永遠の現役「トム・クルーズ主演映画」おすすめ12選
[最終更新日]2022/12/15

1986年公開の映画『トップガン』で知名度を上げ、デビューから約40年が経とうとしている現在も、今なお第一線のスター俳優として君臨しているトム・クルーズ。
多くの方がトム・クルーズの代表作として思い浮かべるのは、イーサン・ハントの役名でお馴染み『ミッション:インポッシブル』シリーズかもしれません。
実際、こちらのシリーズは、年齢を重ねるごとにむしろ激しさを増していくトム・クルーズのスタント無しのアクションシーンが見どころの人気作です。
しかし今回は、『ミッション:インポッシブル』シリーズをあえて除外し、「トム・クルーズ主演映画」のおすすめを12本ピックアップしてみました。
作品や役柄ごとにガラリと印象を変えつつ、その輝かしいオーラは決して失わないトム・クルーズの魅力を堪能しましょう!
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Index
目次
”ヒーロー”トム・クルーズを堪能できる映画
おすすめその①『トップガン』(1986年/アメリカ/110分)
【あらすじ】
アメリカ海軍F-14機のパイロット、ピート・ミッチェルは、直感と技量を併せ持つ優秀なパイロット。
ある日、相棒のグースと共に、国籍不明の戦闘機と闘った彼らは、航空戦訓練学校(通称トップガン)で、空中戦闘機動の技術を磨く教育を受けることとなる。
空を駆け抜けるほどの青春期の輝きを体現した、トム・クルーズの出世作
戦闘機パイロットになるための航空戦訓練学校を舞台に繰り広げられる友情や葛藤、恋愛を描いたの1986年の作品『トップガン』。本作のヒットにより、トム・クルーズは一躍スター俳優の仲間入りを果たします。
若き男女の心の機微に重きを置かれて描かれた作品のため、たとえば講義を格納庫内で行うシーンがあるのですが、実際の訓練学校ではきちんと教室を使って講義が行われているなど、史実としての正確さは度外視したやや力業的な一作でもあります。
それでも戦闘シーンに迫力が感じられるのは、ひとえに監督であるトニー・スコットの手腕によるところも大きいでしょう。
トニー・スコットは『クリムゾン・タイド』や『アンストッパブル』など、物語にライド性を持たせるため、あえて細かくカットを割るなど、「映像主義」な作家性を持っています。
パイロットという選ばれし職業をテーマに置いた作品ですが、メインとなっているのは登場人物たち友情や恋愛といった普遍性のある日常ですので、誰もが感情移入することができるでしょう。
また、年末にはおよそ34年ぶりの続編となる『トップガン マーヴェリック』も公開予定。
一作目では訓練生だったトム・クルーズ演じるピート・ミッチェルが、今度は指導官役としてカムバックします。
それに備え、一作目をおさらいしてみるのもいいでしょう!
トップガン
調査日:2020/06/17
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその②『ラストサムライ』(2003年/アメリカ/154分)
【あらすじ】
幕末の日本。近代化が進み、刀を使った戦闘から、鉄砲を用いた洋式の戦いが取り入れられ、時代は変化を迎えようとしていた。
そんな中、南北戦争での戦績を見込まれ日本の大臣・大村より「軍の戦闘指導」の名目で招聘されることとなったネイサン・オールグレン大尉は、日本の侍と接していく中で、自らの精神と対峙していく。
近代化に揺れる日本を舞台に、己の中の「サムライ」と向き合った男の物語
洋画を観ていて、外国人が描く日本描写に違和感を感じたり、がっかりされた経験はないでしょうか?
