マネージャー・管理職が「キャリア」に行き詰まったら振り返りたいこと
[最終更新日]2023/10/17
「もしかして、自分はキャリアの負け組?」
「これまでの社会人生活で、良いキャリアを描けなかった…」
これからのキャリアや働き方に悩んだ際に、上記のような思いに至ってしまったという方は、きっと多くいらっしゃるのではないでしょうか。
ですが、「キャリア」はあなた自身の「仕事を通しての生き方」です。
そこに勝ち負けや良し悪しを見出すよりも、「自分自身の価値観として、そのキャリアに満足・納得しているか(または、今後していけそうか)」に意識を向けたほうが良いでしょう。
とはいえ、「キャリアが自分自身のもの」であるからこそ、私たちはキャリアについて大いに悩むのかもしれません。この記事では、そんな「キャリアの悩み」「キャリアの行き詰まり」の際に、意識したいポイントと対処法についてまとめていきます。──是非ご覧ください!
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Index
目次
自身の「キャリアの見通しが開けている」と感じる人は全体の15%程
皆さんは自身の「これからのキャリアの描き方」について、どれだけのイメージを持っていますでしょうか。
働き方・キャリアプランの多様化が言われる現代において、「自身のキャリアイメージが明確にある」という方はどちらかというと少数派かもしれません。
リクルートワークス研究所が2017年に行った「全国就業実態パネル調査」のアンケートにおいて、「キャリア展望 今後の見通しが開けているか」という問いに対して、「見通しが開けている」と答えた人は全体の15%程でした(※ 以下図参照)。
引用元:リクルートワークス研究所「人生100年時代のライフキャリア」より
同社では、別のレポートにて91%の人が、「仕事にモチベーションを感じていない」「生き生きとしたキャリアを実感できていない」と指摘しています。
つまり、現代社会で働く人々の大半は、自身のキャリアに対して「見通しのつかない不安」や「現状への不満」を感じているということなのでしょう。
現状のキャリアに不満があるなら、キャリアの「方向性」を見直す
前章にて、「現代人の多くが、自身のキャリアに不安・不満を感じている」とお伝えしましたが、とはいってもそのままの不安や不満を感じたままの状態でも良いという人は殆どいないでしょう。
では、キャリアの不安・不満を解消していく為にどうすれば良いか──。その際にひとつの解決法で挙げられるのが、「キャリアの方向性の見直し」です。
「昇進・昇格」だけがキャリアではない──代表的なキャリアの「4つの方向性」
冒頭で、「キャリアは、自身の仕事を通しての生き方」と述べましたが、その様相は大きく以下の4つの方向性があるといいます。
役職・ポストの上昇(昇格・昇給等) | 自らの組織上の役職・ポストを高め、組織への価値発揮(または報酬)の高まりを目指す |
---|---|
スキル・専門性の高まり(専門化) | これまで携わってきたスキル・専門性に対して、更に高みを目指し、エキスパート・スペシャリストを目指す |
能力の拡がり(できることが増える) | 新しい技能・知識を獲得し、これまでとは違う分野・役割での活躍や、新天地へのチャレンジを目指す |
組織・周囲への貢献度向上 | 組織内メンバーや顧客、または社会に向けての貢献度をさらに高めていくことを目指す |
これら方向性について、単一ではなく「複数当てはまる」という方もいらっしゃることでしょう。
ここで改めて意識しておきたいのは、「キャリアの方向性はひとつではない」ということです。
守りに入るよりもチャレンジを意識したキャリアの方向性の方が、「満足できるキャリア」になる割合が高い
さて、前章で紹介した4つのキャリアの方向性(「役職・ポストの上昇(昇格・昇級等)」、「スキル・専門性の高まり(専門化)」、「能力の拡がり(できることが増える)」、「組織・周囲への貢献度向上」)について、それぞれ世の中の人がどの方向性に重きを置いているか、管理職・マネージャーの方100名に対してアンケートを取りました。
引用元:自社Webアンケートによる(マネージャー・管理職経験者 100名 2019年7月集計)
