ヒーロー映画おすすめ12選
[最終更新日]2022/12/15
働く社会人の方におすすめの映画をご紹介する本記事。
今回は「ヒーロー映画」に焦点を当て、「シリーズ未見でも楽しめる」「悪役に惹かれる」「王道から外れた」作品を12本ピックアップしました。
ナンバリングの多いヒーロー映画、なかなか手を伸ばしづらく感じていた方でも楽しめる作品ばかりです。
ぜひご一読ください!
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Index
目次
シリーズ未見でも楽しめるヒーロー映画
おすすめその①『アイアンマン』(2008年/アメリカ/125分)
【あらすじ】
巨大軍需産業会社の社長であるトニー・スタークは、自身が開発したミサイルのプレゼンのためアフガニスタンに赴いたが、その道中にテロ組織に拉致されてしまう。
解放の条件にミサイルの組み立てを要求されたトニーだったが、内密にパワードスーツの開発も進め、自らそれを装着し脱出する。
これまで武器商人として成功を収めてきたトニーだったが、改めて自分の売る製品が「人の命を奪うもの」であることに気づき、今後は人々を救うために金と技術を使おうと決意する。
記念すべきMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)第一作
現在も続くMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の記念すべき一作目が、本作『アイアンマン』から始まりました。
現在も続くアベンジャーズシリーズは、本作のヒットが無ければ実現し得ませんでした。
後にアイアンマンとなる巨大軍需産業会社社長トニー・スタークは、偏屈にして自己愛の強い、金こそすべての人間として登場します。
しかし、自らが拉致され、自分の生み出した兵器により多くの人が傷ついているのを目撃した時、彼の心境に変化が。
自分の財産とエンジニアとしての能力を「人々を救うため」に使おうと決め、パワードスーツを製作し、自ら装着。「アイアンマン」としての人生をリスタートするのです。
トニーは強力なパワードスーツを作るにあたって、何度もトライ&エラーを繰り返します。
ここの試行錯誤の日々を描いているのが本作の白眉で、トニー・スタークがただの気難しい大金持ちではなく、「モノの作り手」としても非常に優れていることを印象付けています。
後に様々なヒーローを仲間に加えていくMCUには、“エンジニア”トニー・スタークの作ったガジェットも多数登場します。
ヒーロー映画を観たい方はもちろん、「メカ好き」な方にもたまらない一作。
アイアンマン
調査日:2020/05/11
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその②『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』(2014年/アメリカ/121分)
【あらすじ】
少年時代に地球から連れ去れらたクイルは、その後宇宙海賊の一員として大人になった。
彼はある日、惑星モラグでオーブを盗み出すが、同じくオーブを横取りしようと画策するテロリストに狙われる。
テロリストの雇った女暗殺者ガモーラと揉み合いになったクイル、その騒ぎに賞金稼ぎのアライグマ:ロケットと相棒グルートも加わり、4人はまとめて逮捕され拘留されてしまう。
宇宙のはみ出し者たちが、即席チームを組む
MCU作品の10作目に数えられる本作。
シリーズ初の「宇宙空間」を舞台に繰り広げられる物語は、後に続くMCUの世界観を一気に広げるきっかけにもなりました。
本作でメインとなるキャラクターは、幼い頃に地球からさらわれた宇宙海賊のクイルと、彼の命を狙う女暗殺者のガモーラ、さらに賞金稼ぎのアライグマ“ロケット”に相棒のグルート、囚人のドラッグスと、いずれも一癖も二癖もある人物たち。
そんな彼らが、偶然にも共通の目的を持ったことにより即席チームが誕生。
しかし当然ながら、自己主張の激しい彼らはチームとしてのまとまりを著しく欠いていた……。
本作は『スター・ウォーズ』シリーズにも引けを取らない圧倒的なスケールで繰り広げられる冒険もさることながら、バラバラだったキャラクターたちが“チーム”としてまとまっていく過程を見るのも楽しいスペース・オペラになっています。
現在、シリーズ第三作の制作も決定しているほどの人気作となった本作。
ぜひ、この機会にご覧ください!
ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー
調査日:2020/06/01
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその③『アントマン』(2015年/アメリカ/117分)
【あらすじ】
窃盗の罪で逮捕され、刑期を終えたスコットは、更生しようと意志を見せるも、前科持ちの身では就職先もなかなか見つからない。
そんな折、かつての泥棒仲間から仕事を持ち込まれ、ついその誘いに乗ってしまう。
スコットが盗みに入ったのは科学者のハンク・ピム博士の屋敷。
そこで見つけた奇妙なスーツを着てみると、体が縮み、アリと同じサイズになってしまう。
ヒーロー史上、最“小”の戦い
MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)作品の12作目に位置付けられている本作ですが、シリーズ未見の方でも楽しめる独立した作品になっています。
また、様々な特殊能力や技術を持ち「なるべくしてヒーローになった」趣のあるアベンジャーズの面々に比べ、泥棒に入った先で「たまたま」スーツを身につけたことにより、悪と戦わざるを得なくなってしまう主人公には、人間的な好感も持てるはず。
主人公スコットが身につけてしまったスーツは、科学者ハンク・ピム博士の発明が生み出したもの。
「ピム粒子」と呼ばれる、物体の密度と強度を自由自在に操ることが可能な物質が含まれたそのスーツにより、スコットは“アリ”サイズになってしまう。
本作の魅力は、ヒーロー映画史上でもまれに見る「最小規模」の戦いでしょう。
クライマックスの戦いはなんと、子供部屋のジオラマの中で行われます。
終始とぼけたテンポで展開する本作は、老若男女問わず楽しめること間違いなしです!
アントマン
調査日:2020/06/01
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその④『シャザム!』(2019年/アメリカ/132分)
【あらすじ】
母親と離れ離れになり、孤児院に暮らす少年ビリーは、周囲と馴染もうとせず孤独に過ごしていた。
ある時彼が地下鉄に乗っていると、「永遠の岩」と呼ばれる謎の空間に迷い込んでしまう。
そこにいた魔術師シャザムから力を授けられたビリーは、「シャザム!」と呪文を唱えると、成人になり超能力が備わったスーパーヒーローに変身するようになる。
見た目は大人、中身は子供のスーパーヒーロー
今やMCUと並び、アメコミ実写化映画シリーズの二枚看板となっているDCEU(DCエクステンデッド・ユニバース)から新たなヒーロー作品が登場。その名も『シャザム!』。
奇妙なワードですが、こちらは主人公がヒーローに変身する際の呪文。
本作、ウルトラマンや仮面ライダーのように、ヒーローに「変身」するあたり、日本的な趣も感じられます。
しかし、本作の主人公の少年ビリーが変身するのは、「マッチョな大人」。
見た目は大人でも思考・知能は子供のままというギャップがなんともおかしい作品です。
また、今作において重要なのが、主人公が「孤児の少年」であること。
「愛される」ということを知らずに育ってきたビリーは、同じように誰かを愛し、大切にする術も知らずにいる。
しかし、そんなビリーがヒーローとして人々を助けていくうちに、「街の人たち、仲間たちを助けたい」という、ヒーローに不可欠な「隣人愛」を獲得していく。
見た目は怖いけどどこかバカっぽい敵キャラの描写など、「これぞヒーロー映画!」が味わえる一作です。
シャザム!
調査日:2020/06/01
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悪役だけど魅力的なヒーロー映画
おすすめその⑤『ダークマン』(1990年/アメリカ/96分)
【あらすじ】
科学者のペイトンは、人工皮膚の開発に力を入れていた。
ある日、恋人で弁護士のジュリーが掴んだ大会社の汚職の証拠を隠滅しようと、ギャングがペイトンの家を襲い、ペイトンは全身に大火傷を負ってしまう。
原型を留めぬほど顔がただれてしまったペイトンは、自身の研究していた人工皮膚を使い、ジュリーを狙うギャングへの復讐を誓う。
“顔”を失った男の、孤独な復讐劇
後に大人気アメコミ実写映画『スパイダーマン』シリーズの監督も務めたサム・ライミの作品。
元々『死霊のはらわた』など、B級ホラー映画でキャリアを積んできた監督であるだけに、本作『ダークマン』も、数あるヒーロー映画の中でも強烈な個性を放った一作となっています。
本作の主人公は天才的な頭脳を持った科学者ペイトン。
彼は、恋人の弁護士ジュリーが掴んだ企業の汚職をもみ消そうとするギャングたちによって、瀕死の重傷を負ってしまいます。
ペイトンが襲撃される描写は容赦がなく、否が応でも、後に彼が「ダークマン」として「復讐に燃えるダークヒーロー」となることにも説得力を持たせています。
顔に大火傷を負ってしまったペイトンは、変わり果てた姿を恋人の前に晒すことができず、社会的にも「死んだ」存在となることを選ぶ。
しかしジュリーには依然としてギャングの魔の手が忍び寄っていた……。
「怒り」を原動力にギャングへ孤独な闘いを挑むペイトンは、悪を相手にしているものの、果たして「正義」と言えるのか。
