管理職体験談:私は部下にも遠慮がちな上司でした。彼がやって来るまでは……。

[最終更新日]2019/05/10

体験談
5
「あなた、自分の立場が分かってるの?いい加減にして!!」…自分がこんなにハッキリ物を言うなんて。

私は都内の広告会社で、インターネットサイトを運営するグループの管理を任されていました。
任されていた、と言いますのも、妊娠を機に降格を申し出たためです。

そのためこれは、私が管理職だった頃の話になります。

あおいさん(女性 35歳)
職業
広告会社
職種
営業職
年収
500万円
従業員規模
1,000人
地域
東京都

Index

目次

管理職としての私の仕事。

サイトでは主に、不動産関係の広告を扱っています。

仕事内容は、不動産会社に対して、空室情報の公開を促進していく仕事で、各担当ごとに数百社の顧客を抱えています。

部下は4人いて、私は担当営業と共に部下の顧客のフォローを行っていました。
それに加えて部下の売上の進捗管理もし、毎週の会議資料に落とし込んだうえでミーティングに出席します。

管理職になる前は、基本的に数字で部下を管理することになると思っていたのですが、ふたを開けてみれば、私も現役でバリバリ働きつつ、同時に部下の管理も行わなければいけないハードワークでした。
それでも苦労の甲斐あって、現場で部下は育つことが感じられるのは、この役職のやりがいでしょう。

私は元来、おっとりしていると言われるタイプで、真面目だけが取り柄でコツコツ仕事をしてきましたので、部下に厳しく接することはできませんし、天才肌タイプや気持ちの変動が激しいタイプの人は、なかなか理解できませんでした

非常に厄介な年上の部下。

管理職になりたてのころ、私は年上の部下の扱いに手を焼いていました。

その部下は中途入社の男性で、社歴も既に5年以上経っており、我々の部署ではベテランと呼んでも差し支えない人でした。

その部下は受注する能力は高いのですが、大事な説明を省いてきたり、細かな事務作業をサボる癖があったため、フォローが欠かせない人物でした。
若干性格に難があり、社内外でもトラブルが多い性格です。

にも関わらず出世欲は強く、年下の女である私が先に出世したことが許せないようでした。

その部下はことあるごとに意地悪な質問や無茶な相談を持ちかけて、私が答えられずにいると、

部下

「あいつは使えない」

と、同僚に吹聴して周るのです。
同僚も皆、その部下の性格は知っているので話半分でしかないものの、言われた私は何度も傷つき、裏でこっそり泣くことも何度かあったくらいです。

決定的だったのがその部下が客先でトラブルを起こして、謝罪をしに2人で向かった時でした。

トラブルはこちら側の説明不足が原因で、謝罪したことでご理解いただき事なきを得ましたが、その帰り道、私は部下に反省を促したのです。
すると、

部下

「うるせぇな。俺の方が能力があるんだから、お前は黙ってフォローだけしてろ」

と、仮にも上司である私に言い放ったのです。
そのとき私は、管理職になってから初めて感情をあらわに激怒しました。

「あなた自分の立ち場が分かって言ってるの? 馬鹿にするのもいい加減にして!」

この問題はやがて上役の耳にも入り、部署全体を巻き込むこととなりましたが、私にとって大きな転機となりました。

「言うべきことを言える上司」でいようと決意。

結果として、問題の多かったその部下は異動となり、その扱いに不満を抱いて数ヶ月後には退職していきました。

結果として部下を飛ばしたことになる私に「ヒステリックを起こした」と反感を持つ人間は少なからずいたようです。
ですが私はそれ以来、思ったことを口にするのを怖がらなくなっていきました。

今回の件の原因は、私が遠慮をして部下にも強く言うことができなかったからです。
管理職の立場で部下に遠慮しても何も良いことはなく、言うべき事は言わないといけないと思いました。

遠慮をしていたせいで感情が爆発するまで我慢していたことは反省しています。
だからこそ一層、言わなければいけないことはきちんと言っていこう、たとえ反感を持たれたとしても…という気持ちが芽生えたのです。

私の変化に最初は戸惑っていた部下たちも徐々に慣れていき、私の言葉に耳を傾けてくれるようになりました。

新しく異動してきた人などは、上司と意見交換の場が頻繁にあってありがたいと言ってくれました。

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私の理想の管理職。

管理職は、部下をきちんと正しい方向へ導いていくことができる人だと思います。

最初は数字だけを見て「管理」していれば良いと思っていましたが、相手は人間ですので気持ちは伝えないといけないと学びました。

部下が気持ち良く仕事をするには自由にやらせるのも良いかもしれませんが、「部下を引っ張る」または「正しい選択ができるヒントを与える」役目があると思います。
そのためにはコミュニケーションを取ってお互いの信頼関係を築いていかなければなりません。

始めのうち私は、その部分が大きく欠けていたと思います。

それから、人を導くためには肉体的・精神的な力強さも不可欠です。
私も他の上司に対して感じていましたが、芯がブレたり上層部の顔色を窺ってばかりの上司は信用できません。

それらの理想に、私がどれくらい近づけたのかは分かりません。

今後、私が目指したいこと。

管理職は正直なところ辛いことの方が圧倒的に多いです。

給与と業務量が全然見合っていない、とも感じていました。

ですが人を導いて、自部署や会社を良い方向にしようとするのは大きなやりがいを感じます。
管理職は「苦しみの中に会社の未来を担う」という大きなテーマがあると感じます。

今は再び一般社員に戻りましたが、今の視点から他の上司を見ていると、それぞれ個性があるなと思います。
強いリーダーシップが取れている人もいれば、どこか頼りないけどグループはまとまっているという場合もあります。
育児も一段落がつき、再び管理職に戻りたいと思うことが増えました。

私が抱く理想の管理職像も1つの形に過ぎず、おそらくこれ!といった正解はないのだと思います。

もしも再び管理職に戻ることがあっても、前回とは違う管理職になっている気がします。
今はその時に備えていろいろな管理職の人の仕事を見て、部下の心を動かせる方法を学んでいきたいと考えています。

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