「韓国映画」おすすめ12選

[最終更新日]2020/07/02

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韓国映画おすすめ12選

今、韓国映画がアツい。

昨年はポン・ジュノ監督による『パラサイト 半地下の家族』が、第72回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞、そして第92回アカデミー作品賞を受賞するという快挙を達成しました。

非英語圏での作品賞受賞は、史上初です。

そんな韓国映画の特徴は、練り込まれた脚本、キャストの熱演、演出の的確さなど、五角形のグラフがあればそのすべての項目で満点を取ってしまいそうなほど、映画の質が高いことです。

今回はそんな韓国映画のおすすめを、大別して「アクション」「サスペンス/ミステリー」「ドラマ/ラブストーリー」の3つのジャンルに分け、それぞれの作品の魅力をご紹介していきたいと思います。

ぜひ、最後までご覧ください!

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Index

目次

アクション

おすすめその①『EXIT』(2018年/104分)

【あらすじ】
かつては山岳部のエースとして慕われていたヨンナムも、卒業後はぱっとせず、就職浪人となっていた。
ある日、母の古希を祝うパーティーで親族一同ホテルへ向かったヨンナムだったが、そのホテルで副支配人を務めていた山岳部の後輩で、告白してフラれた苦い経験を持つウィジュだった。
パーティーも終盤に差し掛かった頃、遠くで爆発音が聞こえ外を見ると、街は致死性のガスが蔓延し、人々が倒れている地獄絵図が広がっていた。

地上で有毒ガス発生!上に登り続けるしかない決死のサバイバルが始まる

本作『EXIT』は、冒頭から数十分に至るまで、冴えない主人公を巡るコメディのようにゆるく展開していきます。
学生時代の栄光にすがり、実家ではニートとして疎まれる生活。
おまけに訪れたホテルでは、かつて恋した後輩がきちんと就職し、副支配人にまで昇進している……。

「先輩は今、何をやっているんですか?」と聞かれたヨンナムは、苦し紛れに「IT系の……難しい仕事」と嘘をついてしまいます。
主人公のヨンナムは、うだつのあがらない、おまけに見栄っ張りな情けない奴、として描かれています。

中盤から映画は一転してパニック映画に。
テロリストにより致死性の有毒ガスが街にばらまかれ、それを吸った人々がばったばったと倒れていく。
(有毒ガスはうっすら緑色なので、視覚的に今どこまでガスが広がっているのかが見える設定になっています)

ホテルの高層階にいたヨンナム一同は、「下に降りると死んでしまう」絶体絶命のピンチに陥ってしまいます。

屋上への扉は施錠され、鍵は一階にあってもう戻れない……。
そのとき、ヨンナムが立ち上がります。

ヨンナムの唯一の特技。それは山岳部で鍛えたクライミング技術。
ヨンナムはビルの壁面のわずかな突起を利用して、屋上を目指します。

アクション映画界に「ビル壁面よじ登りアクション」という新風を巻き起こした、歴史的な一本です!




おすすめその②『アジョシ』(2010年/119分)

【あらすじ】
元特殊要因の男、テシクは、引退後質屋を営みながら細々と暮らしていた。
隣家に住む少女ソミに慕われ、徐々に心を開いていくテシク。
しかしある日、ソミと母親が麻薬組織に拉致されてしまう。
ソミを救うため、闘いを捨てた男が再び立ち上がる。

心に闇を抱えた男が出会ったのは、孤独な少女

殺し屋の男が、幼い少女と心を通わせ、彼女を救うため再び闘いに身を投じる、という筋立ては、言ってしまえばアクション映画の王道的な展開で、有名なところで『レオン』などもその系譜の作品と言えるでしょう。

では本作『アジョシ』に突出した個性は無いのかといえば、答えは「NO」です。
とにかく主人公のテシクを演じるウォンビンの体技が素晴らしい。
その端正な顔立ちとは裏腹に、ひとたび闘いとなると獰猛な犬のように、時に相手に文字通り噛みつきながら、確実に息の根を止めてしまう。