アメコミの裏テーマでもある「善か悪か」についても考えさせられる、意外に深い一作でもあります。
ダークマン
調査日:2020/06/01
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おすすめその⑥『ヴェノム』(2018年/アメリカ/112分)
【あらすじ】
記者のエディは、ライフ財団が危険な人体実験を行っている事実を突き止めるが、あと一歩のところでもみ消されてしまう。
半年後、再びエディはライフ財団に侵入。そこで未知の生命体“シンビオート”に寄生されてしまう。
身体の中に巣くう“何か”との共存
『スパイダーマン』の敵役として登場する『ヴェノム』を主役にした本作。
サム・ライミが監督した『スパイダーマン3』では、スパイダーマンに寄生し、ヒーローであるスパイダーマンの心を蝕む天敵として強烈な存在感を放っていましたが、本作『ヴェノム』ではそのキャラクターを一面的な解釈でなく、独立した生命体として実に多層的に描いている点に魅力があります。
主人公である記者のエディの身体に寄生したヴェノム。
エディの体内に居心地の良さを感じたヴェノムは、身体・意識をエディと共有し、共生し合うことに成功する。
時にエディの意志に反して身体を動かすヴェノム。
その様相は『ど根性ガエル』のひろしとピョン吉の関係性も彷彿とさせます。
始めのうちは反目し合う2人も、互いに「劣等感」を抱えていたことから理解を深めていき、共に悪に立ち向かうパートナーとして、絆を深めていきます。
『スパイダーマン』を知らない方でも楽しめる、王道の「ダークヒーロー誕生譚」です。
ヴェノム
調査日:2020/06/01
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おすすめその⑦『クロニクル』(2012年/アメリカ/84分)
【あらすじ】
高校生のアンドリューは友人もおらず、日常生活をビデオカメラで撮影することを唯一の楽しみにしていた。
ある日、従兄弟のマットに無理やりパーティーに誘われるが、パーティーの途中に森の奥で巨大な穴を見つける。
その中に入り、謎の結晶体に触れたアンドリューは、身の周りの物を自在に操れる“テレキネシス”を手に入れる。
主観映像で語られる、能力者の末路
平凡な高校生3人が、ある日偶然に超能力を手にしてしまう。
平凡なプロットを新鮮に見せているのが、本作がPOV(ポイント・オブ・ビュー)手法を用いた主観風映像で語られていること。
POVとは、登場人物とカメラの視点が一致した撮影方法のことで、本作では「主人公のアンドリューが回しているビデオカメラに収められた映像」を観ることで、実際にそれが身の回りで起こっているような没入感を演出しています。
また、84分というタイトなランタイムながら、よく練られた脚本も秀逸です。
始めは身の周りの物を動かし「ドッキリ」的なイタズラに留まっていた能力の発露が、思春期の複雑な心情がきっかけで、遂に越えてはいけない一線を越えてしまう。
学校では友達がいない、家庭では父に暴力を振るわれ、母親は病に伏せっている。
そんなアンドリューにとっての超能力は、いわば「自分という人間の存在」を示すことができる唯一の手段でもあるのです。
彼ら3人がどのような結末を迎えるのか。
苦い青春映画としても見どころのある作品です。
クロニクル
調査日:2020/06/01
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おすすめその⑧『ウォッチメン』(2009年/アメリカ/163分)
【あらすじ】
ジョン・F・ケネディ暗殺、ベトナム戦争、キューバ危機など、世界各地で起きた様々な歴史的事件を、陰で見守ってきたヒーロー集団“ウォッチメン”。
ある日、彼らの仲間のうちの1人が何者かに殺される事件が発生。
ウォッチメンのメンバーは、自身の身に迫りくる危機を察知し、調査を始めるが……。
ヒーロー映画らしからぬリアル志向のサスペンス
「映画化不可能」と言われてきたアメリカン・コミックを、『300<スリーハンドレッド>』『マン・オブ・スティール』などのザック・スナイダーが映画化。
ある日、ヒーローの一人が何者かに殺されたことから、事件の真相に迫っていくヒーローたちの姿を描く。
物語の舞台は、「ヒーローという存在が虚構ではなくなった」現代社会。
そのため、ジョン・F・ケネディ暗殺事件やベトナム戦争など、実際に起こった事件も取り入れられ、あくまで本作は「ヒーロー映画の皮を被ったリアル志向のサスペンス映画」であることを提示してきます。
本作で、ヒーロー集団“ウォッチメン”の誕生はこのように説明されます。
「1930年代に、正義感に溢れる警察官たちが素性を隠し、自警団を組んだのが後の”ウォッチメン“の始まり」
しかし、素性の分からない自警団に対して民衆は反対の声を強め、「認められたヒーロー以外の活動」を禁止する条例が制定される。
いわばウォッチメンのメンバーは「民衆から必要とされていない」ヒーロー集団なのです。
近年のアメコミ原作映画でしばしば命題に挙げられるのが「善と悪は誰が決めるのか」という問題。
「敵と戦う」ことを免罪符に、街を破壊するヒーローは、果たして「正義」と言えるのだろうか?
