通勤時間、有効に活用していますか?できる人の「通勤時間活用術!」

[最終更新日]2022/12/15

お役立ち情報
3
通勤時間の活用法

皆さんは、毎日の通勤にどのぐらいの時間をかけていますか?最近では在宅勤務やテレワークが徐々に浸透し始めていますが、やはりオフィスに出社するスタイルの職場がまだまだ多いのではないでしょうか。会社員である以上、どうしても通勤時間が必要になるケースが多いわけです。

そこで、毎日の通勤時間を何か有効に活用する方法はないだろうか?と考えるのは自然な発想でしょう。

どのみちかかってしまう時間なのですから、有効利用しない手はない、というわけです。
この記事では、とくに電車やバスなどの交通機関で通勤する人を対象に、通勤時間を活用して仕事に活かす方法について紹介していきます。

今日からすぐに実践できるものばかりですので、ぜひ参考にしてください。

<スポンサーリンク>



Index

目次

通勤時間に費やしている「人生の時間」を可視化しよう

通勤時間に毎日の時間を割いていることは、おそらくほとんどの人が実感しているはずです。では、実際にどのぐらいの時間を通勤に費やしているのか、具体的に数値化して確認してみたことはあるでしょうか?

通勤時間を有効に使ったほうがいい、とよく言われていますが、次のような考え方をしていくと、いかに通勤時間の有効活用が重要なことであるかが実感できるはずです。

通勤時間が長いこと、通勤に時間を取られることにどのようなデメリットがあるのか、詳しく見ていきましょう。



通勤時間のために毎日使われている「人生の時間」とは?

「時は金なり」という諺があるように、時間はとても貴重なものです。

過ぎた時間は戻ってこないのですから、時間はいわば人生そのものです。通勤のために使っている時間もその一部なので、通勤のために「人生の時間」を取られてしまっていることになります。

下のグラフは、片道の通勤時間について調査した結果をまとめたものです。

Q1.毎日の通勤時間はどれくらいですか?(片道)

参照:https://next.rikunabi.com/journal/20150410_f1/

首都圏ではおよそ3割の人が、通勤に1時間以上かけていることが分かります。片道1時間の通勤時間を数値化していくと、次の結果が導かれます。

1日の通勤時間:片道1時間×2=往復2時間
1年の通勤時間:2時間×243日=486時間

486時間とは、およそ20日分の時間に相当します。通勤している時間だけで、1年間のうち20日を費やしていることになるのです。



通勤時間の長さを解消する方法はないのか?

近場へ引っ越す。

通勤時間を有効活用することを考える以前に、本来であれば「通勤時間を短くする」ことを考えたほうがいいかもしれません。通勤時間の長さを解消する最も合理的な方法は「職住近接」、つまり職場の近くに引っ越してしまうことでしょう。

それまで1時間かけていた通勤時間が30分、20分と短縮できることによって、生活の質は著しく向上します。朝の時間に余裕ができ、退勤から帰宅までにかかる時間も短くて済むため、自由に使える時間が増えます。

今までなら帰宅するまでに疲れてしまっていたところを、浮いた時間でジムに通ったり、ゆっくりと食事を摂ったりと、移動中にはできない過ごし方ができるでしょう。

もちろん、今すぐ職場の近くに引っ越せない事情がある人もいるはずです。しかし、もし職住近接が可能であれば、できるだけ通勤時間を減らすことを先に考えたほうが合理的かもしれません。



通勤時間が長いことのデメリットを解消するなら「有効活用」を!

今すぐ引っ越せない・通勤にかかる時間そのものは短縮できない、という人は、通勤時間を有効活用することを考えましょう。

通勤ラッシュで満員の車両に乗ってしまうと、身動きが取れず何もできない、ということがあり得ます。少し時間に余裕をもって出発し、空いた各駅停車で座って通勤する・乗り換えは始発電車に乗れる駅を選ぶ、といった工夫をすることで、通勤時間の快適性が大きく変わります。

前に述べた通り、通勤に片道1時間かかる人であれば年間20日間に相当する時間がかかっています。この時間を有効活用し、知識のインプットに充てることができれば、毎日2時間の勉強時間を確保したのと同じことになります。

会社勤めをしながら毎日2時間を確保するのはなかなか大変なことですので、1年・5年・10年といったスパンで考えていくと、通勤時間のちょっとした工夫が大きな差となって表れる可能性は十分にあるのです。

通勤時間の活用法➀:情報収集で視野を広げる

通勤時間を活用する方法として「鉄板」とも言えるものに、情報収集が挙げられます。現代は情報社会と言われるように、情報をどれだけ持っているかによって判断力や対応力に大きな差が生じます。

ビジネスシーンにおいても、最新の情報に日頃から触れているかどうか、取引先や顧客と交わす会話についていくことができるか、といったことが重要であることは間違いありません。

