manager LIFE

管理職・マネージャーの、活き活きと充実した毎日を探求していくサイト

「管理職にはなったけど…」仕事を続けていくために考えたいポイント

[最終更新日]2018/11/20

お役立ち情報
6

リクルートマネジメントソリューションズが2016年に行った「新人・若手の意識調査」によると、管理職になりたいと考えている新人は、全体の31.9%でした

多くの新人は、管理職を目指していないのが実情のようです

とはいえ、本人は管理職はやりたくないと思いながらも、会社や上司の意向で管理職にならざるを得なかった人もたくさんいます。

仕事を続けていくためには管理職としての職務を全うしなければならず、人知れず悩んでいる人も多いことでしょう。

そこで今回は、やりたくなかった管理職として前向きに仕事に取り組む方法について、お話しします。

Index

目次

「やりたくない」と思いながらも、管理職になってしまった…

管理職になりたくない20代・30代が増えている

前述したリクルートマネジメントソリューションズは、「新人・若手の意識調査」を3年おきに行っています。

2010年の調査では、「管理職になりたい」または「どちらかといえばなりたい」という新人は、全体の55.8を占めていました

それが2016年の調査では、31.9%まで割合が下がっているのです

2017年5月にキャリアインデックスが「有識者に向けた仕事に関する調査」を行った際にも、管理職になりたくないと考える人が、20代男性で51.9%、20代女性で83.1%、30代男性で48.7%、30代女性で84.2%という結果になりました。

その理由として、「ストレスが増える」「責任が重くなる」「管理職に向かない」などの回答があげられていたそうです。

そして、若者の多くが管理職として働くことに対して、根本的な疑問を抱えているという事実が浮き彫りになりました。

仕事の専門性が重視される世の中で、管理職が業務のすべてに精通することは不可能に近く、部下に対して適切なサポートやアドバイスをするのが難しい現状があります。

そうした環境下で、自分の責任下で成果をあげることにプレッシャーを感じる管理職も、業務に対して適切なアドバイスをもらえない部下も、その存在に疑問を投げかけるのは当然のことです。

まして、管理職になったからといって、それに見合う報酬が用意されるとは言えない状況では、自己犠牲を強いられると感じる若者が増えるのは仕方がないことに思えます。

管理職になりたくないと考える20代・30代の若者が増える背景には、こうした事情があるのです。

「2030」のために、管理職になりたくなかった女性が抜擢されてしまうケースも…

2015年3月、内閣府男女共同参画局は、「2030年までに管理職の女性比率を30%にする」という政府目標を発表しました。

それを受け、企業では社内の女性を管理職に抜擢するところが増えています。

とはいえ、管理職の辞令を喜ぶ女性ばかりではありません。

男性にとっては、管理職への登用は昇給や昇進というプラスのイメージが強いですが、女性はワーク・ライフ・バランスを考えると現状を維持したいと考える人も少なくないでしょう。

また、企業側も管理職の女性比率を30%にするという数値を重視し、登用する社員の意思や適性を十分に検討したうえで辞令を発令するというプロセスが抜けているケースも見られるようです。

女性社員が管理職を目指しているのか、ライフプランをどう考えておるのかのヒアリングが不十分で、会社側の理解と本人の意向に乖離が起きたまま人事が発令されたことで、組織に不協和音が起こることも考えられます。

