上司からのひと言:憧れの存在からの期待と重責。

[最終更新日]2019/08/28

体験談
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上司からの忘れられないひとこと。お前が今のチームを引っ張っていける力をつけるまでは、俺もここを離れられないと思ってさ。

「お前がノウハウを覚えて、今のチームを引っ張っていける力をつけるまでは、俺もここを離れられないと思ってさ」

ようすけさん(男性 27歳)
職業
システムエンジニア
職種
IT
年収
秘匿
従業員規模
秘匿
地域
東京都

Index

目次

私の仕事。

私はあるIT企業でシステムエンジニアをしています。

さまざまな企業のシステム開発を担当するのが主な仕事で、
小規模なプロジェクトを複数同時進行で行っていました。

私は今の会社は転職して入ったのですが、
以前の会社よりもはるかに業務量が多く、深夜までの残業は日常茶飯事といった状況です

私を含めて8名のチームで、案件を回しています。

私の上司。

そのチームをまとめるのが、私の上司であるIさんです。

40代半ばの男性で、性格は温厚かつ前向きな方です。

業務は正直に言えば「キツイ」ものでしたが、
なんとかモチベーションを保っていられたのも、Iさんのおかげだと思っています。

Iさんはマネジメントだけでなく、自分でもプログラミングを行い、
顧客先でのプレゼンテーションスキルも極めて高く、私の憧れでした。

私自身は淡々とした性格ゆえ、体育会系のノリで来られたら、耐えられなかったと思いますが、
Iさんは部下一人一人の特性も正確に見抜き、それぞれに心地よい対応をしてくださるのです。

上司からのひと言。

転職してから2年が経った頃、私に転機がありました。

期末の人事考課で、Iさんが新プロジェクトのリーダーに任命され、
現チームのリーダーを、私が務めることになったのです。

そのことを聞いた時は、昇進の喜びよりも先に、不安が勝ってしまいました。

私にしては珍しく、誰かに悩みを打ち明けたいという気持ちになり、
その日の業後に時間を取ってもらい、Iさんに相談をしました。

「私に務まるのか、不安で仕方ありません」

するとIさんから、

Iさん

「新プロジェクトの引き抜きの話は結構前からあったんだよ。でも、断ってた」

「どうしてですか?」

Iさん

「お前がノウハウを覚えて、今のチームを引っ張っていける力をつけるまでは、俺も離れられないと思ってさ」

そんな言葉をかけてくれたのです。

私にとっての大きな存在である方にそんな言葉をかけていただいて、
一気に肩の荷を下ろせたような気がしました。



そのひと言のおかげで。

それからは覚悟を決め、現チームのリーダーの任に就きました。

まだ自分にはマネジメントの経験などなく、至らない点も多いと自覚していましたので、
「とにかく分からないことは恥ずかしがらずにすべて聞く」ことを心に決め、Iさんからの引継ぎ作業を行いました。

引き継ぎ業務自体は1ヵ月ほどで終わりましたが、
何度もMTGを重ねていく中で、Iさんの仕事に対する姿勢、
仕事以外の人間的な部分まで、たくさん知る機会ができました

(Iさんから任された立場、しっかり全うしていかないと)

そんな気持ちが次第に芽生えていきました。

それからの私の変化。

職場ではどうしても自分自身の目先の仕事に追われ、忙しくなればその分だけ、見える景色も狭まってしまいます。

しかしキャリアが積み上がっていく中で、自分のことだけでなく後輩の育成や個性に目を向けていくような配慮が必要だと感じています。

周りにチャンスを与えるような働きかけができるかは今後の私にとって課題です。

Iさんからの言葉を忘れないように、周りをしっかり信頼していきたいと思っています。

Iさんとは別々の部署で働くようになりましたが、年に数回は2人でお酒を飲んだりと、関係は続いています。

いつかは私も、Iさんのような上司になりたいものです。