管理職体験談:憎んですら上司の「別の顔」を知って、認識を新たにして。

[最終更新日]2019/06/28

体験談
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役員に媚ばかり売って、そのくせ手柄は横取りして、本当に憎らしかった。はずなのに……

現在は、都内にある広告会社で、営業課長兼ディレクター業務を務めています。

私の下には5名の部下がいます。

にいやんさん(男性 45歳)
職業
広告会社
職種
営業兼ディレクター
年収
500万円
従業員規模
30人
地域
東京都

Index

目次

管理職としての私の仕事。

私の主な業務内容は、ほとんどが部下の業務を管理するに留まっています。
個人の「新聞」「雑誌広告」への提案であったり、得意先への売上・利益拡大のための施策を、私が最終チェックを下します。

そんな中で、部下の打ち出した施策や提案が通り、売り上げに繋がった時は、喜びもひとしおです。

私の性格を一言で表すなら「実直」かなと思います。
会社にいる時は仕事の事だけを考えていますし、必要以上の会話を部下と交わすこともあまりありません。

「管理職」という立場は、上司と部下の間に立つ苦しいポジションという認識でいました。
いざなってみたらやはりその印象は拭えず、しかし生活のためとストレスに耐えながら働いています。

趣味は読書とランニング。
休みの日には息子と公園でサッカーをするのが楽しみです。

直属の上司への不満が堆積し。

管理職は、部下に関してはあまりストレスを溜め込むことはありません。
それは私も以前は誰かの下で働いており、思うように業務を回せない辛さを知っているからです。

大抵のことは、部下本人の力で乗り越えられるものです。
私はあくまで、そのヒントを提示する役割だと思っています。

問題は、上司がふがいない場合ですね。
こちらからは強く出られない分、タチが悪いです。

私の不満の矛先は営業部長です。
ほとんど仕事をせず役員に媚を売るだけ、そのくせ手柄はすべて自分が横取りしようとします。

さらに、最近になって発覚したことですが、課の売上・利益が芳しくない時は、責任のすべてを課長である私に押し付けていたのです。
役員の一人と飲みに行く機会があり、その際に酔った勢いで口を滑らせ、そのことが分かりました。

悔しさと馬鹿馬鹿しさで、いっそのこと辞めてやろうかとさえ思いました。
しばらくは部長の顔をほとんど正視できませんでしたね。

ふいに知った、その人の別の顔。

半ば、部長に対して憎しみすら抱いていた状況でしたが、そんな部長の印象を変える出来事がありました。

ある役員との飲みの席でのことです。
私はてっきり、部長は独身だとばかり思っていたのですが、バツイチで、別れた奥さんとの間に障害を持つお子さんがいることを知ったのです。

部長は離婚した今でも、月の給料の半額を、お子さんの治療費に充てているということでした。
同じ子を持つ親として、かなり身につまされる内容でした。

もちろん、そのことで部長が私にした仕打ちが許されるわけではないと思っていますし、そこは別として私も考えています。
ただ、人を一面的な印象で決めつけてはいけないと、強く心に刻むに至った出来事でもあります。

それからは部長への憎しみも少し和らぎ、表面上はうまくやっていけていると感じています。

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管理職は強い精神力と共に。

私にも改めるべき点はあります。

管理職である私が、個人への憎しみで業務に支障を来すようなことがあっては、本来いけないのです。

やはり管理職たる者、多少のことでは動じず、どっしり構える精神力が必要だと肝に銘じました。

また、今回の出来事があってからより一層、自身の業務に誠意を持って取り組もうという意識が強まりました。

人にはそれぞれ与えられた役割と能力があり、それを最大限に発揮できる場が必ず用意されているものです。
それを発揮せずサボっている方もいらっしゃいますが、私はこれからも全力を注いでいきたいと思っています。

そのように認識を新たに、これからを迎えられたことを思うと、
やはりまだ完全には許すことはできませんが、部長にも感謝しないといけないかもしれませんね。

今の私が思う、管理職とは。

私はこれまで、管理職という役割は、誰でも勤続年数が上がれば自動的に立つポジションだと思っていました。

しかし、いざ自分がその任に就き、しばらくが経つと見え方も変わりました。
管理職に与えられるのは、もはや新入社員の頃以上の試練です。

それを乗り越えられる度量があると、会社側に見込まれた存在が、いわば管理職なのかなと最近では思っております。
ですので当然、その期待に応えていく必要が、我々にはあるわけです。

私は、出世はお金のため、という認識で働いてきましたが、
これからは「人間成長の場」として、精進していきたいです。

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