マネージャー・管理職が抱く「キャリアの方向性」として最も多いのが、「スキル・専門性の高まり(専門化)」で35%、次いで多いのが「役職・ポストの上昇(昇格・昇級等)」で31%でした。
「能力の拡がり(できることが増える)」を挙げた人は16%とやや少なく、「組織・周囲への貢献度向上」は一番少なく全体の10%ほどでした。
さて、実はこの際にアンケート集計を取ったマネージャー・管理職の方々は、条件として「直近で転職をしたこと」を加えています。その際に、満足いく転職ができたかどうかについてもアンケートを取っていますので、併せてその結果も見てみましょう。
引用元:自社Webアンケートによる(マネージャー・管理職経験者 100名 2019年7月集計)
マネージャー・管理職の転職時の「キャリアの方向性」毎の満足度割合にて、もっとも満足度が高かったのは「能力の拡がり(できることが増える)」で62.6%、次いで多かったのが「組織・周囲への貢献度向上」の60.0%でした。
「役職・ポストの上昇(昇格・昇級等)」、「スキル・専門性の高まり(専門家)」はともに50%前後となっています。
上記転職の満足度の割合は、それぞれの方々の転職活動取り組み度合いや環境等によっての影響もありますので、一概にキャリアの方向性が満足度に大きく関わっていると結論付けることはできませんが、目に見えてわかりやすい「昇級・昇格」や「専門化」といったキャリアよりも、「能力の拡がり」や「貢献」を意識したキャリアの方が満足度が高まっているというのは、注視すべき点でもあるでしょう。
「守りに入る」ことが10年後、20年後、定年後のキャリアへの不満につながる
前章でも紹介させていただいたリクルートワークス研究所の調査においても、「これまでのライフステージで『キャリアの拡がり』を意識した人の方が、キャリアの満足度は高まる傾向にある」といわれています。
キャリアの新しい道に目を向けず、目の前にある「昇進・昇格」や「専門化」にばかり目を向けていると、知らずのうちに視野の狭まりが起き活躍の幅も狭まり、結果としてキャリアの不満につながることもあるということでしょう。
もちろん、「昇進・昇格」や「専門化」を目指すキャリアも、大切さで言えば他の方向性に引けを取るということではありません。組織でより責任のある立場に立つことも、何らかの職務に精通していくことも、大いに価値のあることですし、自身の立場の安全・安心に繋がることも少なくありません。
ですが一方で、キャリアの方向性を「目の届く範囲」に絞り、その中で慣れ親しんだことだけを続けてしまっていた場合、環境の変化への対応がされにくくなったり、自らの「可能性」の幅を狭めてしまうことにもなりかねません。
──要は、キャリアはときに「拡げていく(これまでと違う方向性にも目を向ける)」ことが求められるのでしょう。
もし今、現在勤務している職場での働き方で、キャリアをイメージした際に狭まりや閉塞感を感じているとしたら、「キャリアを拡げていく」という意識と行動が、あなたの現状を打破するうえで大いに役立つかもしれません。
キャリアに悩んだら「キャリアの専門家」に相談してみても
ここまでお読みになられて、「そうは言っても、キャリアの拡げ方自体がよく分からない」という方は、一度キャリアの専門家である「キャリアコンサルタント」に今後のキャリアについて相談してみるのが有効でしょう。
特に、今後のキャリアの選択肢のひとつとして「転職」への道を検討される方は、「転職エージェント」からのキャリアコンサルタントへの相談を行うことをおすすめします。
転職エージェントは、「転職しよう」という人だけではなく、「転職しようか、迷っている」という人も利用が可能です(ほとんどの場合、料金は無料です)。
以下に、マネージャー・管理職の方々におすすめの転職エージェント(キャリアコンサルタント)を紹介しますので、興味のある方・自身のキャリアについて専門のアドバイスを受けたいという方は是非ご参考下さい。
キャリアに悩んだとき、転職を検討している際におすすめの転職エージェント(キャリアコンサルタント)
専門化からの的確なアドバイス・丁寧さを求めるマネージャー・管理職におすすめの転職エージェント | ・JACリクルートメント ・パソナキャリア |
