【おすすめ映画】『空飛ぶタイヤ』働く人たちに改めて観てほしい映画#8

[最終更新日]2022/12/15

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空飛ぶタイヤ

(C)2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会

日々「会社のために…」と、真面目に働いていても、なにもかもがうまくいかずに嫌になってしまうことは、誰でも1度はあるのではないでしょうか?

そんなときにおすすめしたい映画『空飛ぶタイヤ』大ヒットドラマの『半沢直樹』や『下町ロケット』など、数々のヒットを放つ作家・池井戸潤氏の初の映画作品です。

何度も立ちはだかる大企業の壁にぶつかりつつも、諦めない主人公の姿が魅力的に描かれています。そして同時に、巨大な会社組織の不正という日本でも度々起きる大きな問題も示唆されており、正しい会社のあり方や、一人の社会人として社会でどうあるべきなのか、を考えさせられる映画となっています。

上下巻に渡る重厚な内容の原作を、120分という映画の尺でテンポよく、かつ物語の骨子をしっかりと表現できたのは、林民夫さんによる脚本と本木克英監督、そして俳優たちの秀逸な演技があってこそと言えるでしょう。

本映画では、社会人として必要な資質や教訓を学ぶことができます。未鑑賞の方はもちろん、既に鑑賞済みの方も、社会人としての視点で観ることで、仕事に生かせるような新たな発見ができるかもしれません。

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Index

目次

映画『空飛ぶタイヤ』の概要

タイトル 空飛ぶタイヤ
公開日 2018年6月15日
上映時間 120分
映倫区分 G
オフィシャルサイト https://movies.shochiku.co.jp/soratobu-movie/about/
スタッフ 監督:本木克英
原作:池井戸潤
脚本:林民夫
キャスト 長瀬智也(赤松徳郎役)
ディーン・フジオカ(沢田悠太役)
高橋一生(井崎一亮役)
深田恭子(赤松史絵役)
岸部一徳(狩野威役)
小池栄子(榎本優子役)
ムロツヨシ(小牧重道役)
中村蒼(杉本元役)
寺脇康文(高幡真治役)
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空飛ぶタイヤ

調査日:2020/11/10

○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。

VOD
空飛ぶタイヤ 550円 300円~
月額
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2,189円(税込)
(31日間)
500円(税込)
(30日間)
1,026円(税込)
(2週間)
990円(税込)
(なし)
550円(税込)
(31日間)
1,026円(税込)
(30日間)
976円(税込)
(2週間)
1,027円(税込)
(2週間)
毎月貰える
ポイント
1,200円分 なし なし なし なし 1,080円分 1,300円分 500円分
詳細

映画『空飛ぶタイヤ』のあらすじ・見どころ

映画『空飛ぶタイヤ』のあらすじ(一部ネタバレあり)

事件が起こったのは、ある晴れた日。緩やかなカーブで、トラックがブレーキを踏むと、左前輪のタイヤが脱輪。外れたタイヤは勢いよく転がり、歩道を歩いていた女性の頭部を直撃し、死亡させてしまいます。

そのトラックを運転していたのは、運送会社「赤松運輸」のドライバー。トラックを製造した大手自動車メーカーの「ホープ社」の調査によると、脱輪した原因は赤松運輸の整備不良によるものという結果でした。

赤松運輸は、この事件によって取引を中止されたほか、銀行の融資を断られることにもなり、資金繰りに困った社長・赤松徳郎は窮地に立たされてしまいます。

しかし、赤松徳郎は自社の整備士を信じ、整備不良ではなくトラック自体に欠陥があったのだと考えます。原因究明に奔走し、ホープ社のカスタマー戦略課課長・沢田悠太に何度も再調査や部品返却をかけ合うものの、ことごとく拒否されてしまい、赤松運輸は絶望的な状況に。

沢田悠太は、最初のうちこそ無視していましたが、赤松徳郎の主張を何度も聞くうちに、ホープ社に対し疑念を抱きはじめます。仲間とともに社内を極秘に調査した結果、ホープ社の組織ぐるみの不正隠蔽を突き止めたものの、出世のために黙認するか、公表すべきか揺れ動きます。




映画『空飛ぶタイヤ』の見どころ

『空飛ぶタイヤ』の見どころは、正反対とも呼べる正確を持つ2人の主人公です。

赤松運輸の社長・赤松徳郎は、中小企業の運送会社で、泥臭く一生懸命働く二代目社長。情に厚く、社員にも家族のように接する性格です。冒頭で整備士とキャッチボールをしているシーンからも、赤松徳郎の人となりがわかります。

対して沢田悠太は、大手自動車メーカーのエリートサラリーマン。ホープ社で花形部署へ憧れを抱きながらカスタマー戦略課課長として真面目に働いていました。

この2人は、事件に巻き込まれ、様々な判断を迫られます。

赤松徳郎は、事故の原因を自社の整備不良とするのか。それとも車両に問題があったと原因追求をするべきか。ホープ社から「誠意」としての大金を受け取り、事故原因の追求を諦めるべきなのか…など中小企業の社長として、また一人の人間として、大きな決断を迫られます。

