大人になってからも英語は習得できる?英語学習を効率的に進めるためのポイント・注意点

[最終更新日]2020/11/06

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リスニング力が伸びる勉強法伸びない勉強法

社会人になってから、キャリアアップを考える上で英語力を身につける必要に迫られている人は多いはずです。

しかし、こんなふうに感じている人もいるのではないでしょうか。

「学生時代、英語はそれほど得意ではなかったけれど、今から学び直せるだろうか?」
「ある程度の年齢に達してから英語を習得できるものだろうか?」

そこで今回は、大人になってから英語を習得することはできるのか、もし可能であれば効果的な勉強法はあるのか、といった点について解説していきます。
できることなら今から英語力を伸ばしたいと考えている人は、ぜひ参考にしてください。

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目次

大人になってからも英語の習得は可能!

これから英語を学ぶべきか迷っている多くの人が知りたいと思っているのは、おそらく「大人になってから英語は習得できるのか?」という点でしょう。

結論から言うと、大人が英語を取得することは「可能」です。大人になったら英語力はもう伸びないのでは?と直感的に思ってしまっている人もいるかもしれませんが、決してそのようなことはありません。

ただし、幼児や学生が英語を習得するのとは違い、大人には大人の学び方・習得の仕方があります。この点を見誤ることなく、効果的な勉強方法ができるかどうかが重要なのです。

実際、社会に出てから英語を使う必要に迫られ、努力して習得した人も数多くいます。

多くのケースで「仕事で英語を使う」ことを目的として勉強していくはずです。見方を変えれば、仕事で支障がないレベルで英語が習得できればいいのです。

仕事で活用するための英語力を身につけるのであれば、大人になってから習得を目指すことは十分可能です。




「ネイティブレベル」までは目指さないほうが良い?「臨界期仮説(クリティカルエイジ)」について

それは、英語を「習得」するとは「ネイティブスピーカーのようにペラペラになる」ことではない、という点です。
日本人の成人が英語を学ぶ場合、あくまでノンネイティブとして英語を習得することになりますので、ネイティブレベルを目指してしまうと挫折する可能性が高いでしょう。

一般的に、言語の習得には年齢的な限界があると言われています。
これは「臨海期仮説(クリティカルエイジ)」と呼ばれており、母国語と同じように直感的に話したり聞いたりできるレベルになるのはだいたい13歳くらいまでとされています。

ただし、これはあくまで仮説ですので、13歳を超えると語学の習得は無理というわけではありません。
母国語と同じように話したり聞いたりできなくても、英語を聞いて理解したり、会話に必要な技能を身につけたりすることは可能です。

このように、大人が英語の習得を目指す場合、一気ネイティブレベルの英語力を目指そうとするのではなく、身につけるべき必要な英語の力を明確にし、目標をネイティブレベルよりも手前に設定しておくことが重要なのです。

大人の英語学習を進める際に、はじめに注意することは?

ここからは、大人の英語学習を進めていく上で注意しておくべき点について、具体的に見ていきましょう。

英語学習に挑戦しようとして途中で挫折してしまう人の多くは、重要な注意点を見落としてしまい、結果的に典型的な挫折ポイントにはまってしまっているケースが少なくありません。

とくに次に挙げる3つの注意点については、英語学習を始めるにあたって十分に考えておき、計画を立てることが重要になります。

英語を学習を始める上で注意すべきこと

  • 「何のために覚えるのか?」の、【明確な目的】を持つ
  • 感覚的に学ぶのではなく、【理論的に学ぶ】
  • 英語学習の為の【時間をあらかじめ確保】する

1つずつ順を追って見ていきましょう。




「何のために覚えるのか?」の、【明確な目的】を持つ

英語学習と言っても、勉強する目的によって覚えることやレベルは大きく異なります。

「単語ばかりやみくもに覚えてしまっていた」「とにかく英語の音声を聞いてばかりいた」といった勉強方法に走ってしまう人は、そもそも英語を勉強する目的が漠然としているケースが少なくありません

たとえば、「海外出張時に会議で発言できるレベルになりたい」という人と、「海外支社と英文メールをやりとりできるようになりたい」という人とでは、学ぶべき方向性や深度が全く異なります。

前者の場合は口語での会話を中心に学ぶことになりますが、後者の場合はビジネス英語の文面でよく使われる表現を覚えたほうが効率的です。

英語力全体を底上げすることも大切ですが、それ以上になぜ学ぶのか何のために覚えるのか、といった目的を明確化させることのほうが重要です。

漠然と「英語がもっと得意になりたい」という目標を掲げるのではなく、「何ができるようになりたいか」「なぜできるようになる必要があるのか」の部分を明確にしておきましょう。




