管理職体験談:上層部からは無茶な要求、現場からは総スカンを受けて……。
[最終更新日]2022/12/15
自動車工場の会社で管理職を務めています。
業務内容は自動車部品の組み立て・溶接です。
ケイタさん(男性 32歳)
- 職業
- 溶接工
- 職種
- 製造業
- 年収
- 1,000万円
- 従業員規模
- 150人
- 地域
- 愛知県
Index
目次
管理職としての私の仕事。
その他に管理職として、作業の割り振りと作業者の技術指導があります。
現場を回り、作業員の技術を確認します。
また、溶接には多数の資格があるのですが、それらの資格取得に向けた教育も行っています。
私の性格としましては、「世話好き」な一面があり、仕事以外にも趣味でボランティアに参加したりもしています。
指導した作業員が成長した姿を見るのが、仕事のやりがいとなっています。
上層部からの「達成不可能」な目標。
毎年、会社の上層部から事業に関する方針が出されます。
それを達成するためには作業員の協力が不可欠なのですが、現場の作業員と上層部の間の意見の食い違いが頻繁に発生しました。
そんな時、管理職は板挟みのような状態になります。
これはとても辛い経験でした。
確かに、上層部から出される方針は、達成するにはかなり難易度が高いものです。
結果、年度末に目標が達成できていないことが何度もあり、その都度私は上層部からお叱りを受けます。
現場と上層部との価値観の相違が、目下の問題となっています。
現場からの総スカンを受け……。
現場の作業員の意見は最もですが、私としましても会社の方針には従わざるを得ません。
その結果、複数の作業員から非難を浴びることになってしまいました。
作業員の間で私の陰口を叩かれたり、以前は交友のあった作業主任との仲も劣悪になっていきました。
また、中途入社してきた新人にも私の悪評はすぐに知れ渡り、徐々に現場での居場所が無くなっていったのです。
私としましては、とても悲しい出来事です。
<スポンサーリンク>
管理職としてやるべきこと。
現場と上層部との板挟みの中で、どのように双方に不満を残さない立ち居振る舞いをしていたら良かったのか、いつも考えています。
やはり、私が上層部に対して、達成目標のハードルを下げるよう要求するべきでした。
そうすれば少なくとも現場の作業員たちの信頼は失わずに済んだかもしれません。
無理難題な達成目標を、作業員へ強いても仕事の効率は決して良くならないこと。
品質も落ちてしまうこと。
このことは良い教訓になったと思います。
今後同じようなことが起きた際には、しっかりと自分の意見を述べるようにしていこうと思います。
今後、私が目指したいこと。
管理職のイメージは、やはり「会社と現場の仲介役」です。
それと同時に、双方の意見に聞く耳を持たなければなりませんので、自分の意見はなかなか出しづらい立場だとも思います。
今後取り組みたいことは、現場と上層部のコミュニケーションを円滑にするためのシステムを構築することです。
そのためには現場の意見をもっと上層部へ伝えなければいけないと思います。
会社の方針に関しても、きちんと達成ができるものであるよう、上層部へ進言しなければなりません。
また、溶接部門に限らず、会社のその他の部署とのコミュニケーションも、今後は積極的に取っていきたいです。
そうすれば、生産性や品質向上にも繋がっていくと信じています。
<スポンサーリンク>