管理職にこそ知ってほしい「自分の強み」の見つけ方

[最終更新日]2019/07/09

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皆さんは「自分の強み」ってご存知ですか?



管理職になると、チームの管理をすることが中心となりがちで、チームメンバーのスキルの振り返りは日々行なっているのに、自分自身のスキルの振り返りをなかなかできない人も多いのではないでしょうか。



しかし、管理職こそスキルセットの棚卸しをし強みを知っておくことが重要なのです。



管理職が求められているゴールとスキルの両方の観点から、なぜ管理職が強みを知っておく必要があるのかを紐解いていきましょう。

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目次

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管理職こそ「強みの把握」が必要!

管理職が強みを知ることで、最強のチームを作ることができる

チームとして成果を上げるためにはどうしたらいいのでしょうか?

 

それは各メンバーの能力値やスキルセットを的確に理解し、適材適所で配置をしていくことでしょう。

 

もちろん個人には強みと弱みという2つの側面がありますが、これは表裏一体の関係となっていることが多いということは皆さんご存知かと思います。

 

例えば「時間を最大限使った丁寧な仕事」というのは「丁寧な仕事」という強みと「時間がかかっている」という弱みがあります。

 

この強みの側面と弱みの側面を適切に理解することで、チームメンバーに任せた方が成果があがる仕事の振り分けをすることができます。

 

もちろん自分が進めることで、最大の成果を上げることができる案件の判断をすることもできるのでチームの成果の最大化という意味でよい判断ができ、最強のチーム作りができるようになるでしょう。

強みを知ることで、会社から必要な人材だと認識させることができる

管理職になるということは評価をされ、会社の事業方向性を認識しているということでしょう。

 

会社としてはこの先、利益拡大のために様々な企画を打ち出したり新たな事業の展開をしていきます。

 

既存事業拡大や新たな事業の立ち上げとなれば企画やマーケティング、営業推進業務や社内のバックオフィス部門との調整など様々な業務が発生します

 

その際に、自分自身の強みを理解し成果を最大限あげておくことで、会社が打ち出す今後の事業の方向性とその業務内容に沿った仕事を得る可能性が非常に高くなります。

 

強み=成果を出せるという判断となりますから、会社側としても今後の事業拡大のために必要な人材として認知し、業務のアサインをされるきっかけになります。

強みを見つけるために、まずは管理職に求められるスキルを知る

(1)上司や部下が何を求めているのかを把握する「傾聴力」

管理職が存在する意味とは何でしょうか?

 

会社組織が大きくなればなるほど、社長という経営判断をする人物が直接仕事の指示をすることが難しくなります。

 

管理職は経営判断者である社長に代わり、実際に現場を動かし成果をあげていく役割を担います

 

その中で必要なスキルが「傾聴力」です。

 

経営判断者の意図を的確に理解するためにも、部下の成果を最大限に引き出すためのコミュニケーションを取るにも必要になってくるのが「傾聴力」です。

(2)様々な業務を同時並行で管理できる「マルチタスク」

管理職の仕事の一つに、部下への業務の配分があります。

 

自分の業務進度ももちろんのことですが、部下の仕事のマネジメントという意味で仕事の進捗管理し大きなミスが起きないように様々な情報を的確に把握する能力が求められます。

(3)成果の最大化を測る「調整力」

個人の成果で判断されていたのが一般社員だとすると、チームの成果=自分の成果となるのが管理職です。

 

成果を出すためにとても重要なのがゴールの明確化とマイルストーン(通過点)の設定です。

 

チームの成果を上げるために、部下に応じた適切なゴールを設定しそれぞれのマイルストーンを定めていきます。

 

チーム全体の最適化をする「調整力」が管理職に必要なスキルの一つと言えるでしょう。

(4)成果の最大化を測る「調整力」

リーダーシップというと、どんなスキルを思い浮かべるでしょうか?

 

部下をやる気にさせ成果をあげていくために、引っ張っていくイメージや下から支えるイメージでしょうか?

 

管理職に求められるものは様々ありますが「チームの成果を出す」これがメインでしょう。

 

その際に必要なスキルを考えていくとリーダーシップの本質が見えてくるかと思います。

 

リーダーとはチームをゴールに導いていく役ですからチームメンバーの気質を見極め、メンバーが向かうべき方向を定めていく力が必要になります。

強みを見つけるための4つのポイント

管理職こそ強みの理解が必要だということが認識していただけたかと思います。

 

ここからは強みを見つけるための4つのポイントを紹介していきます。

“強み”と“結果”の違いを知る

強みを人に聞いてみると、過去に積み上げてきた実績を強みだと認識している人がいます。

 

しかし実績というのはあくまで結果であり、その結果を得るためにどのような創意工夫をしたのかどのような努力をしたのかというのが重要なのです。

 

結果を得るための創意工夫や努力の内容に「強み」が隠されています

 

例えば、営業成績で1位を取るためにはアポイントの数を増やし、それを続けていく継続力が必要ですし、アポイントに行くだけではなく売り上げを上げるためにクライアントのニーズをきちんと聞き出す傾聴力や、聞き出したニーズを自社のサービスに適応化させ提案することも必要です。

 

一つの実績だけで3つのスキルがあぶり出されてきました。

 

このように実績の中から自分がどこに強いのかというのを探し出していきましょう。

「これなら勝てるかも」という場所を見つける

スキルを自覚し強みを育ていくことも重要ですが、強みを育てていく上で、環境という側面も大きなウエイトを占めています

 

あなたと同じ強みをたくさん持つ人の中で一番努力をし続ければ、その強みは自分の中で革新的なものとなるでしょう。

 

同じ強みを持つ人がいない環境で努力をすれば、今認識している強み以外のものに出会うこともあるかもしれません。

 

