管理職体験談:顧客への謝罪に行く際に、部下が私に伝えてきたことは──。

[最終更新日]2019/06/27

体験談
0
「あの、私もご一緒しても?」そんな部下の申し出が、情けなくも、嬉しかった…。

どうもどうも、はじめまして。Y.Hと言います。年齢は38歳、男性です。

現在私は、IT業界の会社でホームページ作成のデザインを担当しております。いわゆる、「Webデザイナー」という職種です。

仕事は、そうですね…。結構忙しいです。

お得意の企業様から毎月いただく更新作業から、急遽 新規のお客様から「ゼロベースでサイトを作ってほしい」といった注文が舞い込んできたり、いつもてんやわんやしています。


Y.Hさん(男性 38歳)
職業
WEBデザイナー
職種
WEB制作
年収
450万円
従業員規模
500人
地域
東京都

Index

目次

私が管理職(マネージャー)になったとき。

この会社に入って数年を経て、仕事にもそろそろ慣れ始めたころ、マネージャーへの昇進の話を持ちかけられました。

「WEBデザイン」というと自分ひとりで行うイメージを持つ方もいらっしゃるかもしれませんが、大型の案件ですと多い時には50人ほどのチームで取り組むこともあり、つまり私は、そういったチーム発生時のまとめ役となったのです。

「まとめ役」と言っても、私自身が普段やっているデザイン業務もあります。ですが、そこから更に、常に全体像を見ながら業務を推進していく必要があります。──いやあ、なかなか大変ですね。

最近意識していることは、「分からないことや難しいことがあっても一人で抱え込まず協力してやっていこう」ということです。

だって、人間ひとりができることは限られていますから。

でも、そんな際も仲間と協力して手分けしてやっていけば、いつか必ず解決できる。そう信じています。

あるとき、取引先に謝罪に行くことになって。

ちょっと偉そうなことを言いましたが、マネージャーなりたてのころはやっぱり大変でした。そして私は、何もわかっていなかった。
今振り返ると、職場のみんなには助けてもらってばかりでしたね。

「俺なんかが、マネージャーでよいんだろうか…」

と真剣に悩んだ時期もありました。

それから、納期が遅れそうになると不安になって、イライラして部下を責めてしまったり。
その後は、(でもこれって結局、自分の管理能力の甘さが招いたことだよな…)と思って自己嫌悪に陥ったり。

私のせいで職場の雰囲気がギスギスしてしまうことも、一度や二度ではありませんでした。

ですが、そんな私に大きく意識変換させてくれた、そしてマネージャーとして大事なことを学ばせていただいたひとつの出来事がありました。

それは、あるHPのリニューアル納期の期限に間に合わず、取引先にお詫びに行こうとしたときのことです。

(なんでまた俺がこうやって嫌な役回りばっかりやらなきゃいけないんだ…)

と思っていた時、

部下

「あの…、宜しければ私も一緒に謝罪に同行してよいですか?」

と来てくれたのです。

──嬉しかったですね。同時に、これまでの自分が情けなく思いました。

謝りにいく、責任を取るのは、マネージャー・管理職の役目です。
もちろん私もその自覚はありました。

でも、そんな私に対して支援したいと思ってくれる部下がいたことを、私は全く気付かずにいました。

つまり、私はマネージャー・管理職としての役目であったり、目の前の仕事のことを見ていましたが、メンバー達のことを見ずにいて、そして自分ひとりで勝手に背負い込んでいたのです。

(難しく考えずに、みんなに相談して、また相談されて、そして一緒に乗り越えていけばいいんだ)

もしかしたら、他の人から見たら当たり前のことかもしれませんね。

だけど、私はこのときはじめてそう思えた。──そして、ようやく、マネージャーという仕事とそのやりがいにも気づけたのです。

「無能マネージャー」という烙印への恐れ。

その一件以来、私は「仕事のことで何か困ったことがあったら、それで周囲からどう思われるかなどは気にせず、すぐに相談すること」を常に伝えるようにしました。

もちろん、実際にみんながそのように行動できるように、私自身も積極的に相談をしています。

それまでは、「マネージャーが部下に相談するのはいかがなものか」と言った考えがありました。
なぜなら、みんなから「無能なマネージャー」といった烙印を押されたくはなかったからです。

しかし、結果はまったく逆でした。

むしろ相談された側も頼られていると思ったらしく、いろいろと教えてくださいました。

そういったコミュニケーションチーム全体にも広がり、またお互いがお互いの長所や短所を知るきっかけにもなり、それからはチームの人間関係も良好で、以前のようなギスギスした状況も起こりにくくなったように感じます。

<スポンサーリンク>



管理職・マネージャーの「本質」とは。

仕事の納期を守ることはとても大切なことです。

なぜならそれが会社の信頼を得るうえでとても大切な要素のたひとつであり、それができなければ会社の信頼を落とし、ひいては会社の存続自体に影響することがあるからです。


そして、それと同じくらいに大事なのは、「仕事は一人でやるものではなく、周囲と協力して行うものだ」という認識でしょう。

もちろんひとりで進めるべき仕事もあります。

ですが、そういった仕事に対しても、「この仕事が、他の人たちの仕事にどんな影響をもたらすのか」を考えることが、会社としてのチーム力を強化させることにも繋がります。

振り返ってみると、私はこれまでかなり独善的なやり方で仕事を進めいました。

チームの部下のことを一切考えず仕事にまい進し、うまくいかなければ部下を責めて、その後自己嫌悪になる──という悪循環を重ねてきました。

だからこそ、今回の気づきは大きなものであったと思います。

管理職とは「管理」という文字がついてはいますが、本質はそこではないと思うんですよね。

部下や周囲と一緒に協力して、そして成長できる人が、私の考える「本物の管理職」です。

その成長は、個人だけの成長にとどまらずチームや組織の成長にも繋がるからです。

現在の私。そして、今後目指していきたいことは。

私の部署は、今も相変わらず忙しくしています。

急な差し込み依頼は日常茶飯事ですし、納期が遅れそうになったり、ときには顧客に謝罪しなければならないことも、やっぱり起きます。

ですが、だからこそ、みんなで協力することが大切になるのでしょう。

だからといって、「お互いに協力しましょう」と言い続けるのではなく、それはもっと自然に発生するもの──たとえば、分からないことがあったら何気なく質問出来たり、お互いがお互いを普段から尊重しあいフォローしあっている。

そんな環境を作っていくのも、管理職の大切な仕事だと思いますし、それが存分に発揮していけるマネージャーになりたいですね。

<スポンサーリンク>