23歳でレストランチェーン店の店長になって、苦悩の日々が始まって。
[最終更新日]2019/05/08
チェーンのカフェレストランの店長を務めています。
私の性格は、何事も慎重に、しっかりと地固めをして取り組むタイプです。
あと、やや真面目すぎるのでしょうか、なんでも正面から受け止めすぎるというか。
ちょっとしたクレーム一つでも、以前ははかなりへこんでいました。
趣味は料理を作ること、人と話す事。
プライベートでは寝る事や外出で気分転換をしています。
はるまきさん(女性 28歳)
- 職業
- カフェレストラン
- 職種
- 店長
- 年収
- 非公開
- 従業員規模
- 40~50名
- 地域
- 東京都
Index
目次
現実の店長業務は、イメージしていたものと全然違った。
店長業務は想像していた以上に大変でした。
一番のギャップは、とにかく事務が多いこと。
店長になって、店頭に立つ事が激減しました。
スタッフの採用、教育、マニュアルやシフトの作成、本部への売上げ報告、クレーム対応、メニュー考案、収支の予測、発注管理・・・
とにかく事務作業が多すぎて、50名近くいるアルバイトスタッフ一人ひとりを見るなんて最初は無理でした。
更に私の店は商業施設に併設していた店舗だったので、本部に提出する売上とは別にお客様アンケート回収や季節限定メニューの提案、写真撮影などにも時間を使わなくてはならず、さらに提出期限を過ぎたら罰則で5千円~1万円。
罰則で言うと、商業施設を出入りするセキュリティカードを紛失すると3千円罰金、現金過不足が生じたら罰金ととても厳しいものでした。
スタッフの皆からは、疎まれ、影口を言われ。
振り返ると辛かった事が非常に多かったです。
前任店長が「何事も適当に」主義で、かつ放置していた業務が多すぎて、私は店長になって、まずそれら尻拭いからのスタートでした。
そして何より厳しかったのは、年齢に対する周りの目です。
店長になった当初は23歳とまだまだ若く、お客様やスタッフの方が年上の方ばかりでした。
それに、事務作業に追われてスタッフ一人ひとりの教育や評価ができなかったのでスタッフの不満も溜まる一方で。
- スタッフ
-
「あいつは事務所にこもってばかりで、店の事を何もやってない」
と散々陰口を叩かれました。
私以外の正社員(私より長年働いているキッチンリーダー)もいましたが、仕事をお願いしようとすると、
- キッチンリーダー
-
「あ、いや、私は店長じゃないんで、それはあなたがやってください」
と、同じ社員にも関わらず、業務のサポートを一切してくれなかった事もありました(本人は調理するだけ)。
当時のことを振り返ってみて、今思うことは。
当時は朝7時から夜24時まで、週6の不定休で働いていました。
今思うと、「誰かに頼る」という事を知らず「一人で全てやらなければいけない」想いが強すぎました。
事務作業の軽減できる方法をアドバイスもらったり、スタッフ教育するだけの社員を派遣できないか等、もっと早く本社へヘルプの声を出せば良かったなと思いました。
本社の人に相談した際に、私はこんなアドバイスを受けました。
何事も一人でやろうと思わないこと、頼ること、もっと楽観的に物事を考えること、そして真面目すぎないこと。
そのアドバイスのおかげもあってか、28歳になった今では自分が潰れない為に人にどんどん仕事を任せ、信頼し、また任せた事に対しての評価を必ずする──、その繰り返しによって部下がついてくるという循環に辿り着けるようになりました。
自分ひとりだけでやっていたら組織の意味がありませんしね。
そんな当然のことも、私は分からずに店長をやっていたのです。でも、そのことに気付けて良かったです。
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私が抱く「管理職像」とは。
管理職に就く前は、「その職業に関わる仕事が全て完璧にこなせる、カッコイイキャリアウーマン」でした。
しかし自分が経験した事により、「管理職」というのは「自分と他者を全て管理する」ができて初めて呼べる職位だと思いました。
つまり管理職は、全ての仕事内容を完璧にできなくても良いのです。
「一つの分野に完璧な人を何人か育てられる」「自分の身代わりを何人も作れる」という人が理想の管理職と言えます。
仕事を任せる事によって自分も有意義に使える時間、休みを確保できる。
もちろん任せる手前には相手とコミュニケーションを頻繁に取り、信頼し、そして評価、アドバイスもきちんとする。
ここができて部下からは「仕事の支持、アドバイスも的確で休みもきちんと確保している、理想の管理職」モデルに近づくのではないかと思います。
これから私が、管理職として目指していきたいことは。
若いうちに仕事の取り組み方、コミュニケーションの取り方、信頼されるにはを経験できた事に関しては、店長に就任させていただいた会社に感謝します。
その経験をたくさんの人に広めたく、また少しでも仕事の取り組み方や考え方について悩んでいる方へ役に立てないかと想い、現在は「キャリアコンサルタント」という将来のキャリアアップの相談を受けられるカウンセラーの資格取得を目指しています。
また、将来的には起業にチャレンジしたいです。
まず自分が事業のモデルとして成功しなければなりませんが、部下を雇う際は口調、心遣いに気をつけ家族のように扱いたいと思います。
そして私の働き方を見てくれた部下が「私のようになりたい」と思ってくれるようなトップを目指したいです。
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