管理職体験談:トラブル解決は、日頃の関係性の構築にかかっている。

[最終更新日]2019/06/19

体験談
5
真っ先に部下の仕事を疑ってしまった自分を恥じました。

私は今、外国為替を専門に取り扱うFX取引のシステム開発に携わっています。
システムは数年前にグローバル展開しており、現在は保守開発とメンテナンス作業が主です。

たけしさん(男性 36歳)
職業
IT
職種
システムコンサルタント
年収
650万円
従業員規模
250名
地域
東京都

Index

目次

管理職としての私の仕事。

為替は24時間365日、絶えず動き続けるものです。
それを扱うには、24時間ずっと安定して稼働していけるシステムでなければいけません。
ですので、職場のムードはピリピリと張り詰めています。

私は保守開発のリーダーとして、8名の部下とともに働いています。
部下は皆若く、半数が20代です。

仕事は基本的に夜勤となります。
大変な仕事ですが、終わった後にチームメンバーで飲み会やカラオケに行くことがささやかなストレス発散となっています。

デスクワークが中心のため身体がなまりやすく、最近ではジムに行って体系維持に努めています。

深夜3時の部下からの着信。

ある日の深夜3時。部下から電話があり、「システムにエラーが生じた」との報告を受けました。

急いで会社に赴き、チームの皆で状況の把握、対応策などを話し合いました。
それから3日間は、会社に寝泊まりしながらPCと睨み合う日々が続きました。

しかし、探しても探しても、一体どこの箇所に不具合が生じているのかがまったく分かりませんでした。

チームのメンバーだけでは埒が明かない事態にまで発展し、他の部署からも人員を集めるなど、かなりの騒ぎになりました。
多くの人員とテストを重ねた結果、原因はウチのシステムではなく、外部で連携している証券会社側のシステムエラーであることを突き留めました。

数か月前に、証券会社側でシステム改変があったそうなのですが、こちらとの情報伝達が滞っていたために、私たちは状況を把握できていなかったのです。
コミュニケーション不足が原因と考えられます。

その後は証券会社とも何度も話し合いを重ね、再発防止を心がけています。

必要なことにはコストをかける。

その件があってから、自社システムの見直しも行うことになりました。

元々、リリース前後に異常が無いかを監視する体制はできていました。
リリーススケジュールの可視化と監視体制の徹底。今後は、連携先システムの監視にも人員を割くことになりました。

その分、コストもかかることになります。
会社としては痛手の措置ではありましたが、今回のシステムエラーで被った被害の大きさを思うと、コストを渋ってもいられません。

また、トラブルに少しでも早く対応できるよう、チーム間の垣根をなくし、情報共有を心がけています。

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緊急時こそ、日ごろの関係性が試される。

部下たちは日ごろからよくやっていると思います。
開発の際には何度もテストを怠りませんし、リリースの都度、品質の高いシステムを構築してくれます。

しかし今回の一件があった際、私はとっさに「部下の仕事に抜けがあったんじゃないか」と疑ってしまった自分を恥じました。

また、今回学んだことですが、こうしたトラブルの時にこそ、メンバー1人1人との関係性が試されるように思います。
日頃からきちんとコミュニケーションが取れているか、彼らの強みを理解できているか。
でないと不測の事態には備えられないと思います。

最近は、部下との個別面談の時間を月に一度設け、互いに思ったことや感じたことを正直に言い合うようにしています。
ルールを決めすぎるのは良くありませんが、皆の足並みをそろえるために必要な場合もあると学びました。

今後、私が目指したいこと。

管理職は以前にも増して、自分の時間が削られるポジションです。
これまで自分の作業に充てられていた時間が、会議体や部下の指導で無くなっていくのです。

その分、私の作業量自体も減りました。
それが最初のうちは「やりがいが無い」「つまらない」と思う要因でした。

また、「私が自分でやった方が遥かに早く済ませられるのに」ということも思っていました。
しかし、部下に仕事を振ることは、部下の成長には不可欠なことなのだと気づきました。

実際、みるみるうちに成長していく部下の姿を見ているのは、管理職としての数少ない喜びの一つでもあります。
そして私自身も部下の成長に感化され、日々のやりがいへと繋がっていると思います。

将来的には保守開発だけでなく、システム立ち上げ時からリーダーとして参画できるよう目指していこうと思っています。

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