「父・母・家族」を描いた映画12選
[最終更新日]2022/12/15
毎回、異なるテーマをもとにおすすめの映画作品を紹介するこちらの企画。
今回は「父・母・家族」を描いた作品を12本ピックアップしました。
誰にでも父・母がおり、また現在自身が父・母である方もいらっしゃることでしょう。
映画で描かれるたくさんの家族のかたちを通して、自身の価値観にも新たな気づきがあるかもしれません!
<スポンサーリンク>
Index
目次
「父」を描いた映画
おすすめその①『ビッグ・フィッシュ』(2003年/アメリカ/125分)
【あらすじ】
ジャーナリストのウィルは、父エドワードと、あることがきっかけで長年疎遠になっていた。
それは父の「虚言癖」で、成長するにつれウィルは、父の話にきちんと耳を傾けることもしなくなっていった。
そんなある日、母から「お父さんが倒れた」という報せを受ける。
失ってから気づく、父の偉大さ
『シザーハンズ』『チャーリーとチョコレート工場』などのファンタジー作品で知られるティム・バートン監督による2003年の作品。
子供の頃から父の「ほら話」ばかりを聞かされてきたウィルは、大人になっていくにつれ父との間に距離を感じるようになっていきます。
父としては、息子や家族を楽しませるための「ほんのエッセンス」程度の嘘であるつもりだったものの、その嘘がきっかけで、息子との間には簡単には埋められない確執が生まれてしまいます。
この作品は主人公ウィルの視点から見る「現実」パートと、若き日の父の「幻想」パートの2部構成となっています。
幻想パートは、ティム・バートンらしいファンタジックな描写で紡ぎ、それらがきちんと現実パートへ結実することから、「物語」が実人生に与える影響を語ったこの作品は、まさにティム・バートンという監督の作家性の集大成ともいえる作品です。
ビッグ・フィッシュ
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその②『リアル・スティール』(2011年/アメリカ/128分)
【あらすじ】
2020年、ロボット技術の発達により、人間が遠隔操作でボクシングをし合う「ロボット格闘技」がブームを巻き起こしていた。
元ボクサーのチャーリーは、自身のプロボクサーの夢を捨て、今では中古ロボットを扱う仕事で日銭を稼いでいた。
ある日、別れた妻の訃報を受け、一人息子のマーヴィンと久しぶりに再会する。
運命は変えられる。
本作では、二足歩行ロボットを自在に操り、相手と戦わせることができる、今よりもちょっとハイテクな2020年を舞台にしたSF映画です。
かつてはプロボクサーとして自らの肉体を酷使し闘っていた主人公のチャーリーでしたが、時代がロボット産業へ移行するに従い、自らの夢を絶たざるを得なくなってしまいました。
そんな彼には、別れた妻との間に11歳になる息子マックスがいましたが、ある日突然に、彼は再び父親としてマックスと向き合うことになります。
父親になりきれない男と、父を頼れない息子。そんな凸凹の2人が、ロボットを通じて心を通わせ合う様は、きっと誰もが胸が熱くなるはず。
CGを駆使した迫力のロボットバトルも見ごたえあり、一度は夢を捨てた男のリベンジムービーとしても傑作の一本です!
リアル・スティール
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその③『アイ・アム・サム』(2001年/アメリカ/133分)
【あらすじ】
サムは知的障がいにより7歳児と同等の知能しか持ち合わせていなかったが、出産とともに行方の分からなくなった恋人の分も、一人娘のルーシーに愛情を注ぎ続けてきた。
しかし、ルーシーの成長と共に彼女はサムの知能も追い越していき、周囲からは「サム一人で育てていくのは無理なのでは?」との風当たりが強まっていく。
大事なのは「一緒にいる」こと
サムは、生まれながらの障がいを抱えながらも、真面目にコーヒー店で働き、時にその勤勉ぶりは健常者を上回るものでした。
周囲の人々にも恵まれ、男手一つで娘のルーシーを育てています。
しかし、ルーシーが7歳の誕生日を迎えてから、彼らの何不自由ない生活に不穏な影が。
サムは7歳児と同等の知能しか持ち合わせておらず、今後彼を追い越していくだろうルーシーの進路を慮って、ソーシャル・ワーカーがルーシーを施設で引き取ろうと迫るのです。
この作品は父と娘の「絆」の強さを描いており、その強固さは、たとえ多くの困難が待ち受けていたとしても、決して他の誰とも替えの利かないものであると観客へ訴えます。
やがて一人の女性弁護士リタを味方につけたサムは、仲間たちとともにルーシーを取り戻すべく闘いに挑みます。
親として、自分の子供を育てていくことに、どれだけの責任を持って臨むべきか。
家庭を持っている方でも、そうでない方でも、多くの方の心に響く一作となるはずです。
