管理職・マネージャーの「これから資格を取りたい」は何の資格がおすすめ?

[最終更新日]2019/09/26

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資格を取りたい

管理職へと昇格し、さらなるスキルアップを検討する方もおられるのではないでしょうか?

管理職と一般社員の大きな違いは「部下のマネジメント」が必要となることです。
一般社員の「選手」としての目線や知識も必要ですが、管理職は部下をまとめ導く「監督」としての知見が必要とされます。

マネジメントに正解となる方法はありませんが、1つの手法として資格を取得することが挙げられます。資格にも様々ありますが、今回は管理職に推奨したい資格についてご紹介します。



Index

目次

「資格が必要?」と思ったら、やっておきたいこと3つ

資格が必要?と思ったら。1.その資格がなぜ必要なのか2.取得したら何ができる?3.取得に必要なものは?

「手に職がないと」とよく聞くように、資格を取得することのメリットとしては以下が挙げられます。

1.資格取得に向け勉強することで体形的な知識が得られる。
資格となっている領域は参考書等が販売されている場合が多い。

2.知識量が一定水準に達していることを名乗ることが可能。
「〇〇1級」のようにレベルを可視化できる。

資格は持っていて損はありませんが、闇雲に取得しても時間やお金を浪費する結果となるかもしれません。まずは本当に資格が必要かどうか、以下に取り組むことをおすすめします。

  • その資格取得が「なぜ必要か?」を深掘りして考える
  • 「資格を取得したら、どんな状態になれるか・何ができるか」をイメージする
  • その資格取得のために、必要なものをリストアップする

それぞれ、順を追って見ていきましょう。




その資格取得が「なぜ必要か?」を深掘りして考える

まずはその資格がなぜ自分にとって必要なのかを考えましょう。資格とは基本的に役立つので「自分にとって」役立つのかが重要です。深堀して考える一例は以下の通りです。

〇〇の資格が必要給料UP

「なぜ?」に答えると一見必要な資格に見えても不要な場合もあります。貴重なお金・時間・労力を費やすからには、自分で納得のいく答えを突き詰めて考えておきましょう。



組織より、その資格取得を要求または推奨されている場合

資格取得を組織から求められる場合もあります。

その場合「なぜ資格が必要か」に対する1つの理由として「組織から求められているから」が挙げられます。

しかしこのような他律的な理由では、貴重な休日の時間と労力を費やすまでの理由にならない方もいらっしゃるでしょう。もう一歩踏み込んで、「なぜ組織がその資格を求めるのか」について考えてみましょう。

〇〇の資格が必要会社に求められた

会社は基本利益にならないことはしません。その資格が会社にとって必要なので、経費をかけて社員に取得させるのです。

「どんな業務で必要なのか」というビジョンを明確にすることで、資格取得を会社だけでなく自分にも必要なのかどうかを考えましょう。自分にとってどうしてもメリットと思えないのなら、上司に相談してみることをおすすめします。



自身の活躍やキャリアアップのための資格取得の場合

自己啓発の一環として資格取得を考える方も多数いらっしゃると思います。自身のキャリアアップを見据えるなら、自分のなりたい姿から必要な資格を考える方法をおすすめします。

将来独立する!

例では「将来独立できるようにする」というなりたい姿から、自分が独立してやってみたいことを書き出しています。

自分の純粋な興味や趣味として資格を取得するならここまでの作業で十分ですが、自己啓発のための資格取得なら、さらに個々の選択肢についてのメリット・デメリットを洗い出し、自分にとって本当に必要な資格かどうかを見極めるステップが必要です。




「資格を取得したら、どんな状態になれるか・何ができるか」をイメージする

学生時代の試験などで「勉強が必要とはわかっていても、なかなかモチベーションが上がらない」ということはありませんか?資格取得には試験を必要とするものが多く、勉強し続けるモチベーション管理が大切となります。

