【おすすめ映画】「フレンチアルプスで起きたこと」働く人たちに改めて観てほしい映画#2

[最終更新日]2020/09/11

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2015年に公開された「フレンチアルプスで起きたこと」。

カンヌ国際映画祭の審査員賞はじめ、多くの映画賞を獲得した話題作──ではあるのですが、日本ではそれ程話題にはならなかったようですね。
ですが、これまた多くの批評家、評論家から「人間心理の奥深くを捉えている」として称賛され続けている秀作です。

この映画の素晴らしいところは様々ですが、とにかくフランスの高級スキー・リゾートの風景がとても美しく、更にカメラワークもまた秀逸で、知らずのうちにどんどん物語に引き込まれていきます。





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フレンチアルプスで起きたこと

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映画『フレンチアルプスで起きたこと』の概要

タイトル フレンチアルプスで起きたこと(原題:FORCE MAJEURE)
公開日 2015年7月4日
上映時間 118分
映倫区分 G
オフィシャルサイト http://www.magichour.co.jp/turist/
スタッフ 監督:リューベン・オストルンド
製作:エリック・ヘメンドルフ マリー・シェルソン フィリップ・ボバー
製作総指揮:ジェシカ・アスク
キャスト ヨハネス・バー・クンケ
リサ・ロブン・コングスリ
クリストファー・ヒビュー
クララ・ベッテルグレン
ビンセント・ベッテルグレン
 

『フレンチアルプスで起きたこと』ってどんな映画?

この映画を簡単に説明すると、「仲睦まじい上流階級のスウェーデン人一家がフランスの高級スキーリゾートに来て、とある事件がきっかけでギクシャクしだし、それぞれの人物の奥深くに合った無意識的な感情が露呈されていく」、そんな物語です。

その「とある事件」とは、テラスでのランチ中に一家を襲った雪崩。
幸いにその雪崩はテラスの手前で収まったのですが、その際お父さんは子供たちとお母さんを残して一目散に逃げ出してしまいます。

咄嗟に取ってしまった行動とはいえ、そのことはお母さんの大きなしこりになって、そして──…。

どこからどう見ても「エリートビジネスマン」の、スマートな主人公のお父さん(トマス)が、どんどん自我を見失い、惨めに自分を晒しだしていく(お母さんのエマもまた、精神的に孤立していく)姿は、非常に印象的で、観終わった後も深く心に残ります。

男女の考え方の違いも大きく描かれているので、夫婦または恋人同士で観て、その後の感想を伝えあうのも面白いかもしれませんね。

そして、この映画の結末をどう捉えるかは、まさに主人公トマスが言うように、「どう認識するかは、人それぞれ」になることでしょう。

映画『フレンチアルプスで起きたこと』の名シーン ※ ネタばれあり

(C)Fredrik Wenzel オフィシャルサイト

仕事中毒のビジネスマン、トマス(写真左)は珍しく大型の休暇を取り、家族(妻のエバ、娘ヴェラ、息子ハリー)に高級スキーリゾートの旅を奮発する。

向かった先はアルプス山脈の広大なスキー場と、リッチでエレガントなホテル。
家族はそこでたっぷりとスキーを楽しみ、ホテルで優雅でのどかな時間を過ごす。

2日目、トマス一家が雪風景を見渡せる絶景のテラスレストランで昼食をとっていたところ、爆発音と共に、彼らの目の前の斜面で雪崩が発生する(その雪崩はスキー場の方で大規模な雪崩が発生内容にするための、人工的かつ安全な雪崩(のはず)だった)。

雪崩は人々の予想外に大きく押し寄せ、トマス一家のいるテラスの寸前まで向かってようやく収まった。

真っ白な雪の煙が漂い妻のエバが子供二人を抱きかかえている中、トマスが家族の所にゆっくりと戻ってきた。
──彼ひとり、押し寄せる雪崩に恐怖を感じ、家族をおいて逃げ出してしまったのだ。

トマス:
「ハハハ、大丈夫だったか?
すごかったな、プロが起こした雪崩にしては!」

その後、トマスと妻のエバはスキー場で出会った夫婦とディナーを共にする。
そこでトマスは昼間起きた雪崩の話を披露したところ、妻のエバが──。

エバ:
「そのときね、彼(トマス)はすぐ逃げたの。私達を置いて」

トマス:
「おい、辞めろよ、違うだろ?」

エバ:
「逃げたでしょ?」

トマス:
「逃げてないよ」

エバ:
「逃げた」

トマス:
「そうかな?──ボクは逃げてないよ」

エバ:
「一目散に逃げたわ。携帯と手袋を残して。私たちを置き去りよ」

トマス:
「勘弁しろよ。そんなこと、僕がやるなんて。どうやら、僕と君とで、記憶が違うようだ」

エバ:
「じゃ、どんな記憶?」

トマス:
「君のとは違う。エバ、ボクはそんなことしない」

トマスの反応にいら立ちを募らせていくエバ。

3日目、エバはトマスと子供2人と別行動で、一人で滑りに行くと提案する。トマスも同様に感情的になりつつも、エバの提案を尊重し、子供たちの世話を引き受けた。

子供二人を連れてのスキーを楽しんでいたトマスだが、息子ハリーの様子がおかしい。

トマス:
「ハリー、さっきからどうしたんだ。何があったか話して」

ハリー
「ママと別れないで!」

子供たちのハリーとヴェラもまた、両親の様子がいつもと違うことに気付き、自分たちも情緒不安定になっていたのだ。──こうして、一家の楽しいスキー旅行は、段々と雲行きが怪しくなっていく。

