管理職体験談:部下のためにボロボロになれるか。

[最終更新日]2019/06/04

体験談
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「部下の前で完璧な上司」より、「完璧じゃない部分も見せられる」そんな上司でいたいと思っています。

現在の仕事内容は、地方銀行の支店営業課長職です。

営業担当者を中心に課員5名の長として、業績を日々上げさせるべく、担当者とともに苦楽を共にしながらハッパをかけています。
また営業事務においても間違いがないよう正確性を徹底させ、ミスゼロの体制を構築させています。

風車の弥七さん(男性 48歳)
職業
銀行員
職種
サービス
年収
1,000万円
従業員規模
5,000人
地域
大阪府

Index

目次

管理職としての私の仕事。

私自身の性格は、負けず嫌い、だと思います。
趣味は地元の少年野球のコーチで子供の技術指導に当たる事です。

指導をしているとあらゆる若手・少年の能力に出会います。
これは野球でも仕事でも同じで、そんな若手の能力を最大限に伸ばしてあげることに、大きなやりがいを感じます。

管理職になる前は、管理職とは能力の有無にかかわらず勤務年数によってなることができ、偉そうにふんぞり返って命令を出すだけの、気楽な役割だと思っていました。

しかし実際になってわかったことは、自分が率先して実務に携わることで、部下の本気度がより一層引き出せること。
だから決して命令だけしていればいいわけではないのです。

「まずはお客様との出会いを好きになれ」

私が課長になって2年ほどたった時です。

新入行員としてうちの支店に配属された若手行員から、退職希望の申し入れがありました。

彼からは

部下

実績が思うように上がらず、営業に自信がありません

という退職理由を聞きました。

まずは上席に報告しました。
そのうえで彼には私から(手塩にかけて育てている部下でもありましたので)、

仕事というものはそんなに甘いものではないよ。すぐに実績なんか期待しちゃだめだ。今は勉強の時。俺が帯同してやるからとにかくお客様との出会いを好きになれ

という事を、酒の場で説きました。
私の熱意の甲斐あってか、

部下

まずはあと1年は頑張ってみます

という話に落ち着きました。

次の日からは彼と二人三脚で営業に回り、私自身の手本を見せつつ、営業を行っていきました。
私でも時にはお客様に盛大に断られることもあります。そういう姿もさらけ出すことによって、徐々に彼の顔つきも変わってきた気がします。

彼は後に独り立ちし、ついに支店でトップの成績を収めるまでになりました。
その彼が転勤でうちの支店を去る時の送別会で、

部下

課長のおかげです。ありがとうございました

人目もはばからず号泣しながら、私に感謝の気持ちを述べてくれたのがとても印象に残っています。

実績ばかり求めるのでなく、部下のSOSにも耳を傾けること

どの業界でもそうかもしれませんが、効率化を目指すあまり人員の削減がビジネス界を席巻しているように思えます。

私たちの職場でも「適正人員」という名のもとにどんどん人員が削減されています。
そのため、なかなか十分に若手や新人の教育にエネルギーが注げないのです。

結局、自助努力という美辞麗句のもとにほったらかしが容認されやすい土壌が常態化しています。

今回も本人がSOSを出してくれたからこそ、私自身も本人の苦悩に気づくことが出来ました。
これは私自身の目配りが半人前であったことも十分反省すべきことですが、実績至上主義の今日、どうしても陥りやすい出来事のような気もしています。

幸い彼自身が素直な性格であったこと、また私を信じて聞く耳を持ち、ついてきてくれたことで彼の可能性を潰さずに済んだと思っています。

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私の理想の管理職像。

理想の管理職の具体的な人物は特にいません。

私自身が自分の中で持っている「理想の管理職」のイメージは、部下に「良い手本・悪い手本」両方を示せる人物だと思います。

自分自身、平の社員だった頃を回想すれば分かる事ですが、上司が思っている以上に、部下は上司の事を見ているものです。

私の頃は、こんな風に言われていました。

ビジネスマンは自分よりも立場のうえの人間には気を遣うためボロも隠せるが、目下の者には油断して、本性をさらけ出しがち

その中で、なりふり構わずボロボロになってでも部下のために奮闘することで、必ず部下もその熱意に応えてくれるというわけです。

今後、私が目指したいこと。

今後チャレンジしたいことは、現在は一支店での若手育成への取り組み・奮闘ですが、これを全支店の若手に伝えていくことです。

私自身の今後のキャリアとしては、本部の営業推進部で、全国の支店を回り若手指導に直接あたっていきたいです。

私が伝えた思いを、その若手がまた次の世代に伝えていってくれることで、より効果的・広範的なやりがいを実践できればと考えています。

そのためには私自身、ボロボロになるまで部下のために奔走していくつもりです。

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