管理職体験談:同期からの一言で「私も人を頼っていいんだ」と気付いて。
[最終更新日]2022/12/15

現在は事務職管理部課長として、経理全般、総務、人事すべてを管理しています。
管理職としては、部下が作成した資料の確認や、社長報告、監査対応、指示やイレギュラーへの対応と、業務は多岐にわたります。
TAMAMIさん(女性 37歳)
- 職業
- 事務職
- 職種
- 管理部門課長
- 年収
- 550万円
- 従業員規模
- 100人
- 地域
- 東京都
Index
目次
管理職としての私の仕事。

私自身の性格は、せっかちで仕事でもプライベートでもすぐに行動に起こさないと気が済まない性格です。
それが良い方向に傾くこともありますが、反対に迷惑をかけることもあります。
部下育成にあたってはなるべく広い心を持ち、焦らせないように言い方をきを付けています。
中小企業なので、仕事のやり方は臨機応変に変えられることはありがたいとおもいます。
しかし、同じやり方に固執している旧態依然とした上層部からは、あまり面白くないこともあるようで、そこを考慮しながら仕事をすすめなければいけません。
また、私の年齢が管理職としては若いこともあり、来客の方には驚かれます。
趣味はヨガやジムで身体を動かすことです。
ストレスはなるべく溜めこまないように、身体を動かして発散しています。
友人と食事に行くことも多く、早く終わった金曜日の夜は飲みに行くようにしています。
窮地を救った同期の一言。

35歳で管理職になり、最初は不安なことが多く、どのように仕事をしたらよいのかとても悩みました。
今までは、指示を受けて実務をこなしていた側だったので、どのように周りと接することが良いのかが掴み切れなかったのです。
少人数の事務所ですが、同期が1人おり、ずっと切磋琢磨しながら仕事をしてきました。
旅行に一緒に行くくらい仲の良い友人のような関係です。
私が課長に推薦された時に、嬉しさと同時に「同期にはどのように接していけばいいのだろう?」という不安もありました。
実際に、お互いに少しぎくしゃくしたような関係になってしまいました。
課長になってすぐの頃は覚える仕事も増え、毎日仕事に追われる中で、どんな仕事のやり方をしたらよいのか答えが見つからず、指示も曖昧になってしまったりしていました。
そんな時、同期が
- 同期
-
-
「私に何か手伝えることある?」
と聞いてくれ、とても嬉しかった記憶があります。
また、立場が変わったくらいで接し方に不安を持っていた私に、自ら歩み寄ってきてくれた同期の存在がより一層、特別なものとなりました。
私は、「管理職は人に頼ってはいけない」と思っていたので、その言葉がとても嬉しかったです。
その後、同期から
- 同期
-
-
「いつも頑張ってるね。もっと私に頼ってくれていいんだからね」
と言ってもらえたことが、管理職になって一番嬉しかったことになります。
管理職でも、頼り頼られでちょうどいい。

職場は、スタッフ同士仲は悪くないですが、我関せずで自分の仕事だけをする環境があったので、それを変えようと思いました。
事務所のスタッフと相談しながら、無駄だと思った仕事はやめたり効率化を図るようにしました。
また、困ったことがあったら立場関係なく相談したり、聞いたり教えてもらったりする雰囲気づくりを進めていきました。
立場が上の私から歩み寄らないと、部下も心を開きづらいことを、それで学びました。
管理職という立場なので、指示することはありますが、言い方や、一緒に作業したり、負担にならないように気を付けていました。
その結果、周囲の部下からも
- 部下
-
-
「課長のおかげで、上からの指示でやっていた無駄な仕事が減って助かった」
と言ってもらえるようになりました。
これも、同期からの言葉があったおかげで、自分も頼るし、周りのことも考えられるようになったのだと思います。
私の前の課長は50代の経験豊富な男性社員だったので、それに比べたらまだまだ頼りないかもしれませんが、臨機応変な対応を心がけています。
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自分で働きかけ、周囲を巻き込んでいく存在。

管理職という立場なだけで、特にこちらが偉いとか、常に気を張っていかなければいけないとか、そういう考えからは解放され、いい意味で伸び伸びと仕事ができる環境になったと思います。こちらから歩みよれば、環境はとてもよくなると思います。
管理職は自分が頼りにされるばかりでなく、時に周りに頼りながら、助けてもらいながら成長していくものだと思いました。
大企業と違って距離が近いからこそのメリットもあるので、それを存分に活かして仕事をしていきたいと思っています。
一方で、管理職の立場としてもやもやすることは、上司と部下の間に挟まれることです。
- 部長
-
-
「あなたは課長になったのだから、もう少し立場を考えて、部下に厳しく接しなさい」
と言われたことがあります。
部長も女性なので、女性特有の気になるポイントだったのかもしれません。
しかし私は、部下に厳しくするばかりが管理職の立場ではないと思っていますので、しばしば考え方の違いに困ることはあります。
今後、私が目指したいこと。

管理職は、「部下との距離を保ち、頼られる存在でいないといけない」と思っていました。
ですが、周りからのサポートで助けてもらえることもありますし、周りの声をきいて改善できる立場になったことで、これまで私がやってきた仕事で不要なことを見つけられたり、自分のやり方次第でもっと働きやすい環境になると思っています。
まだ、管理職にしては若い年齢ですが、これから経験を積んで頼られる立場になりながら、きちんと周りを見られる課長として頑張りたいと思っています。
また、会社で学べることが限られてしまうので、外部のマネジメント講座などにも通い、もっと広い視野で物事を考えられるようになりたいです。
管理部は部下を含め7人の少所帯ですが、7人全員が等しく真価を発揮できるチームに、私がしていきたいと思います。
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