そんな中、トマス達の友人のマッツとファンニがスキー場にやってきた。
トマスとエバは2人を自分たちの客室に招待するが、そこでエバはまた、雪崩の際にトマスが逃げたことを伝えてしまう。

2人の精神状態を知ったマッツ(男性)は、なんとかそのわだかまりを解こうと、優しくエバに諭す。

マッツ(友人 男):
「人間はそのような、思いもよらない状況になると、意識しない行動を取るものだ。

人間は動物なんです。
動物と考えれば、極端に危険な状況に、直面したときの行動が理解できる。

”生き延びたい”という考えが必ず出ます。
ともかく逃げるという原始の考えが沸き上がる。

多くの人の内なる敵は”英雄”という名の理想像です。
危険な状況で英雄的にふるまいたがる。

だが、危険な状況では死を恐れるのが当然。そうじゃないですか?」

エバ(妻):
ええ。でも、自分の子供を犠牲にする場合とは、話が違うでしょう?

彼女がそこまで頑なに言い続けたのは、ひとつ「トマスが逃げた」という証拠があったからだ。

雪崩が起きたときにトマスはその様子をスマートフォンで録画しており、その録画シーンにはトマスがひとり逃げ出す足音がしっかり残されていた──。

エバに証拠を突き付けられたトマスは、次第に自身のプライド・自尊心が崩れていく。
翌日、家族と別れマッツと2人でスキーに出るトマスだったが、気分は晴れるどころか、どんどん落ち込んでいく。
──そしてとうとう、その陰鬱な感情は爆発し、夜のホテルで彼はエバに自分の想いをぶちまけてしまう。

トマス:
「エバ、僕が理想の男と違ったから失望したか?

ボクも嫌になったよ。

自分が大嫌いだ。それに…どう考えても許せない!

今までやってきたことも許せない。──告白しようか。
嘘はさんざん突いてきたし、浮気もした。
子供とゲームしてもズルをしていた、
本当に、どうしようもない男だよ!

自分でも、こんな男は追い出してしまいたい!
君だけが僕の被害者じゃない。僕も、僕の被害者だ。
こんな最低の性格は捨てたい!

でも無理なんだ!!」

そして小さい子供のように号泣するトマス。
尋常ではない父親の様子が心配になって、寝室から出てきてトマスのそばに寄りそってくるヴィアとハリー。
そして、半ば呆れながらも、子供と夫を介抱するエバ──。

そして物語は、終盤を迎える。

映画「フレンチアルプスで起きたこと」 にある、男性の「自己奉仕バイアス」

(C)Fredrik Wenzel オフィシャルサイト

──この映画「フレンチアルプスで起きたこと」の粗筋を人に伝えると、大抵の人(特に女性陣)は「その主人公、最低です」という反応が返ってきます。まあ、確かにその通りでしょう笑。

ですが、私は、主人公トマスが「自分は逃げていない」と信じ言い張ってしまう気持ち(心理)も、とても良く解るんですよね。同じ男性だから──というところというよりも、それ以上に、私の中にもトマスが持っていたような「自分の惨めさ、矮小さを”どうしても”認めたくない気持ち」を、普段からも感じ続けているからでしょう。

特にその気持ちは、大切な人の前では人一倍強く働きます。

トマスの行ったように、実際に生じてしまったネガティブでかつ自分にとって都合の悪い出来事について、自分を守るように原因等を婉曲して認識してしまうことを、「自己防衛バイアス」と言います。
この自己防衛バイアスは誰にでも(多かれ少なかれ)あるもので、それは時に他者との大きな認識のずれを引き起こします。ちょうど、トマスとエバの認識が大きく異なったように。

しかしながら、この「自己防衛バイアス」は必ずしも悪いものとは言い切れないところがあり、これがあるからこそ人は自己概念(自尊心や自己肯定感といった、自己を認める気持ち)を守ることができる(こともある)と言います。
それに、自己防衛バイアスが全くない状態になってしまうと、多くの人々はきっと抑うつ状態になってしまうことでしょう。

その観点で言うと、「エバはやや強引にトマスの自己防衛バイアスを矯正し、その結果トマスは自己概念を打ち崩された──」という読み取り方もできるのではないでしょうか。

一方で、エバが子供たちに顕し続け、そしてトマスにも厳しさの背後に見せた愛情は、まさに「母性愛」です。
母性愛は、いわば無償の愛。その愛が尊いものだからこそ、エバもまた今回のトマスの行動を見て、自身がどう受けとめふるまっていくかについて苦しむことになったのでしょう。

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