【朝礼のネタ】コミュニケーション—自己開示・信頼関係編

[最終更新日]2022/12/15

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朝礼ネタ:自己開示・信頼関係

コミュニケーションは職場の信頼関係の基礎となり、円滑な労働を支えるための軸になる要素です。
しかしいつも適切な形でコミュニケーションを行うのは難しく、ときには良かれと思った行動がトラブルを招くこともあるでしょう。

今回はそんな仕事におけるコミュニケーションの重要性に注目して、朝礼のネタに使える内容をチェックしてまいります。
職場環境を大きく変える可能性を秘めたコミュニケーションの大切さを、この機会に職場全体で共有してみましょう。

急いでいる方は気になるネタを押してください。

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朝礼のネタ:感情的にならずに感情を表現する方法

人とのコミュニケーションで、つい感情が先走っちゃうこと、ありますよね。

コミュニケーションを取るとき、つい自身の感情が先走ってしまう人もいるのではないでしょうか。
しかし感情的になると、どうしてもスマートな会話が難しくなってしまいます。

だからといって感情を押し殺すだけでは、対等なやりとりができず、日々のコミュニケーションにストレスが発生するでしょう。

そこで「アサーティブコミュニケーション」について学び、実践してみることをおすすめします。
アサーティブコミュニケーションとは、「感情的にならないで感情を表現する」方法のことです。

「場に合わせた表現」を行い、「相手の気持ちを理解すること」に努め、「自分の意見もしっかりと主張する」。

アサーティブコミュニケーションの基本となるこれらの要素は、ビジネスの現場でも有効活用できることがわかります。

それぞれの意見が対立しても、納得のいく結論を導き出せる可能性があるため、職場でも積極的に活かすことが推奨されるでしょう。

私もかつて一方的なコミュニケーションを行い、感情に任せて勝手な意見を話していたことがありました。
それを反省して次はなるべく控えめにしていたのですが、今度は逆に自分の存在が薄くなってしまい、居心地の悪さを感じたことがあります。

そのときに アサーティブコミュニケーションを知ったのですが、この理論を意識したことで、「ちょうど良い」感情表現を身につけることができました。

具体的には相手の意見をひとつ聞くたびに、自分の意見もひとつ主張するように意識して、意思のキャッチボールを行ったことが、感情を重視したコミュニケーションにつながったと思います。
もしコミュニケーションがスムーズに行えないときは、アサーティブコミュニケーションを参考に、感情のバランスを取ってみることがおすすめです。

朝礼スピーチのコツ)朝礼スピーチでは「何を伝えたいのか」が大切!

朝礼スピーチのときにはつい「何を話すか」について考えがちですが、本当に大切なのは「何を伝えたいのか」という点になります。

どれだけ高尚な内容をスピーチしても、伝える内容が曖昧な状態では、聞き手の心に言葉が浸透することはありません。

聞き流されてしまうことを防ぐためにも、まずは具体的に何を伝えたいのかじっくりと考えることがおすすめです。

伝えたい内容が定まらないときは、とにかく聞き手に共感してもらうことを目指しましょう。

職場で共感できるスピーチのネタは、「仕事で気づいた些細なこと」や「顧客や同僚とのコミュニケーション」からヒントを得られます。

何気ない出来事であっても、それに対して自分のなかで感じた気持ちや経験を参考にすれば、伝えたい内容を見つけられるでしょう。

漠然とした「伝えたい何か」を形にするときは、毎日から共感できる要素を模索して、スピーチに盛り込んでみてください。

朝礼のネタ:自己開示と返報性

相手の話を聞くだけでなく、自分の話を理解してもらう、それもひとつの目標でしょう。

コミュニケーションの場においては、自分の意見や要求を相手に理解してもらうことも、ひとつの目標になります。

しかし自分の話を無理に押し付けると、相手に警戒心を抱かせてしまい、結果的に目的を果たす邪魔になってしまうでしょう。
そこでおすすめされるのが、「自己開示」による「返報性」の誘導です。

自己開示とは自分の情報を相手に提示し、考えや経験を把握してもらうことを指します。
対して返報性とは「相手にされたことを返したくなる」という人間心理のことを指し、一般的な反応のひとつとして知られているのです。

例えば「私には○○という趣味があります」「私は○○に興味を持っています」といった自己開示を行うことで、相手は自分についての情報を獲得します。

そのプロセスは相手の心に返報性を促し、「私も自己開示をしなくちゃ」と思わせることができるので、自然と情報を引き出すことができるのです。

それは充実したコミュニケーションにつながり、自分の要求を叶えるきっかけになるでしょう。

ビジネスの現場でも自己開示と返報性の関係は応用でき、私も意識して使っています。
例えば取引先と話をする際に、自分から積極的に仕事への悩みを打ち明けて、相手も仕事のことを話題にしやすいように誘導しているのです。

効率良くビジネスの会話につなげられているのは、この自己開示と返報性のおかげであると実感しています。

相手と上手くコミュニケーションを取れないときには、まず自分から情報を明かす自己開示を意識して、返報性を引き出してみましょう。

朝礼スピーチのコツ)スピーチの結論は仕事や職場に関係するのが理想!