闘いを捨て、静かに暮らしていたテシクを再び闘いへと引き戻したきっかけは、彼を「アジョシ(韓国語で”おじさん”の意)」と呼び慕う少女ソミの存在があったからでした。

彼女の母親は麻薬の常習者で、およそ褒められるべき母親とは言えず、さらには母親と共に麻薬組織に拉致されてしまう。

さらに本作の特筆すべき点は、タイトルにもなっている「アジョシ」の解釈。
テシクにとってのソミは、心の隙間を埋めてくれるかけがえのない存在なのですが、ソミにとってテシクは一人のアジョシ=おじさんでしかない。

その証拠にソミは、自らを誘拐した犯人にもテシクと同様に「アジョシ」と呼びかけます。

いわばテシクの一方通行な愛情によって突き進む、壮絶な復讐劇は、テシクを「ヒーロー」として描くことなく「殺し屋」としての一面を強烈に観客に印象付けます。

果たしてテシクは、ソミを救えるのか。
ラスト30分の怒涛のアクションは、映画史に刻まれるほど圧巻です。




おすすめその③『新感染 ファイナル・エクスプレス』(2016年/118分)

【あらすじ】
仕事にかまけるばかり家庭生活を疎かにし、妻と別居中の男ソグ。
娘の誕生日に「何が欲しいか?」と尋ねたところ「お母さんに会いたい」という娘のために、韓国高速鉄道「ソウル発釜山行き」に乗り込む2人。
しかしその頃、外ではゾンビが繁殖し、次々と人を襲っていた。
そしてソグと娘の乗る車両内にも、感染者が乗り込んでいた。

韓国産ゾンビ映画は、とにかくノンストップ!

もはやホラー映画の代名詞と言っても過言ではない「ゾンビ」
韓国からも、新たなゾンビ映画がすさまじい速度で世界中に感染。日本でもヒットを記録しました。

本作の白眉は、ゾンビに襲われるシチュエーションを「列車内」という限られた空間に限定したこと。
普段から人とすれ違うのもギリギリな列車内。しかも相手が意思疎通のできないゾンビとなれば、難易度はさらに上がります。

ソグと娘、それから同じ車両に乗り合わせた複数の生存者たちは、とにかく列車の制御権を握るため一両目を目指し走り抜けます。
緊張感を持続させつつ、「音に反応する」というゾンビの習性を利用し、列車の網棚の上を這って移動するなど、空間を活かしたアクションもポイント。

厄災に見舞われた時の人々の心理や、大切な人を守るための自己犠牲の精神など、ゾンビ映画のツボを押さえた人間ドラマも見ごたえありの、ノンストップ・アクションです。




おすすめその④『ファイ 悪魔に育てられた少年』(2013年/125分)

【あらすじ】
幼い頃に誘拐されたファイは、誘拐犯である5人の男たちに、殺されることなく生かされてきた。
誘拐された過去を忘れ、17歳になったファイは、5人の男たちを”父親”のように慕っていた。

彼には、5人の”父親”がいる

自らを誘拐した男たちに育てられた少年が、自らの過去と直面し葛藤するサスペンス・アクション。

主人公ファイは、5人の”父親”によって、幼い頃から犯罪スキルを仕込まれ育てられます。
父親たちは、犯罪スキルを磨きながらも心優しく表現力に優れたファイを美術学校に通わせるため、準備を進めている。

本来であれば「被害者と加害者」の関係である6人が、疑似家族のような奇妙な絆で結ばれており、その関係性に亀裂が生じるきっかけとなるある事件から、物語は大きく動き出します。

父親たちがファイを誘拐した理由。それは、自分たちの生い立ちに関係していました。
彼らは養護施設で育ち、貧しい生活を強いられてきました。

抑圧された環境下で社会への恨みを募らせていた彼らは、牧師夫妻の子であったファイを誘拐したのです。

「自分を誘拐した犯人」「育ての父」である相反する要素のあいだで葛藤するファイ。
彼が選んだ答えとは?

