管理職体験談:経営側と現場の中間に立つ。私の管理職としての正しい在り方。
[最終更新日]2019/10/11

私は現在、通信販売業の会社に勤めています。
主な仕事は、主販売ツールであるカタログの「企画ー編集ー制作ー印刷ー受注管理」までの一連の作業のマネージです。
読裏クラブさん(男性 56歳)
- 職業
- 会社員
- 職種
- 小売業
- 年収
- 秘匿
- 従業員規模
- 約400名
- 地域
- 大阪府
Index
目次
「楽天家」だった私が、管理職になって。

上記に挙げた一連の作業の各工程には、それぞれプロの外注スタッフが従事するかたちになります。
私はそれら社内のマネージとともに、外注先の業務品質と工程管理、加えてコスト管理という、3つの管理業務を同時進行で遂行しなければなりません。
当然、難しさはありますが、同時にやりがいも感じています。
以前の私の性格を表すと、「楽天家」や「お調子者」といった言葉がぴったりだったと思います。
しかし管理職に就いてから、リスク管理やミスに対する事前予防など、慎重な行動が身に付くようになってきました。それは業務においてプラスにもなり、同時にマイナスになる側面もあるな、と感じています。
大きなトラブルが発生。その時……

私の肩書は「マネージャー」ですが、何をマネージするかというと、人よりも「業務、制作物の成果、仕上がり」といった面をマネージすることが多いです。
もちろん業務の過程に「人」は不可欠ですので、人に対するマネージも行います。しかし、その人自身の成長を見守るというよりは、その人の作ったモノやプロセスを評価し、マネージすることに重きを置いています。なぜなら、それが結果としてその人の良い所を伸ばすという部分にも繋がると思っているからです。
仕事にはトラブルや困難が付きものです。
そんな時に求められるのが、トラブルに即時対応できるスキルと、そこから自ら学び成長していく姿勢だと考えています。
トラブルが起きた際に、そうした普段の関係性であったりマネージの成果が自ずと表れてくるのだと思っています。
ある時、大きな金額が動いてしまうほどの大きなトラブルが発生ました。
- 私
-
-
「このままでは取り返しのつかない状況になる……どうしよう……」
かなりの焦りを感じていました。
その時、積極的に動いてくれたのが外部のスタッフたちです。
- 外部スタッフ
-
-
「お金は要らないので、一緒にこのトラブルを乗り切りましょう!」
そう言って、何日間も昼夜を問わず事態の収拾にあたってくれたのです。
この時はいつも以上に
- 私
-
-
「この仕事のマネージャーをやっていてよかったな」
とつくづく感じました。
管理職になってから、今思うことは。

管理職を長年務めてきてストレスを感じることは、「経営」と「現場」との価値観・目的の違いです。
一つの組織ですから、本来は同じ目標を共有する者だと思います。
しかし会社の目標は抽象的で、現場にまで下りてきたころにはほとんど重視されなくなります。いわゆる「総論賛成、各論反対」という状態になってしまうことが多々あるのです。
そのときに我々のような中間管理職の本質を問われるのだろうと思います。
あまりにも経営者側に傾いた発言をしてしまうと、現場からは「そっぽ」を向かれますし、逆に現場側に傾き過ぎた発言をすると、経営側から「睨まれる」存在になってしまいます。
そうなってしまわないように私自身が重視しているのは、「正しいことは何か?」「お客様の要望に従うとどうなるか?」について考えることです。
経営者でも現場でもなく「お客様目線」で目の前の仕事をこなす……これでずいぶんと葛藤が減るように思います。それに気付けたのも、つい最近になってからです。
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私が思い描く管理職の姿。

- 私
-
-
「管理職は難しいが一番やり甲斐のある職種である」
と、最近は思うようになってきました。
経営側と現場の中間に立って、多くの人の話を聞くことができます。
仕事の隅々まで見届けることができますし、会社の方向性を決めるような重要な会議にも出席できます。
日々の忙しさに追われつつも、ふと振り返ると、管理職は決して理不尽な仕事を押し付けられるだけの存在ではなく、「どこにでも意見が言える、なくてはならない存在なのだ」と思うようになりました。
私の理想の管理職像は、経営者からも現場からも
- 経営者
-
-
「何かヒントをください」
- 現場
-
-
「相談に乗ってください」
と気軽に声を掛けてもらえるような存在でありつつ、自分自身も淡々と仕事をこなせる。そんなイメージです。
それこそ一昔前ならば、「俺の背中を見てついてこい!」というような勇ましい姿が管理職には求められていたと思います。ですがこれからは、そういう姿勢には無理が生じたり、嘘くさく思われてしまうのでは?と思うのです。
時代によって求められる価値観も変化していくと思いますが、今の私の目標は「素朴で実直な管理職」になることです。
管理職・マネージャーとして、今後目指していきたいことは。

これまでの自分や、管理職になってからを振り返ると、
- 私
-
-
「あれはダメだったなあ」
とか、
- 私
-
-
「あの時はこうしておくべきだったな」
といった反省や後悔もたくさんあります。
反対に「俺はあれをやり遂げた」とか「あの時の仕事は充分な出来だったなあ」と思うことはほとんどありません。
年齢や経験を重ねてきて、徐々に内省を深められるようになった証拠かもしれません。
今後私が経営側に入るようなことがあれば、今自分が持っている「理想の管理職イメージ」を忘れずにいたいと思いました。
経営側の視点になると、どうしても人を「能力」で判断したり「戦力」としてしか見られていない人もいます。実際にそういう経営者を見てきましたし、それについて反発もしてきました。
組織人として職務の責任を担っている以上は、「より大きな仕事をしたい」「もっと自分の能力を伸ばしたい」と思うのは自然なことだと思います。
そういった人たちを平等にい評価していけるように、私自身もこれまで学んできたことを活かしつつ、新しいフィールドで新しいマネージを心掛けていきたいと思います。
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