スピーチの内容や最終的な結論は、なるべく仕事や職場に関係するように誘導するのがコツです。

どれだけ面白いスピーチでも、それが仕事にとってまったく意味のないものであれば、時間の浪費となってしまうでしょう。

どのようなジャンルを扱う際にも、必ず仕事や職場との関連性を見出して、「意味のある話」に着地させることを意識してください。

プライベートの出来事や最新のニュースなどもスピーチのネタになりますが、内容によっては仕事へとつなげるのが難しくなります。
そのためネタ選びの段階で、ある程度仕事や職場に関連しやすいものを探すのがおすすめです。

仕事に「気づき」のきっかけを与えるようなネタや、今職場が抱えている問題に関連するような話を見つけることができれば、朝礼の価値はさらに上昇するでしょう。

朝礼のネタ:「あいさつ」は信頼関係を築く第一歩

義務的なあいさつでは、信頼関係は築けません。

コミュニケーションにおいて「あいさつ」は基本であると同時に、信頼関係を築くための第一歩ですが、おざなりに流している人も多いのではないでしょうか。

義務的に行うあいさつでは、本当の信頼を勝ち取るのが難しくなります。
そこで「ラポールの原理」を理解して、信頼を得るために必要なメッセージをあいさつに込めてみましょう。

ラポールの原理とは、人間関係を構築する土台となる理論です。

人間は「私のことを理解してくれている」「私の話を聞いてくれている」「私の存在を認めてくれている」と感じることで、より関係が深まることがあります。

ただ「仲良くなる」という漠然とした目的ではなく、上記のような実感を与えられるように努めることが、信頼関係の基礎となるでしょう。

その際に大いに役立つのが、あいさつとなります。
あいさつは気軽かつ短時間で行えるコミュニケーションでありながら、メッセージ性が強いという特徴があるのです。

あいさつを重ねていくことで、徐々に信頼関係は強固になり、ラポールの原理が示すような実感を与えることができるでしょう。

ただあいさつをするだけでなく、バックトラッキング、ミラーリング、ぺ―シングなどを取り入れることで、その効果はさらに高まります。

相手の言葉を繰り返したり、動きや姿勢をマネたり、相手の話し方に合わせて自分の声を調整したりすれば、信頼関係を深めやすくなるでしょう。

私の実体験になりますが、昔どうにも仲良くなれなかった同僚に対して、積極的なあいさつを繰り返したことがあります。

なるべく尊重していることが伝わるように、会話内容を反復し、同じ飲み物を飲んだりして、メッセージ性を強めたあいさつを心がけました。
おかげで今では仲の良い友人として、その同僚とは関係を続けられています。

あいさつはあまりに身近なものであるため、つい疎かにしてしまいがちです。
しかしコミュニケ―ションを充実させるには欠かせないものなので、普段から積極的に活用することをおすすめします。

朝礼スピーチのコツ)スピーチは伝える力を養うのにうってつけの場!

朝礼で行われるスピーチの時間は、「伝える力」を養う場所にもなります。

スピーチのためにネタを探し、原稿を考え、実際に大勢の前で口にする、それらすべてが伝える力を育てるきっかけになるのです。

伝える力はビジネスに役立つトーク力やプレゼン能力につながるため、スピーチを主軸にスキルアップを考えてみるのもおすすめされます。

上手にスピーチ力を上げたいのなら、普段の会話や発言を思い返して、改善点を探してみましょう。
日々の生活にも伝える力は必要とされているため、些細な工夫から関連スキルを高めることができます。

毎日のコミュニケーションがスピーチへの延長となるように、意識して伝え方や言葉の選び方を洗練させてみてください。

朝礼のネタ:信頼関係を構築できる、会話のポイント

勝手な先入観で考えると、他者を間違って解釈しまう。

私たちは無意識に先入観を抱いてしまい、知らず知らずのうちに他者を勝手な価値観で判断してしまいます。

そんな先行したイメージや感覚だけで会話を行って失敗した経験が、多くの人にあるのではないでしょうか。
それは「論理誤差」と呼ばれ、コミュニケーションを阻害する原因になっているのです。

