管理職体験談:部下育成のための時間を惜しまないことが、組織成長への近道。
[最終更新日]2022/12/15
ある会社の経営企画部門の責任者を務めている者です。
業務内容は、会員サービスの提供と新規顧客獲得にあたっての営業活動、業務改善案の立案などになります。
マス大村さん(男性 50歳)
- 職業
- 会社員
- 職種
- 経営管理・グループ顧客管理
- 年収
- 800万円
- 従業員規模
- 5,000人
- 地域
- 東京都
Index
目次
私は、3つのグループを束ねる管理職です。
私の部署は3つのグループに分かれています。
コールセンター、店舗での接客・企画、Webプロモーションです。
それぞれ総計して30名以上の社員が連携して仕事を進めています。
週次でプロジェクトマネジメントを行い、私が各チームの状況をまとめ上に報告する。
また、各チームのコストや顧客管理、そこから浮かび上がる課題の抽出と、総合的な管理力が私に求められています。
仕事のやりがいとしては、従来のやり方にとらわれず、私のこれまでの経験や、顧客目線でのサービス向上に努められること。
そして経験不足のメンバーにも積極的に業務に関わらせることで、各人の成長が見られることです。
私が意識しているのは、短期的ではなく長期単位での目標を立てることです。
趣味は読書と運動。
忙しい日々でも、そこに時間を割けるように調整しています。
「組織としての成長」のためには「一人一人」と接するべし。
私がその部署の管理職になった頃は、チームメンバーそれぞれに能力はあっても、チーム全体としての目標意識が薄いという問題がありました。
どうすれば組織力を高められるのか悩みました。
私自身が転職組なので、まずはメンバー一人一人と信頼関係を深めるところから始めました。
メンバーそれぞれの能力と目標の把握、グループリーダーとのコミュニケーションの確率など、一つ一つ基盤を固めていきました。
始めは思うように事が進まず、自分の能力不足に悩む時間もありました。
しかし各人の潜在的な能力が高かったこともあり、ひとたび成長局面に入れば安定するまでの時間はあっという間だったと記憶しています。
組織としての安定、そして体系的なコスト管理と業務改善プロジェクトの確立、それに伴う数字的な結果が出るまでには約1年を要しました。
しかし、確実に成長が結果に反映されたことにより、チームとしての一体感が生まれたことは嬉しかったです。
誰もがセルフマネジメントできるように。
各グループのリーダーが、プロジェクト管理を徹底化するようになったため、業務の可視化と情報共有が充実しました。
それによって業務も効率化し、それまではグループリーダーが行っていたプロジェクト管理も、チームメンバーそれぞれが自分で管理するようになっていきました。
一人一人の努力の積み重ねが、組織全体をよくするということに気づけたのだと思います。
そのような共通の認識や価値観が生まれたことで、指示出し・実行結果の齟齬が無くなり、スピード感を持って業務を遂行できるようになりました。
「なぜこれをやるのか」「どこまでやるのか」といった疑問や無理が生じないように、適切な業務量とスケジュール感で仕事ができるよう、私も尽力しました。
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私が学んだ3つのこと。
今回のことから学んだ教訓は、「丁寧な対話を繰り返すこと」「確実に結果を出してゆくこと」「小さな成功でも継続してゆくこと」の大切さです。
成功体験が無いと、自身の成長へのビジョンもイメージがつきにくいですから、チームメンバーには積極的に業務に関わらせました。
そして各人の成長のために時間を割くことを「決して面倒くさがらない」ということも意識しました。
「ミーティングの時間を割くなら、もっと仕事をしろ」といった風潮ももしかしたらあるかもしれません。
しかし、未成熟な組織が成長していくためには、そうした些細な積み重ねでも、きちんと「対話する」ことが重要なのだと学びました。
ただ一方で、組織として結果を出すためにはある程度の業務の効率化や、スピーディーな時間配分が必要な場面もあるので、その塩梅が難しくもありました。
そしてチームメンバーへのマネジメントに時間を割くあまり、自分のことを見つめなおす時間がほとんど取れなかったことも後悔が残ります。
今後、私が目指したいこと。
管理職の最大の役割は、やはり「組織の成長を促すこと」と「組織としての結果を出す」ことだと思います。
そのためには部下の育成に時間を割くことはとても重要です。
必要な技術の伝授、効率的な作業方法の提示、各人のマインドセット。
管理職が目を届かせなければいけない領域は多岐にわたります。
言うまでもなく管理職自身がその仕事の「プロフェッショナル」であること、そして確実な「マネジメント力」が必要となります。
私が今後改善していかなければいけないことは、いかに後進の育成に努められるか、といったところでしょう。
これは私の部署に限った話ではないので、私だけの一存で進めることはできません。
会社全体の仕組みを変えていく必要があるということです。
そのためには「領域」を定めず行動していくのみだと思っています。
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