また、日本企業の管理職は男性が多く、リーダーシップ型のマネジメントを目にすることが多いので、それは自分には難しいと考える女性も多いのでしょう。

一方で男女問わず、管理職に抜擢してくれた上司を落胆させたくないと、気が進まないのに引き受けざるを得ない状況は、誰にとっても悩みの種になります。

管理職になったことを後悔しているとき、思い浮かぶ3つの選択肢

管理職になる前であれば、昇進を断るという選択肢があります。

では一度管理職を引き受けてしまえば逃げ道がないのかというと、そんなことはありません。

会社に降格を申し出たり、転職という方法もあります

そして、管理職を続けてみることも選択肢の一つなのです。

そこで、社会で昇進を断るもしくは降格を申し出る、転職する、管理職として仕事を続けるという3つの選択肢について、一緒に考えてみましょう。

降格させてもらう・昇進を断る

管理職の内示が出た時に、昇進を断る人もいます。

入社の際に社員は会社と労働契約を結んでおり、そこには業務内容が記載されています。

ですが昇進となると、当初の雇用契約とは異なる業務を担当することもありえます

そのため、建前上は労働者の同意なしに依頼できないことになっています。

ただし、企業の中には昇進について「一般的な社会通念上、合理的であると認められれば受諾する」という就業規則を設けているところもあるので注意が必要です。

そして、昇進を断れば、その履歴は社内の人事ファイルに残ります。

何年後かに気持ちが変わって昇進を望んでも、過去に人事発令を辞退したことを理由に、人事部が承服しないこともありえるのです

さらに日本の民間企業の多くは、希望降格制度を導入していません

管理職になってから降格を申し出ることもできますが、それに伴い減給や配置転換の可能性があること、将来昇進を希望しても叶わないなどのリスクを覚悟する必要があります。

昇進の辞退や降格の申し出を行った後も、勤務先で仕事を続けたいと考えているなら、それが諸刃の剣になるリスクも理解しておく必要があります。

転職する

管理職に昇進するのを避けるために、転職を考える人もいることでしょう。

近年は景気が安定しているので、キャリアとスキルがあれば転職先を探すのは難しくありません。

ですが、会社から管理職を打診される年齢である、あるいは実力がある場合、転職先で成果を出せば同じように昇進を勧められるのは予想できることです。

また、転職先が前職より自分に合っているかどうかは、働いてみなければわかりません。

転職してから、前職の良さに気づいても戻れないのです。

まして、ずっと責任のない一般社員のままで働き続けることにもリスクはあります。

景気が悪化した場合、年齢も年収も高く生産性の低い社員からリストラされていくのが現実ですから、現状を維持できる保証はないのです。

これは、転職してもしなくても変わらないので、念頭に置いておいた方がよいでしょう。

管理職として仕事を続ける

そして最後の選択肢は、管理職として仕事を続けることです。

管理職の仕事をやりたくないと考えている人には意外でしょうが、実際に仕事をしてみたらやりがいを感じられたという人がたくさんいるのです。

というのも、管理職になれば一般社員に比べて、会社の経営を含めたさまざまな情報に触れる機会が増えます

情報が増えれば先を見越した仕事ができるようになりますし、物事を決断するうえでの物差しも増えるのです。

また、自分が仕事を進めやすい組織づくりを実践したり、部下の育成に力を注ぐこともできます。

責任だけが重くなるのではなく、1人でしかできないことから、組織でしかできない仕事にシフトすることで、可能性や成果も大きく広がるという視点があることも忘れないでほしいです。

長期的に見てプラスになる決断が必要

若くして管理職の内示を受けると、「それまで出会った上司のようなリーダーシップが自分にはない」「管理職は責任が重くなり時間拘束も長くなるから、プライベートな時間がとれない」など、ネガティブな受け止め方をすることもあるでしょう。

そのため、昇進を断ったり、一度管理職になった後で降格を申し出たり、転職という選択をする人もいますが、それが現在は正しい決断でも、未来ではマイナスに作用する可能性が高いことを忘れてはいけません。

一度管理職を断って一般社員に戻ってしまうと、数年後に「今なら管理職としてがんばれる」と自分が思えても、それを会社が認めてくれるとは限らないからです。

また、若い時から管理職としてがんばっておく方が、生涯年収が高くなるのは簡単に予想できます。

どの選択肢を選ぶかは、現在だけでなく、3年後・5年後を見据えて考えることをおすすめします。

管理職になりたくなかった人が、前向きに仕事を続けるためのポイント

では、なりたくなかった管理職を引き受けてしまった人は、いつまでも後ろ向きに仕事をしているのでしょうか。

すべての人が管理職として前向きにがんばれていると断言はできないものの、やってみたら面白さを感じたという人もたくさんいます。

そこで、まだやらされ感を感じている管理職の人が、前向きに仕事に取り組めるようになるヒントを、紹介しておきましょう。

なりたくなかったが「やってみたら意外と良かった」と感じる人も多い

一般社員を対象にした調査では、管理職をやりたくないと感じている人が多かったものの、いざ昇進してみると意外とよかったと感じる人も少なくないようです。

その理由は、管理職になることのメリットに気づくからです。

例えば、管理職であれば自分の裁量で仕事を進められるので、業務に対するやらされ感を味わいにくくなります。

また、管理職経験があることは転職市場で大きな加点ポイントとなるので、キャリアアップを目指しているなら経験しておくべきです。

そして、管理職は周囲に影響を及ぼすことができます

自分の部署の業務効率化を図るために作業を見直したり、成果をあげるために役割分担を変更するなど、自分を含めたメンバーの長所短所を生かせる組織づくりを行えるのは、管理職にしかできない仕事です。

