私の管理職体験談:管理職として、常に「正しい判断」を行えるために

[最終更新日]2020/06/18

体験談
5
管理職として、常に「正しい判断」を行えるために

「経理に在宅勤務は無理」?──いや、そんなはずはない。

大学卒業後、私はフィットネスクラブを運営する会社に、インストラクターとして就職しました。

通っていた大学は経済学部でしたので、周りの人たちはというと、ほとんどが証券会社や銀行に就職してましたね。でも、私はスポーツがやりたくて。小さいころから身体を動かすのが好きでしたから。

そんな想いで入社した会社でしたが、インストラクターの仕事はわずか一年で終了となり、上からのお達しで私は経理部に異動させられることになりました。

それから現在までの20年間(途中2度の転職を経験しましたが)、ずっと経理畑で働いてきました。







121さん(男性 42歳)
職業
サービス業
職種
財務経理
年収
800万
従業員規模
800名
地域
東京都

Index

目次

管理職としての、私の働き方

財務経理の管理職としてコミュニケーションを大切に

現在はとあるサービス系の会社の財務経理の管理職として働いています。

主な仕事内容は、主に毎月の月次の売上・費用その他もろもろの収支を会計システムに入れ込んだり、日々の支払いの承認手続きを行ったり。それから、一ヶ月の収支をまとめて、月次決算を行います。
その他、5人の部下のマネジメントも行っています。
特に忙しくなるのは、年次決算のタイミングですね。数日前、ようやく年次決算の報告書の作成が終わって、一息ついているところです。

日々の仕事で大切にしていることは、「コミュニケーション」ですね。

経理というと、多くの人は「機械的」、「常にパソコンで計算している」というイメージを持たれています。でも、私たちが相手にしているのは数字じゃない、あくまで人です。だから、話さないと始まらないんですよね。

例えば営業の方とか、数字を創ってくれる人が今よりもっと働きやすい環境にしていけるように、いかにやりやすくしてもらえるか、ということを念頭に動くようにしています。

具体的には、いつでも相談してもらえるように、「経理の人って話しづらい」という印象を持たれないように、こちらから積極的に話しかけるようにしていますね。

「何かあったら相談してくださいね」と伝えたり、いかにお互いに歩み寄れるかを意識してやっています。

それでも、たまに相手から「今日中に決裁してほしい」だったり「至急対応してほしい」といった無茶ぶりをされることもあります。

そんなときは「もっと早く言っておいてくださいよ」と言うのをぐっとこらえて、なんとか対応できないかを検討しつつ、「今後、もっとうまく回していくためにどうするか一緒に考えませんか」と伝えるようにしています。そうすると、次からの改善にも繋げられるんですよね。

コロナ禍の影響。「経理に在宅は無理だろう」という声

無理だろうと言われた経理財務の在宅勤務

2020年のコロナ禍によって、状況は一変しました。

感染防止のために在宅ワークを検討・実現しなければならない状況でしたが、経理財務の仕事はなかなか在宅に移すことができずに、多くの人が「非現実だろう」と考えていて。 何しろ、業務で扱う書類の多くは機密文書ですから。おいそれと自宅に持っていくわけにもいきません。

私の上司も

上司

「経理に在宅は無理だろう」

と。部下の大半も同じ意見でした。

ですが、そうは言っても経理の人達に万一感染が始まったら、それこそ会社運営自体がままならなくなってしまいます。

そこで、まず私が率先して在宅勤務を実施してみたんですね。

とにかく、一回やってみようよと。やってみて、それで出来ることと出来ないことを明確にして、やれることをやるようにしようと、部下にも説得していって。

結果、なんとかなりました。
完全在宅勤務はさすがに無理でしたが、それでもオフィス勤務の日と在宅勤務の日とでシフトを組んで、チャットツールで連携を取りながら業務を進めていきました。

すると、メンバー皆、「やればできるじゃん」というムードになっていって笑。

経理の仕事はやはりオフィスでやったほうが効率は良くなるという再認識もありましたが、それでも一部在宅で業務を進められることを知れましたからね。

経験できて良かったと思います。

今後の「働き方」について

在宅勤務を取り入れたことで得たもの

思うに、在宅勤務の取り組みはコロナ禍が終息したあとも部分的に残るだろうな、と。

今後また同様のケースが起きることもあるかもしれませんし、それから、「働き方の多様化」ですね。
出産や子育て時期に入る方は、在宅勤務の選択肢を持つことで働きやすさが大幅に増すこともあるでしょう。

そういう意味でも、今回の在宅勤務の取り組みは経験できてよかったと思っています。

それから、在宅勤務とオフィス勤務の混合体制で業務を進めていたとき、チームワークの強まりも感じました。

たとえば在宅勤務の人が会社でしか確認できない書類があったら、オフィス勤務の人にお願いをしたり、お互いに助け合ったり補い合ったりする機会が増えて。

「自分の仕事」ではなく「チームの仕事」としての意識が高まったように感じます。

私にとっての「望ましい管理職」のイメージは

適切に判断する力を身に着けるためには

私は、管理職は「判断力」が求められると思っています。

部下から相談されたとき、決断を迫られたときに、どうするかの答えを適切に判断できる──、この場合の「適切」というのは、会社にとってもそうですし、後から振り返ってもそれでよかったと思える、そういう判断力です。

もちろん、その前提には部下に「相談しやすい」と思ってもらえる信頼関係もあります。

「個人的にこうしたほうが良いと思う」程度の判断ではなく、質問してきた人に対しても、それれから会社や顧客に対しても、「全体を見ながら助言できている」というのが、管理職が行う判断なんだと思っています。

ただこれをスピード感出して行うのは、やっぱり難しいですよね。
「正しい判断をいかに行えるようにするか」については、日々学び続けるしかないと思っています。

関係者とのコミュニケーションを重ねたり、情報集収集したり、本を読んだり──。
そういったやや勤勉な行動も、管理職には求められるんじゃないですかね。

今後どうしていきたい?将来の働き方について

人間だからできる仕事の仕方

もともと、私はスポーツに関わる仕事をしたいと思っていました。

社会人なりたてのころは、自分が財務経理やるなんて夢にも思わなかったですね笑。
当時の私が知ったら、「それは自分の本望と違う!」と思ったことでしょう。

でも、実際に財務経理をやってみて、「これも面白いな」と感じて。
そして、これまで三社の財務経理を経験してきました。

最近では、まだ財務経理の体制が確立していないスタートアップベンチャーのような環境で、「これからどんどん作っていこう」というフェーズに立ち会いつつ仕事をしたいと思うようになりました。

管理部全体として、総務、人事等も携わって、社長に近いところで活動する──そういう財務経理をやってみたい──と。

よく、「経理の仕事はAIに取って代わるだろう」と言われていますよね。
そうかもしれないし、そうとも言い切れないところもあるでしょう。

私は、AIでは解決できない「人」としての働きかけをもっとうまく行えるようになって、かつ「どこに行っても通用できる経理マン」になれたらと思っています。

そのために、最近は会社経営関連の勉強もはじめています。でも、一番大切なのはやっぱり「会話」ですよね。

人は会話で、相手との信頼関係を育むことができます。また、ふとした言葉が自分と相手に影響を与えて、そしてそこから新しいエネルギーや、ときにアイデアが産まれて育っていくこともある。

それらはきっと、AIではなかなか実現できないことでしょう。

私にとっての「会社全体に携わる財務経理」や「どこに行っても通用できる経理マン」とは、まさにこういったコミュニケーションを得意として、自然に発揮できる──、そんな、イメージです。

<スポンサーリンク>