私の管理職体験談:ビジネスを教える立場でありながら、ビジネスを把握できていないジレンマ。
[最終更新日]2022/12/15
私たちの仕事は何? 改めて、自分の胸に問い直してほしいです。
私は、福岡県にある、情報系ビジネス学校の教員をしています。
教員という職業柄、それから社会人を相手にした「ビジネス」を教える、という特性上、形式ばった仕事なのは否めません。
hanbaishiさん(男性 57歳)
- 職業
- ビジネススクール教員
- 職種
- 講師・インストラクター
- 年収
- 500万円
- 従業員規模
- 500人
- 地域
- 福岡県
Index
目次
私の紹介。──ビジネススクールの教員をしています
情報系の専門学校のビジネス分野で経営・販売系のリーダーという立場です。
私自身は教員でもありますので、教務としての仕事プラス学科の責任者としての仕事もあります。つまり、プレイングマネージャーというわけです。
休日出勤・残業の割り振りを私が担当しているのですが、すべての教員に平等に行き渡るように気を配るのが、本当に骨の折れる作業です。
ちょっとでも間違いがあれば、
- 教員
-
「私だけ休みが〇日少ないじゃないですか!」
と不満を受けます。
私だって、誰よりも休みの少ない中、頑張って働いていますよ……?
正直、教員一人一人に、もっと志高く指導にあたってほしいと思っています。
仮にもビジネスを教える仕事なのですから、余計に。
「じゃあ、私が代わりにやりましょうか?」
時間割作成はそういった細心の注意をしながら作成していく必要があります。
特定の人にコマ数が増えすぎても不満や負担に繋がりますし、非常勤の職員の場合は「コマ数×単価」が給料になるので、コマ数を減らすわけにもいきません。
そうしてようやく出来上がった時間割に対して簡単に文句を言われてしまうと、非常に寂しく、空しい気持ちになります。
私の苦労をもう少し慮ってほしいという気持ちもありますが、教員たちの不満レベルが低すぎて、悲しくなってしまいます。
- 私
-
「では、私が代わりに授業をしましょうか?」
思わずそんな意地悪を言ってしまうこともありました。
逆効果だとは分かってるんですがね……。
当時の出来事を振り返って、今思うことは。
あまりに棘のある言い方をしてしまったために、その教員はかなり凹んだようで、しばらくなかなか口も聞いてくれませんでした。
私も私で、マネージャーとして許容が狭すぎたなぁと反省しました。
なんだか私自身まで落ち込んで仕事が手につかなかったりしました。
しかし、必要なときは思い切って本音を言うことも大切なのではないでしょうか?
リーダーとは、やがては継承されるべき立場。
私としましても、いつまでも管理職という立場から物を言いたくはありません。
リーダーはやがて継承されていくべき立場だと思いますし、そのために必要な資質を、私は他の教員たちに伝えていきたい。
そうした私の真摯な思いを伝えていくことで、人間関係が良くなっていくのではないかと思っています。
当面、私は管理職ですが、他業界・職種のリーダーたちも、概ね同じような悩みを持っていると思います。
私のこの体験談を通して、私の思いに共感してくれる管理職の方が少しでもいるなら嬉しく思います。
私が今、意識していること。これから目指していきたいこと。
教育の現場は、やや頭の堅すぎる職場です。
今後は、もっと「実質的」な職場にしていきたいと思っています。
特に現職のような専門学校は、その職業に直結した専門的な内容を教える学校でなくてはなりません。
つまり、職場にプロフェッショナルがごろごろしていなくてはならないのです。
専門学校の教員たちは、始めから教職をしてきた者、以前は別の業種にいたが転職をしてきた者、様々な境遇の人間がいますが、総じて言えるのは、教育の現場に長くいると、一般企業との接触が極端に少なくなっていき、ビジネスを教える仕事なのにビジネスの最前線が見えていないというジレンマを感じることがあります。
私自身、学ぶ姿勢を忘れず、自分の仕事は何か?胸に問いかけながら、日々の業務にあたっていきたいと思っています。
<スポンサーリンク>