管理職体験談:スタッフ総スカンから、月例会議吊し上げ。それら経験全て、「尊い」。

[最終更新日]2021/10/28

体験談
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管理職体験談:スタッフ総スカンから、月例会議吊し上げ。それら経験全て、「尊い」。

飲食レストランチェーンでSV職をしています。
公休は4週8休制ですが、実際に休めるのは月に5日前後。
月間の労働時間は約250時間~270時間前後が平均です。

都内で一人暮らしをしていて、ほとんど職場と家の往復で1日が終わる生活です。

休みの日は出来る限り外に出るようにはしていましたが、昼過ぎまで寝てしまうこともざらで、休みを無駄にしたなーと思うこともしょっちゅう。
元々料理が好きなので、そういう日は何とか有意義な1日にしようと夕飯を思い切り豪華にします。…一人で食べるのですが。

趣味は月並みに音楽鑑賞。スピーカーにこだわりありです。
周りからは、ムードメーカ、お調子者とよく言われる、そんな人間です。

ゆげさん(男性 37歳)
職業
飲食業
職種
SV(エリアマネージャー)
年収
450万円
従業員規模
250名(うち部下50人)
地域
東京都

Index

目次

飲食チェーンで、新卒から約15年働き続けて。

怒るイメージ

23歳で今の会社に入り、その2年後 店長職に昇格をしました。
35歳の時に4店舗のSV職として更なるキャリアアップを実現。

入社時は都内にまだ3店舗しかなく、小さい規模の会社だったので割と早く役職に就けるかもしれないという想いで入社をした目論見通りでした。

しかし、店長職になってからは苦労・実力不足を感じる日々が続きます。
アルバイトスタッフの管理、店舗運営、計数管理、そして自己管理の甘さ…。

30代前半までは、とにかくスタッフに対して怒りまくるマネジメントをしていて、スタッフから信頼を得られず反抗的な態度を取られて更に怒るという悪循環を繰り返し。

ときには仕事の辛さから逃げ出そうとも考えましたが、何とか仕事に食らいつき、SV職へ。
SV職になってからはマネジメントをする相手がアルバイトから社員へと変わり、ここでようやく少しずつ心の余裕も出てきました。

部下には仕事をしっかり「任せること」が大切だということをようやく覚えて、すると余裕を持って仕事に取り組むことが出来るようになりました。

管理職に就いて、最初に苦労したのはスタッフのマネジメント。

きつい指導のイメージ

店長という管理職に就いてからは、自分でやらずにスタッフにやってもらう事を念頭に置いたオペレーション構築をしなくてはならないと、諸先輩方からアドバイスを貰いました。

しかし、正直言って自分でやってしまった方が仕事も早くミスも少なくなります。
だから、重要なところは大体私がやりました。

その分スタッフには簡単なところを任せていたのですが、それでもできていないスタッフに対して「なんでこんなことが出来ないの!?」と、キツく指導してしまうことが多かったです。
もちろん、スタッフからの反感はすごかったですね。かなりの「嫌われ者」店長でした。

朝店に着いたら、スタッフが誰もいないことがありました。急いで近隣店舗からヘルプを頼みましたが、本当に辛かったですね。
でも逃げるわけにはいかないと、ほぼ意地になって仕事を続けて。でもさすがに総スカンを度々やられては身が持ちません。

私自身も悪いところがあったんだろうと(今思えば本当にそうだったのですが)、スタッフへの態度もすこしずつ改めるようにしていきました。

おそらくその結果、スタッフとの関係性も改善されて私はSV職へキャリアアップが出来たのだと感じています。

今思うと、こんな自分にスタッフはよく付いてきてくれたと思います(辞めた人も数人いましたが)。
申し訳ない気持ちと、感謝の気持ちでいっぱいです。

一番の難関は、月に2回の月例会議だった。

資料作成のイメージ

スタッフの指導もままならず色々と大変でしたが、私にとってもっとも大変な店長業務は、全管理職が集う月例会議でした。

毎月2回行われる会議で、店舗に関わる数字は全て正確に報告をしなくてはなりません。売上・食材費・人件費などから減価償却費や売上によって変動する家賃など数十項目の数字です。

これを自身でも通常営業を行いながら算出し、それを資料にまとめなくてはならない為、時間がいくらあっても足りませんでした。

資料がいくら出来ていなくても、アルバイトが当日に急に休んでしまえば当然自分が営業に入らなくてはなりませんので、寝る時間を削ったり休日を使って資料を仕上げるわけです。

それでようやく出来た資料に対しても、月例会議でかなり厳しい突っ込みを受けます。
突っ込みをするのは他店の管理職。お互いに他店の数字を見て、「ここ、どうなんですか?」「ちょっとおかしいですよね」というようなやり取りが、事業部長をはじめお偉方の前で、半ば吊るし上げられような状態で繰り広げられるのです。いやあ、本当にキツかったです。

「苦手なものを克服する」ということ

会議のイメージ

店長職のときの月例会議の経験のおかげで、ストレス耐性がつきました。
何より数字に対してのアレルギーというか苦手意識がなくなりました。

通期や半期の予算も日割りの予算から始まり、もっと分解していけば1時間単位、10分単位の売上予算まで分解して予算を立てる──以前の私でしたら身震いしていたでしょうが、今ではそれらを普通にこなすことが出来ます。

この変化には自分も驚いていますね。
苦手なものって克服するとこんなに頼もしいスキルになるんだって。
もちろん当時のことを思い出すと「二度と繰り返したくない」とは思いますが、経験できて本当によかったと思います。

SV職になってからも月例会議には参加しますが、今度は各店の店長の報告を聞く立場です。かなり楽な立場になりました笑。

ですが、自分が感じたような「吊るし上げのような場」という風には、若い店長達にはあまり感じてほしくありません。ですので、その部分は最大限の注意と経緯を払いつつ、会議進行を行っています。

辛いことを沢山経験した方が、人に対して優しく寛容になれる

管理職のイメージ

スタッフの総スカンから、月例会議の吊し上げ──。私の管理職業務はまったくもっと泥臭くてスマートさのかけらのないものだったと思います。

だけど、だからこそ気付けたこともたくさんあります。

そんな私にとっての「管理職・マネージャー業務で一番大切なこと」とは、「人に対して真摯に思いやりを持って接し、相手に期待をせず求めないこと」と答えます。

学生アルバイト、主夫・主婦のパートの方、自分より年下・年上の社員、みんなそれぞれに考えていることや悩みがあり、求めていることがあります。
その思いを叶えることが自分の仕事ではないけれども、理解をしてちゃんと一人前の人間として接する。

それでいて相手の期待をせず、出来なくて当たり前という考えを持って部下の指導・育成に取り組むこと。

仕事が出来るのは部下の実力、仕事が出来ないのは上司のせい」という言葉は、まさにその通りだと感じます。

これは管理職・マネージャー職に限らず、ビジネスマンであれば立場・年齢問わず実行していくべきことなのかもしれません。

たぶん、辛いことを沢山経験した方が、人に対して優しく寛容になれると思うんですよね。
だからこそ、経験は尊い。間違いないと思います。