管理職体験談:失敗を繰り返す部下に、ついに我慢の限界が来て……。
[最終更新日]2022/12/15
ある小売業を営む会社で、営業職に就いている者です。
数年前に、部下の育成を行う管理職になりました。
管理職はつらいよさん(男性 38歳)
- 職業
- 小売会社
- 職種
- 営業
- 年収
- 600万円
- 従業員規模
- 300人
- 地域
- 静岡県
Index
目次
管理職としての私の仕事。
とはいえ実態はほとんどプレイングマネージャーのようなもので、
私自身も営業や接客を行うことが多いです。
性格的にはやや短気だと自覚していますが、
仕事自体は地道に、コツコツとやるよう心掛けてきました。
仕事のやりがいは、お客様にお礼の言葉をかけていただいた時や、
部下が良い成績を収めた時などですかね。
管理職は、自分で仕事ができる機会が減ると思っていたのですが、
今は通常の仕事にさらに部下育成が乗っかった感じで、むしろ目まぐるしく働いています。
社員全員の前で、ある部下を怒鳴り散らして……。
ある部下の話です。
中途で入社してきた若手だったのですが、同じミスを何度も繰り返すのが気になっていました。
はじめのうちは優しく諭すことを心がけていたのですが、
ある時ついに、彼が取引先の書類を紛失したことがあり、堪忍袋の緒が切れました。
他の部下たちの前で、大声で怒鳴ってしまったんですね。
さすがにマズかったかと今では思います。
しかしその時は私もついカッとなってしまって……。
その部下への不満は他の社員からも聞くことが多かったので、
私が悪役になることで、皆の意見を代弁できるかと思っていたのですが、
やはり叱られた本人は相当ショックが大きかったようで、
しばらくはコミュニケーションもうまくいきませんでした。
何とも後味の悪い結末に。
私のいる会社は決して大企業ではないため、業務に関しても常に人手不足の状況です。
そのような会社ではより、一人一人のパフォーマンスに期待がかけられてしまうのは致し方のないことだと思うのです。
しかし、やり方が不味かった。
「普段、言えずにいたことを代わりに言ってくれて助かりました」
と声をかけてきた部下もいますが、なんとなく距離を感じ始めた部下も何人かいます。
結局、叱りつけた部下は、後に退職してしまいました。
パワハラなどの訴えはありませんでしたが、私としましても非常に後味の悪い結果となりました。
当たり前の事なのですが、それからというもの、
部下を注意する際は別室で一対一で行うよう心掛けています。
少しタイムラグがあるので、その方がこちらの怒りも鎮まるのです。
<スポンサーリンク>
私の理想の管理職像。
今回の一件から、管理職としての理想像が、何となく見えてきたように思います。
それは「部下に失敗を恐れず挑戦させ、その責任を取れる」存在であること。
それまでの私は、人の失敗をカバーするくらいなら、はじめから全部自分でやるよ
というスタンスの人間だったため、あまり管理職に向いている人間とは言えなかったかもしれません。
今回の一件で、自分の管理職としての不適正を痛感し、
一時は管理職から降格しようとまで考えたこともありました。
しかし、逆に考えれば、今回の件は私にも挑戦の機会を与えてくれたと思うのです。
これから管理職として認められるような人間を目指していきたいと思います。
今後、私が目指したいこと。
まずは職場の雰囲気づくりから努めていきたいと思っています。
些細なことでも言えずに飲み込んでしまっていたとしたら、
それもやがては大きな不満となって爆発してしまうでしょうから。
昨今の若手社員は、業後の飲み会も嫌がるんですよね笑。
なかなかコミュニケーションの選択肢が減ってはきますが、
少しずつ距離を縮められるよう努力をしていきたいと思っています。
そして部下とだけでなく、上司との関係も良好に保ちたいです。
私が部下の気持ちを代弁してやれるような、そんな管理職でありたいです。
<スポンサーリンク>