根本の文化が違うゆえ、100%正しく描くことはそもそも難しいのだとは思いますが、その点、2003年の作品『ラストサムライ』は、日本文化を徹底的に研究した製作陣の気骨が感じられる一作となっています。
トム・クルーズ演じる主人公のネイサンを「異邦人」として日本の地に送り、周りを彩るキャストを渡辺謙、真田広之、小雪などの日本人キャストで固め、古くより受け継がれてきた「侍魂」を、ネイサンへ継承していく。
その「侍魂」は日本人の思うそれとは少し趣が異なり、外国人が思う「サムライソウル」である部分も多い作りではありますが、「近代化の進んでいた幕末の日本」という舞台建てともリンクする、日米の強みが詰まった時代劇として、新鮮な楽しさがあります。
また、本作のヒットを機に、メインキャストである渡辺謙、真田広之は、活動の拠点を広げ、数々のハリウッド映画に起用されることとなり、本作の監督エドワード・ズウィックと、製作も務めたトム・クルーズの「先見の明」も感じられる一作です。
ラストサムライ
調査日:2020/06/17
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おすすめその③『ナイト&デイ』(2010年/アメリカ/109分)
【あらすじ】
妹の結婚式に向かう機内で、理想の男性ロイに出会い、心惹かれるジューン。
しかしロイの正体はCIA所属の敏腕スパイ。さらには「CIAの裏切り者」として追われている身だった。
直後、機内の乗務員や乗客がロイに襲い掛かり…。
爽やかな笑顔の裏に隠された、もう一つの顔
トム・クルーズ、キャメロン・ディアスという二大スターの共演で描くロマンチックなアクション映画『ナイト&デイ』。
「心惹かれた男性が、実はCIAに追われるスパイだった」というラブコメ的な展開に顕著なように、これまでのトム・クルーズ主演作の中でも異色な「手に汗握らないアクション映画」として注目の一作です。
キャメロン・ディアス演じるヒロインのジューンとのやり取りがとにかく楽しく、時に衝突を繰り返しながらも最終的には巨大な敵に向かって「コンビ技」を放つなど、ストーリーに突っ込みつつ気軽に楽しめる一作になっています。
「爽やかなイケメン」を象徴するトム・クルーズの笑顔が、本作では妙に胡散臭く見えてくるあたり、トム・クルーズの潜在的なコメディアン資質も垣間見ることができます!
ナイト&デイ
調査日:2020/06/17
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おすすめその④『オブリビオン』(2013年/アメリカ/124分)
【あらすじ】
西暦2077年。異星人の襲撃により荒廃した地球で、元海兵隊員の男ジャックは、同僚のヴィクトリアとともに、異星人の残党を始末するための任務を行っている。
ある日ジャックはパトロール中に墜落した宇宙船を発見し、中から謎の女性ジュリアを救い出す。
なぜ僕は、地球に残されたのか。
生身でのアクションに魅力のあるトム・クルーズですが、意外にもSF的なガジェットやストーリーとの親和性が高いのも特徴。
本作の『オブリビオン』でも、人類が土星へ移住した後も、地球に残り異星人と闘う海兵隊員を演じています。
近未来が舞台ということもあり、様式化された画面構成も見どころですが、本作の魅力は何と言ってもその謎めいたストーリー展開にあります。
同僚と2人、日々任務をこなすルーティンのような毎日の中に、ふいに現れた謎の女性。
彼女の出現により、主人公ジャックは自身の存在をも揺るがすような真相に迫っていく。
タイトルの「オブリビオン(oblivion)」とは、英語で「忘却」を意味します。
自らの記憶が消されていることに気が付いたジャックが辿り着いた”真実”とは?
最後まで見逃せないSFサスペンスです。
オブリビオン
調査日:2020/06/17
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おすすめその⑤『オール・ユー・ニード・イズ・キル』(2014年/アメリカ/113分)
【あらすじ】
近未来の地球。「ギタイ」と呼ばれる異星生物の侵略により、地球は滅亡の危機に瀕していた。
軍の報道官ウィリアム少佐は、上司の不興を買い、前線で戦う歩兵員にされてしまう。
銭湯経験の無いままに戦場に送り込まれたウィリアムは、「ギタイ」によって瞬時に殺害されてしまうが、目覚めると時間は出撃前日に遡っていた。
日本のライトノベルを原作とした、タイムループSF大作
トム・クルーズ主演作品からもう一本、SFを。
日本のライトノベルを原作とした本作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は、「ギタイ」と呼ばれる異星人の侵略により滅亡の危機にある地球を舞台に、「ギタイ」の血を浴びたことによってタイムループ能力を手に入れた主人公が、「ギタイ」殲滅のための突破口を探っていく、というもの。
タイムループとSFは親和性が高く、これまでにも様々なSF映画に用いられてきました。
本作では、「死ぬと出撃前日に戻る=死んでも死なない」という状況に陥ったトム・クルーズ演じるウィリアムが、出撃を重ねるにつれ徐々に戦闘能力を上げていくという、まさにゲーム的な展開にこそ最大の魅力があります。
また、いつも始まった時には最強なトム・クルーズが、「一度も戦ったことのない情けない男」に扮しているのも新鮮です。
やがて「戦場の牝犬」と呼ばれる最強の女戦士リタと出会い、絆を深めていくウィリアム。
果たして、「ギタイ」を殲滅することはできるのかーー?
