私が思う、管理職のイメージ:「うまくいったらアハハと笑い、困難が立ちはだかったらそっと盾となる」
[最終更新日]2022/12/15
私にとって「管理職」とは、一言で言えば「抱える業務が上手くいけばアハハと笑い、困難が立ちはだかればそっと盾になる」───そんな存在だと思っています。
働いていて、「ああ、ここは『良い会社』、『良いチーム』だな」と感じるときがありますが、その場合、その組織の風土や雰囲気作りがしっかりしているからであるように感じます。
とくに、「雰囲気づくり」については、管理職・マネージャーの役割というかその影響度は大きいんじゃないですかね。
まあ、私がその部分をしっかりやれているか甚だ疑問ではありますが───苦笑。
ようすけさん(男性 38歳)
- 職業
- IT、ソフトウェア開発
- 職種
- システムコンサルタント
- 年収
- 800万円
- 従業員規模
- 300人
- 地域
- 東京都
Index
目次
「システムコンサルティング」という仕事。
現在私は、ITソフトウェア開発に携わる会社に勤めています。
具体的には、ネットショッピングを運営するECサイトのコンテンツ運営のシステム開発に関わっており、販売促進や動向分析などのコンサルティング業務を行っています。
近年ではインターネット上でも様々な決済手段が利用でき、ネットショッピング利用者の目も肥えてきました。
そのため市場のニーズを把握し、柔軟かつスピーディーにシステムに反映していくことは非常に重要なミッションとなっています。
私は元々エンジニアでしたので、これまでは開発業務に携わる事が多く、通販や小売業などの業界知識にはあまり長けていません。
ですが、今の職務は「システムコンサルタント」ですので、お客様からの問い合わせに「それは知りません」では済まされません。
もうすぐ40代ではありますが、いまだ上司や同僚から様々な面で教えてもらうことが多いです。
管理職になって、変わってきたことや影響を受けたことは。
管理職になっての大きな変化は、「ネットショッピングが好きになった」ということですかね笑。
今の業務に関わる前は、「買い物はお店で現物を見ての購入」派で、どちらかといえばネットショッピングにはやや抵抗があったりもしました。
ですが、部下や後輩が気軽にネットでいろんな商品やサービスを購入しているのを知って、段々その影響を受けてきて。
最近では私も、ネット上で色々と商品を比較し、購入するのがだんだん趣味というか日課になっていきました。
私のチームは皆若いメンバーばかりなので変な気遣いも無く、非常にやりやすい環境だと感じています。
プロジェクトの体制上、チームは5名までの少人数構成です。
そんなチームが部署内にいくつかあって、私はその中の1つのリーダーを任されています。
「リーダーは周囲に影響を与える存在」と言われてますけど、あれってどうなんですかね。
私からすると、リーダー自身も周囲から劣らず影響を受けているように思います。
過ちを犯した部下に、どう接するべきか。
あるとき、こんなことがありました。
経験は浅いものの非常にやる気に満ちた後輩に、顧客に説明するためのプレゼン資料を頼んだ時の事です。
彼が作るドキュメントは普段から品質も高く、自分で構成などもきちんと整理するタイプで信頼のおける後輩でした。
チーム内で何度もレビューしながら修正を重ね、出来上がった資料を印刷し、顧客とのミーティングに挑みました。
しかし説明している途中で、資料に書かれてある内容が誤っている事に気付きました。
彼は修正途中の古いドキュメントを印刷してしまったようで、記述や数値などが間違っているのです。
急遽顧客に謝って、その場で最新の資料を印刷してもらい対応しました。
ミーティングが終わり会社に戻る途中で、どう彼に伝えるか悩みました。
腹が立っていた訳ではありません。
ただ、せっかく資料の内容は良いのに勿体ない、と感じたためです。
会社に戻ると、すぐに彼が私の席に謝りにきました。
間違って印刷した事を自分で少し前に気づいたようで、ミーティングの結果を気にかけていました。
私はこの件はきちんと怒ろうと考えていたのですが、自分のミスに気付き正直に言える後輩を見て
「良い資料でした。次も期待している」
とだけ伝えました。
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当時のことを振り返って思うことは。
まず私自身の反省点として、持っていく資料を事前に少しでも目を通していたら気付けたはずです。
自分が説明しないといけないにも関わらずそれを怠ったのは、資料が完成した時点で満足してしまい、残りの作業を周りに丸投げしてしまったのが1つの理由として感じます。
それと同時に、後輩の彼にも同じような事が言える気がしています。
それは、特に難度が高い仕事を精一杯頑張った後というのは、単純なミスを起こしやすいものだからです。
彼にとっても資料ができた時点で達成感があるはずで、注意が散漫になりやすい状況だったと気づきました。
つまり、「最終チェックというものがいかに大切か」を知れた、ということでしょう。
───言葉に表すと、なんとも当たり前の話ですが。ですが、その「当たり前」をきちんと当たり前にすることも、きっと風土や雰囲気作りの一環でもあるのでしょう。
その出来事以降、未然にミスを防ぐ意味でも私自身意識的に最後に目を通すようにしました。
管理職・マネージャーとして、「これから目指したいこと」は。
チームや組織は、どうやったらより良くなって、より成長していくか。───難しい、なかなか答えの定まらない問いかけですよね。
もちろん社員1人1人の心掛けもありますが、統率する管理者のリーダーシップが、良い輪をより広げていくためには重要だと、私は思います。
例えば、部下が「自分の作業をしっかりと見てくれている」と感じられれば、今の作業に安心感を持ったり、やり甲斐に繋がるはずです。
そのため当初から目標としていたものでは無く短期的であっても、何かしらの功績が見えればしっかりと讃えてあげたいと考えています。
会社の業績を上げていくためには、将来を担う後輩や新人社員の力が不可欠です。
若い芽を摘まないように、長い目で成長を見ながら、飛躍するチャンスを与える必要が管理する側にはあるように感じます。
私自身まだまだ業界の視野が狭く、上司や後輩から受ける意見や疑問に上手く反応できていないことも多いです。
ですので、自分自身の知識や見解を広げ、もっと仲間とのコミュニケーションをスムーズにかつ深めていけるようにしたいですね。
また今後は、他チームとの交流の場を増やしていきたいと思っています。
チームによってフロアが異なっていたりする関係で、業務上よく接点のあるチームであっても顔を合わせたりする機会がなく、会話がぎこちないと感じるためです。
チームとして、より活動しやすい環境を整える役割が私自身あると思っており、まずは見える所から始めようとしています。
そして出来得る限りメンバーのやりたい事、目指すキャリアを尊重して、適切な業務や教育をさせてあげたいと思っています。
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