感覚的に覚えるのではなく、【理論的に学ぶ】

子どもが幼少期から英語に触れられる環境で育ち、いつの間にか英語を話せるようになる場合、理論や理屈はほとんど必要ありません。

これは日本人が日本語で問題なく会話できるにも関わらず、日本語の文法を理屈で説明するのは多くの人にとって困難なことを考えるとよく分かります。

一例として、「私は英語を学びます」と「私が英語を学びます」の違いを文法的に説明することは可能ですが、日本語ネイティブの私たちは日頃この違いを意識して使い分けていないはずです。

一方、大人になってから英語を学ぶのであれば、母国語ではなく「外国語」として学ぶことになります

ビートルズの名曲「Let It Be」は和訳すると「あるがままに」「自然の流れに任せよ」といった意味ですが、この意味を直感的に理解するには日本語にはない「be動詞」の概念が欠かせません。

大人がこの意味を理解するのであれば、be動詞が「状態や存在を表す」ことを知識として持っておく必要があるのです。

このように、英語力の土台として文法や文構造などの理屈を学んでおくことは非常に重要です

英語学習で「洋画を字幕なしで観る」であったり、「洋楽を聴きながら歌詞の内容をリスニングする」といった学習法について聞いたことや実践した人もいるでしょう。
それらの方法も習得に一定の効果はあるでしょうが、どちらかといえば感覚的な学習です。

大人の英語学習はそれだけでなく、文法や構造自体を習得していくための「理論的な学習」も意識していったほうが良いでしょう。




英語学習の為の【時間をあらかじめ確保】する

大人になってから英語学習を進めるにあたって、大きな障壁となるのが「時間」です。
大学受験に向けて勉強したときのことを思い返してみてください。
一定期間、受験という目的のために時間を確保し、他のことより勉強を優先した経験は誰にでもあるでしょう。

ところが、社会人には日々の仕事があり、英語を学ぶとすれば空き時間や隙間時間を活用せざるを得ません。その結果、「時間があるときに勉強する」「空き時間ができたら取り組む」といったスタンスになりがちです。

ここで、英語を別の資格試験の勉強などに置き換えて考えてみましょう。
一般的に、資格取得のための勉強時間は平易なものでも300時間程度、難関資格になるとそれ以上必要になると言われています。
英語も同様で、一定以上のレベルに到達するにはまとまった勉強時間が必要になるのです。

例えば、「1日、夕食後に1時間英語の時間を持とう」と決めて実践した場合はどうでしょうか。
1年で365時間分の英語学習ができることになり、来年の今頃にはある程度英語が話せるようになっている可能性が高くなります。

「忙しくて勉強時間がなかなか取れない」のは皆同じです。

重要なことは、そうした中でいかに時間を捻出し、勉強に充てるかです。

英語学習のために充てられる時間をあらかじめ確保しておき、「この時間帯は必ず英語を勉強する」と決めておくことによって、忙しい中でも勉強を着実に進めることができるはずです。

英語学習を効率的に進めていくためのポイント4つ

最後に、英語学習を効果的に進めるためのポイントについて解説します。

英語学習は目的に応じて重視すべき知識や到達レベルが異なることは前述の通りですが、基礎・土台となる知識が一定量必要になる点は、目的によらずある程度までは同じと考えていいでしょう。

とくに次に挙げる4つのポイントは、英語の基礎的な力を伸ばしていく上で欠かせないものとなっています。
もしこれまでの英語学習でいずれかのポイントを見落としていたとしたら、今日からさっそく取り入れることで英語力の向上に寄与する可能性があります。

英語を学習を効率的に進める4つのポイント

  • フォニックス(phonics)を学ぶ
  • 中学英語の単語・文法をマスターする
  • 英語の文章(英文)を繰り返し書く
  • 生の英語に触れる機会をつくる



フォニックス(Phonics)を学ぶ

日本語と英語の大きな違いの1つに「文字の読み方」があります。日本語は「あ」「い」「う」「え」「お」のように、文字と音が一致している言語です。

一方、英語のA、B、C…には「エイ、ビー、シー…」という名称とは別に「ア、ブ、ク…」という読み方があり、英単語は隣り合うアルファベットの組み合わせによって読み方にルールがあります

英語の文字と音のルールを体系化した理論はPhonics(フォニックス)と呼ばれています。下図はPhonicsを活用した絵カード表の一例です。

引用元:A programme that grows with your children – Jolly Phonics

Phonicsを学ぶことによって、英語のスペルと発音が一致しやすくなり、日本語の音や意味を介することなく英語を英語のままインプットしやすくなる効果が期待できます。