重厚な人間ドラマと激しいアクションが融合する、見ごたえ十分な一作です。

サスペンス/ミステリー

おすすめその⑤『母なる証明』(2009年/129分)

【あらすじ】
母は、知的障がいのある息子トジュンを女手一つで育てていた。
ある日、女子高生の遺体が発見され、殺人事件として捜査が始まるが、容疑者としてトジュンが連行されてしまう。
虫も殺せない心優しい息子が人を殺すはずがないと信じる母は、一人事件の真相を追い求める。

その日、母は息子を信じて全てを捨てた

ある殺人事件を発端に平凡だった生活が一転し、最愛の息子を連行された母親が、息子の無罪を証明するため事件の真相に迫っていくサスペンス。監督は『殺人の追憶』『パラサイト 半地下の家族』のポン・ジュノ。

ある事故がきっかけで知的障がいを抱える息子を、母は溺愛しています。
その溺愛ぶりは半ば常軌を逸しており、息子が用を足す姿も見守っていなければ落ち着くことができない。
言ってしまえばそれは「いつまでも息子が自分の庇護のもとにある」と信じて疑わない親の心理でもあります。

本作で母を演じるキム・ヘジャの演技は凄まじく、子を思う母の優しい眼差しと、子を守るためならすべてを捨てられる狂気の眼差しを使い分け、一人の母であり女性の複雑な心理を巧みに表現しています。

本作での「事件の真相」はこの作品のテーマではなく、一組の親子にスポットを当て、そこから浮かび上がる「母親としての業」「この世に産み落としたことへの贖罪」が重要な要素となります。

ラストカットで映る母の顔に込められた感情は果たしてー




おすすめその⑥『殺人の追憶』(2003年/130分)

【あらすじ】
1986年10月、ある農村の用水路から、女性の遺体が発見される。
地元警察のトゥマンとヨングのコンビは捜査を開始するが、2か月後、再び女性の遺体が。
2人の被害者の共通点は、どちらも赤い服を着ていたこと、そして雨の日の夜に殺害されたことだった。

姿なき犯人を追った、ある男たちの記録

軍事政権下の80年代韓国を舞台に、10人の被害者を出した華城連続殺人事件をもとに、ポン・ジュノが監督した『殺人の追憶』。

事件を追う2人の刑事の視点から、雨の日に現れる殺人犯の姿を追っていく。

本作は一級のサスペンス/ミステリー映画として、非常によく練られた脚本が持ち味です。
徐々に浮かび上がる被害者の共通点、疑わしい人物の存在など、ミステリー小説の定石のような展開が続くものの、本作のもととなった事件は実際に起こったもの。もちろん映画的な脚色はじゅうぶんにされているかとは思いますが、「事実は小説よりも奇なり」を地で行く衝撃です。

また、ポン・ジュノ作品の特徴として、シリアスな展開の中にもクスっと笑える「はずし演出」をさりげなく含ませており、本作を実録モノとしてだけでなく、一本のエンターテインメントとしても楽しめる工夫が随所に散りばめられています。

果たして事件の結末は?
観客として「外側」から物語を眺めていた私たちが、一瞬で「内側」へと引き込まれるラストカットまで、目が離せない作品です。




おすすめその⑦『チェイサー』(2008年/125分)

【あらすじ】
元刑事で、現在はデリバリーヘルスを経営しているジュンホは、自分の店に勤めるヘルス嬢が連続して失踪している事実に気づき、不審がる。
独自に調査を開始したジュンホだったが、失踪した彼女たちが、共通してある客の相手を最後に行方をくらませていた事実を発見する。

追う男、追われる男。その先に待ち受けるのは、

2004年に韓国で実際に起きた連続殺人事件に着想を得た物語。
韓国では公開当時、観客動員500万人を超えるなど、大ヒットを記録しました。

「誰が犯人か?」が肝になっているミステリーというよりは、「追う男/追われる男」の関係性から、2人の男のそれぞれ異なる執念が浮かび上がってくるサスペンス性に重きを置いた作品です。

特に、中盤で遂に相まみえた2人が、タイトルの通り壮大な追跡劇を繰り広げるのですが、そのシーンが何時まで経っても終わらない。
息が切れて立ち止まったかと思えば、再び走り出し……を繰り返すことで、主人公ジュンホと犯人のヨンミンという2人のキャラクターを印象付けています。

終らない追跡劇はやがて血みどろの殴り合いへ。
猟奇殺人が根幹にある作品だけに、暴力描写の多い作品となっていますので、苦手な方は鑑賞にご注意を。




おすすめその⑧『殺人の告白』(2012年/119分)