例えば「派手な格好をしているから軽薄な人だ」「読書が趣味なら暗い性格だろう」といった形で、過去の経験や一般的な意見を尊重してしまうと、本当のその人を見失ってしまうことがあります。

見た目や趣味だけで相手を理解することはできないので、信頼関係を構築するときにはこの論理誤差に気をつけなくてはなりません。

私もつい見た目や雰囲気から人となりを評価してしまい、「こういう人なんだろうな」と考えて会話をしたことがあります。

しかしそれが論理誤差となってしまい、提供した話題はどれも跳ねることなく、最終的には相手に不快感を与える結果となってしまいました。

勝手な判断をしていたことが仇となったので、今では意識して論理誤差を排除するように努めています。

論理誤差をなくすためには、相手をしっかりと観察し、実際に見た行動や聞いた言葉を参考にするのがポイントです。

相手が持っている特性をしっかりと把握してから判断することが、コミュニケーションにおける基本であることを再確認しておきましょう。

朝礼スピーチのコツ)管理職のスピーチは「We」を意識して行う!

朝礼でスピーチを行う際には、We(私たち)を主語にするのがおすすめです。

I(私)を視点にしてスピーチをすると、独りよがりな内容になってしまい、内容が正しく伝わらないことがあります。

それは聞き手に退屈さを感じさせる原因となり、朝礼に対する拒否反応を引き起こす可能性もあるでしょう。

Weを主語にスピーチを行うことは、聞き手に一体感を与え、「自分にとって大切な話をしている」と思わせるポイントになります。

話し手と同じ視点からスピーチの内容を見ることができれば、より内容が伝わりやすくなるでしょう。
スピーチに共感してもらうためにも、「私たちは……」という言葉のエッセンスを随所に加えてみてください。

朝礼スピーチで「信頼関係を構築するコミュニケーション法」をネタにするとき知っておきたいこと

朝礼スピーチでコミュニケーションを取扱う際には、信頼関係構築に役立つ方法を知っておくと、より話しやすくなります。

ネタ探しもスムーズになるので、この機会にコミュニケーションの基本について学んでおきましょう。




コミュニケーションには4段階ある

コミュニケーションは全体で4段階に分けることができるため、まずはそれぞれの階層を把握することが重要です。

4つの段階は「信頼の段階」「傾聴の段階」「伝える段階」「相互理解の段階」の順でつながり、信頼の段階が最初の層となっています。
つまり信頼関係を基礎として、コミュニケーションは構築されていくことがわかるでしょう。

信頼を獲得した後、相手の意思や気持ちを汲み取る傾聴の段階に進み、続いて相手に合わせて自分の気持ちを披露する伝える段階へ、そして最後に関係性を強固なものとする相互理解の段階を迎えるのが、コミュニケーションの基本的な流れになるのです。

コミュニケーションが上手く取れない人は、信頼関係がこの形できちんと構築されていない可能性があります。
信頼の段階が中途半端な状態では、どれだけ相互理解を深めようとしても、スムーズに進めることができないのです。

段階を意識することが、コミュニケーションを発展させるポイントになります。
最初ほど信頼関係という土台を作ることに力を注ぎ、相手とつながるための準備を進めてみましょう。




朝礼もコミュニケーションの場として活用できる

朝礼の時間はコミュニケーションの場として利用できるため、継続すれば職場での信頼関係構築に役立ちます。
一方的にスピーチを行うのではなく、話す側と聞いている側の間に簡単なやり取りを加え入れて、双方向性を意識するのがポイントです。

聞き手が参加できるような体制を整えてコミュニケーションのきっかけを作れば、朝礼の時間で信頼関係を築くことも可能でしょう。

例えばスピーチ中に「この意見に関してどう思いますか」と質問したり、「周囲と話し合ってみてください」と促したりして、コミュニケーションを後押しするのがおすすめ。

上手にコミュニケ―ションが必要とされる空気を作れれば、朝礼を理由に信頼関係を改善し、働きやすい職場を構築できます。

「話すこと」ばかりに集中するのではなく、「聞き手と話をすること」を重視して、コミュニケーションのネタが活きるように整えていきましょう。

まとめ)コミュニケーションで信頼関係の構築を進めよう!

コミュニケーションが活性化している職場では、仕事や人間関係にさまざまなメリットが発生します。
信頼関係の構築に貢献するコミュニケーションは、どんな職場でも共通の重要性を持つことになるでしょう。

情報共有の場である朝礼スピーチにはうってつけのネタとなるので、この機会にコミュニケーションを軸にした原稿を考えてみることをおすすめします。

コミュニケーションを強制するのではなく、自発的に理解してもらうことを目標にして、スピーチでその魅力と大切さをアピールしていきましょう。

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