どちらのパターンであれ「この環境なら自分も勝てる」という環境を探すことが重要です。

 

その環境を探すためには様々なことに挑戦し、他者とスキルのレベルを比較しながら自分の持つスキルの優位性を図っていくことが重要だと言えます。

 

強みや弱みを決めつけるのではなく、色々なことを体験することで強みのきっかけを見つけることにつながるでしょう。

自分では弱みだと思っていることが、実は強みであるパターンも多い

強みと弱みは表裏一体であることが多いというのは、前段で触れましたが評価者は他者であるということが、強みを認識するためには重要になってきます。

 

例えば、新卒で入社6年目のAさんは他の同期と比較し社内異動が多く、一つの部署に長く所属していたことがないためスキルが広く浅くになりがちでした。

 

スキルが浅いと言われてしまうと弱みのように聞こえます。

しかし、社内異動が多いということは、社内の様々な部門に知り合いがいるため顔が効き、業務の円滑化や調整役としては最高のスキルとして位置付けることができるのです

 

新企画の立ち上げなどは社内調整の業務が多いため、新規事業部門からするとAさんのスキルセットは非常に高く評価できるでしょう。

 

しかし、経理部門など一つの部門でスキルの深度が求められる場合だとAさんのスキルは低く評価されてしまうかもしれません。

 

このように強みと弱みというのは評価者や環境によって大きく変動するものですから、自分の持つ強みと弱みの両面を理解し、適切な環境に身を置くということが重要と言えるでしょう。

診断ツールで客観的に判断する

診断ツールを使うことで、強みを客観的に見直すことができます

 

代表的な3つの診断ツールを紹介していきますのでご自身にあった判断ツールを見つけてみてください。

 

 

⑴16personalities

無料で受けられ、自分に似たタイプの有名人を紹介してくれる診断ツールです。

 

ユニークなだけではなく、16personalitiesというネーミングということもあり、性格を16のパターンに分け自分に一番近い性格タイプを教えてくれます。

 

診断方法は54問の設問に対して自分が近しいと思う方向に3段階で評価をつけていきます。

 

明確にこちらだと判断しなくともこの傾向が強い、ということを解としていけばいいのであまり悩まず回答を進めることができます

 

回答自体は12分以内に終わらせないといけないため、ライトな性格診断として活用するのがおすすめです。

 

16personalities 公式サイト

 

 

⑵グッドポイント

リクナビへの会員登録が必要ですが、こちらも無料で受けられる診断ツールです。

 

18種類の項目の中から、強みを5つ導き出してくれます

 

親密性や、現実思考、決断力など18種類から5パターンの選択となると診断結果は8568通りもあり、あなたの個性をつかむことができます。

 

すでに自分でも分かっていた強みはさらに伸ばすことができますし、思いもよらなかった強みはここから新たに意識し伸ばしていくことができるでしょう。

 

グッドポイント診断 公式サイト

 

 

⑶ストレングスファインダー

『さあ、才能(じぶん)に目覚めよう 新版 ストレングス・ファインダー2.0』に同封されているアクセスコードを利用し診断をしてくれるツールです。

 

有料ということもあり、かなり詳しく診断をしてくれるのが特徴です。

また強みを活かすというのが根底にある診断であり、結果をもとにストレングスファインダーを読み進めていくことでどのように強みを伸ばしていけばいいかなどが詳しく書いてあるため自分でできるコーチングとしても人気があります

 

ストレングスファインダー 公式サイト

強みは後天的に身につけることもできる

ここまで、強みを見つけるためのポイントを考えてきましたがいかがでしたでしょうか。

 

「やっぱり、自分には強みなんて思い当たらない」と思う方もいらっしゃるかも知れません。

しかし、強みとは実は日々の業務の中で培われているものなのです。

 

特にマネジメントに関する強みは後天的に身に付けることのできるスキルです。

 

皆さんの上司や社長を思い浮かべてみてください。

この方達も最初から役職がついてマネージメントをしていたわけではないのです。

 

多くの社会人のスタート地点は「新卒入社」です、新卒で入社し先輩社員や上司に教わりながら仕事やマナーを覚えていきます。

 

最初は怒られ、失敗しながらも仕事を通じて小さな成功体験から自分の強みを見つけ「勝ちパターン」を体で覚えていきます。

 

小さな勝ちパターンをたくさん作っていくことで成果が出て、強みが自分の中の認識できるようになります

 

そして成果が出ることで強みが自分の中での認識だかではなく、会社や上司も評価する強みに成長していきます。

 

この過程からもわかるように、強みは後天的に作り成長させていくことが可能なのです。

 

特に管理職が必要なマルチタスクやリーダーシップのスキルというのは、一般社員の時代の勝ちパターンで培うことが難しいスキルだといえますので、今からでも十分に伸ばしていけるスキルなのです。

強みを生かしていくために2つの認識を持っておくことが重要

管理職にこそ必要な「強み」の見つけ方をまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。

 

最後に強みを生かしていくために2つの認識を持っておくと良いでしょう。

 

 

⑴強みの認識をしておくことでキャリアの開拓ができる

強み認識するということは、この先の出世や独立などキャリアにも必要なことです

 

一つの会社に所属し続けることが稀になってきた時代だからこそ、自分の持つ強みを理解し伸ばしていくことが管理職としてのキャリアだけでなく自分自身のキャリアのサポートをしてくれるでしょう。

 

 

⑵強みと弱みは両面性を持っている

自分が認識している強みは、他者から評価された場合に弱みになり得るということを理解しておきましょう

 

会社に所属し働いている以上、様々なキャリアルートがありますので自分にあった環境に身を置くことで強みの面の評価を高くしていくことが重要です。

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