オール・ユー・ニード・イズ・キル
調査日:2020/06/17
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”悪い”トム・クルーズを堪能できる映画
おすすめその⑥『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(1994年/アメリカ/126分)
【あらすじ】
ライターの青年ダニエルは、ある男に取材を試みている。
一見紳士的な出で立ちのその男性ルイは、自らを「ヴァンパイア」と自称し、自らが不死に至るきっかけとなった男レスタトとの出会いを語っていく。
不死のヴァンパイアが語る、驚きに満ちた200年の半生
アン・ライスの原作小説『夜明けのヴァンパイア』を映像化したのが本作『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』。
物語の語り手であるルイをブラッド・ピットが、彼を永遠の旅へと誘うヴァンパイア・レスタトをトム・クルーズが演じています。
「ヴァンパイア・吸血鬼もの」は昔からホラー映画において人気コンテンツの一つですが、そこに「同性愛」の要素も含め、永遠に死ぬことのできない人生を怠惰に生きるレスタトと、彼に魅入られ道連れにされたルイの美しさが際立ちます。
映画製作当時、「レスタトのイメージに、トム・クルーズは合わない」と原作者アン・ライスが糾弾、原作ファンも乗じ、デモが起こったほど。
しかしいざ映画が公開されるや否や、誰もがトム・クルーズの美しさに転じて大絶賛されたというエピソードもあります。
もはや人智を超えた全盛期のトム・クルーズを観るなら、本作がおすすめです。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア
調査日:2020/06/17
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おすすめその⑦『コラテラル』(2004年/アメリカ/120分)
【あらすじ】
生真面目な性格のタクシー運転手マックスは、「ヴィンセント」と名乗るビジネスマン風の男を乗せる。
車内でのささやかな会話を通じマックスを気に入ったヴィンセントは、「タクシーの貸切」を持ちかける。
大金への誘惑に負け貸切に応じるマックスだったが、それは悲劇の始まりだった。
ありふれた人生は果たして幸福か?
トム・クルーズがそれまでのキャリアから一転、冷酷無比な殺し屋役を演じ新境地を開いたことでも話題になったクライム・アクション『コラテラル』。
物語は、トム・クルーズ演じる殺し屋ヴィンセントをたまたま乗せてしまったタクシー運転手のマックスの視点で進んでいきます。
ヴィンセントから高額の報酬と引き換えに「貸切依頼」を請けてしまったマックスでしたが、それはすなわち彼の殺しに巻き込まれることを示唆していました。
しかも、ヴィンセントの次のターゲットは、彼の一人前に乗せ親しくなった女性検事のアニー。
これまで一度も道を踏み外すことなく真っ当に生きてきたマックスが、なけなしの男気を振り絞り、ヴィンセントと対峙していきます。
偶然に出会った性格も生きる世界も違う男2人が、激動の一夜を通して奇妙な絆を育んでいく。
謎に満ちた展開やアクションシーン以上に、男の友情映画としての魅力にも溢れた本作。
選択はしてこなかったけど、ありふれた平凡な毎日。果たしてそれは幸福と言えるのか?
