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部下との年齢差は30歳。50歳間近の私が新卒社員のトレーナーになって。

[最終更新日]2018/11/20

体験談
10

小さい会社ですが、ソフトウェア開発部門の部長をしています。
なにぶん規模の小さい会社ですので、受託してのソフトウェア開発の他、開発や保守要員の派遣なども行っています。

さらに、自社製品としてのソフトウエア開発も進行中で、様々な業務の統括、指揮を担当する毎日です。

ぐだはらさん(男性 50歳)
職業
システムエンジニア(開発部部長)
職種
ソフトウエア開発、システム保守、WEBサイト企画・制作
年収
非公開
従業員規模
20名
地域
東京都

Index

目次

新しい時代を切り開いていく、若い力が必要。

今一番頭を悩ませているのは、「人材の確保」でしょうか。

業界的に若者からの人気が無く、更には不景気なこともあり──。
中堅社員は大手へ転職していってしまう状態で、人材の確保・育成が急務となっています。

一方で、国内での不人気と対象的に、アジア諸国の若者の間では日本への就業を望む声は大きく、外国人労働者の採用について検討を始めたところです。

泥縄的に外国語の勉強も始めましたが、理想としては、ある程度の日本語ができる学生を採用したいと思っています。

具体的には中国、ベトナムが有望ですが、来日してからの生活全般について面倒を見る覚悟が必要となる為、本当に現実的な案なのかどうか・・・。
頭を悩ませている状態です。

しかし、私自身はもう50代。
年齢的に現場でバリバリ働くのは無理な為、何らかの形で「後進」を育てる以外に無い状況です。

数十年ぶりに、新卒社員のトレーナーになって。

20名規模の会社ではありますが、新卒社員向けの採用を始めました。
そして私は、久々に新人トレーナーとしてOJTの現場に一緒に常駐しました。

新人との年齢差は30歳近く 笑。
随分と歳をとったものだな、と。また、こんなに年齢差があってトレーナーとしてやっていけるかという不安もありました。

その新人はというと、北海道出身のおとなしい若者でしたが、非常に意欲が高く、飲み込みも早い為、教え甲斐がありました。

顧客から要望されているメインの業務の他、仕事を効率化する為に、様々な手法を現場では用いるのですが、これらを逐一説明し、それを彼が次々に覚える様は、見ていて気持ちが良いほどでした。

教える側にしてみると、無気力・無反応な相手ほどガッカリするものは有りません。

しかし、彼の場合はその対極で、午前中に何かを説明すると、昼休みに本を買ってきて午後の空き時間にそれを読んでいました。

どんな能力よりも「意欲」は勝ります。

大人し過ぎて、あまり主張しないタイプの子でしたが、私は彼に対して「現場で主力になる」という確信を持つようになりました。

彼とは、数ヶ月のOJT期間が終わってから顔をあわせる機会も殆ど無くなってしまいましたが、その後、2年目でリーダーとなって。

同僚

「彼ね、今、新卒の子を率いて頑張っているよ」

と聞いた時は、本当に嬉しく思いました。

やはり、自分の能力を引き継いでくれる「後継者」が生まれるほど、嬉しい事は無いと思います。

当時のことを振り返ってみて、今思うことは。

冷めた印象がある今時の若者ですが、それも相手によるワケで、また、「こちらの態度」にも大きく影響すると思います。

こちらが真剣であれば、相手だって真剣にならざるを得ません。

また、OJTでは、自分自身がその後の仕事で使うべき内容をマンツーマンで教わっているわけですから、誰だって必死になるはずです。

こういった「タイミング」を逃さないことが重要と感じました。

若い時は誰だって傲慢なものです。

少し時間が経って、自分に自信がついた後では、相手の言う事を鵜呑みにできないかも知れません。

逆に、入社直後の研修、客先でのOJTでは、右も左も判らない為、先生役の言う通りにする以外に無いワケです。

足元を見る様で申し訳ない感じもしますが、本人の為を思えば、素直に吸収できる状態の時に、必須な知識や態度は教えるべきでしょう。

教える内容や方法も大事ですが、どのタイミングで何を教えるかという「計画」も重要です。

相手は人間ですので、心理的な状態を踏まえて計画すべきでしょう。

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私が抱く「管理職像」とは。

「管理のみ」の上司は尊敬を受けません。

大きな企業ほど、その傾向が強い様に思います。
これは、社員数が多い為、分業化が進み、管理」が単なる「作業」と化している為でしょう。

言うなれば「相手の顔を見えない」状態で、機械的に人の評価などを行うわけで、お互いの間に信頼関係が生まれるはずがありません。

管理する側、管理される側の間に「溝」があり、お互いに不信を感じている組織では、チームとしての作業は不可能と思います。

そうならない為に、まずは現場での作業を経験させ、個人の能力や志向に応じて管理職とする必要があります。

研修として形だけ学習してもダメで、実際に現場の作業者として「管理される」側の経験を積まなければ意味がありません。

また、現場の若手が困った時に、ベテランとしてアドバイスの1つもできなければ、上司として尊敬されるはずが無いでしょう。

あくまでも現場作業のベテランであり、年齢的に様々な経験をしていて、それに裏付けられた知識も能力もある。
そこへ、管理者としての能力もあって、初めて、「上とも下とも話ができる」本当の管理職となれるのでは無いか。

──私は、そう考えています。

これから私が、管理職として目指していきたいことは。

国内・国外を問わず、この業界に入ってきた若者に、自分の知識や経験を伝えること。

若者達が、自分の能力を得て、それで自分なりの生活を確立できる様にすること。

そうやって、この業界の次世代を担う層の形成に少しでも寄与すること。

そして自分自身は、管理という作業をどこかで「卒業」して、別な何かの「自分で行う」存在に戻りたい。

この業界で無くても良いので、これまでの経験や能力を活かして、自分だけの力で再び勝負する。

その時に、過去に一緒に仕事をした仲間、全てを伝えた後輩達と一緒に仕事ができれば、まさに本望という言う気がしています。

多分に、夢想に近い内容ですが、「理想の未来像」と言ったら、こういう内容になると思います。

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