「分からないことがあったら聞くこと」、そして「迷ったら相談すること」を意識しました。管理職・リーダーとは名ばかりで、とても頼りない存在だったと思います。情けない気持ちでいっぱいでした。

交渉ツールは数か月の開発期間を経て、無事完成しました。
実運用の際にいくつか改善点は出てきましたが、おおむね及第点を貰える活躍ぶりでした。

社員の人たちの何人かがツールを使っての感想で、「なかなか良かったですよ」というような感想を伝えてくれたとき、ほっと救われた気持ちになったものです。

プロジェクトが完了したときに、一人のメンバーから言われた言葉。

プロジェクトが完了したときに、一人のメンバーから言われた言葉。
開発メンバー

「あなたがリーダーでよかった」

プロジェクトが完了し、あとは一部運用部隊に任せるとしてチームが解散となったときに、ある開発メンバーから言われました。

もしかしたら、少しおべっかもあったかもしれません。ですが、この言葉は非常に私の胸の中で響きました。

これまで、私は管理職=リーダー(皆を引っ張っていく人)というイメージを持っていました。ですが、管理職(プロジェクトリーダーも含め)の役割とは、自分どうこうではなく、「任された仕事を遂行していく」ことに尽きるのではないか、そう思えたのです。

仕事を遂行していくうえで、関わる人たちが作業しやすいように取り計らっていく。そのうえで、わからないことがあったら、正直に「ごめん、それわからないです」と言って専門部署の人たちに教えてもらいながら、コミュニケーションを頻繁にとっていく。

そして、各人のやることの進捗管理をマネージメントすることが、管理職としての働き方なのでしょう。

また、今回のプロジェクト案件で知れたことは、「管理職は自分一人で仕事を抱え込んでしまうと、得てして他の人に迷惑がかかる」ということです。

それ以来、できるだけ抱えこまずに「困ったらまず相談」という意識で仕事を進めるようになりました。



私が考える管理職像と、これから目指していきたいこと。

私が考える管理職像と、これから目指していきたいこと。

これから管理職として、どう働いていくか。──そのことについて、よく考えます。

管理職は任された仕事を遂行するために働きかけることが重要ですが、とはいえ自分のスキル・知識が必要ないわけではないでしょう。自己研鑽もしていかなくてはと思っています。

あとは、「視野」を広げていくこと。同僚や部下の視点は気づきやすいのですが、上司の視点というのがなかなか気づきにくいんですよね。
ですので、常に自分の役職の2つ上の役職の人たちが今どんなことを考えているか等を意識するように心がけています。

仕事全体を俯瞰できるようになると、心の余裕にも繋がります。
今よりも余裕を持った働き方ができるようになるために、自己研鑽と視野の広がり、この二つは今後も意識していきたいです。

そして実際に余裕が出てきたら、「いつか、ゆっくりひとり温泉旅」という夢を叶えていければなと思っています笑。