本作のタイトル『ウォッチメン』は、古代ローマの詩「誰が、見張り人を見張るのか?」の引用となっており、本作が「善と悪」をテーマにした重厚なストーリーであることを物語っています。
謎に満ちた展開とハードな見せ場が満載の、渾身の一作です。
ウォッチメン
調査日:2020/06/01
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
王道から外れたヒーロー映画
おすすめその⑨『スーパー!』(2010年/アメリカ/96分)
【あらすじ】
うだつの上がらない性格が原因で、妻に浮気された中年男のフランクは、テレビで見たヒーロー番組に感化され、自作のコスチュームを作成。
自ら“クリムゾンボルト”と名乗り、夜の街を練り歩く。
その男、スーパー?ヒーロー!
前述したMCU作品『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』の監督ジェームズ・ガンによる、まったく違ったテイストのヒーロー映画。
主人公のフランクは、特別な能力を一切持たないどこにでもいる冴えない男。
彼の人生のハイライトは、「泥棒が逃げた方角を警察官に伝えた」ことのみ。
しかし、最愛の妻がドラッグ漬けになり、麻薬売人のジョックの元へ去ってしまってから一念発起。
テレビのヒーローに憧れ、自作のコスチュームで街をパトロールする「クリムゾン・ボルト」として、悪と戦う決意をする。
フランクが最初に戦う悪。それは、行列の順番を守らない男。
彼はその男をレンチで殴りつける。血しぶきを上げ倒れる男。
「いやいや、確かに順番抜かしは悪いしムカつくけど……ちょっとやりすぎなんじゃ……」
そんな善悪の天秤のギリギリを責めていくフランクは、強烈にぶっ飛んだ相棒リビーを仲間に加え、妻を取り返しにジョックの元へ向かう。
冴えない男がなけなしの勇気を振り絞って戦いに挑む姿は胸を熱くしますが、同時にフランクの行う正義の鉄槌はほとんど通り魔的犯罪と紙一重。
この矛盾が物語のテーマとなっており、やがて苦い後味を残すラストへと繋がっていく。
人々にとっての「ヒーローの価値」も揺らぎにゆらぐ風変わりな一作です。
おすすめその⑩『ハンコック』(2008年/アメリカ/92分)
【あらすじ】
生まれつきの飛行能力と怪力、不老不死の肉体を持つハンコック。
事件が起こるたびに現場に駆け付けるが、彼が暴れたことによりかえって被害は大きくなってしまう。
くさっているハンコックに、会社員のレイが、「市民に愛されるヒーロー」になるためのイメージ戦略を持ちかける。
「市民の嫌われ者」が「愛されるヒーロー」になるために
ヒーローは存在が華々しい。悪を倒し、弱気を助け、いつも市民の味方である。
「いやいや、そんな綺麗ごとじゃ済まないだろう!」と反旗を翻したのが、ウィル・スミス主演のヒーロー映画『ハンコック』。
ハンコックは不死身の屈強な体を持ち、空を飛ぶことができる。ヒーローになる資質は十分に備わっている。
しかし、海岸にクジラが打ち上げられたと聞くや、クジラを沖へ放り投げ、ブレーキの利かなくなった貨物車が暴走すれば体当たりし、列車を大破させてしまう。
そのダイナミックな救出劇の数々は、スーパーマンやスパイダーマンなどのスマートなヒーロー像とはかけ離れています。
ハンコックは市民から目の敵にされ、その視線に耐えられないハンコックは酒に逃げ、アル中になりやさぐれていた。
そんな彼に助けの手を差し伸べたのは、ハンコックに雑に助けられたことのある会社員のレイ。
「人々の人気を得るには、人々に与える印象を変えていかなくちゃならない」
その日からレイとハンコックの「ヒーロー」になるための意識改革が始まる。
レイの助力により次第に身なりも整え、スマートな物腰を手に入れていくハンコック。
市民の中で彼の印象が変わって来た頃、ハンコックと因縁の深いある女性が現れる。
存在そのものがヒーローのようなウィル・スミスが、自身の対極にあるようなやさぐれ男を演じていることも楽しく、変わり種のヒーロー映画が観たくなったときはまずは『ハンコック』を観てみてください!