時に哲学的な問いも孕んだスリリングな会話劇にも注目の傑作映画です。
コラテラル
調査日:2020/06/17
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おすすめその⑧『アウトロー』(2012年/アメリカ/130分)
【あらすじ】
ピッツバーグ郊外で銃乱射事件が発生。5人の命が奪われ、容疑者であるジェームズが逮捕された。
ジェームズは容疑を完全否定し、「ジャック・リーチャーという男を呼んでくれ」と持ち掛ける。
古き良きハードボイルド映画をアップデートした骨太アクション
自分の中の正義を貫くためには、法を犯すことも厭わない男「ジャック・リーチャー」として、シリーズ2作が制作された『アウトロー』。
トム・クルーズが、古き良きハードボイルドな主人公を、骨太なアクションシーンで体現しています。
本作でもトム・クルーズの「スタント無しアクションシーン」は健在。
カーチェイスでは巨大なクラッシュシーンも、何とトム自らが運転し演じています。
また、本作はただのアクション映画ではなく、「誰が犯人なのか」サスペンスも同時進行し、物語のけん引力を担っています。
一匹狼ながらも、「誰かが困っていたら結局放っておけない」ジャック・リーチャーのキャラクターにも好感が持てるでしょう。
ヒロインは配しつつも無駄な恋愛要素を省いた、2010年代には珍しい「漢(オトコ)映画」です。
アウトロー
調査日:2020/06/17
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”迷う”トム・クルーズを堪能できる映画
おすすめその⑨『ザ・エージェント』(1996年/アメリカ/138分)
【あらすじ】
有能なスポーツ・エージェントのジェリーは、会社の方針に盾を突いたためにクビを切られてしまう。
彼に憧れを抱く同僚のドロシーを連れ、新しくエージェント会社を立ち上げたジェリーだったが、待ち受けるのは様々な困難だった。
スーパースターを育てるために
スーパースターであるトム・クルーズが、スーパースターを生み出す側”エージェント”に扮した1996年の作品。
未来あるスポーツ選手をスカウトし売り出していくスポーツ・エージェントの世界を舞台に、金も地位も失った男が「本当に大切なもの」を見つめ直していく様を描いたヒューマンドラマです。
本作でトム・クルーズが演じるのは、やり手エージェントのジェリー。
しかしジェリーは、アスリートたちが怪我をしても、高いスポンサー料のために満足な治療期間も取らず再び試合に臨んでいる現状を知り、自分の行っている仕事に疑問を持ち始めます。
ジェリーは会社へ改革案を提出しますが、あえなく却下され、挙句の果てには「会社の反乱分子」としてクビを言い渡されてしまいます。
彼の改革案に感銘を受けたドロシーと2人で独立し、自分のエージェント会社を立ち上げたジェリーでしたが、前職の裏工作により、前途多難な日々を送っていくこととなります。
彼は再びエージェントとして復活できるのか?
そして彼の仕事への信念は選手たちの心に届くのか?
本作での演技が評価され、トム・クルーズはゴールデングローブ賞主演男優賞を受賞、アカデミー主演男優賞にもノミネートされました。
ザ・エージェント
調査日:2020/06/17
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おすすめその⑩『アイズ ワイド シャット』(1999年/アメリカ/159分)
【あらすじ】
倦怠期を迎えつつたるビルとアリスの夫妻。
開業医を営む夫ビルは、夫婦で招かれたあるパーティーでの出来事をきっかけに、アリスの浮気への妄想に取りつかれるようになる。
巨匠スタンリー・キューブリックの遺作となった大人のファンタジー
『2001年宇宙の旅』『時計じかけのオレンジ』などで知られるスタンリー・キューブリック監督の遺作となった作品。
夫婦の関係の破綻とそこからの再生を、幻想的に、時にダークに映し出した大人のファンタジーです。
主人公夫婦を演じるのは、当時実生活でも夫婦だったトム・クルーズと二コール・キッドマン。
トム・クルーズ演じる夫のビルは、開業医として真面目一筋で働く男。
しかしあるパーティーに出席したのをきっかけに、「本当は自分以外のすべての大人たちが、夜な夜な遊び惚けているんじゃないか」という疑惑を持ちはじめ、その目は妻であるアリスにも向けられます。
その日から、妻が見知らぬ男と夜を過ごす妄想から離れられないビル。
やがて彼自身も、夜の底に群がる怪しげな世界に足を踏み入れていくことになります。
たびたび作品内にモチーフのように登場する「仮面」。
人が真実の顔を隠す際に身につけるものとして、折に触れビルの近くに置かれています。
やがてビルが辿り着いた「夫婦の関係を良好に保つための方法」とは?