アイ・アム・サム
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその④『そして父になる』(2013年/日本/120分)
【あらすじ】
建築家である野々宮は、妻と6歳になる息子と3人で何不自由ない生活を送っていた。
そんなある日、一人息子の慶多が実は、医療ミスにより出生間もなく他人の子と取り違えられていたことが発覚する。
6年間育ててきた息子が、他人の子だったら
『誰も知らない』『万引き家族』等の作品で、多様な家族の価値観を提示してきた是枝裕和監督による2013年の作品『そして父になる』。福山雅治さんが初の父親役に挑戦したことでも話題になりました。
本作は、かつて頻発していた「取り違え事件」を基に、「もし6年間育ててきた子供が他人の子だったら」という究極の問いを突き付けられた2組の家族の葛藤を描きます。
やり手の建築家として成功を収めていた主人公の野々宮は、その論理的な性格から「これまでの6年間よりも、血の繋がりこそが重要」との考えを持っており、妻のみどりとの間で意見が対立します。
そこで、まずは双方の息子を数日間、互いの家で過ごさせることで、彼らは選択を先延ばしにしていくのですが……。
本作は、「取り違え事件」という社会問題への提起ももちろん含まれているとは思いますが、一番のテーマは、タイトルにもある通り、「父になるとは、親になるとは」という過程にこそあります(実際、現在の医療体制で赤子の取り違えは、ほぼ起こりえないでしょう)。
ハリウッドによるリメイク企画も進行中であることから、国籍に関わらず、すべての「親」たちに共通するメッセージが込められた一作です。
そして父になる
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
「母」を描いた映画
おすすめその⑤『メッセージ』(2016年/アメリカ/116分)
【あらすじ】
ある日、世界各地に謎の宇宙船が出現。
軍より召集を受けた言語学者のルイーズは、地球外生命体とのコミュニケーション方法を探り、彼らが地球へ来た目的を知ろうと試みる。
あなたの人生の物語
小説家テッド・チャンによる短篇『あなたの人生の物語』を映画化したSF作品。
あらすじだけを観ると、「母」というテーマとの結びつきを感じにくいかもしれませんが、実際に作品を観てみると「なるほど!」と思うこと必至の一作です。
突如として世界12か所に出現した巨大な飛行物体。
言語学者のルイーズは軍の要請により、飛行物体の中にいる「彼ら」とのコミュニケーションの方法を探っていくことになります。
彼らが地球に来た目的とはいったい何なのか。
映画の冒頭で、主人公ルイーズの身に起きた悲運がダイジェストとして描かれます。
それにより、言葉の通じない地球外生命体とのコミュニケーションが、彼女が悲しみを乗り越えるためのリハビリ活動のようにも見えてくるのですが、映画の終盤で、この作品が持つ「ある仕掛け」が明かされてからは、全く違った視点でルイーズという女性を捉え直すこととなります。
細かなディテールそのものがネタバレになり得るため、詳しくはぜひ本編をご覧になってみてください!
メッセージ
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその⑥『スリー・ビルボード』(2017年/イギリス・アメリカ/116分)
【あらすじ】
娘を惨殺されたミルドレッドは、事件から7か月を経てもなお犯人を捕まえられていない警察に怒りを抱いていた。
彼女は町はずれにある3枚の広告版に、警察署長を中傷する内容の広告を打ち、それをきっかけに町に暮らす住人たちのバランスが崩れ始める。
道半ばの登場人物たちによる悲喜劇
映画『スリー・ビルボード』は、タイトルの通り、規則的に並ぶ3枚の広告版から始まります。
塗装も剥がれかけ、以前どのような内容の広告が貼られていたのかも分からないそれは、その町の誰からも存在を忘れ去られてしまっていることが窺えます。
本作はアメリカ・ミズーリ州の架空の町を舞台に、ある殺人事件に端を発する群像劇です。
舞台となるミズーリ州の実景として、「未だ人種差別の根強い田舎町」という前提を踏まえたうえでこの作品を鑑賞すると、より作品のテーマが掴み取りやすくなるかと思います。
娘を凄惨な方法で殺害され、犯人を捕まえられない地元警察に不満を募らせている主人公のミルドレッド。
青いツナギを戦闘服のように身に纏う彼女は、作中でもほとんど笑顔を見せることがなく、その瞳には大切な存在がある日突然に失われてしまった悲しみをたたえています。
彼女の暴走から物語が始まり、閉じられた町のさまざまな人間に影響を与え、物語は思いもよらぬ方向へと舵を切っていきます。
