管理職体験談:やる気を失っても、全員で再び立ち上がれるように。

[最終更新日]2019/06/24

体験談
5
「職場で嫌がらせを受けてます」真っすぐに言葉を伝えてくれた、そんな部下に私は…。

ある会社で、ライターの仕事をしています。

ちゃこさん(女性 41歳)
職業
ライター
職種
ライター
年収
650万円
従業員規模
150人
地域
東京都

Index

目次

管理職としての私の仕事。

管理職になってからは、部下が書いた記事をチェックする「校閲業」が主な業務となっています。
誤字脱字の確認と文章の適切さ。大体、日に20本ほどの記事を確認しています。

元々文章を書くことが好きでしたし、自分の文章が誰かに喜びを与えられるこの仕事にやりがいを感じています。
時に大きな社会に対して「文章で立ち向かっている」という気分になり、それらも仕事にとっては大きなモチベーションとなっています。

性格は比較的穏やかな方だと自負しています。部下を叱ることもあまりありません。
ただ、仕事の特性上、自分のペースが乱されたりするのをひどく嫌います。

趣味はやはり読書で、その中でも推理小説が好きです。
また、休日にドライブに出かけるのも気晴らしになります。

休みが不定期な職場ですので、家族に迷惑をかけることもままあります。
まとまった休みが取れた時は、なるべく家族旅行に出かけるようにしています。

家族で仲がいいので、キャンプに行ったりすると大変盛り上がります。
その他にもショッピングに行ったり温泉に行ったりして楽しんでいます。

責任を持つことのプレッシャー。

入社から10年目の節目に、管理職を任命されました。

まだまだ現役ライターとして経験を積みたい気持ちもあったのですが、せっかく抜擢いただいた機会ですから断ることができませんでした。

それでも最初は

(もっともっと文章を書きたいな)

という思いが拭えませんでした。
責任が増すことへのプレッシャーも感じていました。

「責任のある仕事は逃げずに引き受けた方が絶対にいいよ」

商社で管理職を務める夫のアドバイスもあり「やってみよう」と決心がついたのです。

はじめのうちは、管理職としてまだまだ未熟だったこと、女性としてのアドバンテージもあり

社員

(この人で大丈夫なのか……?)

という空気も感じました。

そこでまず最初に、社員一人一人と面談の時間を取り(現場には20人の部下がいます)、不安に感じていることや、会社への要求をヒアリングし、実行可能なものはなるべく実行に移すようにしていました。

そのうちに周囲の空気も変わっていき、私への不信感や反発なども減っていったように感じます。

また、社員が一致団結し、その年の「ミス0件」の目標を達成できたことは本当に嬉しかったです。

一方で、残念だった出来事もありました。
入社8年目の部下(A君とします)が突然「会社を辞めたい」と相談してきたのです。

理由を尋ねると、他の社員から嫌がらせを受けているとのことでした。
私は上層部にこのことを相談しましたが、あまり事を荒立てたくない上層部は静観を決め込み、尚もA君を守ろうと動いていた私のことも冷遇するようになっていきました。

結果、A君は会社を去っていきました。
自分のふがいなさと悲しみで、しばらく落ち込みました。

去っていった部下。

そのような理由で退社したA君の出来事は、職場内にも混乱を招きました。

A君の同期で、親しくしていたB君が、目に見えて仕事に対するモチベーションが失われていき、かつ会社への悪口を、周囲に聞こえるように言い出すようになってしまったのです。
その情報は上層部にも伝わり、教育不十分との理由で私も叱責を受けました。

そんな上層部の態度に納得のいかない数人の社員が、「これは労働問題だ」と、会社に対して決起しようとする雰囲気も見受けられるようになっていきました。

現場の部下たちは、私が精いっぱい上層部と交渉したことは認めてくれていたため、私と部下の関係はそこまで悪化することはありませんでした。
部下からの信頼を守ることができたのは喜ばしいですが、それだけでは現状は変えられません。

これからも会社に対しては、現場の要求を訴えていく必要があると思っています。

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忘れられない一言。

A君退社以降は、目に見えて現場はぐちゃぐちゃになりました。
一時期は、まさに「大ピンチ」「絶体絶命」の状態でしたね。

そんな中でも何とか今まで持ちこたえていられるのは、部下たち一人一人がしっかりと、自分の目的を見失わず立ち上がることができたからだと思います。
私も、

(部下たちには今後、絶対に嫌な思いはさせない)

と心に誓っています。
相変わらず上層部からの冷遇態度は変わりませんが、そのことがかえって現場の私たちの団結を深めているようにも感じています。
これからも、一致団結し仕事で最高のパフォーマンスを発揮し、上層部を見返してやろうと思っています。

幸い、A君は腕の良いライターでしたので、他社へ転職しうまくやっているとの知らせを受けました。

Aくん

「〇〇さんが上司で本当に良かったです。会社は違いますが、これからもずっと僕の上司だと思っています」

そんな風に言ってくれ、私は安心感と喜びで、思わず泣いてしまいました。

今後、私が目指したいこと。

管理職は、部下のマネジメントをする重要な役割には変わりありません。
しかしそれ以上に、部下と一緒に心に残る仕事をしていくのが何よりも大切な事なのだと気づいたのです。

部下のために戦う姿は、必ず部下の心にも届くはずです。
上司が部下の事を見ているように、部下もまた、私たち上司の事をしっかり見てくれているのだと思います。

これからは、部下一人一人が「楽しい」と思いながら仕事ができるように、環境・仕事を整えていきたいと思います。

今後また、部下がやる気を失ってしまった時も、共に立ち上がれるような職場にしていきたいと思います。

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