その後実生活では離婚してしまったトム・クルーズは、ひょっとしたらその答えを見つけられなかったのでは?
様々な解釈を生み出す作品になっています。
アイズ ワイド シャット
調査日:2020/06/17
○印は見放題配信。金額表示はレンタル料金です。動画の配信状況はマネージャーライフが調査した時点での情報です。詳細は各公式サイトでご確認頂けますようお願いします。
おすすめその⑪『バニラ・スカイ』(2001年/アメリカ/137分)
【あらすじ】
父の経営する大手出版社を若くして引継ぎ、成功を手にしたデイヴィッドは、自身の誕生日パーティーで親友・ブライアンの恋人ソフィアに一目ぼれする。
デイヴィッドに好意を寄せるジュリーがそれに気づき、嫉妬に駆られた末にデイヴィッドを巻き込み無理心中を図る。
自らのルックスを逆手に取ったほろ苦いミステリー
1997年のスペイン映画『オープン・ユア・アイズ』をトム・クルーズ主演でリメイクした作品。
本作は一見ラブストーリーとして進行していきますが、あるシーンを境に、これまで見てきた世界が180°ひっくり返る仕掛けを持ったミステリー映画です。
父親の跡を継ぎ、社長として若くして成功を収めた男、デイヴィッド。
端正な顔立ちの彼の元には、当然女性も多く集まってくる。
有能なプレイボーイの役柄は、トム・クルーズはそれまでにも何度も演じてきましたが、本作ではそのパブリック・イメージを逆手に取り、まったく新しい彼の一面を見せることに成功しています。
ラストに明らかになるタイトル『バニラ・スカイ』の意味も、人によってさまざまな解釈が可能でしょう。
パズルのように複雑に入り組んだストーリーは、あなたの価値観を揺るがせ続けることでしょう。
バニラ・スカイ
調査日:2020/06/17
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おすすめその⑫『ワルキューレ』(2008年/アメリカ・ドイツ/120分)
【あらすじ】
1943年、ドイツは敗戦間近だったが、ヒトラー総統は悪あがきを続けていた。
反ヒトラー派閥の将校トレスコウは、ヒトラー暗殺計画を練り始める。
ヒトラー暗殺はなぜ成功しなかったか
まず本作の最大のネタバレにして大前提が、史実を振り返っても明かのように、ナチスの指導者アドルフ・ヒトラーは自殺によって生涯を終えることとなります。
よって、本作でトム・クルーズ演じる主人公のトレスコウが立てる暗殺計画は結局は失敗してしまうものとして、私たち観客は物語を見守ることとなります。
それでも本作『ワルキューレ』が大きなエモーションを観客に与えるのは、トム・クルーズの人気シリーズ『ミッション:インポッシブル』に代表されるスパイ映画的なシナリオ構成で物語が進んでいくためでしょう。
トレスコウ率いる反ヒトラー勢力は次第に仲間を増やし結束を強くしていき、綿密な計画を立て、それを実行に移していく。
この過程こそが物語に大きな緊張感を与えています。
負け戦と覚悟しながらも戦いに挑む人間の姿は切なくも格好いい。
トム・クルーズの魅力あふれる一作です。
ワルキューレ
調査日:2020/06/17
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まとめ)年齢を重ねても衰えない魅力。その理由は「挑戦し続けていること」。

トム・クルーズの主演映画おすすめ12作品をご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。
現在57歳のトム・クルーズですが、彼の挑戦は留まるところを知りません。
現在はなんと、宇宙での映画撮影を敢行するためプロジェクトを立案中だとか。
常にキャリアを更新し続けるトム・クルーズの動向に、これからも目が離せません!
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