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ステップアップや更なるチャレンジを目指すマネージャー・管理職におすすめの転職エージェント | ・ビズリーチ ・リクルートダイレクトスカウト ・dodaエグゼクティブ |
20代後半~30代前半の、新天地での活躍を検討している若手マネージャー・管理職におすすめの転職エージェント | ・キャリトレ |
ITエンジニアとしてのキャリアがあり、今後のキャリアプランについて専門のアドバイスが欲しいマネージャー・管理職におすすめの転職エージェント | ・レバテックキャリア ・マイナビエージェントIT |
専門化からの的確なアドバイス・丁寧さを求めるマネージャー・管理職におすすめの転職エージェント
JACリクルートメント
JACリクルートメントは、国内での実績・評判ともにTOPクラスの転職エージェントです。
また、同サービスは「キャリアコンサルタントの品質の高さ」でも定評があり、特にステップアップ・ハイクラス、更にはグローバル・海外向けのキャリア支援に秀でたキャリアコンサルタントが多い特徴にあります。
サービス拠点も東京、埼玉、横浜、名古屋、静岡、大阪、京都、神戸、広島と多くありますので、アクセスしやすいという方は一度専門家の意見を聞いて見ると良いでしょう。
JACリクルートメント
ハイクラス&ミドル世代の転職者へのサポートに強く、更にグローバル企業、海外勤務の求人情報も多数!
親身かつ実績豊富なキャリアコンサルタントに対するサービス満足度も高く、「キャリアアップの転職」を目指す際はぜひ登録しておきたい転職サービスです!
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- JACリクルートメントは、イギリスで創業し現在ではアジア7か国にも拠点を広げ、日本国内においても人材紹介会社のTOP5に必ず挙げられるほどの大手転職エージェントです。
パソナキャリア
パソナキャリアもまた、キャリアコンサルタントの品質が高く、かつ丁寧なサポートで評判の転職エージェント(キャリアコンサルタント)です。
ひとりひとりに時間をかけたサポートをしてもらえるということで、特に女性の利用者からの評判が高く、更にパソナキャリアは全国都道府県に拠点がある為、「アクセスのしやすさ(サービスの受けやすさ)」もメリット(特徴)の一つとして挙げられます。
キャリアコンサルタントに時間をかけて相談したいという方や、キャリアの選択肢に転職やUターン、Iターンといったキーワードも含まれるという方は、利用されると良いでしょう。
パソナキャリア
キャリアアドバイザーの品質が高く、そして親身な転職者支援で評判の高いパソナキャリア!
幅広い業界に向けての求人案内数と、地方転職者含めた全国の方々がサービスを利用できる体制を整えています。
特に女性転職者・地方転職者からの評判が高く、じっくりとサポート・アドバイスを受けたい転職者にもおすすめです。
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ステップアップや更なるチャレンジを目指すマネージャー・管理職におすすめの転職エージェント
ビズリーチ
CMなどでもおなじみのビズリーチは、主にハイクラス・エグゼクティブの転職支援に強い転職サービスです。
ビズリーチは企業からの関心度合いも高く、ビズリーチに登録すると企業からのオファーやスカウトも多く受けやすい特徴があります。
もちろん、企業からのオファー・スカウトの質・量はご自身の登録内容や経歴自体によっても比例しますので、この点は「自身の市場価値を確認する」機会にも繋がります。
現在、自分のキャリア・実績がどんな企業から関心を持たれるか知りたいという方はビズリーチのサービスに登録すると、新たな視点や可能性を見出せるかもしれません。
BIZREACH(ビズリーチ)
TVCMでもおなじみの、BIZREACH(ビズリーチ)は、国内最大級のヘッドハンティング型転職サービス!
国内外の優良企業と、厳正な審査基準をクリアした一流のヘッドハンターたちが、皆さんの転職活動を強力に支援してくれます!