モチベーション

もし資格を取得しないと収入が得られないという状況なら、興味がなくともモチベーションが保てるでしょう。

そこまで必要性のない資格取得の場合は、資格に対する興味を高めることがモチベーション維持に有効です。「資格を取得することで自分がどんな活躍ができるのか」をより具体的にイメージしてみましょう。

その資格により自分の可能性が広がるのは憧れの姿ではないでしょうか?もしイメージしてもあまりワクワクしないのであれば、その資格は適していない可能性があります。




その資格取得のために、必要なものをリストアップする

資格取得のために必要なことをリストアップしましょう。資格取得への道筋を具体的にすることで、行動に移しやすくなります。基本的には以下の2つが挙げられます。

資格取得の方法
独学でできるのか、予備校に通うのか、講習会に参加するのか等、どんな方法があるのか調べてみましょう。

取得に要する費用と時間
資格取得の方法によって費用と時間はそれぞれ異なります。現実的に可能かを確認しましょう。

これらを調べる上でおすすめなのが「資格の公式HP」と「資格取得者」を駆使することです。

資格によっては公式の講座を受講しないと取得できないにも関わらず、非公式の格安講座で資格が取得できるように見せかけたものもあります。

必ず公式のHPで確認するようにしましょう。資格取得者とコンタクトできる場合は、どのようにして取得したのか等経験談を聞いておくと役立ちます。

管理職・マネージャーにおすすめの資格は──

管理職・マネージャーが一般社員と大きく違うのは、「部下を管理する」業務が求められることです。

マネジメントには「これを知らなければならない」という特定の知識はありませんが、知って役立つ知識は数多くあります。

例えばマネジメントという基本的な方法はもちろん、自分の組織の人員管理等人事的知識や人員予算等経理的知識などが挙げられます。このような知識を体系的に学ぶことができる資格の一例をご紹介します。




#1 【実務・マネジメント】系の主なおすすめ資格

実務・マネジメント系資格


ビジネスマネジャー検定

資格名称 ビジネスマネジャー検定
概要 あらゆる管理職が身に付けておくべきマネジメントの知識を体系的に学ぶための検定。ミッションを『チームとして成果を出すこと』と定義し、そのミッションを果たすために必要な知識を厳選。
※公式HP参考
難易度 しっかり勉強すれば合格するレベル
取得に向けての勉強時間目安 公式テキスト・過去問で20時間程 ※あくまで主観です
通信講座なら3か月で添削課題有

管理職の心構えやチームの意義や働き方などマネジメントの基礎はもちろん、事業計画やマーケティング、財務諸表の見方など、経営者としての知識も網羅的に習得できる検定です。

受験者は課長層が多く、会社で管理職向けの研修が無い方や、管理職になりたてで基本的な知識を身に着けたい方におすすめです。検定に合格すると「ビジネスマネジャー」の称号を名刺に記載できるようになります。

テキストと過去問、受験料を合わせ2万円以内(2019年9月現在)と費用も比較的おさえられ、難易度もそれほど高くないので、気軽に取り組める資格と言えます。



プロジェクトマネジメント資格

資格名称 PMP(Project Management Professional)
概要 個人のプロジェクトマネジメントの知識・経験・スキルを有することを雇用主やクライアントに向けて証明できる資格。世界的各国に支部があり、グローバルに認知されている資格の1つ。
難易度 合格率は6割程度(非公式)と言われているが、受験資格を満たす必要もあるため難易度は高め。
取得に向けての勉強時間目安 100~200時間 ※あくまで主観です

プロジェクトマネジメント資格という名の資格は多数ありますが、今回はPMIが認定している資格についてご紹介します。

この資格は取得に向けてPMBOKガイドというテキストで学習することで、プロジェクトの立ち上げから終結まで詳細に学ぶことができます。

ただし受験するにあたっては要件を満たす必要があり、合格後も3年毎の更新に向けて課題に従事しなければなりません。

難易度はかなり高いですが、PMPは世界各国で認知されている資格であり、IT分野のみならずモノづくりに携わる業界で有用とされています。世界水準でのマネジメントを学びたい方やグローバルに活躍したい方にはおすすめの資格です。




