私の管理職体験談:「寂しさ・孤独」を感じるのは、管理職のせいか。それとも私の個性なのか。

[最終更新日]2019/10/30

体験談
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「寂しさ・孤独」を感じるのは、管理職のせいか。それとも私の個性なのか。

管理職という立場になって、以前よりも孤独や寂しさを感じるようになりました。

私はもともと、今の会社にアルバイトとして入社しました。当時は同期の子も沢山いて。

あ、今も何人かはいるんですが、あまり一緒にいることはないですね。

以前までは同期の子達とでランチや飲み会によく行っていたのですが、管理職になってからはお昼を取れる時間が遅くなったり、たまに時間が合っても誘われることもなくなって。

仕事中の雑談も、

(管理職の私が、自分から雑談に参加するのも気が引ける・・・)

といった想いから、いつも、部下同士が楽しく話しているのを横目で眺めていました。




ゆのさんさん(女性 35歳)
職業
会社員
職種
IT関連企業カスタマーサポート
年収
400万
従業員規模
1500人以上
地域
新潟県

Index

目次

私の紹介。──プライベートではマイペースで、だけど職場では「効率重視人間」と言われて。

IT関連企業のカスタマーサポートの部署で幅広い分野の業務を受け持っていました

私は、IT関連企業のカスタマーサポートの部署で働いています。

業務内容はアルバイトスタッフやチームメンバーのサポート、管理業務の他、新規リリースするサービスのリリース前チェック、CM放送内容のチェック、他部署との連携、お客様対応の二次対応など───。
自分で言うのもなんですが、かなり幅広い分野の業務を受け持っています。



私はプライベートではかなりマイペースな性格なのですが、職場の人達は私を「効率・スピード重視」人間と見ているようです笑。
きっと、職場では自然と肩に力が入ってるんでしょうね。

休日は釣りでまったりしたり、冬の時期はスノボに行ったりしています。その他ハンドメイドアクセサリー、ジェルネイルなどもやってます。

私の管理職の持論は、後輩管理職のSさんに覆された。

後輩の新任管理職の部下への接し方は…

管理職に就任してから、誰から言われるまでもなく

(部下とは一線をおいて、接していこう)

と思い、実際その通りにしてきました。
部下とは一線を置かないと仕事で指示が出しづらくなるし、チームがまとまらないだろうと、考えていたからです。

もっと部下と和気あいあいに仕事ができたらな、と思うこともありましたが、仕方ないと思っていました。
管理職はきっと、このように孤独なものなのだろう、と。



そんなあるとき、私の後輩の「Sさん」が新任管理職として就任されて、私の部署に入ることになりました。
私は彼女のトレーナー役に就きました。

「管理職はけっこう孤独だからね、覚悟しといたほうがいいよ」

Sさん

「えーーー、そうなんですかぁ?」

「そうよ。だって、これまでみたいに皆でランチ行ったりとかもできなくなるでしょ?」

Sさん

「ふーーん・・・?」

Sさんは、私の主張に対してちょっと疑問を感じるような、腑の落ちなそうな表情をしていました。

(まあ、きっとすぐにわかるだろう)

私はそう思い、それ以上Sさんにその話題をすることを控えました。

ところが私の予想に反して、Sさんは管理職に就任した後も、部下と和気あいあいと、まるで友達のようにいつも楽しそうにしていたのです。
ランチにも皆で一緒に行って、かつチームもしっかりまとめていました。

(いつかボロがでるのでは)と私は思っていましたが、Sさんのチームは変わらず活気があって、チームもどんどんまとまっていきました。

──そこで、ようやく私は気付いたのです。

私が感じている「孤独や寂しさ」は、管理職だから感じるものではなく、私という人間の人柄や仕事の仕方から来ているということに。

当時の出来事を振り返って、今思うことは。

仕事のしかたも一つの個性

当時、Sさんのように「管理職としても部下と親しく接しながら業務をする」ことができない自分自身が残念で仕方ない気持ちでした。
正直にいって、後輩のSさんがとても羨ましかったです。

ただ、あるとき私の上司がふとした話の際に

上司

「君のことを信頼してくれる部下はたくさんいるし、付いてきてくれているよね」

と言ってくれたとき、とても救われた気持ちになりました。
私は管理職として何かが欠けているわけではなく、私の仕事のしかたも一つの個性だと、そう思うことができました。

ただ、これまでの私の管理職業務をふりかえったときに、かなり受け身な姿勢だったなと、後悔もしています。

だって、部下と一緒に楽しくおしゃべりしたいのなら、部下から誘われるのを待っているのではなく、自分から誘えばよかったのですから。

やはり上司にあたる私は誘いにくいと思いますし、特に私が「一線を置く」スタイルでもありましたので、部下は余計に声を掛けづらかったのでは、と思います。

寂しさや孤独感が解消されるとき

寂しさや孤独感が薄れる時

それから、機会があって社外の管理職・マネージャーの方と数名お会いすることがあって、私のように「管理職は孤独だ」と感じている人が結構多いことを知りました。



皆さん、「孤独だけど、それも管理職の仕事だから」と言っていました。
私はその度にSさんのことが頭に浮かび、「そうかもしれないし、そうとも言い切れないかもしれない」と思うのですが、そこでは口には出さないようにしています笑。



そういえば、去年の忘年会のとき、一人の部下が「私のチームで働けて良かった」と言ってきてくれました。
そのとき、常に感じていた寂しさや孤独感が自然と消え去ったのを覚えています。

もしかしたら、寂しさや孤独感って「信頼されている」という実感を持てると、相対的に薄れていくものなのかもしれません。

私が今、意識していること。これから目指していきたいこと。

管理職としての孤独を知った今

今年で、管理職という役職になって10年が経ちました。

楽しかったこともありましたし、やりがいもありました。・・・ですが、どちらかというと辛いことの方が沢山ありました笑。

業務内容やお客様への対応よりも、対部下、対スタッフとのやりとりのほうが大変になることが多かったです。人間、どうしてもいつも身近にいる人との方が色々摩擦やトラブルも起きやすいのでしょう。



今後も引き続き管理職を・・・と言いたいところですが、実は近々寿退職を予定しています。
管理職として、事業が出した目標をずっと追い続けていきました。今度は、家庭や子育てといった自分のことに目標を掲げていきたいな、と思っています。



だれかが言うように、「孤独を知った分だけ、人に対して優しくなれる」、これからは、そんな人生を歩んでいきたいと思っています。