管理職体験談:雑貨店店長になって学んだ「管理職たるもの」。
[最終更新日]2022/12/15
関西にある、インテリア・雑貨のセレクトショップの店長兼エリアマネージャーをしています。
展開している店舗は全国に合わせて11店舗あるのですが、店長として担当しているのは1店舗です。
他の10店舗には別にアルバイト店長(直営店)やオーナー(フランチャイズ店)がおり、そちらはオーナーと意見交換しながらマネジメントをしています。
唯さん(女性 31歳)
- 職業
- 雑貨店店長
- 職種
- 管理職
- 年収
- 秘匿
- 従業員規模
- 1,000人(店舗全体)
- 地域
- 大阪府
Index
目次
管理職としての私の仕事。
私の仕事としては、アルバイトスタッフのシフト管理や採用活動、育成、売上の管理、接客販売レイアウト、商品の棚卸し作業などです。
その他マネージャー業務としては、アルバイト店長やオーナー、スタッフとミーティングをしたり、売上管理や商品の買い付けなどをしています。
セレクトショップなので商品は主にエリアマネージャーがアルバイト店長やオーナーと相談して、顧客ニーズに合う売れそうな物を買い付けする形です。
私は過去に別の会社でマネージャー業を務めたことがあり、人を育成したり店舗を管理することには慣れています。
ちょっと変わった雑貨やインテリアも好きなので、この仕事にはなかなかやりがいを感じています。
経営方針を巡り、オーナーとバトル。
店長兼エリアマネージャーになり大変だったのは、自分の意見と合わない人がいると、なかなか思うように仕事を進められないことです。
アルバイト店長は、20代前半の若い子が多いのですが、こちらは境遇も似通っているので話も通じやすく、滞りはありません。
問題はオーナーです。
40代の方が多く、いずれも私より年上の方ばかりなのですが、それだけに自分の目利きや経営手腕に自信を持っているのですね。
そのため私が、
- 私
-
「○○は売れないから××にしましょう」
と仕入れ商品の提案をしても、
- オーナー
-
「いや、○○は絶対に売れる。現に私が店長だった頃は……」
と、自分の経験則を信じ込み、現役で商品の売れ行きを見ている私の話をまるで聞き入れてくれません。
経営状態が悪いのでここを改善しましょうと提案しても、
- オーナー
-
「言っちゃ悪いけど、こっちの方が商売の事よく分かってるから」
と突っぱねるのです。
こちらとしても売れる商品を仕入れ、売れる店を作りたいのに、オーナーがこういった態度だとあまり気持ちよく仕事ができないのが、最初にぶつかった悩みでした。
体調管理も管理職の仕事。
この仕事をしていて一番大変だったことは、店長1人にかかる責任が大きく、仕事量も多いせいで身体を壊しやすいという点です。
まず月の出勤日数は平均25日、内10日(日/5~6時間)を店舗での業務、残り15日(日/9~10時間)を店舗巡回に充てています。
休みは取れず、というか休みの日もトラブルがあると店舗に駆り出されることが多いので、十分に休むことができずにいました。
そんな毎日が続いて、私はとうとう、通勤途中の電車の中で倒れてしまいました。
医師に告げられたのは「肺炎にかかっている」ということ。
幸い、一日の入院で済みましたが、とにかく体力が必要な仕事だと痛感しました。
当時を振り返ってみて、忙しくなるとわかっていたなら上長に相談し、あらかじめ店舗のアルバイト人数を増やしておけば良かったと後悔しています。
店舗の売り上げはみちろんのこと、自分自身の体調管理も、管理職の立派な業務の一つです。
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意見の衝突を恐れず、とことんまでぶつかった結果。
店長兼マネージャーとして勤めていると、自然とアルバイトスタッフやオーナーとの絆が深まるように思います。
最初は私のことを「年下のくせに指図しないでくれ」と言っていたオーナーも、私の働きぶりと、それに伴い経営状態が安定た時には「ありがとう」とお礼を言ってもらえました。
わかりあえないと思っていた人とも、ちゃんと話をすることで通じ合うことができるのだと実感しました。
それからアルバイト店長に
- アルバイト店長
-
「○○さんに教えてもらったことでますます経営が楽しくなりました」
と言ってもらえたことも嬉しかったです。
アルバイトスタッフの中には「いつか自分もこういうお店を持ちたい」と夢を語ってくれる子もいて、大変だけど意義のある仕事だと感じられました。
今後、私が目指したいこと。
店長、マネージャーといった管理職は、言葉だけ聞くとすごく栄誉ある仕事のように思えるでしょう。
しかし実際には管理職は、陰でスタッフを支える「サポーター」だと思っています。
「私が管理しているんだから、私の言うことを聞けばいいんだ」という態度では誰もついてきてくれません。
店舗スタッフや他店長らと意見を交換して、例え意見の合わない人がいたとしても諦めずに話し合って、みんなでお店を作っていかなければならないのです。
自分1人では何もできないけれど、みんなで一丸になれば大きな売上を叩き出せる、とても達成感のある仕事だと思います。
今後はより新人育成に力を入れていきたいと思っています。
やっぱり新人の頃にノウハウを入れておくことで後々楽になりますし、より良い人材を育成できればそれが今後の経営のためになりますので。
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