【あらすじ】
17年前、刑事のヒョングは、10人の女性を殺害した犯人をあと一歩まで追いつめるも、取り逃がしてしまう。
現在事件は時効を迎えたものの、ヒョングはいまだ犯人への執念をたぎらせていた。
そんな時、「私が殺人犯です」と名乗り出たドゥソクという男が、これまでの事件の記録を記した本を出版する。

私が、殺人犯です。

「私が殺人犯だ」
自ら顔も公表し、いつでも手を伸ばせる距離にいる犯人だが、事件は時効を迎えており、法で裁くことはできない。

17年間、犯人を追い続けた刑事ヒョングの視点で描かれるこの作品は、彼のもどかしさを観客に共有させつつ、犯人ドゥソクが書いた本がたちまちベストセラーになり、世間を騒がせていく様子を、恐ろしくも滑稽に描いていきます。

しかし、被害者遺族たちが結託し、法で裁けないドゥソクを自分たちで裁こうと自警団を結成。
そしてヒョングは、この手で捕まえるはずだった犯人の身を保護する立場に置かれてしまう。

様々な登場人物の思惑が入り乱れつつ、時に激しいアクションと、あっと驚く中盤の展開、エンターテインメントの神髄がすべて詰まったミステリー映画です。

ドゥソクを取り巻く事態は、やがて「私こそが事件の真犯人だ」と名乗るJの存在によって、さらに迷宮化していくことに。

本作は2017年に、『22年目の告白 -私が殺人犯です-』のタイトルで日本でリメイクされたことでも話題になりました。
オリジナルとリメイク版での異なる結末に注目しても面白いでしょう。

ドラマ/ラブストーリー

おすすめその⑨『建築学概論』(2012年/117分)

【あらすじ】
建築士のスンミンの元に、「家を設計してほしい」と依頼したのは、かつて学生の頃に彼が恋していた女性ソヨンだった。
彼女のための家を設計しながら、彼女と初めて出会った15年前のことを思い出すスンミン。
2人は、大学の「建築学概論」という授業で知り合った。

誰もが経験する「あの頃、君が好きだった」

誰もが一度は経験したことのある初恋。それに付随する思い出の数々は、ある人にとっては良い記憶、またある人にとっては苦い記憶として、心に残っていることでしょう。
ましてや初めて好きなった相手の名前や顔、交わした会話などは、月日が経ってもなかなか忘れることはできないし、大切な思い出として、いつまでも覚えていたい方も多いのではないでしょうか。

そんな「初恋の思い出」を描いた映画が『建築学概論』。
主人公の2人が初めて出会った大学の授業を、タイトルに冠しています。

名うての建築士として成功を手にしているスンミンの元に依頼人として現れたのが、15年前の初恋の相手ソヨン。
2人は学生の頃に互いに思いを寄せつつも、一歩が踏み出せないままに離れ離れになってしまう。

作品は「現在」と「過去」を行きつ戻りつしながら、2人の心の動きを丁寧に描写していきます。

2人が出会うきっかけとなった「建築学概論」の授業課題で、教授がこんな台詞を口にします。
「建築とは、じっくりと対象を観察し、記録に残し、対象を理解することである」
これは建築学の基礎でもあり、主人公2人の「恋の始まり」にも重ねられた、粋な演出です。

こんなにも近くにいるのに、思いを伝えることができない。
そんな2人が、15年の月日を経て再開し、どうなるのか。

男女の心の機微を細密に描いた、恋愛映画の傑作です。




おすすめその⑩『ビューティー・インサイド』(2015年/127分)

【あらすじ】
社会から離れ、一人孤独に家具をデザインし生活している男ウジン。
彼にはある秘密が。ウジンは夜眠り翌日目覚めると、性別・年齢・人種を問わず別人の容姿に変わってしまう。
それがゆえに、これまで誰とも関係を築けなかった彼だったが、29歳の女性イスに恋をする。

恋したその男性は、翌日には「違う顔」になってしまう

人が誰かを好きになる時、その人の見た目を愛すのか、それとも内面を愛すのか。
しばし交わされるこの議論を、比喩ではなく映像で直接見せるのが『ビューティー・インサイド』。