#2 【人事・労務】系の主なおすすめ資格

人事・労務系資格


社会保険労務士

資格名称 社会保険労務士
概要 労働及び社会保険に関する法令の円滑な実施に寄与するとともに、事業の健全な発達と労働者等の福祉の向上に資することを目的とした国家資格。
※全国社会保険労務士会連合会HP参考
難易度 例年合格率は5%前後と難易度はかなり高い。
取得に向けての勉強時間目安 個人差はあるが「独学では1,000時間」と言われている。

「部下のマネジメント」は雇用契約や労働環境などの人事・労務に関する知識も必要とされます。

社会保険労務士(以下社労士)資格は取得にあたり、労働や社会保険に関する法律知識を網羅的に学習することとなるので、雇用主を目指す方や法律知識を備えたい方におすすめの資格です。

資格を取得し経験を積むと社労士になることができますが、社労士は士業の1つということもあり独学で合格するにはかなりの苦労が予想されます。

社労士を名乗れなくても良いという方は、テキストを購入し学習するだけでも普段の業務に役立てることができるでしょう。



メンタルヘルス・マネジメント検定

資格名称 メンタルヘルス・マネジメント検定
概要 働く人たちの心の不調の未然防止と活力ある職場づくりを目指して、職場内での役割に応じて必要なメンタルヘルスケアに関する知識や対処方法を習得したことを示す資格。
※公式HP参考
難易度 コースにより難易度が異なるが、最も難易度の低いコースの合格率は例年7割前後と、公式テキストと問題集で勉強すれば合格できるレベル。
取得に向けての勉強時間目安 40時間ほど ※あくまで主観です

近年重要視されている職場のメンタルヘルスについて学ぶことができる検定です。

3つのコースに分かれているのが特徴で、その中でも難易度が1番低い「Ⅲ種セルフケアコース」がおすすめです。

このコースは自身のメンタルヘルス管理について取り扱っており、まずは管理職自身が自分のメンタルヘルスに向き合う良い機会となるでしょう。

各コース受験料は5,000円~12,000円程度と、テキスト代を含めても気軽に取り組みやすい金額です。余裕があれば「Ⅱ種ラインケアコース」「Ⅰ種マスターケアコース」など、部下のマネジメントと結びつけられた他コースの検定を受験することも推奨します。




#3 【財務・経営】系の主なおすすめ資格

財務・経営系資格


MBA(Master of Business Administration)

資格名称 MBA(Master of Business Administration)
概要 経営学の大学院修士課程を修了すると授与される学位。経営者や経営をサポートするビジネスプロフェッショナルを短期間に育成する目的。
難易度 大学院による。海外留学する場合は英語力が必須。
取得に向けての勉強時間目安 大学院受験に合格する必要があるため、大学院によっては1年ほどの受験勉強が必要。

管理職は経営という視点で物事を考えることが求められます。経営関係と言えばMBAを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか?

厳密には資格というよりは学位なので、取得するにはMBAプログラムを開講している大学院趣旨過程を修了する必要があります。

他資格よりも高額の費用・時間がかかりますが、高度な経営学を体系的に学ぶことができ、役員への昇進を狙う方や経営理論を学びたい方におすすめです。

大学院によって方針や得意分野が異なることはもちろん、夜間授業や通信制度など様々な特色があるので、よく調べたうえで自分に合った学校を選ぶことが重要です。



中小企業診断士

資格名称 中小企業診断士
概要 中小企業の経営課題に対応するための診断・助言を行うことを目的とした国家資格。
難易度 例年合格率は20%前後と難易度はかなり高い。
取得に向けての勉強時間目安 個人差はあるが1,200時間と言われており、予備校に通う人が多数。