そこで、通勤時間を有効活用し、情報収集に充てるための工夫について確認していきましょう。



スマホのニュースアプリやRSSでヘッドラインをチェック

News Picks 日経電子版 Smart News New Digest   など

その日のトップニュースをチェックしておくことは、ビジネスパーソンとして不可欠な習慣です。スマホのニュースキュレーションアプリなどを活用して、効率よくヘッドラインをチェックしていきましょう。

《ニュースのチェックに役立つアプリの例》

・News Picks
・日経電子版
・Smart News
・New Digest

また、業界関係のプレスリリースや同業者のブログなど、ニュース以外にもチェックしておくと役立つ情報があります。

「Feedly」などのRSSアプリを活用することで、最近更新された記事から優先的に目を通すことができ、新しい情報を早く効率的にチェックしやすくなります。

情報を早く得るという点では、メディアや通信社のTwitterアカウントをフォローしておくのが有効です。速報などはニュースメディアよりも早く入りますので、スマホの通知バナーに表示されるようにしておくと、通勤中も随時最新の情報をチェックすることができます。



ビジネス書を本・電子書籍・要約アプリで読む

通勤時間を活用してビジネス書を読むのもおすすめの方法です。単行本や文庫本を1冊カバンに入れておくのであれば、それほど荷物になりません。

また、スマホやタブレットで電子書籍を読むようにすれば、本を何冊も持ち歩くことが可能です。スマホの画面では読みづらいと感じる人は、Kindle Paperwhiteなど本物の紙に近い質感の製品もありますので、購入を検討してみるといいでしょう。

さらに、ビジネス書を中心とした要約サービスもありますので、併せて利用するのも手です。

「flier」は比較的新しいビジネス書など話題の本を専属のライターが要約し、1冊を10分程度で読み終えることができる文字量に圧縮しています。本の概要や要点を把握するには適したサービスと言えますので、営業トークや取引先との話題に活用したい人は、こうした要約サービスを利用するといいでしょう。



吊り広告や周囲の人の様子を観察してマーケティングの感覚を養う

電車の中は、実は意識的に見ていくと情報の宝庫です。

吊り広告でPRされている製品やサービス、新刊情報などは、同じ広告を目にしている人も多いはずですので、共通の話題になりやすいと言えます。また、広告のキャッチコピーには秀逸なものも多く見られますので、言葉の感覚を磨く上でも適した素材になり得るのです。

週刊誌の見出し広告は、世の中の人が関心を持ちそうな話題が集められています。世の中の多くの人がどういったことに関心を持っているのか、いま話題になっているのはどのようなことなのかを知る上で役立ちます。

電車に乗っている周囲の人々の様子を観察することも、マーケティング感覚を養うのに有効です。流行っているファッションや利用者の多いスマホの機種、電車内での過ごし方などは、人々の購買行動などの心理を知る上で貴重な資料となるはずです。

通期時間の活用法②:勉強・インプットでスキルアップ

毎日の通勤時間を積み上げていくと、膨大な時間になるのは先述の通りです。この時間を勉強などスキルアップに役立てることで、半年・1年と続けるうちに大きな差となり得ます。

たとえば、比較的難関と言われている資格を取得するには、1,000時間程度の勉強が必要とされています。仕事をしながら1,000時間を確保するのは非常に大変ですが、通勤時間でそのうちの約半分を補うことができれば、帰宅してからの時間はそれほど長く確保しなくても済むのです。

通勤時間を勉強やインプットに充てるための工夫として、次のような方法があります。



資格取得に向けた勉強を小間切れに進める

通勤にかかる時間はほぼ固定されていますので、そのことを逆手に取って勉強のペース配分に役立てることができます。

資格取得に向けて参考書や問題集を購入し、「1日○ページ進めれば○ヶ月で終えられる」といった目安を決めておくのです。このように小間切れで勉強していくことで、無理なく続けることができ、着実に知識が積み上がっていくメリットを得られます。

乗り換えがある場合は、路線ごとに取り組むことを決めておくといいでしょう。

次の乗り換えまでに 参考書を~ページと…

・A線:乗車時間30分間→参考書を10ページ読み進める

(乗り換え時間およそ3分)

・B線:乗車時間10分間→参考書で学んだ箇所の問題を10問解く

こうしたペース配分を決めておくと、資格取得に向けた勉強期間のゴールも設定しやすくなり、目標を持って勉強に取り組むことができるはずです。



オーディオブックや英会話コンテンツを「耳で読む」

走行中の電車は揺れますので、文字を目で追うのが苦手という人もいるかもしれません。オーディオブックや音声コンテンツを活用することにより、イヤホンを通じて「耳で読む」ことも可能です。

Amazonが提供している「Audible」は、俳優や声優といったプロによる朗読を聞けるサービスです。

文学作品なども豊富にそろっていますので、心地よい朗読を聞きながら教養を高めることができます。

目で文字を追うのが早い人にとっては、朗読を聞くのはかえって時間がかかると感じるかもしれませんが、見方を変えると収録時間で必ず聞き終えることができますので、1冊を読破するのにかかる時間をあらかじめ把握できるメリットがあります。

