管理職体験談:若くして管理職になる苦労。年上の部下に囲まれて……。
[最終更新日]2019/05/07
弊社は不動産売買・賃貸・管理を行っており、26歳の時に管理職になりました。
元々私は営業として働いており、管理職になった今は社員のマネージと、自身も賃貸契約などの手続きを行っています。
tomoさん(男性 27歳)
- 職業
- 営業
- 職種
- 不動産
- 年収
- 秘匿
- 従業員規模
- 200名
- 地域
- 東京都
Index
目次
26歳で管理職へ異例の抜擢。
不動産業界は年功序列の考えは薄く、スキルに応じて昇給・昇進が決まっていきます。
それを思えば、この歳での管理職採用は、私のスキルをそれなりに評価していただいてのことなのでしょう。
現在の職に就く前はITのエンジニアでした。
社内の人間以外とは接触の機会がほとんどない職場でしたが、元来の人好きな性格のため、私には向いていない仕事だと思い、転職したのです。
しかし不動産業界も人間関係は限定される傾向にあります。
狭い業界の中では人脈やコネクションが大きなカギとなります。プライベートの時間もそういった同業他社の方との交流に時間を割くことが多いです。
「年上の部下」に囲まれて。
管理職になってからの働き方は、やはり以前とは異なります。
部署全体を俯瞰し、常に数字を意識しながら業務をこなさなければなりません。
正直に申し上げれば、管理職になってから辛いことの方が多いですね。
一番頭を悩ませていたのは、私の年齢もあり、部下のほとんどが私よりも年上の社員ばかりだったことです。
はじめのうちはどのように指示出し・発言をしたらいいのか分かりませんでした。
部署の売り上げが落ちていても、それを強く言うことができない。そんなジレンマが半年ほど続きました。
「人に強くものを言えない」私の性格が、管理職の立場となって私の首を絞めている状況でした。
結局のところ、私自身が手本になるしかないと思い、誰よりもまず自分が数字を取りに行きました。
その甲斐あってかは分かりませんが、徐々に周囲の信頼も得ることができ、チームになってきたな、と感じています。
私が目指す管理職像。
上司も部下も十人十色、一人として同じ人間はいません。
管理職になる前の私の上司は人前で部下を怒鳴り散らすような、いわゆる「クラッシャー上司」でした。
そんな上司の下で働いていた社員は、やがて半年も経たずに皆辞めていきました。
私も苦手な上司でしたが、数字を上げる能力など、尊敬できるポイントがあったことも確かです。
そういった部分を吸収しようと、がむしゃらについていきました。
私がこの歳で昇進を果たせたのも、ひとえにそのがむしゃらな努力が背景にあったからです。
ですが私自身は、そんなクラッシャー上司にはなりたくないと思っています。
確かに上に立つ人間の重圧は想像以上で、時にはその苛立ちが部下へ向かいそうになることもあります。
それでも私は部下を怒鳴ったりはしないと、心に誓っています。
しかし現状、部署の売り上げは上がらないまま。
果たして今のやり方が合っているのかどうか、分からなくなっています。
部下にとっての理想の上司とは何か。常に考えているような状況です。
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管理職に求められていること。
やはり会社が営利で回っている以上は、「利益を出せる人間」というのが、組織として求められている管理職像でしょう。
どのような職種であっても、その仕事で最大限のパフォーマンスを発揮することが管理職に求められている資質だと思います。
そのパフォーマンスの仕方は、それぞれやり方があるとは思いますが。
世間では「ブラック企業」「パワハラ」といった言葉が問題視されている傾向があります。
そういった中で、管理職として部下のストレスを管理できる能力も、これからの社会では必要になってくるでしょう。
人が次々と入れ替わっていくような企業に将来性は無いでしょうから。
部下の意見をしっかりと汲み取り、またそれを上に働きかける実行力も兼ね備えていること。
それらの能力を活かし、組織としての最高のパフォーマンスを行える人間を目指していきたいです。
今後、私が目指していきたいこと。
私がこれから培っていきたいのは、部署内の発言力を高めていけるような「社内営業力」です。
「発言力のない管理職=影響力の低い部署」の烙印を押されないためにも、必要な力です。
会社は複数のチームで構成されているので、部下にとっても自分にとっても働きやすい環境でなければいけません。
出世欲もまだまだありますが、まずは地に足をつけて組織力を向上させていくこと。
そのために部下からの信頼を得られるような管理職を目指していきたいです。
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