その結果、窮地に立たされてしまい、諦めてしまいそうになることも。

しかし、どんなに絶望的な状況であっても希望を捨てず、正義を貫く決断をした赤松徳郎にはヒロイズムを感じ、そんな姿からは勇気を与えられます。大企業の不正を世に露呈させ、赤松運輸を立て直した結末には感動し、カタルシスを感じずにはいられません。

一方沢田悠太は、企業の不正を隠蔽し出世するか、情報を警察に渡すのか…。こちらも一人のビジネスマンとして悩み、大きな決断に迫られます。

自分の出世・キャリアを考えつつも良心を捨てきることはできず、企業の不正を内部告発するという決断をしますが、そこに至るまでの葛藤や苦悩が丁寧に描写されていました。

池井戸潤さんが得意とする勧善懲悪・逆転劇がテンポよく描かれ、見どころ満載の映画となっています。

空飛ぶタイヤ

(C) 2018「空飛ぶタイヤ」製作委員会




なぜ『空飛ぶタイヤ』は人を惹きつけるのか

映画『空飛ぶタイヤ』の原作者は、テレビドラマシリーズでも非常に人気の『半沢直樹』や『下町ロケット』と同じ、池井戸潤氏です。原作本は上下巻で、映画が公開された2018年当時で累計180万部を突破した大ベストセラー。

2009年にドラマ化もされており、そちらは中村トオルさんと田辺誠一さんが主人公として描かれました。

『半沢直樹』や『下町ロケット』にも通じますが「正義の弱者が、悪者の強者を倒す」という勧善懲悪の逆転劇は、まさに現代版『水戸黄門』や『忠臣蔵』とも呼べるでしょう。

本作では「企業の不正による人の死」も取り扱われていたため、完璧に「一件落着」では済みませんが、それでも正義の弱者が勝つ展開には痛快さを感じえません。観終えるとどこかスッキリとした気分になることができます。

また、主人公をはじめとした登場人物が魅力的な人間性だったのも、ヒットした理由でしょう。主な登場人物の赤松徳郎も沢田悠太も、どちらも自分の利益を追求しつつも、人の辛さや苦しみを理解できる人物達でした。

中でも印象的だったのが、赤松徳郎と沢田悠太が、被害者である母親を書いた子どもの絵を見たあとの反応です。
赤松徳郎は当初、赤松運輸を存続させるためにと奔走していましたが、遺族の思いを知って心境が変化し、良心を軸に大企業と戦います。

また、沢田悠太も同様に、子どもの絵を見てはじめて企業の罪の大きさに気づき、不正を世に露呈させる決心をします。

人間は、ついつい保身や自分の利益の追求のための行動をとりがちです。しかし、2人は遺族のことを真剣に考えることで心境が変化し、自分だけじゃなく世間や他者のためにと行動が変化するのです。

この2人の変化を見ていると、自分がその立場だったらどう行動するか?また、社会人として、人間としてどうするべきか?を深く考えさせられます。

日本人が古くから好む勧善懲悪や逆転劇。そして主人公たちに感情移入し、応援したくなるようなストーリー構成となっているために、大ベストセラーになったとともに、大ヒット映像作品となったのでしょう。




『空飛ぶタイヤ』のモデルとなった事件があった

『空飛ぶタイヤ』は実際の事件をベースにして描かれた作品です。現実と違う部分ももちろんありますが、骨子となる事件は酷似しています。

実際の事故があったのは2002年で、当時大手自動車メーカーが利益追求のためにリコール隠しをしたことで起こりました。映画同様トラックの車輪が外れ、一人の母親にぶつかり亡くなったという、痛ましい事件です。

危険を承知の上で車を販売し、人命を奪った企業の罪は非常に重たいものです。映画を通して大企業の行き過ぎた利益追求や、隠蔽体質の問題提起を示唆することで、多くの人が「正しい企業のあり方とは」「正しい個人の行動とは」を考えさせられたでしょう。

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社会人として観る『空飛ぶタイヤ』

『空飛ぶタイヤ』は、中小企業・個人が、大企業に立ち向かう姿を描いた作品です。事故だったのか、事件だったのか…この結論によって会社の命運が大きく左右されるため、どちらも一歩も引かぬ争いを繰り広げます。

社会性とエンターテイメント性、どちらも兼ね備えた本映画は、一人の人間として観ても、社会人としての視点で観ても、非常に勉強になる作品です。
ここからは、社会人として観る『空飛ぶタイヤ』の3つのポイントを解説します。

仲間や家族の大切さ

1つ目は、一人の社会人として欠かせない、「仲間や家族の大切さ」です。

主人公の赤松徳郎は、人情に厚く、社員達を仲間や家族のように思っていました。社員を信じ、誠実な態度で接し、自分の過ちを認めて社員にも素直に謝ることのできる人物です。

そんな人柄だからこそ、社員たちは最後まで赤松運輸に残る決断をしました。そしてこの社員たちの決断が、赤松徳郎の「社員やその家族を守りたい」という強い力にすることができたのです。