主人公の男ウジンは、目覚めるたびに別人の顔に変わってしまう。
そんな彼が、1人の女性イスに恋をすることから始まるラブストーリー。

本作はその設定ゆえ、主人公ウジンを123人の役者が演じていることでも話題に。
その中には、日本から上野樹里さんも参加しています。

見た目が変わってしまうことで起きる弊害は、当たり前のことながらとても多い。
せっかくデートの約束をしても、眠ってしまったら相手に自分は認識されなくなってしまう。

人間の三大欲求の一つである「睡眠」を、本作では男女の関係性に溝を生む「障害」として据えています。
やがてウジンはイスに、自身の「秘密」を打ち明けるが……。

愛する人の見た目が変わっても、変わらず愛し続けることはできるのか。
かなり変わったシチュエーションのラブストーリーですが、愛の本質に触れた一作です。




おすすめその⑪『トガニ 幼き瞳の告発』(2011年/125分)

【あらすじ】
郊外の聴覚障がい者学校に赴任してきた美術教師のイノ。
彼がそこで目にしたのは、指導教員による生徒たちへの体罰と、性的な虐待だった。

声なき子供たちの叫び

とある聴覚障がい者学校で実際に起こった、教師による生徒たちへの性的虐待事件を映画化した衝撃作。
本作の公開と大ヒットにより、韓国で再び件の事件が再調査され、最終的に障がい児への性暴力犯罪に関する法律改正が行われた、まさしく映画が社会を変えてしまった一作でもあります。

体罰・虐待が当たり前のように横行している学校に赴任してきた新人教師の視点を通し、組織に属する人間たちの同調圧力がもたらす恐怖と、子供たちを救うべく単身乗り出す主人公のイノの姿が描かれます。

本作の主演は、先に挙げた『新感染 ファイナル・エクスプレス』でも主演を務めた人気俳優のコン・ユ
本作の原作にあたるコン・ジヨンの小説を読んだコン・ユが、自ら映画化を熱望。
彼の働きかけがなければ、未だ埋もれたままだった凶行もあったかもしれません。

本作では、具体的な暴力描写は避けて描かれてはいますが、体罰・虐待の被害者である子供たちの熱演により、映像に映らない背景までもが観客の脳裏に過ぎります。
題材の重さもあり、人を選ぶ作品かもしれませんが、このような呪われるべき事件が「実際にあった」ことを忘れないためにも、映画は存在するのです。




おすすめその⑫『パラサイト 半地下の家族』(2019年/132分)

【あらすじ】
半地下の家に住む貧困家庭キム家の4人。
ある日、坂の上にある豪邸パク家の娘ダヘの家庭教師に空きが出、キム家の長男ギウが身分を偽り英語教師として雇われる。
それを皮切りに、妹のギジョンは美術教師として、父ギテクは運転手として、母チュンスクは家政婦として、それぞれパク家に就職を果たすが……。

世界を席巻した韓国映画の頂点

冒頭でも触れました通り、非英語圏で初のアカデミー作品賞を受賞するなど、世界的な大ヒットを記録した本作。
日本でも今年初めに公開されるなり、ロングランヒットを記録しました。

本作は「韓国の貧困差」をテーマに据えており、坂の下の半地下に住むキム家と、坂の上に豪邸を構えるパク家が対比的に描かれます。

やがてキム家の一家全員が、それぞれ血縁関係を隠しながら、文字通りパク家にパラサイト(寄生)していく序盤の展開は、コミカルながらもスリルに満ちています。

ある日、パク家が家族旅行で家を空けたのをいいことに、豪邸内で思い思いに酒盛りをして盛り上がるキム一家。
嵐が吹き荒れるその夜に、突如ある訪問者がやってきて……。

本作は最近では珍しい「ネタバレ厳禁」を謳った作品でもあり、あらすじで触れられるのはここまでとなります。
その後の展開は誰も予想できなかった場所へと観客を導き、凄まじい余韻を残すことでしょう。

韓国エンターテインメント映画のすべてが詰まった一作です。

まとめ)今、とにかく韓国映画がアツい!

ジャンル別に12本の韓国映画をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

エンターテインメントとしての面白さと、その背景にある社会情勢などが融合しているあたり、韓国が「映画」という媒体に込めている気骨が見て取れます。

日本でも毎年、たくさんの韓国映画が輸入されていますので、これを機会に韓国映画の面白さを堪能してみてください!

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