母親の「復讐譚」としてスリリングな展開を見せつつも、「人と人とがわかり合う」ことの大切さも根底にある本作は、アカデミー賞2部門を獲得しました。
スリー・ビルボード
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその⑦『ルーム』(2015年/アイルランド・カナダ/118分)
【あらすじ】
ジャックは「部屋」の中で生まれた5歳の男の子。
誕生日を迎えた日、ママはジャックに「この部屋の外には「世界」があるの」と秘密を打ち明ける。
はじめまして、世界。
小説家エマ・ドナヒューのベストセラー小説『部屋』を映画化した一作。
物語はある「小さな部屋」の中から始まります。
そこには5歳になる男の子ジャックと、ママが2人で暮らしています。
中盤まで、物語はジャックの視点で描かれます。
ママと一緒にお風呂に入り、TVを観て、窓の外を眺める日々。
やがて「部屋」の真相が明かされ、観客はこの作品の持つ恐ろしい一面に気が付くことになります。
本作は、初めて「世界」と対峙した男の子と、「部屋」を飛び出したのに一層孤独に苛まれる母親の葛藤を軸に、時に過酷な現実に立ち向かっていかなければならない人生の悲喜こもごもを描いています。
5歳のジャックを演じるジェイコブ・トンブレイの名演も話題になった感動作です。
ルーム
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその⑧『湯を沸かすほどの熱い愛』(2016年/日本/125分)
【あらすじ】
夫の失踪を機に、女手一つで娘を育ててきた双葉は、ある日末期ガンの宣告を受ける。
先が長くないことを知った双葉は、自分がいなくなった後も家族が続いていくように、失踪していた夫の居場所を突き止め、以前夫婦で営んでいた銭湯を再開する。
全部抱きしめて生きてく
がんで余命宣告された母親が、残された人生をかけて家族の再生に挑む人間ドラマ。
夫の失踪から、経営していた銭湯を閉め、パート勤めをしながら中学生の娘を育ててきた主人公の双葉。
余命宣告を受けた当日こそ、自分の人生を思い悲しみに暮れますが、翌日からは持ち前のパワフルさで以て、バラバラだった家族をひとつに繋ぎとめるために奔走します。
「がん」「余命」というワードから受け取るネガティブな印象とは裏腹に、本作は全編を通して、宮沢りえさん演じる双葉の快活さによって、終始カラっとした爽やかさに包まれています。
家族を置いて蒸発したダメ夫の一浩を連れ戻し、晴れて銭湯を再開した一家でしたが、もう一つ解決せねばならない、娘・安澄の「いじめ問題」が立ちはだかります。
一つ屋根の下で過ごしていても、家族が抱える悩みに気づくことができないもどかしさも、誰もが感じたことがある思いのはず。
本作を観れば、家族はもちろん、自分を取り巻く様々な人間関係に対して、優しい気持ちが“沸いてくる”一作です。
湯を沸かすほどの熱い愛
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
「家族」を描いた映画
おすすめその⑨『たかが世界の終わり』(2016年/カナダ・フランス/99分)
【あらすじ】
病で余命いくばくもない劇作家のルイは、12年間疎遠だった家族にそのことを伝えるため帰郷する。
言い出すタイミングを図るルイだったが、彼の知らない間に、家族は「壊れて」しまっていた。
僕たちは哀しいくらい不器用だった
自らの「死」を告知するために、疎遠だった家族のもとへ向かう。
シンプルなストーリーながら、誰の身にも起こるかもしれない重要なテーマを含んだ一作です。
本作の監督であるグザヴィエ・ドランは、デビュー作から一貫して、家族という、決して逃れられない存在との対立と和解を描いてきました。
自身の問題がきっかけで家族から逃げた主人公のルイは、12年ぶりに家族のもとを訪ねますが、彼らとのつかの間のひとときから、「家族はとっくに壊れてしまっていた」という事実に気づきます。
作品の冒頭に流れるある曲があります。
『Home is where it hurts』というタイトルで、「私の家にはドアがない」という一節が歌詞に含まれています。
血の繋がった家族であるからこそ、時に自分の中だけに秘めておきたい問題ですらも、明るみに出てしまう。
まさに、主人公ルイの心情を表しているようです。
鑑賞後は、自身の家族との向き合い方について、今一度じっくり思いを馳せたくなることでしょう。
おすすめその⑩『私の中のあなた』(2009年/アメリカ/110分)
【あらすじ】
アナは、白血病で闘病中の姉ケイトのドナーになることを目的に、この世に生を受けた「デザイナーベイビー」だった。
13歳になったアナは、姉への臓器提供を拒み、両親を相手に訴訟を起こす。
この世界に生まれた理由
13歳の女の子アナは、生まれた時から、白血病の姉のドナーとして、臓器提供を行うために生まれてきた。