また、赤松徳郎は家族にも支えられていました。妻の史絵は厳しい状況でも寄り添い、良き理解者としてアドバイスし、励まし続けます。まさに「内助の功」と呼べるような妻の言動によって、徳郎は諦めずに最後まで戦い続けられました。

普段仕事が忙しいと、部下や新人に対してついイライラとしてしまうことがあるかもしれません。また、家族に八つ当たりしてしまうことも、たまにはあるでしょう。

しかし、壁にぶつかったときや落ち込んだときに力になるのは、やはり仲間である社員や家族です。人は他人のためにこそ、真価を発揮でき、強くなれる一面を持っています。
『空飛ぶタイヤ』を観ることで、ビジネスマンにとって、仲間や家族が大切であることに改めて気付かされます。




仕事を誠実に行うこと

2つ目は、「仕事を誠実に行うこと」です。本映画では「仕事を誠実に行うかどうか」で、登場人物の運命が大きく左右されます。

赤松徳郎をはじめとする赤松運送の社員たちは、終始誠実に仕事や被害者に向き合います。絶望的な状況に陥っても誠実さを貫いた結果、真実が明らかとなり報われることとなりました。

また、自身の保身に走っていた沢田悠太でしたが、遺族の思いを知り事件現場を目視したことで、改めて企業の罪を実感し、決定的な証拠とともに内部告発をします。

正義のために行動したことで、一時的には世間のバッシングを受けることになりましたが、事件から1年後の沢田悠太の顔は、とてもすっきりとしていて晴れやかな表情をしていました。

一方ホープ社は誠実さとはほど遠く、いきすぎた利益追求のために組織ぐるみで不正を隠し、隠蔽方法を考えるばかり。結果世間に不正が露呈することとなり、不正隠蔽を指示していた人物も警察に捕まることとなりました。

日々真面目に仕事をしていても、誠実で居続けることは難しいこともあります。「間違った内容でも、上司の指示・命令が絶対」という企業も多いでしょう。

本映画内でもホープ社という巨大な組織内で、不正の証拠が握りつぶされたり、勇気を持って内部告発をした社員が地方に飛ばされたりします。社会人としての生殺与奪を握られている大企業や上司に抵抗する難しさが、強く描かれていました。

しかし、その不誠実な企業体質こそが映画内の事件となり、人命を奪うことに繋がりました。ホープ社の社員一人ひとりが仕事や社会に誠実に向き合っていれば、本作品内のような事件は起こらなかったでしょう。

本作では登場人物や会社の明暗を通して、誠実であることや、勇気を持って行動することの大切さを教訓として表しているように感じました。




最後まで諦めない

3つ目の社会人として観るポイントは「最後まで諦めない」ことです。

主人公の赤松徳郎は、事件発覚後から追い詰められていき、会社倒産の危機や被害者遺族への巨額の賠償など、絶望的な状況に立たされます。しかし、常に不利な状況であっても、諦めずに戦い続けます。

そんな絶望的な状況の中、赤松徳郎はこんな言葉を残しています。
それでも信じてんだ。こんな状況の中で精一杯やった思いが誰かに届いて奇跡が起こることを信じてんだ。
赤松徳郎は最後まで諦めずに精一杯努力した結果、奇跡を起こしたのです。

最終的には内部告発をした沢田悠太も、赤松徳郎の「諦めない力」で大きく変化した人物といえます。

序盤はホープ社を純粋に信じ、赤松運輸の整備不良が原因だと決めつけていました。しかし、赤松徳郎からの度重なる連絡から、ホープ社に疑念を感じて仲間とともに不正を暴露するに至ったのです。それも赤松徳郎が諦めず、精一杯訴え続けたからこそと言えます。

絶望的と呼べるような状況でも、自身の信念を曲げずに貫いた赤松徳郎には、勇気をもらえた人も多かったのではないでしょうか?

仕事をしていると、うまくいかずに諦めてしまいたくなったり、嫌になって逃げ出してしまいたくなったりするときもありますよね。そんなときに本映画を観ることで、最後まで諦めないことの大切さを再認識でき、もうひとがんばりする力をもらえるかもしれません。

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まとめ)『空飛ぶタイヤ』は、エンターテイメント性を兼ね備えた映画

『空飛ぶタイヤ』は、社会人にとって大切な教訓を学べるとともに、エンターテイメント性も兼ね備えた映画となっています。

池井戸潤氏の勧善懲悪、そして大逆転のストーリーも楽しむことができ、仕事で疲れているときや嫌なことがあったときにも、スカッとした気持ちになれるでしょう。

また痛快な気分になれるだけではなく、一人の社会人として、自分はどのようにあるべきなのか?正しい企業や個人の姿勢とは?を深く考えさせられる内容ともなっています。

本映画を観ることで、たくさんの勇気をもらうことができ、仲間・家族の大切さや仕事への姿勢、どんなときも諦めない強い心を学ぶこともできます。自分に負けそうなときや、お仕事でがんばりたいときに、観てみてはいかがでしょうか?

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