管理職体験談:「人に教える」ということ。
[最終更新日]2022/12/15
学生の頃、塾の講師のアルバイトをしていました。
生徒たちに勉強を教えるのが楽しくて、気づけば卒業後には正規の講師として10年以上勤務しています。
あこさん(女性 36歳)
- 職業
- 塾講師
- 職種
- 講師
- 年収
- 500万円
- 従業員規模
- 10人
- 地域
- 神奈川県
Index
目次
管理職としての私の仕事。
私の勤めている塾は、いわゆる個人塾です。
TVでCMを打つような名の知れたところではありません。
ですので、正直そこまで人手が足りているわけでもなく、
私は正社員になると同時に、アルバイト講師のスケジュール管理や塾の経営など、マネージャー的な働き方を求められました。
趣味は野球観戦で、同じ趣味の生徒とはよく野球の話で盛り上がっています。
正社員になるとともに、ただ生徒に勉強を教える楽しみだけを感じていられなくもなりましたが、
とても充実した毎日を送っていると思います。
個人塾故のジレンマ。
大手の塾ではないので、存続のためにはとにかく生徒の確保が不可欠です。
人手が少ないため一人の講師が複数の生徒を受け持つ形になり、
「〇〇先生に教わりたい」といった生徒の要望に応えられないこともあります。
その結果、塾を辞めていってしまった生徒もいました。
そんなとき私は、
- 私
-
(生徒たちのためにある場所なのに、生徒の願いを聞いてあげられないなんて)
と、悲しくなります。
「考えすぎない」ことを考える。
10年以上、塾講師の仕事を続けてきて、分かったことがあります。
それは、何がその生徒のために一番いい方法かというのは、こちらとしては「分からない」ということです。
変な言い方ですよね。でも本当にそうなんです。
たとえば、どんなに前向きに勉強を頑張っている子でも、
一度テストで良くない点数を取っただけで一気に気持ちがくじけてしまい、挫折してしまうこともあります。
反対に、嫌々塾に通っていた子がみるみる力をつけ、
当初は無謀とされていた志望校に合格することもあるのです。
要はその子次第なんですよね。
私たち講師ができることもありますが、そこまで多くはないのです。
ですから「考えすぎは無意味だ」と自分に言い聞かせるようにしています。
生徒の希望に応えられなくても、塾の規模として仕方のないことだってある。
それでも頑張る子は頑張るし、辞めてしまう子は辞めてしまう。
そう考えてからは、あまり抱え込みすぎることなく、フラットな気持ちで仕事に向き合えるようになりました。
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私の理想の管理職像。
その一方で塾でのマネージャーの役割は少し複雑だとも感じています。
なぜなら、生徒たちと講師たち、両方の管理をする必要があるからです。
それぞれ立場も年齢も違いますから、それに合わせた対応をしていく必要があります。
マネージャーには臨機応変さが求められます。
それはどこの職場でも同じことでしょう。
塾で働く利点は、常に学生たちの若い感性に触れていられることだと思います。
そうした感性を取り入れ続け、今後仮に親子ほど年の離れた部下ができたとしても、
相手の気持ちを理解しつつ指導をしていけるマネージャーが、私の理想です。
今後、私が目指したいこと。
これまで以上に、自分自身の健康管理に気を配っていきたいと思っています。
マネージャーですので倒れられないというのもありますし、あとは精神面ですね。
塾講師は、受け持つ生徒の進路への一翼を担う部分もありますので、時に強いプレッシャーを感じることもあります。
その時にどっしりと構えて、生徒や部下を安心させてあげられる存在でいたいのです。
気持ちにゆとりがないと、生徒の士気にも影響があると思いますから。
働きづめではなく、たまの休息も大切にしたいです。
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