姉のことは大好きだが、自らの意思がほとんど介在できない人生と決別するため、自分を「創った」両親を相手に訴訟を起こします。
遺伝子操作によって子供をつくる「デザイナー・ベイビー」を題材に、家族の絆を描いたこの作品。
幼い頃から病に苦しまされてきた姉や、その姉を救うためだけに存在する妹の葛藤など、重たいテーマを扱っていますが、アナの弁護に就くことになるユニークな弁護士の存在や、姉妹の絆の強さなど、ポジティブなメッセージも多く受け取れる作品になっています。
この作品には原作となった小説の存在がありますが、原作と映画では異なるラストを迎えることも魅力のひとつ。
家族の在り方についての問題提起も含め、限りある命を懸命に生きるという、普遍的な事実についても、改めて考えさせられる作品です。
私の中のあなた
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその⑪『海よりもまだ深く』(2016年/日本/117分)
【あらすじ】
デビュー作が文学賞を受賞した小説家の篠田は、2作目が書けず、妻とも離婚してしまう。
月に一度、息子の真吾に会うことを楽しみに、興信所を副業に生計を立てる日々を送っていた。
ある日、月に一度の真吾との再会を果たした篠田だったが、その日は巨大な台風が近づいている最中だった。
「元」家族が集う嵐の一夜
「子供の頃になりたかった大人」と「現在の自分」の間には、おそらく多くの方が乖離を感じることでしょう。
そして、その事実は時に、自身が親として子供を持ったときに、より深く実感することになるかもしれません。
「かつてなりたかった自分」を捨てられない父親の視点で、離れ離れになっていた家族が再開する一夜を描いたのが、是枝裕和監督の『海よりもまだ深く』です。
主人公の篠田は、独身時代に一度だけ文学賞を受賞し、「小説家」の世界に片足を突っ込んでしまったばっかりに、未だ2作目が書けない現状から目を背け、そのせいで妻に愛想を尽かされてしまいます。
真木よう子さん演じる元妻が言う「男の人って、どうして賞味期限ばかり気にするの?」というセリフに胸が痛くなる男性も多いのでは。
もちろん、男性側からの視点ばかりではなく、女性側からの視点でも、さまざまな共感や気づきが詰め込まれた一作です。
映画的に特別な出来事は起こらないものの、より実人生に重ねて投影しやすい「家族の物語」です。
海よりもまだ深く
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその⑫『ライフ・イズ・ビューティフル』(1998年/イタリア/117分)
【あらすじ】
ユダヤ人のグイドは、妻ドーラ、息子のジョズエと共に幸せな家庭を築いていたが、第二次世界大戦でのナチス・ドイツの侵攻により、家族で強制収容所へ送られてしまう。
ドーラと離され不安がる息子のために、グイドは「これはゲームだよ」と嘘をつく。
人生は、たからもの。
人類史の中においても、決して繰り返されてはならない悲劇として、ナチス、ホロコーストを描いた作品はほぼ毎年制作され、これまでにも多くの名作が存在します。
その中でも特に傑作の一つに挙げられるのが、本作『ライフ・イズ・ビューティフル』でしょう。
主演のロベルト・ベニーニが監督・脚本も務め、妻役に実生活でもベニーニの妻であるニコレッタ・ブラウスキが抜擢されました。
実人生でも夫婦である二人だからこその、離れていても決して断たれることのない絆の強さを感じることができます。
ユダヤ人であることからドイツ軍の迫害を受け、家族そろって収容所に送られてしまうグイド。
母と離れ不安な息子のために、そして自分たちの行く末を悟らせないために「これはゲームだ」と言って、常に明るく振る舞います。
時代がどんな状況であっても、本作のように「人生は美しい」という気持ちで、強く生きていきたいものです。
ライフ・イズ・ビューティフル
調査日:2020/04/30
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
まとめ)親は子供の未来を見守る幽霊である
以前、「旅する映画12選」でも紹介した『インターステラー』で、マシュー・マコノヒー演じる主人公が、このようなセリフを口にします。
「親は子供の未来を見守る幽霊だ」
父・母として家庭を築く中で、いずれ子供は自分のもとを離れ、新しく人生を切り拓いていく。
たとえ遠く離れていても、親は子の未来を信じ、そっと見守っていればいい。
そんなメッセージを意味したこちらのセリフは、現在親ではない方も、自戒のように胸に刻んでおきたい名セリフです。
今回ピックアップした12本も、数え切れないほどの金言に溢れています。
ぜひ、週末のお共にご参考にしてください!
<スポンサーリンク>