また、英会話のように耳で聞いたほうが高い学習効果が期待できるコンテンツもあります。

ビジネス英会話のフレーズ集を収録したアプリも多数ありますので、毎日聞くことで英語に耳が慣れ、使えるフレーズが増えていくのを実感できるでしょう。



動画学習サービスを活用して効率よく学習

月額課金の動画学習サービスが増えています。分野や内容も豊富で、マーケティング手法やプレゼンテーションのノウハウ、プログラミングといった多岐にわたるコンテンツで学習することができます。

動画による解説は視覚的に分かりやすく、一度に得られる情報量が非常に多いのが特徴です。

ひと昔前であればスクールに通学しなくては受けられなかったような講座を、自分の好きなタイミングでオンライン受講できますので、通勤時間を活用して視聴するには適したコンテンツと言えるでしょう。

動画であれば、分からなかった箇所をもう一度再生することも可能です。講師に直接教えてもらう場合、「今のところが分かりませんでした」「もう一度説明してください」と言い出しにくいことがあるかもしれませんが、動画学習であれば遠慮することなく何度もくり返し見られるのが大きなメリットです。

通期時間の活用法③:出社後の準備を済ませてロケットスタート

その日に出社してからやることを前もって整理しておくことで、出社直後からすぐに仕事をスタートすることができます。

実際、優秀なビジネスパーソンの多くが時間に余裕をもって出社し、業務開始前にその日の動きやスケジュールを確認しているようです。この準備を通勤時間に充てられれば、より効率的に仕事を進めることができるでしょう。

出社後の準備を通勤時間に済ませる方法として、すぐに実践できそうな3つのポイントをまとめてみます。



出社後にやることリストをまとめておく

その日にやるべきことをTo Doリストに書き出し、優先順位づけまで終えておけば、出社してすぐに取り掛かるべき仕事が明確になります。

出社してから「さて、今日は何の仕事があっただろうか?」と思い出すよりも、はるかに時間を有効に利用できるでしょう。

電車の中でPCを広げるのは憚られることもあるはずですので、スマホを上手に活用するのがおすすめです。スマホのメモアプリやGoogle Keep、EvernoteなどにTo Doリストを作っておき、可能であれば会社のPCとも同期できるようにしておくと便利です。

職場によっては個人用のアカウントを会社のPCで利用することを禁止しているケースもありますので、セキュリティ規定などを確認しておくことを忘れないようにしましょう。



メールのチェックを済ませて業務時間を節約

スマホやタブレットで会社用のアドレスに届くメールをチェックできれば、移動中にメールチェックを済ませることができます。

重要なメールは後で見返せるようにフラグを立てるなどしておき、重要度の低いメールは通勤中に開封してしまうのです。こうすることで出社後、「まずメールを開いて読む」ことに時間を取られずに済みます。

ただし、電車のように不特定多数の人が周囲にいる状況で会社のメールを開く場合には注意も必要です。

覗き見防止フィルムを利用するなどして、容易にメールの内容を知られないようにする工夫をしましょう。また、セキュリティ規定などで企業用メールアドレスの使用を制限している場合もあります。

とくに内勤の職種の人は、社外でメールをチェックすることや、個人用のスマホからアクセスすることに関する規定を必ず確認しておくようにしましょう。



訪問先へのアクセスや周辺情報を収集

クライアントや取引先を訪問する予定がある場合、訪問先までの乗り換え情報や道順を確認しておけば、訪問時に迷わずスムーズに到着できるでしょう。

先に挙げた1日のやることリストと併せて整理しておけば、1日の動きを頭に入れた状態で業務を開始することができます。

訪問先の企業情報や沿革、面会者のプロフィール、SNSでの発信内容などを確認しておくのもおすすめです。

こうした下調べを行うことで、面会時に気の利いた話題を提供することができるかもしれません。共通の趣味があれば、会話が弾む可能性もあるでしょう。

訪問先の方々と食事をする時間が取れそうなら、周辺の飲食店情報や口コミをチェックしておくのもおすすめです。

これらを抜け目なく確認しておくことで、その日の訪問や会食を重視していることが相手にも伝わり、好印象を持ってもらうことにもつながります。

まとめ)通勤時間を「積み重ねの時間」として再定義しよう

通勤時間は1日単位で見ると大した時間ではないように思えるかもしれませんが、半年・1年といった単位で考えると膨大な時間になっていきます。通勤時間を何となく過ごすのではなく、日々の「積み重ねの時間」として再定義することで、有意義な時間へと変えることができるのです。

資格の勉強や英会話のスキルアップなど、「いつか時間が取れればチャレンジしたい」と思っていたものの、「仕事が忙しくてなかなか時間が取れない」と諦めていたことはありませんか? 通勤時間をうまく活用することで、そのチャンスをすぐに手にできるかもしれません。

日々の通勤時間の使い方について、何か有効な活用の仕方はないか、一度考えてみるといいかもしれません。

<スポンサーリンク>