ハンコック
調査日:2020/06/01
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその⑪『アンブレイカブル』(2000年/アメリカ/107分)
【あらすじ】
生まれつき虚弱体質で生まれた男イライジャは、コミックの中のヒーローたちに憧れ、「この世にヒーローは存在する」と信じていた。
イライジャはある日、フィラデルフィアの列車事故でただ一人生き残った男の存在を知り、接触を試みる。
現実にヒーローが存在するとしたらどうなるか
『シックス・センス』で一躍有名となったM・ナイト・シャマラン監督による2000年の作品。
ブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソンという二大スター共演も注目のサスペンスです。
サミュエル・L・ジャクソン演じるイライジャは、「骨形成不全症」と呼ばれる、くしゃみをしただけで骨折してしまう超虚弱体質として生まれる。
そんな彼の唯一の心の支えが「コミック」。屈強なヒーローたちが悪を相手に戦う姿は、彼にとって決して得られない「憧れ」の存在でした。
ある日イライジャは、列車事故で唯一無傷で生き残った男性デヴィッドの存在を知ります。
「彼こそヒーローに違いない」と確信を得たイライジャは、デヴィッドに接触を試みるが……。
『シックス・センス』では、その予想外のラストに、当時劇場ではネタバレに対する箝口令が敷かれるなど、巧みなストーリーテリングに定評のあるシャマラン作品。
本作も例にもれず、予想を裏切る展開へと舵を切っていきます。
一風変わったヒーロー映画を観たくなった方は、ぜひご覧ください。
アンブレイカブル
調査日:2020/06/01
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその⑫『ミスター・ガラス』(2018年/アメリカ/129分)
【あらすじ】
強靭な肉体を持つ男デヴィッド・ダンは、街の悪を狩る自警団活動を続けていた。
ある日、多重人格者の誘拐犯ケビンとの格闘中に警察に身柄を拘束され、精神病院に収容されてしまう。
そこには、18年前の因縁の相手イライジャも収容されていた。
この世界にヒーローは必要か
『アンブレイカブル』から18年後、M・ナイト・シャマランによるまさかの続編が『ミスター・ガラス』。
前作で訣別したデヴィッドとイライジャが精神病院で再会。
そこに多重人格者の連続誘拐犯ケビンも加わり、精神科医によるカウンセリングが始まる。
「この世に特別な力を持った人間などいない。そう信じたい心が生み出す幻想だ」と精神科医の女は言う。
彼女の言うことを信じないケビンとイライジャ、内心で葛藤を抱えるデヴィッド。
「超能力」に対する三者の考え方が浮き彫りになる心理サスペンスとして前半はゆったりと進んでいきます。
しかし、これは18年ものあいだ続編を温め続けたシャマラン監督作品。
本作も当然ながら、一筋縄ではいかない展開が待っています。
本作のテーマはずばり「この世界にヒーローは必要か」。
未曽有の災害や凶悪な事件の多発するこの世界で、人々はヒーローを必要とするのか、それとも恐れるのか。
まるで私たちの生活の地続きにあるような世界で繰り広げらる問いは、決して私たちにとっても他人事ではないのです。
ミスター・ガラス
調査日:2020/06/01
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
まとめ)ヒーローが身近に感じられる現在。ヒーロー映画から学べることは多い
「ヒーロー映画」のおすすめ作品を12本ご紹介させていただきましたが、いかがでしたでしょうか。
一口に「ヒーロー」というくくりでも、様々なバックグラウンド・個性を持ったヒーローがたくさん存在することがお分かりいただけたかと思います。
ヒーロー映画が乱立する現在。
「高嶺の花の存在」から、誰もが共感を感じられる葛藤や悩みを抱えたヒーロー像が主流になっています。
たかがヒーロー映画。されどヒーロー映画。
以外にも学ぶべきメッセージの多いジャンルですので、これを機会にぜひ、ヒーロー映画の世界に浸ってみてください!
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