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リクルートダイレクトスカウト
リクルートダイレクトスカウトは転職サービスの最大手リクルートが運用する、ヘッドハンター型転職サービスです。
ヘッドハンターはそれぞれキャリアに関して深い見解を有しており、また当人が見いだせていないキャリアの方向性を提案してくれることも多いです。
今後のキャリアの方向性を模索する際に転職も選択肢の一つに入れており、かつスキル・技能の拡がりや深まりも目指している方には、おすすめのサービスです。
リクルートダイレクトスカウト
国内人材紹介企業No1のリクルートが展開する、ハイクラス・エグゼクティブ向け転職サービス
エージェント・ヘッドハンターは厳選されたメンバーで構成され、ミドル世代からの転職はじめ、高年収や経営ボードを狙う求職者に対して、妥協しない転職活動を支援します。
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dodaエグゼクティブ
dodaエグゼクティブは転職サービス「doda」が、ハイクラス・エグゼクティブ向けの転職サービスとして展開している転職エージェント(キャリアコンサルタント)です。
主に年収800万円以上を目指す転職者が利用するサービスとして多くの実績を有していますので、(まさに名の通り)エグゼクティブクラスへのキャリアアップを意識している方は、登録しておいて損はないでしょう。
dodaエグゼクティブ
国内最大級の転職サービスdodaが手掛ける、ハイクラス向け転職支援サービス。
実績豊富な歴戦のキャリアアドバイザーが、他の転職サイトには表示されない非公開求人や、年収1000万円以上のレア求人を紹介し、転職活動をしっかり支援してくれます。
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- dodaエグゼクティブは、転職サービスdodaから、更にハイクラス(高い専門性、管理職クラス、経営・幹部候補、エキスパート等)向けの転職を意識される方向けの転職サービスです。
ITエンジニアとしてのキャリアがあり、今後のキャリアプランについて専門のアドバイスが欲しいマネージャー・管理職におすすめの転職エージェント
レバテックキャリア
レバテックキャリアは、エンジニアの実務経験豊富なキャリアコンサルタントからのサポート・サービスを受けられる転職エージェントです。
ITエンジニアリングは一定の知識・スキルを積むと、業務内だけではなかなか新しい知識・情報を得にくくなる傾向があり、結果としてキャリア展開の狭まりに繋がることもあるでしょう。
「ITエンジニアとして、今後のキャリア展開について知見のある人からアドバイスを受けたい」という際に、レバテックキャリアはかなりおすすめの転職エージェント(キャリアアドバイザー)です。
レバテックキャリア
IT・Web系のエンジニア経験者に特化した転職支援サービス! IT業界最大級の非公開求人数と、業界情報や技術に精通したキャリアコンサルタントが、ITエンジニアに対して、キャリア相談から提案、転職時の条件面交渉などトータルなサポートを提供してくれます。
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マイナビエージェントIT
マイナビエージェントITも、前述のレバテックキャリア同様にITエンジニア向けの転職支援サービスになります。
レバテックキャリアとの違いは、対応地区が全国と幅広いこと、エンジニアリング以外のキャリアチェンジも相談しやすい点があります。
また、マイナビエージェントは相談者への親身で丁寧なサポートをするということでも評判が高いので、転職活動を含めて、今後のキャリアの描き方に不安を感じている方は、一度相談してみると良いでしょう。
マイナビITエージェント
マイナビITエージェントは、国内有数の転職サービス「マイナビ」が、IT・Web向け社会人・転職者にターゲットを絞った転職エージェントです。
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まとめ)キャリアの方向性は、「定期的」に見直しを!
ここまでお読みになられて、いかがでしたでしょうか。
多くの現代人は「これからのキャリア」に不安や不満を感じており、またキャリアの描き方には様々あること、そしてキャリアの方向性はときに「拡げていく」ことが有効であることをお伝えしました。
最後にもう一つお伝えしたいのは、「望ましいキャリアの方向」性は人生のシーン・フェーズによってもふんだんに変わるであろうということです。
例えば、20代の頃抱いたキャリアプランを、30代・40代になっても大切に持ち続けていた場合、環境や自身の変化とマッチしなくなってしまった…ということは往々に起こりえます。
私たちが自身のキャリアにより満足感・納得感を持てるように、自身のキャリアの方向性は定期的に見直していったほうが良いでしょう。
特に、チームや部署、役職が変わったときなどのタイミングにおいては、「これからのキャリアをどう描いていくか」を探求する機会を持つことをおすすめします。
この記事が、皆さんのより良いキャリア形成に少しでもお役立てできることを、心より願っております!
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