管理職体験談:管理職=経営者。中小企業のマネージャーに必要な姿勢とは。

[最終更新日]2022/12/15

体験談
5
管理職になったからといってスペシャリストになったわけじゃない。むしろ毎日が勉強です。

 介護保険施設で管理職をしています。

 主な業務は、運営方針の決定や保険点数の管理(加算算定の管理)、併設医療機関との調整(入退院の調整など)、職員の採用や人員の確保計画の策定など多岐にわたります。

ハセガワさん(男性 40歳)
職業
会社員
職種
介護・福祉
年収
550万円
従業員規模
300人
地域
新潟県

Index

目次

管理職としての私の仕事。

 介護保険施設で管理職をしています。

 主な業務は、運営方針の決定や保険点数の管理(加算算定の管理)、併設医療機関との調整(入退院の調整など)、職員の採用や人員の確保計画の策定など多岐にわたります。

経理関係や社会保険事務などは基本的には関わらないのですが、法人内での他事業所(病院を含む)との調整や当該事業所運営の一切を担っています。 

   その中でも、法人内の調整(職員や他の事業所との調整などでの稼働率管理)が主な私の役割になります。

仕事のやりがいは、職員が安定して働けて、利用者の方々も安心して暮らせているのを実感できる時です。

 私は「計画は慎重に、実行は楽観的に」を心掛けています。
 あまり感情を表に出さず、誰とでもフランクに接する事が出来ていると思っています。

 趣味は釣りや読書。休みの日は一人でボーっと何も考えずにいることがリフレッシュになっています。

 家族は妻と小学生の娘が二人います。
 仕事が忙しいのもあり、最近は家族との時間をあまり持てていません。

理不尽な人事異動の果て。

6年前から今の施設で働いています。

辛かったことは、人事異動で、私が責任者となるはずだった事業所に、別の人が就いたことです。
私の代わりにそのポストに就いた先輩は、以前の職場を「お役御免」同様の措置で飛ばされて、私のポストに就きました。

それにより約束されていたポストが埋まってしまい、結果的に私が不得手な病院に、しばらくの間勤めることになったのです。

しかし、結果的には当先輩は介護事業所でも上手くやることが出来ずに退職、現在は私が責任者をしています。
それなりの規模の法人にも関わらず、人事采配はグダグダで困っています。

病院や介護施設を複数抱える法人であるために、多少の人事異動はあるのですが、どちらかと言えば収益の大きい病院に人員が割かれ、私の得意な介護分野は「オマケ扱い」を受けることが多いです。

私は最初から介護分野を志していたにも関わらず、本意ではない病院勤めにされ、介護分野に思い入れの無い人が代わりに飛ばされる。
病院部門は私も専門外でしたので、やはり不当な人事采配だと思わずにはいられません。

私は、何とか病院勤めもこなしていましたが、その先輩は理不尽な人事に腐ってしまい、結局周りとも協調できず辞めるに至ってしまったわけです。

専門外の分野でも、学ぼうという姿勢が重要。

本人の意に沿わない人事采配の結果、私には同情の目が向けられ株が上がり、一方の先輩は株が下がる、という事態になってしまいました。

私は慣れない病院勤務にも必死に順応しようと努力していましたが、当の先輩が介護分野が丸っきりできなかったことにより、結果私が介護施設も兼務するという、過重労働にも繋がりました。

先輩が辞めてしまった今、私が介護施設の責任者となっていますが、未だに病院からは「戻ってほしい」という声がかかります。
そうやって必要とされるほど、自分なりに慣れない分野で地位を固められたことは喜ばしいことです。

医療介護業界はこの先安泰とは言えません。 そのため、役員へのお声をかけていただいたこともありますが、「まだ時期尚早ですので」とやんわりと断りました。

これからの少子高齢化でますます事業経営が厳しくなることは分かっているので、それに対して自分が出来ることを、自分の得意な部門で力を発揮できればと思っています。
まずはそのための地盤固め(知識と経験)が先決だと思っています。

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管理職として、あるべき姿とは。

今回の件で学んだことは、仕事において一番大切な事は、周囲とのコミュニケーションだということ。

管理職と言っても、少人規模の施設や法人においては、どうしてもプレイングマネージャーでなくては仕事が回りません。
また、自分一人で出来ることには限りがあり、いかに周りの人から動いて貰うかが重要だと思います。

ですので、部下から嫌われる人、というのは管理者には向かないと思います
自分のことを棚に上げて、部下を叱ってばかり。そんな人では周囲もついて行こうとは思わないでしょう。

仕事は、一生懸命行うことは当たり前で、それだけではなく結果を出さなくてもいけません。
では、結果は誰が決めるのか?

数字は客観的に見えますが、人への評価は人が行います。
いかに周りからの評価を得られるか、それが管理者としての価値に繋がるという教訓になりました。

今後、私が目指したいこと。

管理職のイメージは、特に今のような中小企業の場合は、「経営者」と同様の考え方が出来なくては務まらないと思っています。

経営者であり、プレイヤーでもある。
それが中小企業の管理職としてのイメージです。

今後取り組みたいことは二つあります。

一つは、自分の部門を安定して運営すること
これは必須であり、足元が固まらない限り事業の発展はありません。

もう一つは、部門を拡大していくこと
今までは、責任者として現状維持が出来れば評価をされましたが、今後は、新しい部門や事業を自分で起こし、0から1を作らなくてはいけないと思っています。

現状はそれなりに自分の立ち位置や役割は作れたと思っているので、これからは別会社の創設や、部門の別法人化を経営層に訴えていきたいと思っています。
そして、ゆくゆくはその部門を自分が引っ張っていきたいと思っています。

前途が明るい業界ではないですが、自分の役割りを粛々とこなし発展させていきたいです。

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