私の管理職体験談:エリアマネージャーを3年経験しての気づきは、「完璧を求めすぎない管理職」の重要さ

[最終更新日]2021/05/11

体験談
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私の管理職体験談:エリアマネージャーを3年経験しての気づきは、「完璧を求めすぎない管理職」の重要さ

フィットネスクラブの、「エリアマネージャー」を担当しています。

担当するエリアにある自社のフィットネスクラブの店長と連携して新規会員獲得、ショップ売上の向上などを目指し、設備の調達やメンテナンス、プロモーション活動など幅広く業務を手掛けています。

特に時間をかけて行うのが、各クラブの店長とのコミュニケーション。
私自身はひとつのクラブにずっといるわけではないので、そのクラブの実際の状況は店長からヒアリングしなければいけません。

そして、状況に合わせてスタッフの配置を変更したりキャンペーンを打ったりするんですが、このコミュニケーションがなかなか大変です。

私と店長とで、目指したい方針が異なることも良くありますからね。そんなとき、お互いに信頼関係がないとどうしてもギスギスしてしまう。そして、そういうギスギスが起きないように、日ごろのコミュニケーションで関係を構築するのも、エリアマネージャーの仕事です。

家庭は、私、妻、子供2人の4人暮らしです。

趣味は、私もトレーニングをずっとやっています。自社のフィットネスクラブの会員にもなっていて、自分達の施設を利用してトレーニングすることもあります。





watoさん(男性 30歳)
職業
フィットネスクラブ事業
職種
エリアマネージャー
年収
約500万円
従業員規模
300人(うち部下5人)
地域
群馬県

Index

目次

農業の仕事から、フィットネスクラブの仕事に転職して。

農業関係の仕事からフィットネスクラブのトレーナーへ

フィットネスクラブの会社に勤めて、7年が経ちます。
それまでは農業関係の仕事をしていました。

以前から「一生続けていける仕事って何だろう」と考えていて、当時の農業関係の仕事で定年まで働くイメージがどうしても持てなくて。それで、その時も趣味としてやっていたトレーニングに関係のある仕事がやりたいと思ったのです。

フィットネスクラブで働き始めて、最初お客様と直接コミュニケーションを取るトレーナーとして、現場で仕事をしていました。

トレーナーとして現場で4年ほど経験を積み、その後今のエリアマネージャーというポジションになりました。





社長から、「エリアマネージャーをやってほしい」と言われて。

トレーナーのままの方が良かった

新店舗が出来るタイミングでエリアマネージャーをやって欲しいと言われて、社長からは「期待している」と言ってもらえました。

ですが、その誘いを聞いて正直どう思ったのかというと、

(いや、トレーナーのままの方が良かったんだけどな…)

──でした。もっと正直に言うと、

(誰か、別の人がやってくれないかな…)

とも思っていました。

なぜそこまで後ろ向きになっていたのかというと、私は元々自分のペースで仕事をしたり物事を考えるのが性に合うタイプで、リーダーシップや調整力を求められるエリアマネージャーの仕事はとても向いていないと思っていたからです。

そのことを妻に伝えたとき、

「それで、給料どれくらい上がりそうなの?」

と訊かれて笑。(ああそうだ、エリアマネージャーは昇格だから、給料も上がるよな!)と、そこではじめてポジティブな気持ちになりました。

ちょうど妻の妊娠が分かって間もない時期で、これからお金が結構かかるだろうということを当時よく話していたのです。





はじめての「新店舗」開業の仕事で──。

新店舗の店長と意見が合わず…

フィットネスクラブのエリアマネージャーの仕事はどんな仕事内容か、この業界の人でない限りなかなかイメージを持ちにくいでしょう。

日々の業務については先にお伝えしましたが、新店舗を開業する時でまた変わります。

まず、同じ地域ですでに運営している、他社フィットネスクラブに行って偵察をします。
チェックするポイントはたくさんありますが、特に設備と客層、トレーニング器具などをチェックします。

その後は新店舗に導入する器具の打ち合わせやプロモーションを行います。その時に新店舗の店長と意見のすり合わせを行うのです。

エリアマネージャーになってはじめて任された新店舗開業の際は、ここでかなり苦労しました。
とにかく、新店舗の店長と意見がことごとく合わないのです。

彼はトレーニング器具へのこだわりが強く、アメリカからマシンを取り寄せて上級者が好むような環境にしたいという意見でした。
しかしながら私は初心者から中級者向けにトレーニング器具を集めたほうが良いと考えました。

数日かけて話し合いましたが、最後まで意見が一致することがなく、結局店長にはやや強引に「これで進めさせてください」と納得してもらいました。

結果的に、その判断はおそらく間違っていなくて開業後の新規会員の入会ペースは順調だったのですが、店長は1年経たずに辞めてしまいました。最後まで私とのコミュニケーションはぎくしゃくしたものでした。

もっとうまくやれたかもしれない──、今でもよくそう思い返します。



当時の出来事を振り返って、今思うこと。

相手を立てて、自分はそのフォローをしていく姿勢を見せる

フィットネスクラブのエリアマネージャーをしている限り、各店舗の店長と打ち合わせや会議をする機会は常にたくさんあります。

店長の中には年齢が上の方もいますし、フィットネスクラブで働いている年数も自分よりも上の方もいます。
そういった方の中には、上司である私の意見を聞いてくれない方もいます。自分自身の経験やそれで培った感覚を大切にしたいという想いがあるのでしょう。

私自身、調整役はあまり得意ではなかったこともあり、エリアマネージャーになって3年経った今でも苦労することがあります。

ただ、最近少しずつわかってきたこともあります。例えば、そういった衝突があった際に「リーダーシップ」の執り方が重要になります。

強引にリーダーシップを執るというよりは、どちらかというと「サーバントリーダー」のように、相手を立てて、自分はそのフォローをしていく姿勢を見せつつ、うまく会社が進むべき方向へと導いていく。
そういう働きかけを意識するとうまく行くことが多いです。





私が思う、望ましい管理職の在り方とは。そして、これから目指していきたいことは。

望ましい管理職の在り方とは

管理職として大切にしていることは、「完璧を求め過ぎないようにする」ですかね。

仕事を進める上でチームの考えが完全に一致しないこともありますが、それはそれで仕方がないと思います。その中で「譲れる」と思える部分は最大限譲るようにしています。

ただし、「ここは譲れない」と思ったところは押し通します。
そういうときは、「みんなに嫌われないようにしたい」、「部下が不満を抱かないようにしたい」という気持ちはなるべく意識しないように、ドライに対応します。

つまり、すべて自分の思い通りに進めることはできないし、かといってみんなから好かれる上司でいつづけることもできないことを「了解しておく」。
これが私の、「完璧を求めすぎない管理職」の在り方です。

将来考えていることは、独立して自分のフィットネスクラブを経営することです。
その時は今までの経験をフルに活かせると思います。

エリアマネージャーになってから、人脈はかなり広がりました。以前の私の性格からしたら考えられないことです。新しい経験や人のつながりを得られたのは、今の会社、そして私をエリアマネージャーに推薦してくれた社長のおかげでしょう。

今の仕事を続けている間も、そして将来独立した後も、その感謝の気持ちは忘れずにいたいと思っています。