自分の成果という小さな視点ではなく、チームの成果ひいては会社の利益という観点で仕事が考えられるようになると、面白さややりがいのレベルがグッとアップしそうですよね。

管理職を経験しておくことで、ライフステージの変化に対応しやすくなる面も

働く女性は男性に比べて、結婚・妊娠・出産・育児・介護などのライフステージの影響を受けやすいことは否めません。

そのため、仕事と家庭を両立するだけでも大変なのに、管理職の職責を担う自信がないと感じる人も少なくないでしょう。

実は、男性より女性の方がメンバーと協働することが得意という研究結果もあります。

そもそも管理職が行うマネジメントは「業務」と「」の2つですから、女性の優位性を活用しチームをまとめて一つのミッションで結果を出せる可能性は十分にあるのです。

また、管理職だからプライベートを犠牲にして働かなければならないというルールはありません。

女性であっても管理職として組織運営した経験があれば、一時育児や介護で仕事を離れたとしても、再就職するうえで大きなアピールポイントになります。

そして、仕事で身につけたマネジメントスキルやコミュニケーションズスキル、人脈を駆使して、フリーランスで働くという選択肢も生まれます

自分のワーク・ライフ・バランスに合った働き方を見つけるうえでも、管理職を経験することはプラスになるはずです。

「1年だけ」と思ってやってみると、乗り越えた先に新たな可能性が見つかることも

管理職になると職責は重くなりますが、その分年収もアップするのが一般的です。

それは、仕事や生活を充実させることにもつながるでしょう。

とはいえ、人の価値観はさまざまなので、管理職になったばかりのころは、プレッシャーに押しつぶされそうになったり、もっとプライベートな時間が欲しいと思うこともあるかもしれません。

そんな時には、新入社員だったころのことを思い出してください。

仕事を覚えて一人前になるまでに、いくつもの壁にぶつかり、それを乗り越えてきたから今があります。

管理職1年目は、同じように壁にぶつかりながら、その仕事を覚えていく時期なのです。

最初は思うようにいかず、落ち込んだり悩んだりすることもあるでしょう。

ですが、生まれつきリーダーの人間はいません。

試行錯誤を繰り返しながら、リーダーとして資質が磨かれて、管理職として一人前になるのです

1年を過ぎるころには、管理職の醍醐味を感じる人も多いので、まずは前向きに仕事に取り組んでみてはいかがでしょうか。

壁を乗り越えた先に、新しい可能性が待っているかもしれませんよ。

まとめ 自分の将来にとって最良の選択は何か?を考えることが大切。

今回は、やりたくなかった管理職として前向きに仕事に取り組む方法について、お話ししました。

管理職にならないために昇進を断る、降格を申し出る、転職するという選択肢はあります。

ですが

  • 管理職をやってみたら意外に良いと思う人が多い
  • 管理職経験があるとその後のキャリアアップにも有利
  • 管理職を経験することでライフステージに合った働き方が見つかる可能性もある

など、管理職として前向きにチャレンジすることで、その後の可能性を広げるチャンスでもあるのです。

この記事を読んでいるみなさんが、自分にとってベストな選択を見つける参考になれば幸いです。

<スポンサーリンク>



レビューを書く
1
2
3
4
5
送信
     
キャンセル

レビューを書く

レビューの平均:  
 0 レビュー

この記事を書いた人

栗花落

プロデューサー・ライター。情報誌の編集を皮切りにライター・ディレクターを経て、現在はプロデューサーとして、主に教育関連の広報・PRを手掛ける、4人の子どもを持つシングルマザー。勤務先で初めて産休・育休を取得したり、育児中は定時で帰るために毎朝4時起きして自宅で仕事をするなどしながら仕事を続ける。26歳で初めて管理職につき、編集兼営業としてプレイングマネージャーなども経験。うつ病の部下の職場復帰させた実績もある。

良かったら、評価のご協力をお願いします!

この記事が参考になったら、
にチェックしてください!
1 Star2 Stars3 Stars4 Stars5 Stars
Loading...

Related

関連記事