理論と聞くと難しく感じるかもしれませんが、もともとPhonicsは子どもが英語を学ぶために考案されたものですので、動画や絵カードといった視覚的に分かりやすい教材が数多くあります。

下に示すのはPhonicsのレクチャー動画ですが、子ども向けに制作されたものですので、楽しみながら英語の音と文字の関係を学べるように工夫されています。

参考:フォニックス(Phonics)のレクチャー動画(子ども用)




中学英語の単語・文法をマスターする

意外に感じるかもしれませんが、日常会話であれば中学英語レベルの知識・語彙力で対応可能です。
より知的な会話やビジネスにおける高度な商談になると高校レベルの英語の知識があったほうが望ましい場合もありますが、基本的には中学英語のレベルで一定の会話ができるようになると考えて問題ありません

単語に関しては、2010年代までの中学英語ではおよそ1,200語の習得を目指すとされていましたが、2020年度に小学校英語が正式教科化され、次いで2021年度より中学校英語も新学習指導要領下での授業が始まります。

次期学習指導要領では、小学校で600〜700語、中学校で1,600〜1,800語の習得を目指すとされていますので、中学卒業までに2,200〜2,500語もの語彙力を身につけることになります

日常会話に必要な英単語数はおよそ2,000語と言われていることから考えると、中学英語の教材をマスターすれば日常会話に対応できる可能性が高いでしょう。

文法に関しても、中学までの英文法を復習しておくことで基本的な英語の文構造が理解しやすくなります
日本語と英語では根本的に語順が大きく異なるため、土台の知識として中学英語の文法を頭に入れておくことは非常に重要です。




英語の文章(英文)を繰り返し書く

英語学習と聞くと、英語を「聞く」「話す」ことに目が向きがちですが、実は英語を「書く」ことで上達につながる場合も少なくありません

最も手軽なのは英作文(和文英訳)です。複雑な文や長い文章である必要はないので、簡単なものから始めて徐々に英文を書くことを習慣化していきましょう。

その日にあったことを手帳などに短い英文で書き留めていくのもおすすめの方法です。

「仕事が一段落した」「ミスをしてしまった」など、ささいなことでも初めは英語でどう表現するのか迷ってしまう場合もあるはずです。
辞書や翻訳サービスを活用して全く問題ありませんので、考えたことを英訳していく習慣を身につけましょう。

このように自分で発した言葉を英語で表現する積み重ねを続けることによって、語彙力の向上や表現力の増強に役立ちます
こうした繰り返しの過程で、英語のパターン(文法)が着実に身につき、インプットした語彙・表現を自分のものにしていくことへとつながるのです。




生の英語に触れる機会をつくる

英語を学ぶとなると、リスニング教材など英語を「インプット」するイメージを持つはずです。

しかし、実際に使える英語を身につけるのであれば、自分から英語を発話する「アウトプット」の機会を作ることも非常に重要です

教材に使われている英語は講座などの目的のために加工された英文も多いため、実際にネイティブスピーカーが発話している自然な英語に触れる機会を作っていきましょう。

ひと昔前であれば、生の英語に触れるためには海外留学など一定のハードルを超える必要がありました。

現在では、オンライン英会話カフェ英会話英語チャットといったように、スマホアプリなどを利用して手軽に英会話に触れられる機会を作ることができます

「うまく話せなかったら恥ずかしい」など、最初は抵抗を感じるかもしれませんが、英語を勉強中であることを理解した上で会話の相手になってくれますので、はじめから上手に話せなくても問題ありません。

また、どうしても恥ずかしいと感じる場合はAIが会話の相手をしてくれるサービスも登場しています。こうしたサービスを積極的に活用して、生の英語に触れる機会を作っていきましょう。

生の英語に触れられるサービスの一例

レアジョブ(オンライン英会話)
カフェ英会話
Hello Talk(英語チャット)
本気で英会話!ペラペラ英語(AIによる英会話レッスン)

まとめ)大人の英語学習は戦略的に学習を進める姿勢で臨もう

ビジネス環境のグローバル化に伴い、英語学習の需要は年々伸び続けています。

英語を習得したいと考えている人も非常に多いため、学習上つまずきやすいポイントや失敗例についても数多く蓄積されています。
なぜ大人の英語学習がうまくいかないケースが多いのかを理解し、同じ轍を踏まないように戦略を立てておくことによって、着実に英語力を伸ばすことができるでしょう。

今回紹介してきた勉強法はあくまで一例ですが、戦略的に英語学習を進めることによって大人でも英語を習得できることがご理解いただけたのではないでしょうか。

英語の習得を一度はあきらめたことがある人も、ぜひ改めて前向きに英語学習に取り組んでみてください。

戦略的な学びを継続することで、きっと成長を実感できる日が訪れるはずです。

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