中小企業の経営戦略等に関わる資格であり、財務・会計、運営、法務、人事と幅広い知識が求められます。

コンサルタント的なイメージがありますが、人事や法務、流通を含む幅広い経営に関する知識を網羅的に学べるので、会社員としてもその知識を役立てることができるでしょう。

士業の1つであり年単位での勉強は必須となりますが、一組織ではなく会社を経営する上でのポイントが掴めるので、将来独立を考えている方はもちろん、役員への昇進を狙う方や会社の仕組みを詳細に知りたい方にもおすすめの資格です。



簿記検定(日商簿記)2級

資格名称 簿記検定(日商簿記)2級
概要 経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベルが2級。
※公式HP参考
難易度 合格率は近年20%前後だが、しっかり勉強すれば合格できるレベル。
取得に向けての勉強時間目安 200時間程度

管理職は部下のマネジメントを通じて利益を出す、もしくはコスト削減するということが使命です。

そのためには経理・財務部門でなくても会社のお金に関する仕組みを知ることが必要です。簿記検定2級は数字から現在の状況や改善すべき部分を分析できるレベルであるかを測る検定です。

経理の実務経験がないと難しく感じるかもしれませんが、受験料も4,720円(2019年9月現在)とお手軽に取り組める資格です。

実務に即した知識を養いたい方や、自分の得意分野と融合させてさらに高度な仕事に挑戦したい方におすすめの資格です。




#4【語学・英語】系の主なおすすめ資格

語学・英語系資格


TOEIC

資格名称 TOEIC(TOEIC Listening & Reading Test)
概要 英語での「聞く」「読む」力を測るテスト。マークシート方式で990点満点のスコアにより結果が表示される。
難易度 800点以上のスコアを狙うにはかなりの勉強が必要。
取得に向けての勉強時間目安 自身の英語力や目標とするスコア次第。

英語の検定で最も有名なのが「TOEIC」ではないでしょうか?
「話す」「書く」のアウトプットも問われる「TOFEL」という検定もありますが、多くの会社がTOEICスコアを海外勤務要件として設定するなど、TOEICの方が知名度・活用度が高いので今回はTOEICをご紹介します。

TOEICはいかに正確に素早く問題をこなしていくかがポイントとなります。リスニング375点以上、リーディング425点以上が高得点とされており、目安として合計800点があれば高得点とされています。

社内でTOEICスコアが重要視されている方や、英語のインプットの能力を高めたい方におすすめの検定です。



日商ビジネス英語

資格名称 日商ビジネス英語検定
概要 レベル別に1級~3級に分かれており、1級では海外取引の豊富な実務経験があり、英語による十分なビジネスコミュニケーション能力を有するかどうかをライティングスキル中心に問う。
難易度 TOEIC600点以上なら2級合格は難しくないとされている。1級は記述式中心の回答となるので、過去問での対策が必須。
取得に向けての勉強時間目安 自身の英語力次第。

TOEICはあらゆるシチュエーションを想定した英語での「読む」「聞く」に特化しているのに対し、ビジネス関係のライティングスキルに特化したのが「日商ビジネス英語検定」です。

普段仕事で英語を使用しているけれども特に資格は持っていないという方なら、受けておくと自分のスキルがどの程度かを測る良い機会となります。

今後メールや書類作成を英語でするかもしれないという方など、ビジネスの場でどのような言い回しをされているかを知りたい方にもおすすめの資格です。

まとめ)資格を実務にどう活用するかがポイント

「終身雇用」が絶対とは言えなくなりつつある今、管理職という役職に満足せず、自分のキャリアを考えスキルアップすることが重要です。

今回は管理職におすすめの資格をいくつかご紹介しましたが、これらは一部に過ぎません。自分の将来のビジョンや現在の状況をよく吟味して、自分にぴったりの資格を探し取得することをおすすめします。

資格はあくまでスタート地点の土台を作るものです。その資格や資格を取得することで得た知識を、これからどのように活用するかが重要となります。

資格を取得し満足していては、せっかく購入した本を読まずに置いておくのと同じです。読まないうちに長い年月が過ぎると本も劣化して読めなくなる場合もありますよね。

頭の中の知識が新鮮なうちに、資格で得た知識を積極的に実務に活用するようにしましょう。






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