上司の思い出:いつでも正しい自分を持つこと、それを教えてもらった。

[最終更新日]2019/07/12

体験談
5
「新しいやり方を模索していかないとこの会社はおしまいですよ」

今、私は証券会社に勤務しているのですが、職場に年齢が二回りほど上の男性の上司がいます。

仮にその上司のことを「はる」さんと呼びます。

【私】かなさん(女性 25歳)
職業
証券会社
職種
営業
年収
秘匿
従業員規模
地域
大阪府

Index

目次

上司との出会い。

私が新卒で入社したと同時に、はるさんの部署に配属になりました。
はるさんは私の直属の指導係でした。

はるさんは仕事一筋の人で、営業を取るためなら時間も手間も惜しまない人でした。
始めの頃私は、とにかくはるさんの後をついていくだけで精一杯でした。

正直、最初の印象は良くなかったです。

それでも仕事は本当にできる人だったので、
きっと、あともうちょっと頑張れば、はるさんについていけるようになるんじゃないかって、
そう思いながら目まぐるしい毎日を過ごしていました。

忘れられないひとこと。

そうして2年が経とうとした頃のことです。

その頃の会社の業績は、決して良いとは言えない状況で、
同僚たちも皆、なんだか暗いオーラをまといながら仕事をしていたように思います。

一度、部署の全体会議で「どうしたら業績が回復するのか」をテーマに話し合ったことがありました。
その会議には、本社のお偉方も出席しており、その場の空気が緊張しているような、そんな印象だったのを覚えています。

私もいくつかアイデアを考えてきていたのですが、
入社式以来、お会いしたことのなかった上層部の方が一堂に会しているのを前に、委縮して意見を言えずにいました。

私よりも経歴の豊富な先輩たちも、意見は言っても

「目標を立てて、チームで一丸となって……」

みたいな、当たり障りのないことを言うばかり。
普段の会議のときと比べると、やはり皆、尖った意見は控えているようでした。

そんな中、手を挙げたのがはるさんです。

ここでは詳細を伏せさせていただきますが、
これまで誰も出してこなかった具体的な解決策を提示した後に、

はるさん

「これまでのやり方は捨てて、新しいやり方を模索していかないと、この会社はおしまいですよ」

そうはっきりと告げたのです。

そんなはるさんの姿を、純粋にかっこいい、と感じました。

それからの私と上司。

この人はどんなときも自分を持っていて、誰かの顔色を窺ったりもしない。
それを確信してから、私ははるさんへの信頼感を強めました。

そしてそれは私の普段の業務へのモチベーションを高めるきっかけにもなりました。

私が本当の意味で心を開いたからか、はるさんの指導方法にも変化が見られました。
これまでは間違いを正す、というようなやりかただったのが、
はるさんなりの営業テクニックや、仕事への姿勢を伝授してくれるようになったのです

会議がきっかけではありましたが、互いの距離感を縮める結果に繋がりました。

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あのときのひとことが、私に与えたこと。

業務を優しく教えてくれたり、間違えても必要以上に叱らなかったり。
それまでの私の理想の上司像は、そんな人でした。

しかし、それは間違っているということに気づきました。

ぶっきらぼうに思っても、部下の思って厳しく接してくれる。
それこそが心から頼れる上司であるのだと、はるさんの姿を通じて思いました。

立ち場が下であればあるほど、上司に向かって異を唱えるということは勇気を要します。
それがたとえ正しいことであってもです。

しかし、私もはるさんから学んで、正しいと思ったことははっきりと口にするよう努めるようにしています。

生意気な社員だと、眉をひそめる方もいるかもしれません。

しかしはるさんだけは、最後まで味方でいてくれるんじゃないか、そう思うのです。

これからの上司との関係は。

これからも、はるさんに留まらず、たとえ気の合わない相手であっても、関係性を築くことを諦めないようにしたいと思います

良い人間関係こそが、会社全体の士気も上げてくれると信じています。

私も勤めて3年以上が過ぎ、少しずつ後輩ができるようになりました。

はるさんのような上司になれているかといえば、決してそうではないと思います。
私は根本的に人に厳しく接するのが苦手です。

だけど、常に後輩の将来を一番に思って、必要な言葉をかけているとは思っています。

そのやり方が正しいのかどうかは、今後の後輩の活躍を見守りながら考えたいと思います。

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